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「描く人、安彦良和」兵庫県立美術館で開催中! 『ヴイナス戦記』のアフタートーク付き記念上映も実施されました。
キャラクターデザイナー、アニメーションディレクターであり、漫画家としても活躍する安彦さんの創作活動を展望する大規模回顧展「描く人、安彦良和」が9月1日(日)まで、兵庫県立美術館で開催されています。
展示は全6章構成。幼少期の写真や中学生の頃に授業をまとめた「重点整理帳」や後に虫プロダクションのアニメーター試験にもっていったという学生時代に描いた漫画「遙かなるタホ河の流れ」などが展示された1章から、アニメーター、キャラクターデザイナー、監督として『無敵超人ザンボット3』『機動戦士ガンダム』『クラッシャージョウ』『巨神ゴーグ』など多くの作品での活躍の軌跡、そして『アリオン』で漫画家としてデビューし、ライフワークとも言うべき日本の古代史、近代史を取材した漫画原稿なども展示されています。
今回初公開となる『宇宙空母ブルーノア』の構成案、『宇宙戦艦ヤマト』の絵コンテ、ポスターのラフスケッチ、『機動戦士ガンダム』や『巨神ゴーグ』の初期案やラフ設定、イメージボード、レイアウトなど必見です。
また、初日の6月8日(土)にはミュージアムホールにて安彦さんの監督作である劇場用アニメ『ヴイナス戦記』のアフタートーク付き記念上映が行われました。ゲストに『ヴイナス戦記』で共に作品を作り上げた作画監督を務めた神村幸子さんを迎え、制作当時を振り返ったトークとなりました。
安彦さんは神村さんが会社の垣根を越えて集めてくれた優秀なスタッフのおかげで、『ヴイナス戦記』は興行収入面での苦労は苦い思い出として残っているものの、現場作業はそれまでの安彦さん自身が関わった作品の中では「ラクで楽しい作品だった」と振り返っていました。
トークの最後に神村さんは「上手い絵を描く人は他にもたくさんいらっしゃいますが、安彦さんは特殊に魅力的な絵を描く方だと思っています。線も絵の表現も、キャラクターが魅力的なのはもちろんですが、本当に珍しいタイプの人ではないかと。絵画で例えるならば、ルーベンスではなくてレンブラントだと思うのです。本当に、線1本に特殊な魅力があるのです。こんな方はほかにはいませんし、私は人類の宝だと思います。私も皆さんと同じように安彦さんのファンですので。こんな素晴らしいアニメーター、漫画家、クリエイターである安彦さんの作品を見ることができて幸せだと思っています。今日はどうもありがとうございました」と挨拶。
安彦さんは「とんでもない賛辞をいただきました」と一言。
楽しいトークはあっという間に終了しました。
「描く人、安彦良和」開催概要
会期:2024年6月8日(土)~9月1日(日)
休館日:月曜日
※ただし、7月15日(月・祝)と8月12日(月・休)は開館。7月16日(火)と8月13日(火)は休館
開館時間:10:00~18:00(入場は閉場の30分前まで)
会場:兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1[HAT神戸内])
電話 078-262-1011
観覧料
一般:1,900円(税込)
大学生:1,000円(税込)
高校生以下:無料
70歳以上:950円(税込)
障害者手帳等をお持ちの方(一般):450円(税込)
障害者手帳等をお持ちの方(大学生):250円(税込)
■団体
一般:1,600円(税込)
大学生:800円(税込)
70歳以上:800円(税込)
障害者手帳等をお持ちの方(一般):400円(税込)
障害者手帳等をお持ちの方(大学生):200円(税込)
※詳細は「描く人、安彦良和」公式サイトや兵庫県立美術館のサイトでご確認ください。