©サンライズ
作品名 | スクライド |
作品名 (ひらがな) | すくらいど |
Title (英語表記) | s-CRY-ed |
放送開始 | 2001年7月4日 |
放送終了 | 2001年12月26日 |
話数 | 全26話 |
スタジオ | 第7スタジオ |
主題歌 | OP「 Reckless fire」 歌/井出泰彰(第1 ~25話) 「 Drastic my soul」 歌/酒井ミキオ(第26話) ED「 Drastic my soul」 歌/酒井ミキオ(第1 ~25話) 「 旅立ちの鐘が鳴る」 歌/酒井ミキオ(第26話) |
音楽配信リンク | 「スクライド」オープニングテーマ Reckless fire 「スクライド」エンディングテーマ Drastic my soul |
関連リンク | http://www.s-cry-ed.net/tv/index.html |
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キャスト
カズマ/保志総一朗
劉鳳/緑川 光
由詑かなみ/田村ゆかり
君島邦彦/山崎たくみ
桐生水守/永島由子
シェリス・アジャーニ/倉田雅世
ストレイト・クーガー/津久井教生
マーティン・ジグマール/高田裕司
予告ナレーション/若本規夫 -
スタッフ
企画/岩田圭介(テレビ東京)
小林真一郎、国崎久徳
原案/矢立 肇、サンライズ
脚本/黒田洋介
キャラクターデザイン/平井久司
ビジュアルコンセプター/神宮司訓之
デザインワークス/森木靖泰、荒牧伸志、まさひろ山根
美術監督/鈴木 朗
色彩設計/岩沢れい子
撮影監督/長谷川洋一、八木寛文
編集/布施由美子
音響監督/浦上靖夫
音楽プロデューサー/石川吉元
音楽/中川幸太郎
演出チーフ/吉本 毅
監督/谷口悟朗
プロデューサー/東 不可止(テレビ東京)、高城一典、河内山 隆
荒廃した大地で繰りひろげられる男たちの熱き戦い
【ストーリー】
突如発生した大隆起現象により生まれた外界と隔絶された地域、ロストグラウンド。そこでは都市部と崩壊地区に分断された二層社会となっており、崩壊地区の人間の中から「アルター」と呼ばれる特殊能力を持つ人間が生まれてくるようになっていた。これはカズマと劉鳳という二人のアルターの熱き戦いの物語である。
【解説】
崩壊した大地で繰りひろげられる異能力格闘アニメ。強烈なキャラクターたちによる群像劇、個性的な台詞回しとアルター能力者たちの熱い闘い、複雑に絡みあう人間模様、そして名調子の予告編といった要素が、本作の個性をかたちづくっている。
カズマと劉鳳という正反対の性格を持った二人の主人公が服装や髪型の違いではっきり対比して描かれている。二人を代表に、本作には個性的で強烈なキャラクターが数多く登場する。
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カズマ
主人公。短気で荒っぽい性格だが、根は優しい。「シェルブリット」というアルター能力を操り戦う。
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劉鳳
対アルター能力特殊部隊「ホーリー」の隊員。冷静沈着な性格で人型アルター能力「絶影」を操る。
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シェリス・アジャーニ
劉鳳に助けられたことで「ホーリー」隊員となった元ネイティブアルター。劉鳳に対し恋心を抱いている。
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桐生水守(きりゅうみもり)
本土からアルター能力を研究するためにやってきた科学者。劉鳳とは幼なじみでほのかな恋心を抱いている。
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君島邦彦
カズマの親友。いつもカズマに危ない仕事を持ちかける。気弱だが仲間を大事にする性格。
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由詑かなみ(ゆたかなみ)
カズマといっしょに暮らす少女。年齢のわりにしっかりした性格でいつもカズマを心配している。
物語はカズマと劉鳳、二人の男のぶつかりあいを中心に、本土から隔絶されたロストグラウンドに住む住人たちの多彩な群像劇と異能力者同士のアクション活劇を描く。
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カズマと劉鳳。正反対の二人は対立し、お互いのことが気に入らない。
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対アルター特殊部隊「ホーリー」の面々。ネイティブアルターを保護の名目で捕まえる。
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水守は、幼ななじみの劉鳳に再会するためロストグラウンドへ上陸した。
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カズマの親友、君島。弱気な性格だが最後はカズマを守るため命を落とした。
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アルターの森に住む謎のアルターとの遭遇でカズマはさらなる力を手に入れる。
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かつてカズマの仲間だった寺田あやせ(左)。本土に精製され非業の死を遂げる。
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囚われたかなみを救うため、対立していたカズマと劉鳳は共同戦線を張る。
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無常矜侍(むじょうきょうじ)は、アルター使いを操りカズマと劉鳳を苦しめた。
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闘いは終わり平和な日常が訪れる。だがロストグラウンドに進行してくる本土に対し独立を勝ち取るため、カズマは戦いを決意。劉鳳と最後の決着をつける。
スクライドの世界観の根幹となる謎の力「アルター」。その形態、能力はさまざまであり、それを生み出した能力者のパーソナリティーやエゴが強く反映された姿となり現れる。
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カズマのアルター能力「シェルブリット」。その力はあらゆるものを突き破る。
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劉鳳の人型アルター能力「絶影」。二本の鞭を操り闘いに応じ姿を変えていく。
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崩壊地区に住むアルター使い。ネイティブアルターと呼ばれ差別されている。
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ホーリー隊のストレイト・クーガーは車形のアルター能力を持つ。そのスピードは史上最速。
雲慶のアルター能力「マッド・スプリクト」。誰もが、彼の描いたシナリオ通りに行動してしまう。
バトル漫画のトレンドをサンライズ流にアレンジ
1990年代以降、バトルものの少年漫画の世界では、キャラクター化された特殊能力が多く描かれるようになり、本作の「アルター能力」もその系譜に属している。特殊能力のキャラクター化は、バトルにおけるビジュアル面での進化と戦闘の多様化、そして敵の能力を探りあうという駆け引きの要素をもたらした。それに加え、「アルター能力」は能力者のパーソナリティーとエゴが能力に強く関わっている設定を活用し、戦闘を通して個人の内面の葛藤や苦悩を表現し、バトルものの枠を大きく広げた。さらに本作はサンライズがロボットアニメで得意としてきた細部まで作りこまれた世界観での群像劇という要素が加わり、サンライズならではのバトルアニメとなったのである。