©サンライズ
作品名 | ウィッチハンターロビン |
作品名 (ひらがな) | うぃっちはんたーろびん |
Title (英語表記) | WITCH HUNTER ROBIN |
放送開始 | 2002年7月2日 |
放送終了 | 2002年12月24日 |
話数 | 全26話 |
スタジオ | 第7スタジオ |
主題歌 | OP 「Shell」 歌/葉菜(Bana) ED「half pain」 歌/葉菜(Bana) |
音楽配信リンク | ウィッチハンターロビン ORIGINAL SOUND SCORE 1 ウィッチハンターロビン ORIGINAL SOUND SCORE 2 |
-
キャスト
ロビン/渡辺明乃
亜門/竹若拓磨
烏丸/幸田夏穂
堂島/氷上恭子
晴人/福山 潤
マイケル/結城比呂
瞳子/中島麻実
財前/池水通洋
小坂/辻 親八
服部/大倉正章
守衛/川津泰彦
マスター/永井寛孝
凪羅/山野井仁
花村/小松由佳
コーション/中 博史 -
スタッフ
企画/サンライズ
原案/矢立 肇、村瀬修功
チーフライター/吉永亜矢
キャラクターデザイン/高橋久美子
セットデザイン/佐藤 肇、佐藤道明
コンセプチャルデザイン/佐山善則
スペシャルコンセプター/野崎 透
デザインワークス/荒牧伸志、中島利洋
美術ボード/太田 大(美峰)、髙須賀真二(美峰)
色彩設計/すずきたかこ
撮影監督/須貝克俊(スタジオ・イプセ)
白井久男(スタジオコスモス)
音響監督/藤野貞義(クルーズ)
音楽プロデューサー/野崎圭一
音楽/岩崎 琢
監督/村瀬修功
プロデューサー/杉田 敦(バンダイビジュアル)
松村圭一(サンライズ)
近未来に復活した「魔女狩り」を描くSFゴシックホラーアクション
【ストーリー】
社会に紛れこむ超能力犯罪者「ウィッチ」を狩る組織STNの日本支部STN-Jに、ある日、補充要員として一人の少女が赴任した。ウィッチハンター・ロビンと呼ばれた彼女は強烈な発火能力を発揮し、メンバーとともに数々の難事件を解決。だが次第に、組織のターゲットは彼女自身へと変化する。「魔女」を狩る側だったロビンは、自らが魔女として狩られる立場となったのだ!
【解説】
「現代の魔女狩り」という重厚なテーマを扱った近未来アクション作品。リアルなプロダクションデザインとキャラクター設定により、ゴシックホラーの雰囲気を漂わせた独特の世界観を構築している。構成的には前半が事件とアクション主体、後半が「魔女狩り」の真相や背後の巨大組織、ロビン誕生の秘密といったミステリーが主体になっている。『新機動戦記ガンダムW』のキャラクターデザインを手がけた村瀬修功の初監督作品でもある。
レギュラー登場人物は基本的にロビンを中心としたSTN-Jのメンバー、その上部組織であるソロモン本部要員、そして民間人たちである。特にSTN-Jメンバーはその職業柄全員が各々、因縁のある過去を抱えている。
-
瀬名ロビン
STN-Jの上部組織ソロモンから派遣された15歳のリプレイスメント(交代要員)。強烈な発火能力を有し、ウィッチハンターとしては卓越した活躍を見せるが、のちに危険なウィッチとして組織から狙われる。
-
亜門
STN-Jのナンバー1のウィッチハンター。寡黙にして沈着冷静で、STN-Jの事実上のリーダーでもある。ロビンとパートナーを組んで活躍するが、謎の失踪をとげる。
-
烏丸美穂
物体に触れることで、その残留思念を読み取ることができるS級ウィッチハンター。だがその能力は徐々に衰え、物語後半ではロビンたちの失踪後、重責に苦しむ。
-
榊晴人
B級ウィッチハンターで熱血漢の行動派。後先考えずの直情傾向が、事件解決のアダになってしまうケースもあった。
-
堂島百合香
大阪弁を話す陽気な女性。STN-Jにはコネで入ったため、遅刻やサボリなどトラブルが絶えない。実はソロモン本部より、密命を受けるスパイでもあった。
-
マイケル・リー
情報収集面でウィッチハンターをサポートする天才ハッカー。自称「首輪つき」で、過去の犯罪歴のため、本部から出ることを許されていない宿命にある。
-
凪羅俊司
表では法律事務所を営む私立探偵だが、裏ではウィッチたちを援助する男。亜門に頼まれ、追われる身となったロビンを匿う。
-
小坂慎太郎
通称「署長」。警察庁からの出向で、STN-Jと警察および日本政府との事務調整を行う。心情的にはハンターたちの味方だが、頼りなさは如何ともしがたい。
-
財前琢磨
STN-Jの最高責任者。独自の方針でSTN-Jを管理し、ハンターなしでウィッチハント可能な「オルボ」システム導入などをめぐり独走。上部組織ソロモンと対立を深めることになる。
ウィッチとハンターによる壮絶な超能力バトルが全編を通しての見どころ。逆に登場人物の演技は抑えめで、幕間に見え隠れする「魔女狩り」の描写とあいまって、重厚なテーマ性とラストに待つ悲劇的真相を強く印象づけていた。
-
ウィッチを狩るSTNの日本支部=STN-Jのメンバーたち。表面上は和気あいあい、時にはコミカルなドタバタ騒ぎも演じるが、各自が背負っている深い過去が次第に明かされていく。
-
主人公ロビンの持つ発火能力はウィッチたちの能力をはるかに凌駕し、彼らを駆逐した。だが逆にこの力こそが、最終的には彼女自身を「魔女」の側に追いやる原因となる。
-
ロビンが最も頼りとするパートナー、亜門。だが彼は物語中盤で失踪し、後半には敵として再登場する。誰が味方で誰が真の敵か……といったサスペンスも物語展開上、重要な要素となる。
-
ストーリー後半は、追われる側となったロビンが自らの出生の謎と超越した能力の秘密を探る展開に。かつての仲間たちとの関係も、後半では大きく変化する。
-
STN-Jメンバーが捕らえたウィッチを封印・連行する役目の「ファクトリー」要員たち。その後のウィッチたちにいかなる運命が待つのかは、ラストに明かされる伏線だった。
時代としては21世紀後半といった、近未来の日本が舞台。前近代風の建造物やアール・デコ調の店内装飾など、レトロフューチャーを感じさせる独特の世界観が特徴的。
-
一見すると現代日本とほとんど変わらない町の風景。だが随所にレトロな装飾が混ぜこまれ、「魔女の存在する」パラレルワールド日本、といった雰囲気を醸し出している。
-
STN-Jの建物。どこか20世紀初頭のヨーロッパ建築を思わせるデザインである。ウィッチハンターたちの本部としては非常に小ぢんまりとした佇まいだ。
-
ウォールドシティ(壁の町)と呼ばれるスラム街。治安も悪く、ウィッチたちの大量殺害事件も起こった場所である。どこか香港の「九龍城」を思わせる。
-
捕獲したウィッチたちを管理する、通称「ファクトリー」内部。ここで行われていた人体実験こそが、物語終盤の謎解きとなる。無機質なハイテクの不気味さがより際立つプロダクションデザインである。