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作品名 | 勇者警察ジェイデッカー |
作品名 (ひらがな) | ゆうしゃけいさつじぇいでっかー |
Title (英語表記) | BRAVE POLICE J-DECKER |
放送開始 | 1994年2月5日 |
放送終了 | 1995年1月28日 |
話数 | 全48話 |
スタジオ | 第7スタジオ |
主題歌 | OP「HEART TO HEART」 歌/彩子 ED「笑顔は君の忘れ物」 歌/佐藤有香 |
音楽配信リンク | 勇者警察ジェイデッカー オリジナルサウンドトラック, Vol. 1 勇者警察ジェイデッカー オリジナルサウンドトラック, Vol. 2 |
関連リンク | https://j-decker.net/ |
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キャスト
友永勇太/石川寛美
友永あずき/根谷美智子
友永くるみ/梁田未夏
デッカード/古澤 徹
デューク/森川智之
ガンマックス/巻島直樹
シャドウ丸/立木文彦
マクレーン/置鮎龍太郎
パワージョー/山崎たくみ
ダンプソン/星野充昭
ドリルボーイ/結城比呂
冴島十三/大友龍三郎
尾上せいあ/石川悦子
レジーナ/宮村優子
ビクティム/子安武人 -
スタッフ
企画/サンライズ
原作/矢立 肇
シリーズ構成/川崎ヒロユキ
キャラクターデザイン/石田敦子
オリジナルメカデザイン/大河原邦男
美術/岡田有章
デザイン協力/スタジオG- 1
色彩設計/岩沢れい子
チーフメカ作監・アニメーションメカ設定/山根理宏
撮影/松沢宏明、森 夏子
編集/ YAスタッフ、布施由美子、野尻由紀子
音響/千葉耕市
音楽プロデューサー/佐々木史朗、伊藤将生
音楽/岩﨑文紀
監督/高松信司
プロデューサー/加古 均(名古屋テレビ)
小原麻美(東急エージェンシー)
古沢文邦(サンライズ)
「勇者」シリーズ第5弾
少年警部と刑事ロボが事件を解決!
【ストーリー】
21世紀の近未来、科学技術の発展は人類を豊かにしたが、その一方で最先端のロボットを使用した凶悪犯罪が多発していた。警視庁は凶悪犯に対抗するため、人工頭脳「超AI」による自分の考えを持つロボットで組織された刑事課、通称「ブレイブポリス」を設立する。そして開発中だったロボットのデッカードに心を与えた少年、勇太が、ブレイブポリスを指揮する警部に就任。勇太と7体のブレイブポリスは、襲来する凶悪犯に立ち向かってゆく。
【解説】
「勇者」シリーズの第5作目で、主人公の友永勇太とロボット刑事たちが活躍する。各刑事ロボは超AIにより心を与えられたという設定で、勇太とロボットの触れあいや、感情があるゆえの苦悩とそれを乗り越えて成長する姿が描かれた。そのため、従来の「勇者」シリーズ以上に「主人公とロボットたちの関係性」の描写に焦点が当てられていたと言える。各話の基本構成は刑事ロボットという設定だけあって実写刑事ドラマのフォーマットを意識し、「凶悪事件が発生、デッカードたちがそれを解決する」という一話完結の手法を採用。敵に関しても多くの実写刑事ドラマと同様に、全体を通じての巨大な悪の組織などは設定されていない点も本作の特徴となっている。
ブレイブポリスの刑事ロボットたちはそれぞれパトカーや救急車などへの変形、サポートメカとの合体も可能だ。
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友永勇太
活発な10歳の小学4年生。超AIを持つロボットに心を与えた。意地っぱりで泣き虫だが、正義感は人一倍強い。
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デッカード
勇太に心を与えられた勇者刑事。ブレイブポリスのリーダー。パトカー型から変形する。全高5.12メートル、重量2.15トン。
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パトカーモード
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ジェイローダー
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ジェイデッカー
デッカードと、サポートメカのジェイローダーが「警察合体」した姿。全高18.16メートル、重量11.49トン。
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レジーナ・アルディーン
デュークを開発したイギリスのブレイブポリス主任開発者。感情で動く勇太に対して否定的な態度を見せる。
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デューク
イギリスでレジーナに開発された騎士刑事。ブレイブポリスのサブリーダー的存在になる。救急車型から変形。
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救急車モード
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ファイアーローダー
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デュークファイヤー
デュークとトレーラーのファイヤーローダーが「救急合体」した姿。大型銃のファイヤーバスターなどを装備している。
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友永あずき(左)/友永くるみ(右)
勇太の二人の姉。あずきは16歳で母親代わり。13歳のくるみは活発なタイプ。
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冴島十三
警視庁長官でブレイブポリスの責任者。天才的な頭脳を持つが、大げさな言動が目立つところも。
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ビルドチーム
建設機械をモデルに作られたビルドチーム。全4体が「超建設合体」するとスーパービルドタイガーが完成。ドリルパンチなど多彩な技を持つ。
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スーパービルドタイガー
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ファイヤージェイデッカー
ジェイデッカーとデュークファイヤーが「大警察合体」した姿。銃に変形したガンマックスも合体したマックスキャノンモードも存在する。全高22.3メートル、重量26.09トン。
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ガンマックス
白バイ刑事。愛車のガンバイクと合体してガンマックスアーマーに変化。さらにジェイデッカー用の銃、マックスキャノンに変形する。
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ガンマックスアーマー
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シャドウ丸
偵察任務が主な忍者刑事。警察犬、タンク、ジェット機、パトカーなどに変形する。警察犬モードでは、普通の犬の1万倍の嗅覚を発揮。
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警察犬モード
一話完結が基本の本作だが、シリーズ後半では超AIを悪用する犯罪者ビクティム、超AIを作った悪の科学者フォルツォイク親子などがたびたび登場、クライマックスを盛り上げた。
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天警視庁の研究室に忍びこんで、開発中のデッカードと仲良くなる勇太。その行動がいつの間にか、ロボットに心を芽生えさせていた
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「ブレイブアップ!」勇太が警察手帳をかかげると、ロボット刑事が合体を実行する。
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磁力工学を悪用してロボットを強奪するドクトル・ガウス。戦闘メカのデスガウスを操って、デッカードを奪おうと画策する。
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勇太に教えてもらった警察手帳を見せる決めのポーズを取るデッカード。初出動で街を破壊するドクトル・ガウスを見事に逮捕した。
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当初の計画では心を持たせない方針で開発されたビルドチームだが、勇太が心を吹きこんだことで個性豊かなロボットに生まれ変わった。
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最先端のロボット、チーフテンを開発したビクティム・オーランド。悪の超AIを完成させ、ブレイブポリスに挑戦状を叩きつける。
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チーフテンは、攻撃型と防御型の2体が対になっているコンビ型のロボット。合体機能も備えられ、ハイパーチーフテンに変化する。
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圧倒的なチーフテンの戦闘能力の前に敗北したデッカード。勇太は誕生日記念に書いたデッカードの絵を見せて励まそうとするが、その願いはむなしく彼は命尽きてしまった。
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勇太の願いが通じて、破壊されたはずの超AIに記憶が戻り、デッカードは復活を果たした。
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ジェイデッカーとデュークファイヤーの合体は、片方が心を失う危険があった。しかし、勇太の願いが奇跡を起こし、両者とも正常のままファイヤージェイデッカーへの合体が成功した。
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ビクティムがジェイデッカーにとどめを刺そうとしたとき、勇太の叫びが彼の心の奥底に眠っていた正義を目覚めさせた。
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かつて超AIの基礎を築きながら非人道的な実験のため冷凍睡眠刑に処されていたエヴァ・フォルツォイクは、息子のノイバーに解放される。そして勇太が超AIに心を与えて完成させたことに嫉妬し、ノイバーが巨大ロボットとして復活させたビクティムとともに、戦闘要塞を進軍させ全世界のロボットの破壊を企てた。
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地球人の精神浄化を行い、一切の感情を消し去ろうとする銀河警察のハイジャス人を、勇太たちが説得する。
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デッカードは、かつてハイジャス人に精神浄化されたドーラル星人を助けるため、宇宙に旅立つことを決意する。
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デッカードがドーラル星に旅立った夜、倒したはずのフォルツォイク親子が現れ勇太を銃撃。だが、銃弾は警察手帳に阻まれる。
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そのとき間一髪でデッカードが現れ、フォルツォイク親子を退治する。デッカードは宇宙に行くことをやめ、勇太と一緒にいる道を選んだ。
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ドーラル星の再建は、デッカードの代わりに改心したビクティムに託されたのだった。
ブレイブポリスは、警視庁内にあるロボット刑事課、通称デッカールームに勤務している。事件が起きると巨大なモニターで状況を把握するブリーフィングを行い、勇太から命令が下るとロボット刑事たちが出動する。
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勇太とロボット刑事が勤務する警視庁のビル。ロボットが故障したときのメンテナンスを行う格納庫も用意されている。
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デッカールームは、ロボット刑事のサイズに合わせて机や椅子が用意されている。
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警察庁管轄の地下研究所。ここでロボット刑事の開発が行われた。
オープニングクレジットの夕日に沈む街や、躍動感あふれるロボットたちのシーンも刑事ドラマなどからヒントを得た構成だ。
刑事ドラマなどからヒントを得た物語展開
本作では実写の刑事ドラマなど、様々なジャンルの作品からエッセンスを取りいれている。例えば刑事ロボたちにはそれぞれ「マクレーン」「パワージョー」といった正式名があるが、劇中では「カンフー刑事」「コンバット刑事」といったニックネームがつけられている。また、それまでの「勇者」シリーズでは主役メカ以外のロボットがメインを張るエピソードが描かれることは少なかった。しかし本作では仲間同士の軋轢を描くエピソード、ビルドチームやシャドウ丸などがメインのエピソードも積極的に挿入。各ロボットにスポットを当てることで、刑事ドラマが持つ「集団群像劇的な要素」も取りこもうという試みにチャレンジしている。