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作品名 | 伝説の勇者ダ・ガーン |
作品名 (ひらがな) | でんせつのゆうしゃだ・がーん |
Title (英語表記) | BRAVE OF THE LEGEND DA・GARN |
放送開始 | 1992年2月8日 |
放送終了 | 1993年1月23日 |
話数 | 全46話 |
スタジオ | 第7スタジオ |
主題歌 | OP 「風の未来へ」 歌/佐藤有香 ED 「ハレルヤ・パパイヤ」 歌/佐藤有香(第1 ~ 45 話) 「風の未来へ(合唱バージョン)」 歌/松本梨香、速水 奨、紗ゆり 白鳥由里、高乃 麗(第46 話) |
音楽配信リンク | 伝説の勇者ダ・ガーン オリジナル・サウンドトラック, Vol. 1 伝説の勇者ダ・ガーン オリジナル・サウンドトラック, Vol. 2 |
関連リンク | http://www.yusha.net/da-garn/index.html |
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キャスト
高杉星史/松本梨香
ダ・ガーン、ガ・オーン/速水 奨
ヤンチャー王子/高乃 麗
セブンチェンジャー/子安武人
桜小路 螢/白鳥由里
香坂ひかる/紗ゆり
ペガサスセイバー/林 延年
ランドバイソン/島田 敏
レッドロン/沢木郁也
山本ピンク(レディーピンキー)/冬馬由美
デ・ブッチョ/塩屋浩三
ビオレッツェ/梁田清之
シアン/笹岡繁蔵
オーボス/千葉耕市 -
スタッフ
企画/サンライズ
原作/矢立 肇
シリーズ構成/五武冬史、平野靖士(第30 ~ 46話)
キャラクターデザイン/平岡正幸
メカデザイン/大河原邦男
美術/岡田有章
デザイン協力/スタジオライブ、デザインメイト
岡田有章(デザインオフィスメカマン)
カラーコーディネーター/歌川律子
アニメーターチーフ/高谷浩利
撮影/鳥越一志
編集/ YAスタッフ、布施由美子、野尻由紀子
音響/千葉耕市
音楽/岩崎文紀
演出チーフ/高松信司
監督/谷田部勝義
プロデューサー/今井 慎(名古屋テレビ)
小原麻美(東急エージェンシー)
吉井孝幸(サンライズ)
古沢文邦(サンライズ)
伝説の勇者が星の命を守る 「勇者」シリーズ第3弾
【ストーリー】
生命が存在する惑星に必ずあると伝えられる、命の源であるプラネットエナジーを狙って、オーボス一味が地球に来襲。ある日、星史は学校の帰り道に地球の意思と名乗る声を聞き、地球の意思が備わった物体、「オーリン」を託された。星史はオーリンを操作し、地球を守る勇者ダ・ガーンとその仲間たちを眠りから目覚めさせ、オーボスたちに対抗する。やがて明らかになったオーボスの真の目的は、惑星に備わっている自己防衛力の「伝説の力」を奪うことであった。その力を失った星は滅亡してしまうという。星史は勇者の隊長としてダ・ガーンたちとともに、地球で生きるすべての命を守るために、オーボス一味に決戦を挑むのであった。
【解説】
『勇者エクスカイザー』からスタートした「勇者」シリーズの第3弾。過去の2作品は一話完結を基本としていたが、本作では物語全体にもある程度の流れを持たせ、深みのあるストーリー展開と作品そのもののスケールアップを狙った。作品のテーマには放映当時に大きく注目されていた「エコロジー」を取りいれている。そのためヒロインの一人である螢が地球の声を聞くことができたり、主役メカの勇者たちも「地球そのものが生んだ存在」であると設定されている。
勇者とはプラネットエナジーから生まれたエネルギー生命体であり、地球に危機が訪れると、何らかの物体と融合して実体化する。命ある惑星すべてに勇者が存在しているのだ。
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高杉星史
お調子者だが正義感の強い小学5年生。勇者たちの隊長として活動する際は、赤い防護服で正体を隠している。
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香坂ひかる
星史の同級生で幼なじみ。面倒見が良いが、感情の起伏が激しく怒りやすい。両親は自然食レストランを経営。
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桜小路螢
大人しく、無口で無表情な星史のクラスメイト。すべての生き物を愛し、その心がわかる類まれな才能を持っている。
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ダ・ガーン
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パトカーモード
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ダ・ガーンX
地球を守る勇者たちのリーダーであるダ・ガーンが、サポートメカのアースファイター、アースライナーと合体変形した巨大ロボ。身長は22.5メートル。ダガーン本体はパトカーと融合したため、普段は星史の家の隣にある交番で待機している。
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ランダーズ
左から大地を守る勇者のドリルランダー、ビッグランダー、マッハランダー、ターボランダー。人情味にあふれており星史を「大将」と慕う。「四体合体」して、ランドバイソンとなる。
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ランドバイソン
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セイバーズ
星史を「キャプテン」と呼ぶ大空を守る勇者。左からシャトルセイバー、ジャンボセイバー、ジェットセイバー。この3体はスカイセイバーに合体する。右端のホークセイバーを加えた「四体合体」ではペガサスセイバーに。
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ペガサスセイバー
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ヤンチャー王子
オーボスに滅ぼされた惑星の王子で、セブンチェンジャーを率いる。オーボスを倒すべく星史に協力を求める。
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セブンチェンジャー
オーボス直属の傭兵としてダ・ガーンと敵対していたが、実はオーボスに破壊された惑星の勇者。ヤンチャーに対し絶対の忠誠を誓っており、後にダ・ガーンの仲間となる。
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レディーピンキー
オーボスの部下でデ・ブッチョの上司。高飛車だが計画性がなく、失敗の多さをとがめられて、ビオレッツェの配下に落とされた。
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ビオレッツェ
デ・ブッチョたちの監視役として地球を訪れた。実はレディーピンキーに想いを寄せており、陰ながら彼女の手助けをする。
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デ・ブッチョ
オーボス配下のスパイで、生物兵器の「装甲獣」を操る。螢が勇者の隊長だと疑い、執拗につきまとう。
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シアン
一味の最高幹部で、普段は巨大な円盤の姿をしている。龍の姿にもなるが、決まった外形はなく、自在に変形する。
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オーボス
地球の生命を奪おうと企む黒幕。人工惑星であるオーボス星の奥に潜んでいるため、正体は不明だった。
オーボスは、解放点と呼ばれるポイントを攻撃して、プラネットエナジーを放出させようとしていた。地球にはその解放点が5 ヶ所あるとされていたが、正確な場所がわからなかったために、星史たちは世界中をまたにかけて警護にあたることになる。
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星史とひかるは学校帰りに、未確認飛行物体を発見する。好奇心の強い星史は興奮するが、未確認飛行物体は街への攻撃を開始した。
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呆然とする星史の前に、オーリンと名乗る不思議な物体が現れた。星史は地球を守る勇者の隊長としてオーリンを託されたのだった。
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星史の近くに止まっていたパトカーが、突如巨大なロボットのダ・ガーンに変身した。驚いた星史だったが、ダ・ガーンに命令を求められ、街を破壊する敵を止めるよう願った。
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ダ・ガーンは隊長である星史の命令がなければ動くことができない。星史はオーリンを通じてダ・ガーンたち勇者に命令を下し、迫りくる敵を退けていった。
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ダ・ガーンは戦闘機型のアースファイター、新幹線型のアースライナーと合体して、より強大なパワーのダ・ガーンXとなる。
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星史は螢を通して様々な地球の生き物たちのメッセージを聞くことになり、地球を守る隊長としての決意を強めていく。
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かつて大空を守っていた太古の勇者ホークセイバーが、チベットの解放点で復活。セイバーズと合体してペガサスセイバーとなった。
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太古の大地を守っていた勇者ガ・オーンも、アフリカの解放点を守る戦いの中で復活。一時戦線離脱したダ・ガーンの代役を務めた。
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ダ・ガーンXと、ライオン形態のガ・オーンが「伝説合体」し、ついに最強形態のグレートダ・ガーンGXとなる。
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オーボス星が地球に接近する中、シアンによって地球が破壊されようしていた。地球上のすべての生き物が心を一つにし、平和を願う祈りを捧げると、伝説の力である黄金の光が出現した
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全身を伝説の光に包まれたダ・ガーンは、新しい力を得た。その力の威力は絶大で、シアンを一撃で打ち消すほどだった。
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星史はオーボスを滅ぼすため、ダ・ガーンにオーボス星へ向かうことを命じた。星史とダ・ガーンは最終決戦の場に挑むのだった。
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星史たちはオーボス星に到着したが、オーボスは星の中に身を隠し現れようとしない。星史は敵を星ごと消滅させる手段を選んだ
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オーボスはダ・ガーンの力を取りこもうとした。しかし、すべての生命の幸せを願う星史の心を吸収することができずに爆発する。
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地球に平和が戻ると、使命を終えたダ・ガーンたちは再び眠りにつかなければならない。星史はダ・ガーンとの別れを惜しみつつ、帰りを待ち続けていた皆の元に戻っていくのだった。
星史たちの住む緑ヶ浜は、海と山がある自然豊かな郊外の都市だ。平常時ダ・ガーンは星史とともにパトカーで街を見回っている。一方、敵のオーボス一味は宇宙戦艦を地中深くに埋没させ、活動していた。
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ダ・ガーンがいる交番の右隣に星史の家がある。緊急時にすぐ駆けつけられる距離だ。
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星史の隣の家がひかるの家で、二人の部屋も向かい合うように配置されている。
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星史やひかるたちが通う、緑ヶ浜市の小学校。豊かな自然に囲まれた良い環境だ。
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緑ヶ浜市にある古い寺、厳光寺の本堂。ダ・ガーンはここにある仏像の額から復活した。プラネットエナジーの最後の解放点でもあった。
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オーボスが地球に最初に派遣した幹部レッドロンの宇宙戦艦レッドローンのブリッジ。超巨大なロボット形態にも変型可能。
ひかるの父は動物園の存在に嘆きながら、ライオンには喜ぶ。現代人を象徴した姿だ。
地球環境の尊さを訴える意欲作
本作で盛りこまれている、環境に対する危惧は、物語や各キャラクターにも反映され、自然と人間の関係を描く展開が人気を博した。偶然にも放映された1992 年はUNCDE、通称「地球サミット」が行われた年でもあった。こうした背景もストーリーの盛り上げに一役買っている。