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作品名 | 科学冒険隊タンサー5 |
作品名 (ひらがな) | かがくぼうけんたいたんさーふぁいぶ |
Title (英語表記) | SCIENCE ADVENTURE COMMAND TANSAR 5 |
放送開始 | 1979年7月27日 |
放送終了 | 1980年3月28日 |
話数 | 全34話 |
スタジオ | 第5スタジオ |
主題歌 | OP 「タンサー5のテーマ」 歌/ビリー山口 ED 「わりきれなくて」 歌/ビリー山口 |
関連リンク | http://tansar5.net/ |
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キャスト
海波 流/水島 裕
赤井大地/野島昭生
神秘瑠維/横沢啓子
自然夢人/三ツ矢雄二
奇跡 始/小宮山 清
ジョニー霧野/森 功至
指令の声/広瀬正志
ナレーター/小林清志 -
スタッフ
企画/東急エージェンシー
日本サンライズ
原案/高橋靖男
企画設定/荒木芳久
キャラクターデザイン/鈴木 満
メカニカルデザイン/ DMデザイン
美術監督/オットー・ツシ
特撮監督/佐川和夫
編集/井上編集室、井上和夫
音響監督/松浦典良
音楽/淡海悟郎
監督/四辻たかお
プロデューサー/石川 博(東京12チャンネル)
松島 忠(東急エージェンシー)
安達 登(日本サンライズ)
アニメと特撮が融合した時間冒険アクション
【ストーリー】
西暦1999年、国連の要請で特設された科学基地アクアベースに、特殊科学探査隊があった。その名はタンサー5。地球に残された貴重な遺跡、伝説、生物のガードを使命とする5人の若者たちは、秘められた地球の謎を解明するため時空を超えた探査に出動する。
【解説】
メカのアクションは実写特撮で、人物はアニメで描かれた合成作品。サンライズが製作協力としてアニメ部分を担当した円谷プロ作品『恐竜探険隊ボーンフリー』の流れを汲んでいる。世界の有名な遺跡や伝説上の生物などを題材にした、SFテイストの秘境冒険ものである。
5人の若者はそれぞれに得意分野を持つエキスパートたち。各種メカを搭載した母艦ビッグタンサーで出動。謎の解明の手がかりとなる真実を求めるために、タイムタンサーで時を超えた冒険へ挑むのである。
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海波 流(かいなみ りゅう)
行動力、判断力に優れるタンサー5のリーダー。常にチームのことを考え、時には他のメンバーにとって厳しい決断を下すこともある。
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神秘瑠維(しんぴるい)
タンサー5の紅一点。優れた記憶力の持ち主である。現場の過去の状況を記憶し、現在と比較することで謎を解明するヒントを発見する。
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赤井大地(あかいだいち)
その恵まれた体格でタンサー5では主に危険な調査や戦闘を受け持っている。調査では夢人や始と行動をともにすることが多かった。
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奇跡 始(きせき はじめ)
現代のみならず古代の言葉にも精通する言語学のエキスパート。データの分析を担当することが多い。「わたくし思うに……」が口癖。
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自然夢人(しぜんゆめと)
テレパシー能力を持つ。第29話でタイムマシンを研究していた父親と古代のレムリア大陸で再会。敵の矢から父をかばって死亡する。
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ジョニー霧野(きりの)
夢人に代わって第30話から加入。行動力では流をもしのぐ。一匹狼的な性格だが、頼りになる存在。タンサー5の危機を何度も救った。
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ビッグタンサー
タンサー5の主力メカとなる母艦。探査の現場では前線基地となる。スカイ、ランド、アクアの3台のメカを搭載している。変形することで潜水も可能になる。
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タイムタンサー
重要な手がかりが過去や未来に存在する場合に時間航行を行うタイムマシン。各種メカを搭載可能。ただし、到着した時代での活動時間は限られている。
地球に残された3794の謎。「トライタンサー!」を合言葉に、タンサー5は科学の力で調査に臨む。世界各地で起きる怪現象を解決するため、超メカを駆使して探査を重ねる。そして失われた真実を求めてタンサー5は過去へ、未来へと飛ぶのである。
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ビッグタンサーのコクピットでミーティングするタンサー5。世界各地の様々な怪異をめぐって、時を越えた調査に向かう。
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ナスカの地表絵は、他の星に移住した古代文明人の墓地だった。その遺骨の回収にUFOが訪れる。
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モアイは不時着した異星人の冬眠カプセルだった。防御装置が暴走し、無差別に攻撃を始める。
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古代エジプト王、アメンホテプ3世の妃と出会う。メムノンの巨像は王と妃の純粋な愛の証だった。
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調査で採集した資料はビッグタンサー内の機材で分析され、怪現象の原因が解き明かされる。
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タイムマシン研究中、古代に漂着した父と夢人が再会。喜びも束の間、夢人は敵の矢で死亡する。
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夢人の死亡で4人になったタンサー5。新隊員はすぐに必要という流の決断でジョニーが加入する。
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最終話では1000年後の未来が舞台。廃墟となっていたアクアベースに集結した避難民を殺人ロボットから守るために戦った。
タンサー5の活動拠点となるのが、海上基地アクアベース。出撃時には、乗用車から変形する探査メカなどを駆使して、怪異の解明や妨害者との戦闘も行う。
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タンサー5の基地アクアベース。国連が現代科学の最先端の頭脳を集めて築いた海上基地だ。
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アクアベースで指令を受けるタンサー5。出撃前にはこの部屋に集結し、調査の方針を決める。
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スポーツカータイプのブルータンサーが変形する航空機スカイタンサ−。上空からの探査や敵との戦闘に使われる。
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四輪駆動タイプのレッドタンサーが変形する地底探索車ランドタンサー。前方のドリルで大地を掘り進み、調査を行う。
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ワンボックスタイプのイエロータンサーが変形する潜水艇アクアタンサー。短時間なら飛行することも可能。
アニメーションと特撮の融合
1976年の『恐竜探険隊ボーンフリー』を皮切りに、特撮映画制作会社の円谷プロダクションは、特撮とアニメを融合させた3本の番組シリーズを製作した。『タンサー5』はそのシリーズが放映された番組枠の後継作品にあたる。『ボーンフリー』ではサンライズは製作協力としてアニメパートを担当していたが、本作では逆にアニメを主として特撮アクションシーンが挿入される構成が採られることになった。アニメならではのスケールの大きい展開の中に、製作協力の特撮研究所が担当した迫力あるメカ演出が活かされ、視聴者に好意的に受け入れられた。