機甲猟兵メロウリンク

『ボトムズ』からスピンアウトした孤独な復讐劇

【ストーリー】
メロウリンク・アリティは、味方が無事に撤退するための捨て石にされたシュエップス小隊の、唯一の生き残り兵士。しかし彼は軍法廷で敵前逃亡、公金横領の濡れ衣を着せられてしまう。これがどさくさ紛れに物資を隠匿した軍高官たちの陰謀だと知ったメロウリンクは、死んだ戦友たちの恨みを晴らすための復讐を開始する。

【解説】
『装甲騎兵ボトムズ』と同じ世界観で作られた物語はTV版『ボトムズ』第1話の4ヶ月前、つまり百年戦争終結2 ヶ月後からスタートする。ストーリーは『ボトムズ』に依拠しないオリジナルだが、事件発端の大元の部分ではクロスオーバーしている。

この作品に超人的能力を持った人物は登場しない。敵も味方も誰しもが、自分だけを頼りに生き抜こうとする。復讐を誓うメロウリンクの孤独な戦いを、ハードな物語で見せていく。

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  メロウリンク・アリティ

  全滅した小隊の無念を晴らすため、軍高官たちへ復讐していく孤独な少年兵。パイルバンカー付きの対ATライフルを使う。

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  ルルシー・ラモン

  さすらいのギャンブラー。メロウリンクを「坊や」と呼び、なにかと協力してくる。後に復讐に深く関わってくる存在。

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  キーク・キャラダイン

  メルキア軍情報将校。その任務は物資隠匿事件関係者の抹殺にあり、最後に残ったメロウリンクを殺害しようとする。

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  軍用バイクwithサイドカー

  頼り甲斐のあるメロウの相棒。第5話で寿命がつきおシャカになった。その後、軍から同型機を奪取した。

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  対ATライフル（パイルバンカー付き）

  生身の人間がアーマード・トルーパーと戦うために作られた機甲猟兵の武器。

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  アーマード・トルーパー

  一般的にはATと呼称される人型戦闘マシン。メロウリンクは常にライフル一丁で、このマシンに立ち向かってゆく。

すべての発端は、軍の機密計画推進のために必要な重要物資を隠匿する陰謀にあった。死んだ戦友たちを陥れ、その名誉さえも汚した軍高官たちに、メロウリンクは怒りを燃やす。旧式の対ATライフルとパイルバンカーで、孤独な機甲猟兵は復讐を開始した……。

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  標的の一人、フォックス中尉を発見したメロウリンクは、生身のままATに戦いを挑む。

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  小隊長シュエップス少尉（左）。メロウリンクは伍長として彼の指揮下にあった。

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  メロウリンクたちはたった一個小隊でバララントのAT部隊に阻止線を張り、壊滅させた。

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  メロウリンクの復讐を恐れた事件の首謀者ヘルメシオン准将に彼の抹殺を命じられたボイル少佐。しかしメロウリンクに敗れたのち、ヘルメシオンの非を認めてメロウリンクのコーザシティ基地潜入を助けることに。

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  ヘルメシオン准将はルルシーの叔父だった。彼はキークに殺害されてしまう。。

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  本性を露わにしたキークはメロウリンクを殺害し、事件をすべて闇に葬ろうと目論む。

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  キークも死に、すべては終わった。ライフルを棄てたメロウリンクの先に待つ明日は……。

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  メロウリンクを「仲間の仇」と狙う兵士（左）。思いがけない言葉にメロウリンクは大きく動揺する。

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  最初の標的はザキの基地の司令ドッグマン大尉。メロウリンクの罠にハマって敗北した。

ギルガメスとバララントの二つの星域の戦争はすでに100年近くにもおよび、何が原因だったのかさえわからなくなっていた。ギルガメス主星メルキアも爆撃を受け、棄てられ荒廃した街など珍しくもない風景になっている……。

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  宇宙船が突き刺さった無人の都市。『ボトムズ』におけるウドの街同様、こうした荒廃した風景は、作品の世界観を如実に表している。

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  クメン王国は、惑星メルキアにあってメルキア連邦と対立している熱帯の国である。かつてのベトナムを思わせる光景。

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  ルルシーの育ったヘルメシオン城。このエピソードによって、メルキアにも貴族が存在することが明らかになった。

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  メルキアのコーザシティ基地。周囲を荒野に囲まれている。バララント艦隊による軌道爆雷が降り注ぐ中、最後の戦いの舞台となった。