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作品名 | 銀河漂流バイファム |
作品名 (ひらがな) | ぎんがひょうりゅうばいふぁむ |
Title (英語表記) | ROUND VERNIAN VIFAM |
放送開始 | 1983年10月21日 |
放送終了 | 1984年9月8日 |
話数 | 全46話 |
スタジオ | 第3スタジオ |
主題歌 | OP 「HELLO, VIFAM」 歌・演奏/TAO ED 「Never Give Up」 歌・演奏/TAO |
関連リンク | http://www.vifam.net/ |
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キャスト
ロディ/難波克弘
フレッド/菊池英博
スコット/鳥海勝美
クレア/富永みーな
バーツ/竹村 拓
マキ/羽村京子
ケンツ/野沢雅子
シャロン/原えりこ
ペンチ/秋山るな
カチュア/笠原弘子
ジミー/千々松幸子
マルロ/佐々木るん
ルチーナ/滝沢久美子
ケイト/滝沢久美子
ミューラァ/古田信幸
ナレーター/富田耕生 -
スタッフ
企画/日本サンライズ
原案/矢立 肇、富野由悠季
原作/神田武幸、星山博之
キャラクターデザイン/芦田豊雄
メカニカルデザイン/大河原邦男
美術監督/水谷利春
撮影監督/三浦豊作
編集/鶴渕映画
音響監督/太田克己
音楽/渡辺俊幸
監督/神田武幸
プロデューサー/植田益朗( 日本サンライズ)、丸谷嘉彦( 毎日放送)
囚われた父を、母を助けるため13人の少年少女たちは旅立つ
【ストーリー】
21世紀半ば、宇宙に進出した地球人類は惑星クレアドとベルウィックに大規模な植民を行った。しかし、二星に先住していた異星人ククトニアンはこれを侵略とみなして人類への攻撃を開始。この戦いで家族と離ればなれになった13人の少年少女は、力を合わせて地球軍の外宇宙練習艦ジェイナス号に搭乗、宇宙へと旅立つ。搭載されていた「バイファム」などの人型兵器ラウンドバーニアン(RV)で敵の攻撃を必死に退けながら、連れ去られた家族が収容されているというククトニアンの本星ククトを目指すのだった。
【解説】
ジュール・ヴェルヌの小説『十五少年漂流記』をモチーフに、多様な個性をもつ子供たちが宇宙を旅するロボットアニメ。自分たちの力だけで生きていくことを強いられた13人が、時に迷い、時に反発しあいながらも絆を深めて困難に立ち向かい、やがて異星文明間の架け橋になっていく姿を描いた。こうしたテーマは当初『機動戦士ガンダム』の企画時にも検討されていたが、より子供たちの関係性にフォーカスした企画として再考されたのが本作である。また、物語のハイライトシーンを置いたアバンタイトルや英語歌詞の主題歌など、当時のアニメとしては異例の番組構成によってドラマチックな演出を試みたことも、大きな特徴となっている。
異星人ククトニアンの攻撃によって家族と離れ、ジェイナス号で旅立つことになった13人の子供たち。4歳から15歳までの彼らの個性が、多彩なエピソードを通じて描かれた。
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ロディ・シャッフル
ベルウィック星生まれの14歳。スポーツ好きの行動派で、少々無鉄砲なところがある。大人たちが全滅した後、バイファムのパイロットとなって戦う。
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バーツ・ライアン
地球のドイツ出身の14歳。ロディのバイファムの僚機となる、RVネオファムのパイロットを務める。冷静な判断力と陽気さで他人に接する仲間思いの少年。
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スコット・ヘイワード
地球のアメリカ出身の15歳。最年長で、ジェイナス号の艦長を任せられる。生真面目で責任感が強いが、結構お茶目な性格。クレアとは幼なじみ同士。
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クレア・バーブランド
地球のアメリカ出身の14歳。女子では最年長で、面倒見のいい性格から、年少の子たちに頼られ、ジェイナス号のお母さん的な役割を担うことになる。
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マキ・ローウェル
ベルウィック星出身の13歳。帽子がトレードマークの感性豊かな少女。メカに強い行動派で、敵襲時には装甲宇宙服ウェア・パペットを着て出撃する。
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フレッド・シャッフル
ロディの弟で、10歳。兄とは異なり、少々引っ込み思案だが、頭の回転が速く手先が器用。ペンチのことが好き。
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ペンチ・イライザ
地球のフランス出身の10歳。読書好きのロマンチストで、ノートには自作の詩がたくさん書きこまれている。
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ケンツ・ノートン
ベルウィック星出身の10歳。軍人一家に生まれた熱血少年でニックネームは"軍曹"。RVトゥランファムも操縦。
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シャロン・パブリン
クレアド星出身の11歳。旅芸人だった母親に育てられた、男の子のような少女。ケンツのケンカ友達になる。
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カチュア・ピアスン
赤ん坊のときベルウィック星で地球人に拾われて育てられた頭脳明晰な少女。実はククトニアンだったことが判明する。
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ジミー・エリル
地球のカナダ出身の7歳。ベルウィック星の宇宙ステーションでカチュアと一緒に助けられた。心優しく観察力が鋭い。
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マルロ・Jr・ボナー
ベルウィック星出身の4歳で、最年少の乗組員。ルチーナとは家も隣同士だった大の仲良し。
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ルチーナ・プレシェット
マルロと同じ4歳の最年少コンビ。二人でクレアを母親のように慕っている。ジェイナス号のマスコット的存在。
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バイファム
地球軍の主力RVで宇宙、地上のどちらでも運用が可能。強力なビームガンを装備する。旅の中、ロディの愛機となった。全高16.8メートル、重量15.3トン。
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ジェイナス号
13人の少年少女たちがその長い旅で使用した宇宙船。元々地球軍の練習艦で、高機能の管理コンピュータ、ボギーによって、航海のあらゆる面を補助する。
ベルウィック星に続きクレアド星に入植した人類は、領有を主張する異星人ククトニアンの接触を受けていた。しかし政府と軍はこれを黙殺、ククトニアンの武力行使という事態を招いてしまう。彼らの奇襲の前に、地球軍は壊滅状態に陥る。
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ベルウィック星に続き、クレアド星でも謎の石板が出土した。異星人の関与を推察したクレーク博士は、入植の停止を進言する。
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軍が博士の進言を却下した直後、異星人の攻撃が始まった。ロディたち一般市民にベルウィック星への避難命令が下された。
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異星人は全高14.1メートルの人型機動兵器ウグを投入、地球軍の拠点を徹底的に破壊していく。荒れ狂う戦火の中、ロディたちは命からがら宇宙ステーションへと脱出する。
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ジェイナス号を守って戦うバイファム。クレアド星の地球軍が壊滅した中、臨時にジェイナスの指揮官となった中尉が搭乗した。
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クレーク博士(右)たちは軍人たちの犠牲によってなんとか敵の攻撃を凌ぐことに成功。最初に入植が行われたベルウィック星へ向かう。
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ベルウィック星は完全に破壊されていた。宇宙ステーションでジミーと一緒に助けられたカチュアは、実はククトニアンであった。
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唯一人生き残っていた大人のケイトも、カチュアを救うために生死不明に。もはや頼れる者もなく子供たちだけになってしまった。
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ロディはバイファムに、バーツはネオファムに乗って、ジェイナス号を守るために襲いくる異星人のラウンドバーニアンと戦う。
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生真面目なスコットは、皆を統率しようと奮戦。しかし幼いルチーナたちに思いは通じず、キャプテンとしての自信を喪失しかける。
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ジェイナス号の母親として頑張るクレアも、その素顔は14歳の少女だ。ときにはストレスが限界に達して涙を流すこともある。
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ついに地球艦隊と合流した。初めは歓びに沸いたものの、子供たちは父母を助けるためジェイナス号での旅を続けることを決意する。
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ジェイナス号は複座型のトゥランファムなど装備や物資を艦隊から受領。トゥランファムは対異星人用に開発された最新型機である。
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ついにジェイナス号は父母が捕らわれているククト星に到達した。だがククト軍のシド・ミューラァがロディの前に立ちはだかる。
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惑星ククトに不時着したジェイナス号。使命を終えた艦に礼を言い、子供たちは陸路での旅を始める。目指すは捕虜収容所!
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ロディたちは両親を収容所に捕らわれたククトニアンの子供たちと接触する。彼らの両親は地球との戦争に反対する反体制派だった。
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反体制派であるリベラリストの重要人物サライダ博士(右)。子供たちは彼らと出会い、互いに理解しあえる存在だと気づいていく。
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ミューラァが指揮する第二特務部隊が子供たちを追撃する。一方、ロディたちはリベラリストの勢力と合流し戦いは勢いを増す。
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ククトニアン主戦派の追撃艦隊は撃破され、戦いは終わった。地球とククトは、和平への道を歩み出す。家族と再会し、地球に帰還することになったロディたち。
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ククトで本当の両親を探すため、カチュアとジミーは皆に別れを告げ、ロディたちからの挨拶代わりの紙飛行機が宇宙に舞う中、ククトに戻るのだった。
人類は恒星間航行が可能な宇宙艦を仕立ててイプザーロン星系へ進出、ベルウィック、クレアド等の惑星に入植を行い、数々の居住都市や軍事基地を造り上げていった。
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クレアド星駐留軍の格納庫。異星への入植は軍の主導で行われたため、住宅区画などは軍事基地を中心に配置されている。
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ロディたちがクレアド星で住んでいた住居とその周囲。緑豊かな自然を活かした、理想的とも言える開発が行われている。
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物語の舞台の中心となるジェイナス号のブリッジをキャプテンシート方向から望む。正面左右のブースはサブ統合管理ブース、手前左がコンピュータメインオペレータ席、右がフェーズ管制席である。
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ジェイナス号の第3格納庫。第1、第2と合わせて、RVなど兵器の搭載能力はかなり高い。最新のバイファムはまだ少数で、一世代前の機体ネオファムが多数装備されていた。
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第1、2、3船体を縦に貫くセンター通路とエレベーター。第2話ではケンツが無重力状態の区域にプカプカと浮いていた。
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岩山を利用した、ベルウィック星のジワイメルウ基地。異星人の攻撃を逃れた地球軍の残存部隊が隠れていた。