©創通・サンライズ
作品名 | 最強ロボ ダイオージャ |
作品名 (ひらがな) | さいきょうろぼ だいおーじゃ |
Title (英語表記) | ROBOT KING DAIOJA |
放送開始 | 1981年1月31日 |
放送終了 | 1982年1月30日 |
話数 | 全50話 |
スタジオ | 第2スタジオ |
主題歌 | OP 「最強ロボ ダイオージャ」 歌/たいらいさお ED 「ヨカッタネ宇宙」 歌/たいらいさお |
音楽配信リンク | 最強ロボ ダイオージャ オリジナルサウンドトラック |
関連リンク | http://www.sunrise-inc.co.jp/daioja/index.html |
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キャスト
エドワード・ミト王子/古川登志夫
デューク・スケード/石丸博也
バロン・カークス/西村知道
フローラ・シノブ/高木早苗
バルジャン/永井一郎
ジンナイ/滝 雅也
トクガー王/小林 修
王 妃/小宮和枝 -
スタッフ
企画/日本サンライズ
原作/矢立 肇
シリーズ構成/星山博之
キャラクターデザイン/佐々門信芳
メカニカルデザイン/大河原邦男
美術デザイン/小林七郎(第1~29話)
池田繁美(第30~50話)
美術/水谷利春(第1~26話)
内田建彦(第27~50話)
東條俊寿(第27~35話)
勝井和子(第36~50話)
作画監督チーフ/金山明博
編集/井上編集室、布施由美子
録音監督/千葉耕市
音楽/渡辺宙明
監督/佐々木勝利
プロデューサー/森山 涇(名古屋テレビ)
大熊伸行(創通エージェンシー)
岩崎正美(日本サンライズ)
中川宏徳(日本サンライズ)
定番時代劇をSFアレンジ
人情味あふれる、少年の成長物語
【ストーリー】
地球のはるか彼方、イプロン星系に属する51の星々を支配するエドン国。その皇太子ミト王子は、全統治星を視察するお忍びの旅に出発する。お供は王子の教科教育担当で護衛係のスケードと武芸教育担当で同じく護衛係のカークス、そして王子の身辺警護のため密かに使わされたシノブの3人。一見、平和な世界だが、裏では悪事を企む領主や役人によって、階級社会の中で理不尽で辛い目に遭っている人々がいた。ミト王子は悪党どもを王家の象徴ダイオージャで打ち倒し、人々を解放していく。そして人々との触れあいの中で、王子もまた大きく成長するのだ。
【解説】
日本のドラマにおける究極のお約束パターンを確立した時代劇『水戸黄門』を題材とし、それをロボットアニメとしてアレンジした作品。お忍びの旅を続ける正義のヒーローが、圧倒的な権威と実力の下、時代劇調のおなじみの口上を決めて悪い奴らを倒して去っていくという定番パターンの面白さを、堂々と取り入れた。そこに少年(ミト王子)が多くの人々と出会い成長していくという物語が絡み、子供たちにも共感しやすい爽快な作品となるよう配慮した。
国の名前がエドン、家名はトクガー、そして主人公の名前がミトと、ネーミングからして『水戸黄門』のパロディという趣向は徹底している。ただし、ロボットやキャラクターのコスチュームなどは、どちらかというと西洋の中世騎士風にデザインされている。
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エドワード・ミト王子
エドン国トクガー家皇太子。14歳。窮屈な宮廷生活を嫌い、金持ちお坊ちゃんの見聞旅行を装ってお忍び視察中。
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エースレッダー
ミト王子の専用ロボット。ダイオージャ合体時には中核として頭部および胸部となる。全高17.8メートル、重量80トン。
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バロン・カークス
護衛役にして武芸教育係。生真面目だがのんびりとした性格。坊ちゃん(王子)の家庭教師カクさんとしてお供する。
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コバルター
カークス(カクさん)搭乗の専用ロボット。パワー重視の機体で格闘戦でその真価を発揮。全高17.2メートル、重量90トン。
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デューク・スケード
護衛役にして学問教育係。博識で少しお堅いくらい真面目。家庭教師スケさんとして坊ちゃん(王子)のお供をする。
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アオイダー
スケード(スケさん)が搭乗する専用ロボット。機動力重視で俊敏な動きが可能。全高17メートル、重量70トン。
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ダイオージャ
王子の「クロス・トライアングル」のかけ声とともにエースレッダー、アオイダー、コバルターの3体が合体して完成するイプロン星系最強のロボット。トクガー家の権威の象徴でもある。全高25メートル、重量240トン。
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クロスエイダー
シリーズ後半から登場したパワーアップメカ。エースレッダーらのパワーアップ用サポートメカ3体が合体した、戦闘機形態。
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フローラ・シノブ
本来は王妃の警護係だが、お忍び旅行中の王子を陰から支える護衛役、情報収集役。武芸や忍術に秀でる。
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トクガー国王(左) 王妃(右)
ミト王子の両親。国のしきたりですべての領地の星を視察しなくてはならないミト王子を、暖かく見守る。
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ジンナイ(左) バルジャン(右)
エドン国家老でミト王子の「じいや」のバルジャンと執事のジンナイ。ミト王子を心配し、その後を追って来る。
1話で1エピソードが完結しながら連続していくというのが、当時の連続TVアニメには多かったが、この『ダイオージャ』は前後編2 話完結のエピソードが多数登場。悪人などのゲストキャラを成敗するだけではなく、罪滅ぼしをさせるという独特なエピソードも描いている。
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宮廷を離れ、のびのびした気分のミト王子。お忍びということでスケードをスケさん、カークスをカクさんと呼ぶことに決める。
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襲われているところを王子が助けたバードランド星の少女アニタ。領主の悪政をエドン星に直訴しようと脱出してきたのだ。
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「弱きを泣かすふとどきもの!天に代わって成敗いたす!」トクガ−家の家紋が輝いてダイオージャが登場する。ダイオージャのスケールを通常より大きく描くことで、巨大なイメージを演出。
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ダイオージャの必殺武器「雷鳴剣」は、胸のパーツ(分離してダイオージャの盾にもなる)に収納されている。
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王子は、ロボットの操縦だけでなく、剣などの武芸もカークスたちに鍛えられている。その実力は大人の兵士と互角に渡り合えるほど。
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身分の差など関係なく、誰にでも真摯に優しく接することができるミト王子。庶民の人気と期待は大きい。
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ミケラン星の領主モンクは自分の芸術のために人民を苦しめ、ミト王子が正体を現すと「本物のミト王子なら自分の芸術が分かるはずだ」と勝手な理屈を述べてロボットで襲いかかってきた。しかし最後はダイオージャの必殺技、雷鳴剣による電光雷鳴崩しで真っ二つにされた。
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女性が国を支配し、男を奴隷としていたフラウ星の警備隊長ミレイ(右)は、カクさんに助けられたことで改心していく。
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フラウ星では男女の結婚は許されない。愛し合う恋人マーナとユールを救ったミト王子一行。感謝のキスにミト王子は頬を赤らめる。
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レジャー産業が盛んな常夏の国キラキラ星。とくれば女性キャラの水着姿は外せない。これも昔からある定番の一つだ。
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原因不明の熱病で倒れてしまったガルシア星のサーシャ(右)。王子と出会うことで元気になれると信じ、願っていた。
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シノブとの御前試合に勝ったのだが、王子のお忍びの随行員に選ばれなかったマリリン(右)。シノブを逆恨みして、王子暗殺を企む。
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いつもは軽快な格好のシノブだが、シェクピア星ではドレス姿を見せてくれた。王子からの親愛のキスには、ちょっとドキドキ。
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ミト王子のお忍び視察旅行最後の訪問地ボナンザ星。カーニバルを訪れた王子一行は、身分制度廃止を訴える若者たちの襲撃を受ける。だが、若者たちはボナンザ星領主デスバンの甘言に踊らされ利用されていたのだ。
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身分制度の廃止どころか、エドン国を倒し自分が支配者になるというデスバンの計画を知ったミト王子たちは、正義の怒りに燃える。
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ボナンザ星の家老で、見せかけの身分制度全廃を唱え、その実は自らが星系を奪取しようとしていたデスバン(左)。
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デスバンが搭乗するロボット、デースバンダー(中央)と部下が乗るロボット、赤と黄色のヘル・デッド(左右)がダイオージャと対峙する。
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デースバンダーの左手の鋭い爪はダイオージャの装甲さえ切り裂く威力を持つ。さしものダイオージャも不利な状況に……。
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ダイオージャの剣とデースバンダーのビームが一閃。ミト王子とダイオージャは強敵をついに倒し、デスバンの野望を食い止めた。
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お忍び視察が世直し旅となってしまったミト王子。今度はそれぞれの星の人たちが何を望んでいるかを聞く旅に出発する。もちろん今までの仲間たちと一緒に。
『ダイオージャ』には、異なる種族、民族が多数登場し、星ごとに特徴的な文化を形成している。
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エドン星にあるトクガー家の宮殿。イプロン星系の政治の中心として各星の領主たちを統率している。
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ミト王子の宇宙船POUR(ポウ)号。その名はPrince of Universe Rocketの頭文字から略して呼ばれている。
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イプロン星系は人類だけでなく生物もまた多様で、デュアル星のようにまだ恐竜が多数生息している星もある。
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技術者が足りず、枯れた大地で作物もとれないコロニスト星。住人は頭に角が生えているのが特徴だ。
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ネコ科を彷彿とさせる外見のピタゴラ星のバニラ(左)とナイトン(右)。コンピュータが発達したデータ第一主義の星の恋人たち。
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パラマリン星には白竜が出現……と思わせて、その正体はロボットだった。各星ごと特徴あるロボットが登場しダイオージャと戦った。
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ドリム星領主に一人抵抗するコドク博士。その博士が作り上げたのが偽オージャ。博士は元はエドン国の科学者だった。