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作品名 | 疾風!アイアンリーガー |
作品名 (ひらがな) | しっぷう!あいあんりーがー |
Title (英語表記) | WHIRLWIND! IRON LEAGUER |
放送開始 | 1993年4月6日 |
放送終了 | 1994年3月29日 |
話数 | 全52話 |
スタジオ | 第3スタジオ |
主題歌 | OP 「アイアンリーガー ~限りなき使命~」 歌/谷本憲彦 ED 「Dreamy Planets」 歌/横山智佐(第1~26話) 「我等!アイアンリーガー」 歌/松本保典、置鮎龍太郎(第27~51話) 「WITH ─友よ共に─」 歌/谷本憲彦(第52話) |
音楽配信リンク | 『疾風!アイアンリーガー』ボーカル集 疾風!アイアンリーガー ヴォーカルコレクション ~再び、新たなる戦いへ~ TVアニメ『疾風!アイアンリーガー』オリジナルサウンドトラック1 TVアニメ『疾風!アイアンリーガー』オリジナルサウンドトラック2 TVアニメ『疾風!アイアンリーガー』オリジナルサウンドトラック3 |
関連リンク | https://iron-leaguer.net/ |
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キャスト
マグナムエース/松本保典
マッハウインディ/置鮎龍太郎
キアイリュウケン/堀川 亮
ブルアーマー/茶風林
極十郎太/山口勝平
トップジョイ/小杉十郎太
GZ/堀 之紀
ルリー銀城/横山智佐
エドモンド銀城/玄田哲章
リカルド/有本欽隆
メッケル/坂東尚樹
ゴールドフット/立木文彦
ゴールドアーム/梁田清之
ゴールドマスク/太田真一郎
ギロチ/菅原正志
セーガル/千葉一伸 -
スタッフ
企画/サンライズ
原作/矢立 肇
シリーズ構成/五武冬史
キャラクターデザイン/二宮常雄
メカニカルデザイン/大河原邦男
美術監督/東 潤一、朝倉千登勢
色彩設計/中山しほ子
撮影監督/桶田一展、藤倉直人
編集/鶴渕友彰
音響監督/小林克良
音楽/和田 薫
監督/アミノテツロー
プロデューサー/池田朋之(テレビ東京)(第1~26話)
岩田圭介(テレビ東京)(第27~52話)
小水流正勝(創通エージェンシー)
南 雅彦(サンライズ)
正々堂々と試合開始!
【ストーリー】
ロボットが人間の隣人として働く近未来。そこではアイアンリーガーと呼ばれるロボットが様々なスポーツを競いあう「アイアンリーグ」が大流行していた。だがリーグを支配する巨大企業ダーク財団によって、競技には卑怯なラフプレーが横行。そんな風潮に嫌気がさしたダーク所属の花形サッカーリーガー、マッハウインディはチームを飛び出し、謎の野球リーガー、マグナムエースに誘われるまま弱小チームのシルバーキャッスルに入団する。フェアプレー精神を重んじるがゆえに、万年最下位のシルバーキャッスルだったが、熱い正義の心を持つマグナムエースやマッハウインディの活躍で、次第にアイアンリーグに変化をもたらし始める。
【解説】
ロボット+熱血スポーツドラマという、今までありそうでなかった組み合わせでロボットアニメの新境地を開いた。3頭身で親しみやすく、得意とするスポーツを反映させたロボットたちの個性的なデザインやキャラクターづけ、そしてロボットたちがスポーツを通して、喜び、哀しみ、悩み、成長していく様を描いた物語は多くの熱心なファンを獲得し、放映終了後のOVAシリーズのリリースへとつながっていった。スタッフにはクレジットされていないが、企画段階で漫画家の島本和彦が必殺技などの設定協力として参加している。
どんな状況でもフェアプレーを貫き通すマグナムエースと、その熱い心に引き寄せられシルバーキャッスルに集まってきたクセのあるアイアンリーガーたち。ロボットなのに人間くさい性格が魅力だ。
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マグナムエース
正義を貫く熱い魂を持った野球リーガー。もとはダーク財団に所属していて、アイアンソルジャーとして戦場に送りこまれた暗い過去を持つ。
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マッハウィンディ
素早さと華麗なフットワークで魅せるサッカーリーガー。ダークプリンスのエースストライカーだったが、正義を求めてシルバーキャッスルに。
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キアイリュウケン
チーム結成時から在籍している空手リーガー。心優しく控え目だが、必殺技である竜鉄拳の破壊力は凄まじいものがある。
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ブルアーマー
バグのために暴走し、引退したアメフトリーガー。病院で働いていたがマグナムエースに説得され現役復帰する。
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極十郎太
武士道を極めんとする孤高の剣道リーガー。マグナムエースに挑戦状を叩きつけるが、逆にスカウトされた変わり種だ。
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トップジョイ
陽気なバスケリーガー。ダークのスパイとして潜入するが、マグナムエースたちの熱気に感化されてチームの一員に。
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GZ
元ダークのアイアンソルジャーのアイスホッケーリーガー。マグナムを憎んでいたがのちに和解、チームに参加する。
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シルキー
生粋のシルバーキャッスルのリーガーで、マグナムらが入団する以前までリーダー的存在であった。マグナムやウインディなど次々と新選手が入団する中、暖かく彼らを受け入れ、共にダークと戦う頼もしい先輩。
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ルリー銀城
チーム創設者の父リカルドが事故死したため、15歳でチームのオーナーに。気が強いが周囲の信望は厚い。
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エドモンド銀城
ルリーの叔父でシルバーキャッスルの監督。ちょっといい加減だが、試合においては冷静な判断を下し、ダークの卑怯な手口にも屈しない強さを持っている。
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ゴールドアーム
ダーク財団チームの中核リーガーであるゴールド三兄弟の長兄。シルバーキャッスル潰しに熱意を燃やす。
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ゴールドフット
ゴールド三兄弟の次男でサッカーリーガー。シルバーに移ったマッハウインディを目の敵にしている。
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ゴールドマスク
ゴールド三兄弟の末弟で、何よりも兄弟との絆を大切にする。長兄ゴールドアームと同じ野球リーガー。
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ギロチ
アイアンリーグを牛耳るダークスポーツ財団オーナー。リーガーを兵士に改造して戦場に送りこんでいた。
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ゼーガル
ギロチの息子で世界的映画スター。非情な性格で、自らチームを率いてシルバーキャッスルに立ちはだかる。
フェアプレイ精神で弱小チームのシルバーキャッスルを次々と勝利へ導くマグナムエース。それを疎ましく思うダーク財団はあくどいラフプレーでその行く手を阻む。両者の戦いの裏には、アイアンリーグにひそむ暗い側面が隠されていた。
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ダーク財団を飛び出してみたものの、行くあてのないマッハウインディは路頭に迷う。
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ウインディの前に現れたマグナムエースは「正直に生きろ」と言って去っていった。
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マグナムの一言で、ウインディはシルバーキャッスルに移籍を決意。試合で大活躍!
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マグナムの強烈なシュートがダークのゴールを直撃。シルバーが初勝利をものにする。
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ギロチは、秘密裏にウインディに埋めこんだ秘密回路ショックサーキットを発動させる。
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ウインディは秘密回路のせいで倒れるが、マグナムが難なくそれを解除してしまう。
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初めてプレーしたにもかかわらず、息の合った見事な連係技でチームを勝利に導いたマグナムとウインディ。この勝利を信じる熱い闘志がアイアンリーグに変化をもたらすことに……。
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ギロチはマグナムを葬り去ろうと、ソルジャーリーガーなど次々と刺客を送りこむ。
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一方、マグナムは隠れた実力を持つリーガーたちをスカウトし、仲間を増やしていく。
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シルバーとダークの最終戦、セーガルは凶悪リーガー、ワルキューレを投入する。
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最終戦でのダークのなりふりかまわぬ攻撃で次々と倒れるシルバーの選手たち。だが限界を超えたパワーがマグナムたちを甦らせ、力を合わせた必殺シュート・スーパーノヴァが炸裂!
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オーナーであるルリーたちには、リーガーたちの勇気を信じて見守ることしかできない。
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熱い友情のパワーで立ち上がったマグナムは、ついに起死回生のシュートを決める!
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万年最下位だったシルバーは、ダークを破って奇跡の総合優勝を果たしたのだった。
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ダークが放った新しい刺客シルバー兄弟。それはマグナムの実の兄弟たちだった!
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実は生きていたルリーの父リカルドが、はぐれリーガーたちの救済をマグナムに依頼。
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フェアプレー精神を貫き、ついにワールドシリーズでも優勝を果たしたマグナムたち。その勇気ある姿勢はギロチをも改心させ、すさんだアイアンリーガーの世界に光をもたらした。
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ワールドシリーズで激しくぶつかり合うシルバーとダークの間に、友情が芽生える。
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マグナムたちの熱い心に感化されたギロチは、闇の事業から手を引くことを決意する。
人間のパートナーとしてのロボットの存在が定着した未来世界。人間とロボットが共生するための施設・設備が数多く登場し、誰も見たことのない未来の社会の描写に説得力をもたらしている。
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シルバーキャッスルのリーガーベッドルーム。ずらりと並べられたリーガー用ベッドの上で、エネルギーの補給や整備が行われる。
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アイアンリーガーたちの汚れを落とすリーガー洗浄機。温水シャワーと回転ブラシで試合中の泥を落とし、温風で乾燥仕上げをする。
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遠征試合などでリーガーを運ぶために使われるダーク財団の移動基地。ブリザード発生装置などの武器が隠されている。
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ダーク財団の本部ビル。ひときわ目立つ超高層タワーで、その地下にはアイアンリーガーたちをソルジャーへ改造する秘密工場がある。
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アイアンリーグが開催されるドームスタジアム。透明の屋根は開閉式で、基本はサッカー場だが、わずかな時間で野球場にも変化。座席なども移動できる柔軟性の高いスタジアムだ。
バスケットボールやホッケーなど多様なスポーツが登場。また選手を「リーガー」と呼んだのも新しかった。
アイアンリーガーを応援するファンも、Jリーグにならって作中ではサポーターという呼び名を採用している。
プロスポーツ多様化時代の新感覚アニメ
この作品が放映された1993 年は、サッカーのJリーグが発足した年。それまでプロスポーツと言えば野球がメインだった日本で、このJリーグ発足とともに、その他のスポーツでも「〜リーグ」と銘打ったプロ化構想が立ち上げられるなど、スポーツの嗜好が多様化しはじめた時代だった。そんな時代の空気をいち早く反映し、サンライズが得意とするロボットアニメと融合させて製作。全く新しいスポーツアニメに挑んだ。