©北条司/コアミックス・読売テレビ・サンライズ
作品名 | シティーハンター |
作品名 (ひらがな) | してぃーはんたー |
Title (英語表記) | CITY HUNTER |
放送開始 | 1987年4月6日 |
放送終了 | 1988年3月28日 |
話数 | 全51話 |
スタジオ | 第3スタジオ |
主題歌 | OP「City Hunter 〜愛よ消えないで」 歌/小比類巻かほる(第1〜26話) 「ゴーゴーヘブン」 歌/大沢誉志幸(第27〜51話) ED「Get Wild」 歌・演奏/TM NETWORK |
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キャスト
冴羽 獠/神谷 明
槇村秀幸/田中秀幸
槇村 香/伊倉一恵
野上冴子/麻上洋子
海坊主/玄田哲章
野上麗香/鷹森淑乃 -
スタッフ
企画/諏訪道彦(よみうりテレビ)
原作/北条 司
キャラクターデザイン/神村幸子
メカニカルデザイン/明貴美加(第27〜51話)
美術監督/宮前光春、東 潤一
総作画監督/北原健雄
撮影監督/古林一太
編集/鶴渕映画
音響監督/浦上靖夫
音楽/国吉良一(第1〜26話)、矢野立美(第7〜51話)
監督/こだま兼嗣
プロデューサー/植田益朗(日本サンライズ、第15話以降「サンライズ」表記)
諏訪道彦(よみうりテレビ)
「週刊少年ジャンプ」黄金期の一角をなす人気ハードボイルドアクションのアニメ化
【ストーリー】
冴羽 獠は、探偵や用心棒、スパイなど、どんな依頼も最高の腕前でこなす伝説のスイーパー(始末屋)「シティーハンター」として、裏社会に知られる銃の名手。
いつも困難な問題を抱えたワケありの美女たちが、新宿駅東口の伝言板に依頼の暗号「XYZ」を書きつけ、危険な仕事が始まるのだ。ある事件で、獠の長年の相棒だった元エリート刑事の槇村が命を落とし、妹の香が新たなパートナーとなる。いつも依頼人にスケベに迫っては、香のおしおきを食らいながら、獠は超人的な活躍で数々の難事件を解決してゆく。
【解説】
「週刊少年ジャンプ」で連載されていた人気漫画を原作とする、一話完結型のハードボイルドアクション。サンライズとしては、連載中の漫画原作をTVシリーズ化した初めての作品だった。原作は『キン肉マン』や『北斗の拳』などとともに「ジャンプ黄金期」の一角をなすとされる作品で、漫画とアニメが相乗して大きな人気を獲得。原作連載の長期化に応じ、本作の後に3本の続編シリーズやスペシャル版も製作された。アニメ版では、原作にないオリジナル展開や、銃器や車などのアクション演出が好評を博した。
まるで洋画アクションのようなオシャレでスタイリッシュなデザインを基調にしながら、美女を見ると見境なく手を出そうとする獠と、そこにお約束のハンマーを振るう香のギャグタッチの描写のギャップが最大の特徴だ。準レギュラーの冴子や、毎回の依頼人のお色気も欠かせない要素。
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冴羽 獠
シティーハンターと呼ばれるスイーパー。新宿に住居兼事務所を構える。元傭兵らしいが、その経歴には謎が多い。
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槇村 香
殺された兄の秀幸に代わり、冴羽 獠のパートナーとなる。ともに事件に立ち向かううちに、次第に獠に惹かれてゆく。
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槇村秀幸
獠の最初のパートナー。元は警視庁の刑事で、麻薬組織に命を狙われる。香の兄。
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海坊主(伊集院隼人)
獠のライバル的なスイーパー。元傭兵で、コードネームは「ファルコン」。その巨体やいかつい面相とは裏腹に、猫が苦手でパニックになることも。
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野上冴子
刑事で、槇村の警視庁時代の相棒。女の武器をフル活用して、獠に無理な依頼を受けさせる名人。
『シティーハンター』の物語を彩るのは、獠と香をとりまくレギュラー陣の人間模様とバラエティ豊かなゲスト美女たち。超一流の腕を持ちながら、彼女たちを見るやたちまち表情を崩すという、新感覚のヒーローの極端なギャップも魅力的。ひとたび愛銃のマグナムが火を噴けば、どんな難事件でも無事解決だ。
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射撃の名手である獠と、元刑事で切れ者の槇村は、裏社会でも随一の凄腕のスイーパーコンビだった。
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無類の女好きの獠が喜んで引き受ける仕事は、もっぱらワケありの美女を守るボディーガード的な依頼が多い。
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失踪した親友を探して人身売買組織に近づき、捕らわれの身になった香。兄の槇村の頼みで彼女を救ったことが獠と香の出会いだった。
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新興麻薬組織、赤いペガサスの殺し屋に撃たれた槇村は、香に母の形見の指輪を渡すよう獠に頼み、息を引き取る。
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獠が常に持ち歩く愛銃コルトパイソンが火を噴く。アウトローな裏稼業であるシティーハンターだが、基本的にその銃が悪党以外に向けられることはない。
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赤いペガサスへの復讐を果たした獠から兄の死を聞いた香は、槇村に代わって獠のパートナーとなることを決意。新生シティーハンター・コンビが誕生する。
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銃ばかりでなく、肉弾格闘戦でも超人的な強さを発揮する獠。その身のこなしは、かつて戦場の極限状況で戦った過去をしのばせる。
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昼は女子高生、夜はレオタード姿の怪盗305号となる麻生かすみ(左)。かつて祖父のものだった黒いチューリップ奪還の手助けを、獠と香に頼んだ。
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軍事独裁政権から亡命中の拓也(左)と家庭教師の川田温子(右)を、獠は自室にかくまう。
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獠の愛車は赤いイギリス製の小型車。豪快なドライビングテクニックで、いつも車が大破するほどの大立ち回りを演ずる。
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槇村の相棒だった冴子は、獠を手玉に取って捜査に協力させる「女狐」。だが心の奥底には、獠と槇村の間で揺れていた複雑な女心も。
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スイーパーとして互角の腕を持つ獠と海坊主は良きライバル。女性の扱いが苦手な海坊主は、女絡みの事件ではしぶしぶに助力を乞う。
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無類のスケベで隙あらば「モッコリ美女」に手を出そうとする獠に、いつも特大ハンマーをお見舞いする香。このコミカルな「お約束」が『シティーハンター』の醍醐味だ。
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本作での最初の依頼人、亜月菜摘。妹を殺した射殺魔を捕らえるよう、獠に依頼する。
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鬼英会のカジノで働かされる女ディーラー、牧野陽子。勝てば自由の身になれる対立組織との大勝負にあたり、獠に護衛を頼む。
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アイドルの松村渚は、脅迫者からの護衛についた獠に惚れ、勘違いで結婚宣言してしまう。
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香の高校時代の友人で新米客室乗務員の堀越ちえみ。密輸団の爆弾運びに利用される。
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骨折で入院した獠は、ドジな白衣の天使(左)、岩井善美に看護されつつ、殺し屋から守る。
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金髪の女スイーパー、エンジェル・ハートは、獠と協力して兵器密輸組織を壊滅させる。
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花吹雪組組長の娘、菊之介こと菊乃は、父譲りの任侠道を貫くため、獠に弟子入りする。
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女スイーパーの三崎彩。盗まれたダイヤ奪回の仕事のパートナーに獠を指名する。
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獠のマンションの隣にRN探偵社を開業したのは、冴子の妹で元刑事の野上麗香(右)。先輩刑事を死に追いやった警察内部の暴力団内通者を探る。
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シスターの京子(右)は、大切なロザリオを落としてしまい、その捜索を獠に頼む。
『シティーハンター』の舞台は、実在するエネルギッシュな街、新宿。美術ボードからは、放映当時の新宿の様子がうかがえる。
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依頼の暗号「XYZ」が書かれる、新宿駅東口の伝言板。この依頼の確認が香の日課だ。
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西新宿の新宿中央公園。東京都庁舎がまだなかった頃の風景だ。