©1989 永井豪/ダイナミック企画・サンライズ
作品名 | 獣神ライガー |
作品名 (ひらがな) | じゅうしんらいがー |
Title (英語表記) | BIO ARMOR RYGER |
放送開始 | 1989年3月11日 |
放送終了 | 1990年1月27日 |
話数 | 全43話 |
スタジオ | 第2スタジオ |
主題歌 | OP 「怒りの獣神」 歌/弘妃由実(第1〜28話) 「奇跡の獣神」 歌/弘妃由実(第29〜43話) ED「THE FIRE」 歌/弘妃由実(第1〜28話) 「叛逆の戦士」 歌/弘妃由実(第29〜43話) |
音楽配信リンク | 獣神ライガー 鳳凰飛翔篇 オリジナルサウンドトラック 獣神ライガー 魔神咆哮篇 オリジナルサウンドトラック |
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キャスト
大牙 剣/田中真弓
大牙龍造/沢りつお
神代ゆい/松井菜桜子
神代まい/伊藤美紀
団 五郎/塩屋浩三
八神冴子/藤井佳代子
ミニナイト/神代智衣
女帝ザーラ/有馬端香
リュウ・ドルク/梁田清之
ドル・サタン/勝生真沙子
ドル・コマンド/島田 敏
ドル・ネービー/戸谷公次
ドル・ファントム/中村秀利
ドル・ガイスト/速水 奨
神崎真吾/堀内賢雄
轟りえ/こおろぎさとみ
ドラゴ神/池田 勝 -
スタッフ
企画/サンライズ
企画協力/ダイナミック企画
原作/永井 豪
キャラクターデザイン/内田順久
バイオアーマーデザイン/牧野行洋
美術/岡田有章
撮影/野村 隆
編集/掛須秀一
音響/藤野貞義
音楽/飛澤宏元
監督/鹿島典夫
プロデューサー/今井 慎(名古屋テレビ)
本名洋一(東急エージェンシー)
中川宏徳(サンライズ)
蘇りし伝説の獅子が悪を断つ!!
【ストーリー】
時は世紀末。現代に復活した女帝ザーラ率いるドラゴ帝国が、人類を襲撃した。地上の武器がまったく通用しないドラゴ帝国の魔竜戦士に、人類は未曾有の危機を迎える。小学6年生の少年、大牙 剣は、祖父の言葉に従い、右掌に浮き出た獅子型のアザを天にかざす。剣の「ライガー!」の叫びに応え、バイオアーマーのライガーが出現。ライガーに乗りこんだ剣は、魔竜戦士を撃退した。だが、これは辛く長いドラゴ帝国との戦いの第一歩でしかなかった。
【解説】
原作に永井 豪、企画協力にダイナミック企画を迎え、従来のロボットもののエッセンスを取りいれながらも、それとは異なる新境地の開拓を目指した作品。本作に登場する「バイオアーマー」は、人間に操縦されることで、絶大なる力を持つ巨人として機能し、戦闘を繰りひろげる。しかし、メカではなく生体であるため、傷つけられると紫色の血が噴出。視聴者に「痛み」を連想してもらうことで、アクションシーンのリアリティや、戦いの悲惨さをより深く感じてもらおうという意図があった。
人々の苦しみ、悲しみを封印の岩に捧げて、邪神ドラゴを復活させようとする悪魔の子孫たち。対する善神アーガマの子孫たちは、当初は組織こそ持たないが、剣を中心に様々な仲間が結集する。
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大牙剣
獅子の血を引く一族として、ライガーに乗る運命にあった少年。ドラゴ帝国来襲時は11才だったが、戦いの中で12才に。いたずら好きだが気のいい熱血漢。
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獣神ライガー
善神アーガマがこの世に残した分身の一部。剣の呼び声に応えて現れる。さらに戦いの中で怒りに燃えると、よりパワーアップしたファイヤーライガーに変身する。
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獣神サンダーライガー
ドルガに敗れたライガーが神の鳥、サンダーフェニックスの力を借り蘇った最強形態。胸のクリスタルからサンダーソードを抜き、必殺技サンダーファイナルスラッシュを放つ。
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神代まい(左) 神代ゆい(右)
大牙家の分家筋に当たる神代家の双子。おしとやかなゆい(右)とおてんばなまい(左)は予知能力などを持ち、ライガーのパワーアップにも貢献。
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団 五郎
剣の昔からのいたずら仲間で愛称は「ダンゴ」。特別な力はないが、剣たちと同行し、食事の世話などを務めるようになっていく。
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リュウ・ドルク
ドラゴ帝国の女帝ザーラの寵愛深い戦士。誇り高く、剣とも正々堂々と戦う。その正体は神代姉妹が幼い頃に生き別れた兄。
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魔竜王ドルガ
リュウ・ドルクの乗りこむバイオアーマー。実はライガー同様、善神アーガマがこの世に遺した分身の一つ。
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ドルガドラゴン
魔竜王ドルガが「ドルガ、チャージ・ドラゴン」の叫びで変形する竜形態。全長18メートル。口から炎を吐くこともできる。
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女帝ザーラ
上半身は美女、下半身はヘビという巨人。邪神ドラゴ復活のため帝国に指示を下す。
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ドラゴ帝国四天王
ドラゴ帝国の幹部。ザーラから分け与えられたドラゴの力により、バイオアーマー形態を取ることもできる。左からドル・サタン、ドル・アーミー、ドル・ファントム、ドル・ネービー。
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魔竜戦士(ドラゴンナイト)
様々な能力を持ち、人間大から20メートル前後に巨大化するものもいる。
ドラゴ帝国の襲撃は苛烈さを増していく。だが剣たちに協力する者たちも多く登場し、神代姉妹の力で残された神の力を手に入れることに成功する。一方、ドラゴ帝国でも女帝ザーラがドラゴの聖杯の力を手に入れていた。
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ドラゴ帝国の襲来で、剣の祖父、龍造は剣にライガーの呼び方を言い遺し、息絶える。
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祖父の言葉に従いライガーを呼んだ剣はその中へ入りこみライガーを自在に操る。
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圧倒的なパワーのライガー。2体の魔竜戦士の動きを片手ずつで受け止めてしまう。
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ライガーソードが放つ必殺技、ライガースラッシュで魔竜戦士にとどめを刺した。
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剣の怒りが頂点に達し「ファイヤー!」の雄叫びで怒りの獣神ファイヤーライガーに変身。強力なツメで相手を切り裂く。
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財閥令嬢でもある八神冴子は、剣の正体を知り、彼らの戦いを支援すべく協力を申し出る。
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白竜湖を訪れた剣たちは善神アーガマの遺した城を見つけ、拠点とすることにした。
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お互いをライバルと認め合った魔竜王ドルガと、ライガーが激突。当初は剣が圧倒されていたが、戦いのなかで急速に成長。互角に渡りあうようになる。
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神の城に隠された水晶球に神代姉妹が呼びかけ、新たな力、重戦馬ベガルーダが現れた。
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轟博士の開発したロボビタンX。このロボットの存在が後のバトルスーツ隊結成の伏線に。
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剣の死を予言した幻の少女、カミヨ。正体は剣に新たな力をあたえる神の鳥の化身だった。
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カミヨの導きにより、神の鳥サンダーフェニックスとライガーが合体。ついに最強形態、獣神サンダーライガーが登場した。
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人間に興味を覚えたドルクは単身人間界をさまよう。そこで偶然、神代姉妹に出会うなど、人間との交流を深めていく。
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魔竜戦士を越えるメタルナイトが登場する中、人間側はバトルスーツ隊を作って対抗する。パイロットとしてダンゴが参加。
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自らの正体を知ったドルクは、ザーラに叛旗を翻した。彼を愛するドル・サタンはドルクに協力するが、その愛に殉じることとなった。
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邪神ドラゴの封印の鍵、神代ゆいを手に入れたザーラは、ドラゴを復活させる。だが、ドラゴはザーラをも生け贄として食らうのだった。
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邪神ドラゴ(左手前)は復活した。一方、善神アーガマも分身である獣神ライガー、魔竜王ドルガ、重戦馬ベガルーダ、さらに剣とドルク、まいが合体することで復活。神と神の対決へ。
ドラゴ帝国の襲来による凄惨な戦闘シーン、巻きこまれた一般人の悲惨な末路など、強烈な残酷描写が多いなか、神々の戦いといった神々しさも同居。この禁忌なき世界観は、本作の大きな特色となっている。
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街を襲う魔竜戦士が建物を壊し、それに巻きこまれた人々が傷ついていく。崩壊する日常になすすべのない人間の姿が、克明に描かれる。
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物語の鍵となる封印の岩。邪神ドラゴが封じられており、人々の怨嗟の思いを生け贄に呼び出される。
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人間に化けた魔竜戦士が、スパイとして人間界に紛れこんでいる。生身の剣たちが襲われることもあった。
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剣たちのスポンサー、八神冴子が運転する改造中継車。後部は生活スペースになっており、とくに物語前半では移動基地的な役割を果たした。
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物語中盤から神代姉妹が呼び出せるようになる新戦力の重戦馬ベガルーダ。神の城に眠っていた。
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ドラゴ帝国でそれぞれ陸海空精鋭を率いる四天王は、各々が独自の要塞メカを持つ。上はドル・ファントムの所持するスカイヘッド。
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女帝ザーラの玉座。血で満たされた巨大な杯の中に、ヘビ状の半身を沈めているという異様さだ。
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瓦礫の街に立つバトルスーツ隊。上空に浮かぶのは、自在に移動する力を得た剣たちの拠点、神の城。