星界の紋章

©森岡浩之・早川書房 ©サンライズ

作品名

星界の紋章

作品名
(ひらがな)
せいかいのもんしょう
Title
(英語表記)
CREST OF THE STARS
放送開始1999年1月2日
放送終了1999年3月27日
話数全13話
スタジオ第5スタジオ
主題歌 ED 「失われた青空」 歌/タイムスリップ・ランデヴー
音楽配信リンク 星界の紋章 オリジナルサウンドトラック
関連リンクhttps://www.sunrise-inc.co.jp/seikai/01/
  • キャスト

    ジント・リン/今井由香
    ラフィール/川澄綾子
    レクシュ/高島雅羅
    レーリア/遊佐浩二
    ユーンセリュア/友川まり
    サリューシュ/陶山章央
    ギュムリュア/藤 貴子
    ディーシュ/千葉一伸
    ドゥサーニュ/塩沢兼人
    トライフ/小杉十郎太
    スポール/深見梨加

  • スタッフ

    企画/渡辺 繁(バンダイビジュアル)
       植田益朗(サンライズ)
    原作/森岡浩之(ハヤカワ文庫刊)
    シリーズ構成・脚本/吉永亜矢
    ビジュアルコンセプト/赤井孝美
               江田恵一(ナインライブス)
    キャラクターデザイン/渡部圭祐
    メカニックデザイン/森木靖泰、筱 雅律、常木志伸
    美術監督/岡田有章
    色彩設計/歌川律子
    撮影監督/白井久男
    編集/瀬山武司
    音響監督/小林克良
    オープニングテーマ・音楽/服部克久
    監督/長岡康史
    プロデューサー/海部正樹(WOWOW)
            岩田幹宏(サンライズ)
            杉田 敦 (バンダイビジュアル)
            積 惟文 (ビースタック)

ストーリー&解説

異形の宇宙に展開する本格スペースオペラ

【ストーリー】
宇宙環境に適応した人種アーヴの築いた帝国により、人類の多くが支配される銀河文明世界。母星が帝国に併合されるかわりに帝国貴族の一員となった少年ジントは、星界軍の主計修技館に入学するため巡察艦ゴースロスに乗りこむ。しかし帝国に敵対する人類統合体の攻撃を受け、翔士修技生の少女ラフィールとともに艦を脱出。星界軍に攻撃の事実を伝えるため、逃避行を開始する。

【解説】
第28回星雲賞日本長編部門を受賞した、同名のSF小説(早川書房刊)を原作とするTVシリーズ。生物学的な手段で宇宙空間に適合した種族であるアーヴと彼らの築いた星間国家、平面宇宙による恒星間航法など、独特な世界観設定を持った原作の雰囲気を忠実に再現した作品である。

キャラクター

ジントとラフィールに焦点を当て、その逃避行を描いた本作では、舞台の移り変わりとともに登場人物も大きく入れ替わってゆく。そのため、全編を通じ登場するのはこの二人のみである。

  • ジント・リン
  • ジント・リン

    ジント・リン

    母星マーティンの併合時に政府主席だった父が叙爵されたため、幼くしてアーヴ貴族となった少年。温厚な性格。

  • ラフィール
  • ラフィール

    ラフィール

    星界軍の翔士修技生で、アーヴの少女。皇族であるアブリアルの一員で、現皇帝ラマージュの孫。

  • ゴースロス
  • ゴースロス

    ゴースロス

    ラフィールが乗りこんでいた星界軍の巡察艦。ジントも便乗。アーヴと敵対する星間国家、人類統合体の奇襲を受け、二人を脱出させた後に轟沈する。

シーン

ジントが勉学のため7年を過ごした惑星デルクトゥーを皮切りに、平面宇宙や軌道城館で構成される男爵領、クラスビュールの地上世界と、多彩な舞台をまたいで物語は展開される。

星界の少女、地上の少年

  • ジントは引ったくりに奪われた荷物を、迎えにきたラフィールと偶然協力して取り返す。これが二人の出会いだった。

  • 巡察艦ゴースロスのメインクルー。艦長のプラキア(中央)は、知識でしか帝国を知らないジントにさまざまな説明を行った。

  • 脱出後、二人は燃料補給のため立ち寄ったフェブダーシュ男爵領で足止めされるが、男爵の家臣たちや前男爵の協力で出発する。

  • 帝都への帰還後、父からゴースロス轟沈を知らされ号泣するラフィール。彼女は艦長のプラキアが遺伝子提供者であり、自身が相思相愛の結果生まれた「愛の子」であることも知る。

  • 目的地だった星系は既に人類統合体に占領されており、迎撃を受けた二人は地上世界へと降下。占領地の惑星上で孤立することに。

WORLD

恒星間宇宙船の作業用生命体として創造されたアーヴが築いた帝国と、帝国が存在する宇宙は独特の法則により成り立っている。そのため、世界観は非常に特異なものとなっている。

平面宇宙とアーヴによる人類帝国

  • 通常空間で戦闘する星界軍。戦闘は通常空間、平面宇宙を問わずに行われるが、戦闘の様相はそれぞれの空間によって大きく異なる。

  • 平面宇宙の地図。超光速での移動は常に平面宇宙を経由し、通常空間には「門」でのみ移行可能なため、星間国家の版図は門に依存する。

  • 偵察分艦隊の指令部。平面宇宙では通信手段が限定され、索敵などにも重大な制限があるために、前線での指揮が重視されている。

  • アーヴによる人類帝国の現皇帝ラマージュと、4ヵ国連合の大使たち。長年の侵略と併合により星間国家は5ヶ国に集約されている。

  • アーヴの皇族であるアブリアルの家紋で帝国国章でもある八頸竜ことガフトノーシュの紋章と、帝国の主要な組織図。帝国は、極端に変異してはいるが日本文化を継承する存在である。

『星界の紋章 特別編』

降下した占領下の惑星クラスビュールで、地上人に変装したラフィール。特別編用に描き下ろされたカットである。

『星界の紋章 特別編』

『星界の紋章』にはTVシリーズ全13話に加え、特別編が存在する。これは続編の『星界の戦旗』放映開始の前週、2000年4月7日に特別番組として放映されたもので、基本的にはTVシリーズを再編集し多数の新作カットを追加した総集編である。また、『星界の断章 誕生』も同日に放映されている。