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作品名 | 絶対無敵ライジンオー |
作品名 (ひらがな) | ぜったいむてきらいじんおー |
Title (英語表記) | MATCHLESS RAIJIN-OH |
放送開始 | 1991年4月3日 |
放送終了 | 1992年3月25日 |
話数 | 全51話 |
スタジオ | 第5スタジオ |
主題歌 | OP 「ドリーム・シフト」 歌/ SILK ED 「地球防衛組応援歌」 歌/地球防衛合唱隊 |
音楽配信リンク | 絶対無敵ライジンオー オリジナル・サウンド・トラック1 絶対無敵ライジンオーⅢ オリジナル・サウンド・トラック2 絶対無敵ライジンオーⅣ オリジナル・サウンド・トラック3+素晴らしき音楽旅行 絶対無敵ライジンオー ヴォーカル・コレクション1 絶対無敵ライジンオー ヴォーカル・コレクション2 絶対無敵ライジンオー ヴォーカル・コレクション3 |
関連リンク | http://www.eldran.net/raijin-oh/ |
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キャスト
日向 仁/松本梨香
月城飛鳥、栗木容子/岩坪理江
星山吼児/まるたまり
エルドラン、小島 勉/島田 彰
篠田俊太郎、ベルゼブ/梁田清之
矢沢校長/石井敏郎
姫木るる子、泉ゆう、ファルゼブ/林原めぐみ
タイダー/吉村よう(第1 ~ 38 話)
辻村真人(第39 ~ 51 話)
池田れい子、真野美紀/鈴木砂織
石塚織絵、高森ひろし/松井摩味
今村あきら、春野きらら/南 杏子
小川よしあき、坂井ときえ/佐藤智恵
近藤ひでのり、白鳥マリア/吉田古奈美
佐藤大介/塩屋浩三
島田愛子/さとうあい
防衛隊長官/西村知道
皇帝ワルーサ/笹岡繁蔵 -
スタッフ
企画/サンライズ
原作/矢立 肇
ストーリー構成/園田英樹
キャラクターデザイン/武内 啓
メカニック設定/やまだたかひろ
美術監督/池田繁美
色彩設定/大貫けいこ
撮影監督/鳥越一志
編集/瀬山武司
音響監督/山崎あきら
音楽/田中公平
監督/川瀬敏文
プロデューサー/倉林伸介(テレビ東京)
藤波俊彦(読売広告社)
内田健二(サンライズ)
地球防衛を任されてしまったある小学校のクラスの活躍
【ストーリー】
陽昇学園5年3組は何の変哲もない普通の小学校のクラス。ある日突然、空から巨大ロボットが降ってきた。中に入っていた謎の生命体エルドランは、子供たちにその巨大ロボット「ライジンオー」を託す。子供たちが託された「ライジンメダル」を教室の机にセットすると、学校が変形して教室は司令室に変身した。5年3組は「地球防衛組」となり、3人の生徒はライジンオーのパイロットとして、15人の生徒は司令室のメンバーとして、町で暴れる「邪悪獣」と邪悪獣を操る「五次元人」たちと戦うこととなった。
【解説】
小学校の一クラスが地球防衛の使命を託されて「地球防衛組」となり、皆で力を合わせて巨大ロボットを運用するという低年齢層向け作品。ヒーローロボットものの物語の中に、子供たちにとって身近な学校生活のドラマを盛りこみ、防衛組の生徒それぞれのエピソードに気を配るなど、様々な事件を通してクラスの友情と結束が描かれる。また、学校が変形してメカの発進基地になる設定も特徴の一つ。TVシリーズの好評を受け、後日譚を描くOVAも製作されたほか、謎の生命体エルドランが小学生に合体ロボを託す世界観が後番組にも継続され、通称「エルドラン」シリーズを創始することになった。
五次元人の侵略から地球を守る、18人の地球防衛組の子供たち。仁たち3 人がロボットのパイロットになるほか、マリア以下15 人の生徒たちもそれぞれが教室の中で指揮やバックアップの役割を担い、全員でライジンオーを動かしている。
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日向 仁
剣王のパイロット。お調子者だが正義感の強いクラスの牽引役。ライジンオー合体時には操縦を担当。
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剣王
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月城飛鳥
鳳王のパイロット。成績優秀な優等生で、女子の人気も高い。ライジンオー合体時には飛行や姿勢制御を担当。
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鳳王
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星山吼児(ほしやまこうじ)
獣王のパイロット。気が弱いが、いざというときには頼れる存在。ライジンオー合体時にはパワーや武器の制御を担当。
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獣王
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ライジンオー
剣王・鳳王・獣王の3体のロボットが合体することでライジンオーとなる。必殺技はゴッドサンダークラッシュ。全高25メートル、重量54トン。
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地球防衛組の子供たち
クラス委員で司令官の白鳥マリア(右から4番目)を中心とする、陽昇学園5年3組の仲間たち。司令室スタッフとして全員が役割を持っている。
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バクリュウオー
陽昇学園の地下に隠されていたバクリュウドラゴンが変形した姿。司令室から地球防衛組の15人が遠隔操縦する。
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バクリュウドラゴン
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ゴッドライジンオー
ライジンオーとバクリュウオーが合体した最強形態。必殺技はファイナルファイヤーとハイパーサンダークラッシュ。
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ジャークサタン
皇帝ワルーサから与えられたベルゼブとタイダーが操縦するロボット。邪悪獣と超次元融合することによりスーパー邪悪獣となる。
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アークダーマ
ジャーク帝国の秘密兵器。「○○は迷惑」という言葉に反応してその迷惑なものが具現化した邪悪獣に変身する。
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邪悪獣
毎回変わる邪悪獣ははじめはユーモラスな姿で登場。だが、ベルゼブとファルゼブが邪悪パワーを照射すると巨大化して凶暴な敵にパワーアップする
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ベルゼブ
五次元空間にあるジャーク帝国の皇帝ワルーサによって、三次元征服のために派遣されてきた帝国の幹部。
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ファルゼブ
いつもベルゼブの胸の中の空洞に住んでいる妖精のような五次元人。背中には毒々しい蝶のような羽が生えている
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タイダー
ベルゼブの部下の五次元人。冷徹な二人に比べまぬけな性格で、終盤には仁の酒屋の従業員になってしまう。
戦闘時こそヒーローだが、普段の防衛組は普通の小学生。いきいきと描かれた彼らの学校生活は、誰にでも覚えがあるようなことが盛りだくさん。物語のナレーション役は獣王パイロットの星山吼児。将来の夢はSF作家である彼の語りで閉められることが多い。
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仁たち5年3組は、ライジンオーに乗ってきたエルドランと名乗る謎の生命体に地球防衛を頼まれ、ライジンメダルを託される。
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エルドランにもらったメダルをマリアが自分の机にはめこむと、勝手に教室が変形しはじめた! 皆オタオタするばかり……。
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仁、飛鳥、吼児の3人は、ブレスレットにメダルをはめこむと、そのまま剣王、鳳王、獣王のコクピットへと一直線に移動する。
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エルドランに傷を負わせたジャーク帝国のベルゼブたち。彼らが地球侵略のためにまいたアークダーマが邪悪獣となり、暴れはじめる。
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子供たちは力を合わせてライジンオーを動かし、次々と襲いくる邪悪獣を打ち負かしてベルゼブたちの野望を阻んでいった。
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ライジンオーのパイロットは日向 仁、月城飛鳥、星山吼児の3人。3体が合体すると3人はひとつのコクピットに集結する。
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小島 勉(左)は防衛組の名参謀。抜群の頭脳でクラス委員のマリアをしっかりと補佐。もちろん学校の勉強も一番。
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普段は普通の小学校のクラスである地球防衛組。学芸会などの行事もある。内気な泉ゆう(中央)も立派に主役を果たした。
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泳げない近藤ひでのり(中央)のために、仁と吼児は風呂屋で特訓することにした。ひでのりも見事カナヅチを克服。
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遠足に行ったおのぼり山で出会った地元の少女、山口 梢(右)。吼児はその後も彼女と文通を続けていくのだった。
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地球防衛組には、飛鳥をはじめ中学受験をする者たちもいる。でも模擬試験も地球を守るためならなんのその、テスト用紙を破いて全員出撃!
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ライジンオーの支援ロボ、バクリュウオーも参戦。マリアたち司令室のメンバーが遠隔操縦し、パワーではライジンオーを上回る。
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大人たちにできることはただ見守ることだけ。防衛組が出動するともう教室に入ることすらできない。
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ワルーサが倒れた後、なおも地球防衛組への闘志を燃やすベルゼブは、吼児たちにお互いの信頼を崩させる悪夢を見せ、その心を試す。
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しかし子供たちの信頼は崩れない。力でも心でも勝てなかったベルゼブたちは敗北を認め、改心して五次元空間に帰っていった。
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いよいよジャーク帝国の皇帝ワルーサ自らが、陽昇町に現れた。苦戦を強いられるゴッドライジンオーだが、ついに勝利をつかむ。
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厳しい戦いを終え、無事に生還した仁たち3人を、クラスメイトたちが、歓喜とともに出迎える。「俺たちは……、絶対無敵だぁぁ~~!!」
発進基地である陽昇学園を中心にした舞台とそこに住まう人々の雰囲気はのどかそのもの。しかし出撃となれば緊張が張りつめる。この「陽昇」の地名は「サンライズ」に由来したものだ。
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陽昇学園。ここからロボットたちは発進する。発進場所は隠れており一見すると普通の学校そのもの。
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ジャーク帝国の基地。ベルゼブたちはここから三次元侵略をもくろむ。皇帝ワルーサとの交信もここで行う。
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多くの話で事件に巻きこまれてしまうのはやはり陽昇町。ここには「絶対堂」など「絶対」の文字を冠した店が多くある。
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防衛組が守っているのは日本だけではない。時に舞台は全世界に広がる。アフリカの動物たちも邪悪獣の迷惑を被った。
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陽昇学園は地球防衛の拠点。ライジンオーの発進する学園のシステムは、子供たちにしか操作できない。まさに地球の命運を握る小学校なのである。
授業中でもおかまいなしに邪悪獣は現れるので、変形する学校の中に人がいる様子もきちんと描写されている。
学校が変形する未曾有のギミック
サンライズは数多くのロボットアニメを製作しているが、その中でも「教室が変形して基地になる」「学校から巨大ロボが発進する」というアイデアは本作が最初である。「学校」という、子供たちにとって最も身近な存在が「変形する」という設定は視聴者にとっても大きなインパクトとなった。ライジンオーに合体する各メカの発進シークエンスも、剣王は校庭の陸上トラックから、獣王は体育館の裏返った床から、そして鳳王はプールからの出撃と、いずれも子供たちに馴染みの深い場所が設定されている。また、キャラクター描写においても主人公たち防衛組を特別な存在ではなく、ごく普通の少年少女として描き、学園ドラマの要素を強く盛りこむなどして主なターゲットである子供たちが親近感を抱けるように構成されている。