ダーティペアの大勝負　ノーランディアの謎

浮遊大陸を舞台にした『ダーティペア』OVA第1弾

【ストーリー】
今回のケイとユリの任務は惑星ウクバールにいるミスニーという少女の保護。しかし二人が接触する前に依頼人の女性は殺害され、ミスニーは行方不明になっていた。彼女を追って南半球のノーランディアの森へ向かったケイたちを待っていたのは、奇怪な動植物と幻覚攻撃だった。

【解説】
TVシリーズの終了とほぼ同時にリリースされた、ダーティペア最初のオリジナルビデオアニメ。超能力の描写など、キャラクター設定も原作に近いかたちでリニューアル、主人公二人もTV版よりも大人っぽくなった。翌年、松竹系で『装甲騎兵ボトムズ』などのOVAとともに劇場公開された。

常識を越えた生物や植物が生息する、惑星ウクバールのノーランディアの森。「ダーティペア」との悪名が高いケイとユリはこの森に潜む謎を解くために悪戦苦闘する。

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  ケイ

  射撃を得意として高出力ブラスターを好む。幾度となく襲い来るミスニーの幻覚攻撃に翻弄される。

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  ユリ

  長い髪がチャームポイントの頭脳派で、森に生息する植物の分子構造から今回の事件の核心に近づいていく。

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  ラブリーエンゼル

  二人の愛機である、専用特殊工作船。星間航行用と大気圏内飛行用の、二つのエンジンを持つ。岩山を砕く連装ビーム砲を装備。

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  ムギ

  二人をサポートする、猫の遺伝子を持つ軍用人工生命体。人語を解すだけでなく、乗り物の操縦をもこなす。

原因不明の宇宙船離着陸事故の多発とともに、少女が行方不明になる事件が発生した。二つの事件には、背後にAJデベロップ社の犯した重大な犯罪が関わっていた。

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  惑星ウクバールに向かう宇宙船の中で、ケイたちは遠隔視によって謎の少女の姿を見る。

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  依頼人を殺されたケイたちは、AJデベロップ社の保安部長サマラと接触する。

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  ケイとユリは、サマラから保護対象人物のミスニーがノーランディアの森へ逃げたことを教えられる。依頼人は死んだが任務は終わっていない。二人はラブリーエンゼルで南半球へ向かう。

大企業の暗部をケイとユリが暴く！

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  幻覚攻撃を受けたケイたちは、ノーランディアの森にミスニーが潜んでいることを確信。気ままに遊ぶことで彼女を誘い出そうとする。

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  ミスニーはAJデベロップ社が生み出した超能力を持つ生命体で、オリン社長の命令で宇宙船事故を引き起こしていたのだ。

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  オリンの罪を追及するケイたちの前に、サイボーグのユルシズが立ちふさがる。愛人だったサマラも非人道的なオリンを責める。

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  AJデベロップ社は、生命を弄ぶ実験を繰り返していた。ミスニーの怒りの超能力で会社は都市ごと壊滅。社長のオリンも死亡。

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  サマラも死に、ミスニーを助けることもできなかった。しかしもう彼女を怖がらせる者はいない。二人は本部へ向かって発進する。

雲海に覆われた惑星ウクバール。人が居住可能な土地は浮遊大陸アジジ・ジョハリしかない。そして南半球のノーランディアの森には、古代に存在した異星人の遺した遺跡があった。すべての悲劇はそこから始まった。

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  アジジ・ジョハリはウクバール唯一の居住可能な陸地である。惑星表面を覆う厚い雲海の上に浮かぶ、一種の浮遊大陸だ。

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  ノーランディアの森には、AJデベロップ社がミスニーを造り出すまでの失敗作が棄てられていた。生命の尊厳を踏みにじる行為だ。

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  ミスニーはAJデベロップ社の研究所で生まれた。グロテクスな科学的好奇心と悪意にさらされた彼女は人間不信に陥っていた。

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  ミスニーだけでなくAJデベロップ社の実験材料とされた生命たちの悲しみと怒りが破壊の超能力となって都市を壊滅させた。