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作品名 | 伝説巨神イデオン |
作品名 (ひらがな) | でんせつきょじんいでおん |
Title (英語表記) | SPACE RUNAWAY IDEON |
放送開始 | 1980年5月8日 |
放送終了 | 1981年1月30日 |
話数 | 全39話 |
スタジオ | 第1スタジオ |
主題歌 | OP 「復活のイデオン」 歌/たいらいさお ED 「コスモスに君と」 歌/戸田恵子 |
音楽配信リンク | 伝説巨神イデオン オリジナル・サウンドトラック 総音楽集 |
関連リンク | http://www.ideon.jp/ |
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キャスト
ユウキ・コスモ/塩屋 翼
ジョーダン・ベス/田中秀幸
フォルモッサ・シェリル/井上 瑤
イムホフ・カーシャ/白石冬美
ジョリバ/塩沢兼人
アフタ・デク/松田たつや
フォルモッサ・リン/横沢啓子
バンダ・ロッタ/山田栄子
ノバク・アーシュラ/松原雅子
マラカ・ファード/高木早苗
カララ・アジバ/戸田恵子
ギジェ・ザラル/林 一夫
ハルル・アジバ/麻上洋子
ダラム・ズバ/木原正二郎
ギンドロ・ジンム/蟹江栄司
ドバ・アジバ/石森達幸
ナレーター/塩沢兼人 -
スタッフ
企画/日本サンライズ
東急エージェンシー
原作/矢立 肇、富野喜幸
キャラクターデザイン/湖川友謙
メカニカルデザイン/サブマリン
美術監督/四条徹也
アニメーションディレクター/湖川友謙
編集/鶴渕映画
音響監督/浦上靖夫
音楽/すぎやまこういち
総監督/富野喜幸
プロデューサー/石川 博(東京12チャンネル)
松島 忠(東急エージェンシー)
長谷川 徹(日本サンライズ)
異星文明同士の争いを描いた哲学的SFアニメ
【ストーリー】
はるかな未来、地球人は宇宙に様々な植民星を持っていた。その中で、開拓が進むソロ星の遺跡から、謎のメカが発掘される。だが突如、無限エネルギー「イデ」を捜索する異星人バッフ・クランが襲来。地球人たちは窮地に追いこまれる。その時、地球人の少年、ユウキ・コスモたちが乗った謎のメカ3体が合体。巨大ロボット、イデオンとなり、強力なパワーでバッフ・クランを撃退する。コスモらはソロシップに乗って星を脱出。だが、バッフ・クランはイデオンから「イデ」の力を感知し、追撃を開始。コスモらの長き逃亡戦が始まる。
【解説】
誤解と無理解が生む戦争の悲惨さ、その中で生まれる人間同士の感情などをリアルに描いたオリジナルロボットアニメ。単なるロボット同士のバトルに終わることなく、人間社会を投影させることで視聴者に強い印象を与えることに成功した。特にイデオンやソロシップの力の源である無限のエネルギー「イデ」とは何なのか? といった問いかけを通じて、哲学的とも言えるテーマを追求。のちに、TV版で放送しきれなかった、真のラストを描いた劇場版も製作された。
無限のエネルギーを秘めたイデの力が宿るメカを操るコスモら地球人。そして、イデ入手を悲願とする異星人のバッフ・クランは、彼らを執拗に追跡する。
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イデオン
3機のメカが合体した巨大ロボット。謎のエネルギー、イデで動く。全身に装備されているミサイルやグレンキャノンは地球人が取りつけたもの。全高105メートル、重量5,650トン。
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ユウキ・コスモ
本編の主人公で、16歳の熱血漢。偶然からイデオンとそのAメカのパイロットを務めることとなる。戦いの中で人間的に大きく成長する。
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ジョーダン・ベス
ソロ星駐留軍の空軍幹部候補生で、ソロシップクルーのリーダーとなる。異星人と知りつつカララと愛を育む。
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カララ・アジバ
ソロシップに紛れこんでいたバッフ・クランの女性。正体を隠したまま、クルーとして働く。
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イムホフ・カーシャ
イデオンのミサイル管制とCメカのパイロットを務める少女。当初、コスモとは反発しあっていた。
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フォルモッサ・シェリル
言語学者の卵で、軍人であるベスとはたびたび衝突する。科学者としてイデとは何かを知ろうとする。
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パイパー・ルウ
バッフ・クランの攻撃で母親を失った赤ん坊。この子の体調や、感情によってイデのパワーに変化が表れる。
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ソロシップ
イデオンと対となる宇宙船。超光速航行能力を持つ。イデオンと同じくソロ星の遺跡で発見され、武装やコントロールシステムを地球人が取りつけた。
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ギジェ・ザラル
ソロ星を訪れたイデ捜索隊の隊長を務める若き軍人。イデオンとソロシップの追跡に執念を燃やす。
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ハルル・アジバ
バッフ・クラン宇宙軍の司令官で、イデ捜索の指揮を執っていた冷徹な女性軍人。カララの姉だが、妹に憎しみにも似た複雑な感情を抱いている。
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ドバ・アジバ
バッフ・クラン宇宙軍総司令。現大帝のズオウを排斥し、階級制を基盤とした惑星間自由同盟を確立することを望むがゆえに無限力“イデ”の力を欲す。
ソロ星に植民しようとしていた地球人と、バッフ・クランとの出会いは、両者の戦いをもたらした。その中心にある地球人が発掘した、「イデ」なる力が宿るイデオンとソロシップをめぐり、壮大な宇宙逃亡が始まることとなった。
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異星人、バッフ・クランのギジェ・ザラルが率いるイデ捜索隊はソロ星に到着。だが既に地球人の植民星と知り、驚くのだった。
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地球人はソロ星の遺跡から謎のメカを発掘する。そのうち3機はバッフ・クランの攻撃により合体、強力な力を持つイデオンになる。
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ソロシップに潜入していたカララと救いにきたギジェ。地球人に捕まることでわかりあうチャンスを得るが、決裂してしまう。
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おとなしい少女、バンダ・ロッタは異星人であるカララを殺さなければならないと思いつめ、拳銃で暗殺を図るが失敗する。
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宇宙を逃げ回っていたソロシップは地球軍の宇宙基地ブラジラーに迎え入れられた。だがバッフ・クランの追撃で基地は壊滅する。
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攻撃を受けた地球の植民惑星キャラル。ソロシップが救援のために駆けつけたが、現地の人々の態度は冷たいものだった。
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イデオンとソロシップの追撃を続けるバッフ・クランは、重機動メカのガンガ・ルブなどの新兵器を次々と戦場に投入。
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コスモは、地球の植民星キャラルで出会った少女キッチンと互いに引かれあう。だが、キッチンは非業の死を遂げる。
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異星人同士でありながら引かれあうベスとカララ。クルーも二人の想いを認め、ソロシップ内では人の和が生まれつつあった。
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ソロシップは地球にたどり着いた。だが、地球軍も彼らの言葉に耳を傾けようとせず、不和と悲劇のみが広がっていく。
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バッフ・クランの財閥所有の私設軍隊の隊長ダラム・ズバ。イデオンとソロシップを追い、キャラル星や地球も攻撃した。
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ソロシップのクルーの一人ラポーと恋が芽生えつつあったモエラも戦死。戦いが激化する中で、クルーたちは次々と命を落としていく。
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果てしなき逃亡に疲れたソロシップクルーは、ソロシップを爆破して逃亡を図る。だがイデの意志がそれを許さなかった。
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惑星すら一刀両断する強大な武器、イデオンソード。戦いが激しくなるにつれ、イデオンは本来の力を表わしはじめる。
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仲間から見捨てられたギジェは、イデのなんたるかを見届けたい一心で、かつての敵、ソロシップの一員となる。
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イデはカララを父であるドバ宇宙軍総司令と引き合わせる。だがそれは、互いの決裂を決定づけるものとなってしまった。
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膨大な物量で挑んでくるバッフ・クラン。イデオンとソロシップは赤いバリアーでボディを覆いながら移動要塞バイラル・ジンに肉薄し、カララ救出に挑む。
『イデオン』の世界観は大きく二分される。一つは、独特な惑星の自然や、それに付随する人々の暮らし。もう一つは、イデという神秘の存在にまつわるものである。
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イデオンの各メカやソロシップにあるイデのゲージ。輝きのパターンでイデの流れやパワー、意志を表す。
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ソロシップのブリッジを後方から見た様子。主にベスやハタリが詰めており、ほかのメインクルーもよくここにいた。
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ソロシップの子供たちの部屋。当初は殺風景だったが、壁に絵が描かれたり家具も増えてにぎやかになっていった。
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ベスが夢でイデの声を聞いた世界。イデは幾億もの意識の集合体であり、同時に自身を守ろうとしているのだと語られた。
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3機のイデオン各メカとも、まったく同型のコクピット。コンソールやシートなどは地球人が独自に取りつけた。
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ブリッジ後方にあるドーム内の林。ソロ星の自然が再現されており、よくここで食事をしながら会議が行われた。
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ソロシップの機関室。動力源は不明。ジョリバやシェリルがよくイデを調べるために訪れた。
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ソロ星に植民した地球人は、はるか以前に地下に埋められた宇宙船(ソロシップ)と、対になる巨大ロボット(イデオン)を発見する。
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超光速航行(Dimension Space Drive、デスドライブ)中のソロシップ。イデオンを搭載したままバリアに包まれ亜空間を航行する。
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上空を小惑星に覆われており、永遠の夜が続く惑星ナイト・スター。ほかにも海に覆われた星や、巨大植物の生い茂る星など、『イデオン』には多彩な惑星が登場している。