©やなせたかし/サンライズ
作品名 | ニャニがニャンだー ニャンダーかめん |
作品名 (ひらがな) | にゃにがにゃんだーにゃんだーかめん |
Title (英語表記) | Mighty Cat Masked Niyandar |
放送開始 | 2000年2月6日 |
放送終了 | 2001年9月30日 |
話数 | 全83話 |
スタジオ | 第8スタジオ |
主題歌 | OP 「夢のマント」 歌/大森玲子 ED「心の森で」 歌/大森玲子(第1話~32話) 「ダンスDEニャン2」 歌/くまのきよみ(第33話~第83話) |
音楽配信リンク | ニャニがニャンだーニャンダーかめん ダンス DE ニャン2 ニャニがニャンだーニャンダーかめん オリジナル・サウンドトラック ニャニがニャンだーニャンダーかめん キャットタウンのゆかいな仲間たち! |
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キャスト
ニャンダーかめん(ニャーゴ)/浅野まゆみ
ニャンダーかれん(ミーコ)/川田妙子(第1~13話)
かないみか(第14~83話)
ピーどり/鈴木紀子
ニャオン/堀内賢雄
コン/内川藍維
ナレーション/一龍斎貞友 -
スタッフ
企画/サンライズ
原作/やなせたかし
講談社刊「ニャニがニャンダー ニャンダーかめん」より
シリーズ構成・文芸/桜井正明
キャラクターデザイン/柳田義明、鈴木玲子
美術デザイン/中村光毅
色彩設計/中島淑子
総作画監督/船越英之
デジタルオペレーション/佐々木和宏、長谷川洋一
デジタル編集/森田清次
オーディオプロデューサー/林 隆司(東北新社)
オーディオディレクター/伊達康将
音楽プロデュース/藤田純二
音楽/宮路一昭
監督/岩崎知子
総監督/芝山 努
プロデューサー/大池雅光(名古屋テレビ)
原口淳(名古屋テレビ)(第75~83話)
小原麻美(東急エージェンシー)
長谷川徹(サンライズ)
制作協力/旭プロダクション、亜細亜堂
絵本作家やなせたかし原作による動物変身ヒーローアニメ
【ストーリー】
ニャンウッドの森の中、キャットタウンに住む猫のニャーゴは勉強も運動も今ひとつの冴えない男の子。しかしある日、ネコ仙人にマントと仮面を授けられて、お助けキャット「ニャンダーかめん」に変身できるようになった。「助けて」と呼ばれればいつでも誰でも助けに駆けつける謎のヒーロー、ニャンダーかめんは町のみんなの人気者。そんなニャンダーの人気に嫉妬したニャオンは今日も今日とてニャンダーを打倒すべく人気者アップ作戦を繰り返す。ニャンウッドの森では、またもや大騒動が巻き起こるのだった。
【解説】
原作は絵本作家のやなせたかし。なお、大元のベースとなったのは「少年少女新聞」に連載された漫画『ピョンピョンおたすけかめん』である。主人公のニャンダーかめんは悪者を退治するのではなく「困った人を助ける」ヒーローとして終始徹底して描かれており、ストーリーの合間には講談調のナレーションを挿入するという独特の演出が行われていることも特徴の一つだ。制作協力にはファミリー向け作品を多く手がけてきた亜細亜堂が参加し、児童をメインとして幅広い年齢層に訴える作品内容となった。
本作の舞台となるニャンウッドの森とキャットタウンにはいろんな動物たちが住んでいる。中には困った連中もいるのだが、決して悪人というわけではない。
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ニャンダーかめん(ニャーゴ)
主人公。ニャンダーかめんに変身すると尻尾とヒゲが無くなり、性格や声も凛々しく変化する。本来のんびり屋な性格で、人気者になるよりも普通の男の子として静かに暮らしたいと思っている。
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ピーどり
ニャンダーをサポートする翼竜。変身アイテムの入ったランドセルをニャーゴのもとに届けてくれる大事な相棒である。
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ネコ仙人
天上の仙人界に住む仙人。ニャーゴに素質を見いだして仮面とマントを与え、地上を助けるヒーロー、ニャンダーかめんを誕生させた。
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ニャンダーかれん(ミーコ)
ニャーゴの妹。兄の情けなさに怒ってばかりいるが、本当はお兄ちゃん思い。ある日偶然ニャンダーの正体に気づいてしまい、そのピンチを救うためニャンダーかれんに変身する。
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ニャンタ キャッチン ニャコ
ニャーゴの親友たち。ニャンタ(左)はリーダー格。キャッチン(中央)は発明好きの秀才で、ニャコ(右)はクラスのアイドルだ。
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ミケ
キャットタウンTVの人気番組「人気者ランキング」のアナウンサー。レポーターとしてニャンダーに密着取材をすることも。
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ピーチク カバレリーナ カザール
ニャンウッドの森の住人。ピーチク(左)は歌の先生でカバレリーナ(中央)はダンスの先生。カザール(右)はデザイナー兼スタイリストだ。
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ミイラ丸
ニャンダーと同じく「助けて」と呼ばれるとどこからともなく現れる。全身の包帯は剥いても剥いても巻き取れない謎の人物だ。
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ウルトラ丸
豪快な性格で大飯喰らい。口癖は「スチャラカチャンポン」。実はミイラ丸の正体なのだが、それは最後まで誰にも明かされなかった。
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クモネコ マントヒヒ タヌコ
ニャンウッドの森に住む(自称)森の王様(中央)とその手下のクモネコ(左)とタヌコ(右)。必殺技は口から吐き出す電光火炎だ。自分を王様と認めないものに挑みかかり、ニャンダーとは何度も対決した。
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ニャオン
町の人気者になるために何度もニャンダーに挑戦するが、失敗ばかりしている。
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コン
失敗ばかりのニャオンを「ニャオンさま」と応援し、一途に尽くしている。
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ギンコ
コンが「姉さん」と呼んで慕う姉御肌のカワウソ。ニャオンが人気者になるためにアイデアを授けたりする。
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サラキチ
ギンコと一緒に、ニャオンが人気者になるためのアイディアを考えるギンコの相棒。
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チュウチュウ一族
キャットタウンに住む猫たちを敵視する一族。物語のクライマックスで立ち上がり、ニャンウッドの森を巻きこむ戦争を仕掛けた。
いつか、「助けて」と呼ぶ声がなくなるその時まで、ニャンダーかめんは今日も飛んでいく。そしていつか人気者になるその時まで、ニャオンは今日も挑戦を続けるのだ。
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ニャンダーの正体は誰にも明かしてはいけない。妹のミーコにも内緒だ。まさか正体がいつもドジな兄だとは知るはずもないミーコはニャンダーにメロメロになってしまう。
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カッコいいニャンダーと違って普段のニャーゴはいつもドジをしてばかり。今日も忘れ物をしてみんなに笑われてしまった。
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争いごとの耐えない地上界を救いたい。ネコ仙人は優しさと思いやりを持ったニャーゴにニャンダーとして人々を助ける使命を与えた。
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せっかくゆっくりお風呂に入ってるときだって助けを呼ばれたらすぐに駆けつけないといけない。それがヒーローの辛いところだ。
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キャットタウンTVで放送される町の人気者ランキングはいつもニャンダーが一位。上位に入れないニャオンは毎日悔しくて仕方がない。
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ニャンダーに勝つため、トレーニングに励むニャオン。どんなにヘマばかりしていてもコンはそんなニャオンのことが大好きだ。
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ひょんなことで心が入れ替わってしまったニャンダーとニャオン。ニャオンはニャンダーの正体を暴こうとするが結局は失敗に終わった。
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山犬山に住む山犬ガオンは山猫ニャオンの宿命のライバル。二人はここで会ったが百年目とばかりに勝負を始める。
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実はニャンダーはピーマンが苦手。ニャオンは好き嫌いせずに料理を食べて人気者ランキングで二位を勝ち取った。
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とっても物知りなホオホオ博士。物知りな人気者になろうとしたニャオンは博士の持つ本を狙ったが、中には何も書かれていなかった。
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ミーコはドジな兄に対する悩みをコンに相談した。それは失敗してばかりのニャオンに仕えるコンにとって共感できる悩みだった。
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大きなゴリラ、デカコング。暴れると手が付けられなくなってみんなを困らせたこともあったが、本当は優しい心の持ち主だ。
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巨大な魔物に苦戦するニャンダー。ネコ仙人は兄を助けたいと願うミーコに仮面とマントを与え、ニャンダーかれんを誕生させた。
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ミーコとの約束を果たすため、ニャーゴは崖に咲く花を取りにいった。ニャンダーに変身しないで自分の力だけでやり遂げてみせる。ニャーゴは勇気を振り絞って崖を登った。
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願いが叶うという「棒剣」を求める大冒険。手がかりを求めてたどり着いたのは、迷路やアスレチックのある不思議なお城だった。
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みんなの争いを無くすため棒剣を探すニャンダーの前に現れた、強敵ドクロ王。何とか倒したものの後に甦り、再び戦うことになる。
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チュウチュウ一族のチュウキチ、チュウタ、チュウコの3匹は空飛ぶ「爆裂マウス」となって襲いかかり、コンビネーション攻撃でニャンダーを苦しめた。
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ニャオンも必死にチュウチュウ一族と戦った。この活躍によってニャオンはついに念願の人気者ランキング一位を手に入れた。
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町を侵略するばかりか、ニャンウッドの森さえも我が者顔で荒らし回るチュウチュウ一族。戦争はどんどんエスカレートしていった。
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子供を助けようとしたニャンダー。だがそれはチュウチュウ一族の罠だった。ニャンダーかめんは呪いの力で石に変えられてしまう。
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町を襲い、ニャンダーを石にしたチュウチュウ一族。それでもニャンダーは彼らを助ける。お助けキャットのお助けに、敵も味方もないのだ。
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「誰でも助ける」というニャンダーの行動はみんなの心を動かした。戦争は終わり、森は再び平和を取り戻す。そしてこれからもニャンダーは平和を守りつづけていくのだ。
本作の主な舞台となるニャンウッドの森とキャットタウンは都会とはほど遠い豊かな自然に包まれた世界だ。そこには「普遍性のある作品を描きたい」という原作者やなせたかしの想いが込められている。
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キャットタウンから山猫山を臨むパノラマ。山猫山はニャーゴがネコ仙人と初めて出会った場所で、山の「耳」にあたる部分には何故かいつも雲がかかっている。
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ニャーゴとミーコが住んでいる家。二階の角部屋がニャーゴの部屋だ。母親が台詞で登場するのみで両親はなぜか姿を現さない。
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ニャーゴたちが住むキャットタウン。住人の多くは猫だ。ニャンウッドの森に囲まれ、上から見ると猫の頭の形になっている。
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ニャンウッドの森にあるニャオンの家。木をくり抜いて作ったような形で、中はソファや暖炉、エレベーターまで備えた豪邸だ。