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作品名 | 熱血最強ゴウザウラー |
作品名 (ひらがな) | ねっけつさいきょうごうざうらー |
Title (英語表記) | MATCHLESS PASSION GOSAURER |
放送開始 | 1993年3月3日 |
放送終了 | 1994年2月23日 |
話数 | 全51話 |
スタジオ | 第5スタジオ |
主題歌 | OP 「KEEP ON DREAMING」 歌/SERAPHIM(第1~28話) 「KEEP ON DREAMING(SAURERS VERSION)」 歌/SAURERS(第29~51話) ED「OUR GOOD DAY …僕らの GOOD DAY」歌/林原めぐみ |
音楽配信リンク | 熱血最強ゴウザウラー SAURERS NOTE,1 熱血最強ゴウザウラー SAURERS NOTE,2 熱血最強ゴウザウラー SAURERS NOTE,3 |
関連リンク | http://www.eldran.net/gosaurar/index.html |
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キャスト
峯崎拳一、田辺久美子/高乃 麗
立花浩美、光主エリカ、山本春枝/林原めぐみ
朝岡しのぶ、長田秀三、弥生由里/天野由梨
白金太郎、高木俊夫、エルドラン/島田 敏
火山洋二、武者小路叉音泰、佐藤明美/篠原あけみ
小島尊子、水原結花/大谷育江
石田五郎、大山育代、校長先生/上村典子
関 和孝、佐藤晴美/梁田未夏
藤吉雅夫、中島先生/新田三士郎
歯車王、エンジン王/菅原正志
電気王/佐藤正治
ギルターボ/安西正弘
原子王/梁田清之
ギーグ、機械神/青森 伸
武田長官/西村知道 -
スタッフ
企画/サンライズ
原作/矢立 肇
キャラクターデザイン/兼森義則
デザインワークス/やまだたかひろ
メインメカ原案/松村則義
メインメカデザイン/城前龍治
サブメカデザイン/やまだたかひろ
美術監督/池田繁美
カラーコーディネイター/甲斐けいこ
撮影監督/平田隆文
編集/笠原義宏
音響監督/山崎あきら
音楽/長谷川智樹
監督/川瀬敏文
プロデューサー/池田朋之(テレビ東京)(第1~28話)
岩田圭介(テレビ東京)(第29~51話)
藤波俊彦(読売広告社)
内田健二(サンライズ)
高森宏治(サンライズ)(第29~51話)
恐竜メカが活躍する「エルドラン」シリーズ第3弾
【ストーリー】
春風小学校に通う拳一、しのぶ、浩美の3人は、6年生になったばかり。ところが始業式の朝、謎の怪人に襲われる。あわやのところを、突如出現した恐竜型ロボットに救われ、そのまま6400万年前の恐竜時代に連れていかれる。拳一たちはそこで、地球の守護者エルドランから、彼が恐竜時代で機械化帝国の野望を阻止している間、現代の地球を守るようにと3機の恐竜型ロボットを託される。そして現代に帰還すると、そのロボットは春風小学校の校舎と融合してしまう。かくして拳一たち6年2組の18人は、普段は小学生として学校生活を送りながら、いざとなれば「ザウラーズ」として地球を防衛することになったのだ。
【解説】
地球の守護者エルドランから託されたロボットで小学生たちが戦う『絶対無敵ライジンオー』『元気爆発ガンバルガー』に続くシリーズ第3弾。『ライジンオー』では5年生、『ガンバルガー』では4年生という「まだまだ小学生」と言える年代であったが、今回は卒業を目前に控えた6年生が選ばれ、将来の夢や進路による別れといった、より現実的な要素も散りばめられている。そのほか、シリーズを通しての敵幹部ではなく、次々と新幹部が登場するなど、起伏に富んだ作品となっている。
「全宇宙に鋼鉄の秩序を」を合言葉に太陽系全域を機械化すべく、地球に迫る機械化帝国。迎え撃つは春風小学校6年2組ザウラーズと、彼らを支える大人たち。ザウラーズが操るのが、地球の守護者エルドランから与えられた恐竜型から多彩に変形するロボットたちだ。
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峯崎拳一
マッハプテラのパイロットで、ゴウザウラーのメインパイロットを務める。腕白で子供っぽい男の子。
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朝岡しのぶ
サンダーブラキオのパイロットを務める女の子。拳一とケンカすることが多い。活発な少女。
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立花浩美
ランドステゴのパイロットを務める気弱な男の子。はじめは戦いを嫌がっていたが、徐々に勇気を身につけていく。
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石田五郎
6年2組のクラス委員長で、普段は冷静でしっかり者だが、一度キレると誰も手がつけられないほどに凶暴化してしまう。ついたあだ名は「ばくはつ五郎」。
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白金太郎
通称・金太。柔道が得意で、毎日のトレーニングを欠かさない努力家。腕と力に自信がある体育会系の少年。
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火山洋二
家族全員、東大卒という超エリート家のお坊ちゃん。勉強&スポーツ万能。頭が良く運動神経もいいので、パイロットとしての素質は抜群。
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ザウラーズ
エルドランからザウラーブレスを授かった18人がザウラーズ。後ろの先生たちや軍長官など大人たちはサポート役だ。
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マッハプテラ
プテラノドン型の恐竜ロボットで、ゴウザウラーに合体する3体のひとつ。恐竜ロボットのうちでは唯一、空を飛ぶことができる。
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ランドステゴ
ステゴザウルス型の恐竜ロボットで、ゴウザウラーに合体する3体のひとつ。
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サンダープラキオ
ブラキオザウルス型の恐竜ロボットで、ゴウザウラーに合体する3体のひとつ。
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ゴウザウラー
マッハプテラ、ランドステゴ、サンダーブラキオの3体が「熱血合体」した巨大ロボ。全高44.8メートル、重量120トン。
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ザウラージェット
ゴウザウラーの出撃形態。3体の恐竜ロボが合体した大型ジェットで、現場で恐竜ロボに分離する。パイロットは学級委員長の石田五郎。
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マグナティラノ
ティラノザウルス型恐竜ロボット。金太が時空の穴を通り、6400万年前の恐竜時代の火口から発見した。以後、金太がメインパイロットとなり、単独で操縦する。
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マグナザウラー
ザウラーズの白金太郎がパイロットとなるロボット。マグナティラノから変形する。
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グラントプス
トリケラトプス型のロボット。防衛隊とザウラーズが共同開発したボウエイガーが元となり、エルドランの力で生まれ変わった。メインパイロットは火山洋二で、単独で操縦する。
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グランザウラー
ザウラーズの火山洋二がパイロットとなるロボット。グラントプスから変形する。
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キングゴウザウラー
ゴウザウラー、マグナザウラー、グランザウラーが「超熱血合体」した最強形態。全高70.8メートル、重量366トン。
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ギーグ
機械王の部下で、壊れた機械を人間サイズの機械化獣にすることができる。またロケットに変形して飛行する。
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機械神
機械化帝国を支配する謎の存在。非常に冷酷で、失敗続きの機械王たちを次々と更迭していった。
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機械王
地球に派遣された機械化帝国の幹部。左から2人目の歯車王に始まり、右から2人目の電気王、左端のエンジン王、右端の原子王の順に、次々とザウラーズの前に立ちはだかった。
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機械化獣
機械王たちによって様々な方法で生み出される機械化帝国の尖兵たち。自然を機械化する能力を持っている。
ザウラーズの戦いは苦労の連続だ。学業と防衛の二足のわらじ、自分たちの都合で子供たちの足を引っぱる大人たち、どんどん強くなる一方の敵。戦いの舞台も次々と広がり、月や太古の恐竜時代までが登場。
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始業式の朝、拳一たちは謎の怪人、歯車王に襲われるがサンダーブラキオに救われ、過去へ。
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6年2組はザウラーブレスを与えられ、ハカセこと小島尊子がザウラーズと命名する。
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エルドランのメッセージを受け取り現代に帰還した恐竜メカは、校舎に激突してしまう。
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過去からの帰還後、しばらくはゴウザウラーが校舎に戻れず、大人たちに調べられた。
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拳一がザウラーチェンジャーを天空へ向けて放つと、3体の恐竜の力を借りてゴウザウラーの必殺技、ザウラーマグマフィニッシュが炸裂。熱血最強の雄叫びがとどろく。
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ザウラーフォーメーションのかけ声で、合体配置に。続いて熱血合体が完成する。
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サンダーブラキオやランドステゴなどは脚を引っこめ、ホバー走行で素早く移動もできる。
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ゴウザウラーの左目の奥にあるコクピット内部の様子。3機のメカのパイロットが集結。
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防衛軍が製作したボウエイガーが機械化獣にされたが、グラントプスとして復活した。
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3大ロボットそろい踏み。左からマグナザウラー、ゴウザウラー、グランザウラー。3体別々にも、あるいは合体しても戦った。
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担任の中島先生がエンジン王にさらわれ、月の機械化城まで助けに行ったこともある。
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月から帰還すると地球は機械化されていた。恐竜時代を守るエルドランからのSOSを受け、ザウラーズは満場一致で過去へ向かうことを決める。
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恐竜時代にやってきたザウラーズは、地球が機械化されてしまう歴史を元に戻すべく、原子王と戦うエルドランの助太刀に向かう。
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恐竜時代にエルドランを苦しめていた相手、それはキングゴウザウラーの完全なコピーと言えるダークゴウザウラーだった。まったく同じパワー、武器を持つ相手にザウラーズも大苦戦。
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3大ロボットが「超熱血合体」した最強形態が、キングゴウザウラーだ。必殺技はザウラーキングフィニッシュ。
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機械化光線を受けた拳一が機械人間となる。長官は物質復元光線の完成を急ぐ。
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より強化されて蘇った4人の機械王たち。彼らは機械大王を名乗り、地球機械化を進める。
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機械神との最終決戦。春風小学校の全校舎が合体したガクエンガーが機械神を消し去った。
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卒業式の日、拳一が卒業証書を手渡すと、ゴウザウラーはいずこともなく消えていった。
巨大な敵、機械化帝国の脅威から地球を守りながら、日々の学校生活を謳歌していたザウラーズたち。小学生としての最後の1年間という点にスポットを当てていたことも、本作の大きな特徴の一つだ。
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機械化帝国の地球侵略の前線基地となった、月面の機械化城。着任した機械王によって、そのデザインには少しずつ違いがある。
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春風小学校の遠景。丘の上にあり、丸天井の建物の奥がザウラージェットに変形する。
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6年2組の教室が変形した司令室。学校の机が開き、コンソールパネルとなる。
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始業式に夏休みに試験勉強、そして運動会。小学生らしく学年行事ももちろん存在する。
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柔道の鍛錬に、進学校入学のための受験勉強。そろそろ将来を真剣に考える年頃だ。
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最終回は卒業式。毎回のエンディングアニメの絵がこの後の集合写真だったという演出も。
『ジュラシック・パーク』発の恐竜ブームの中で
『ゴウザウラー』放映開始の3年前、1990年にマイケル・クライトンの著した『ジュラシック・パーク』が出版され、世界的なベストセラーとなった。また1991年にはメキシコのユカタン半島沖で巨大隕石の痕跡が発見され、1980年代に提唱された隕石による大絶滅説もにわかに脚光を浴び、恐竜絶滅の原因論争が盛んとなる。そんな中、子供向けTV番組でも1992年度に『恐竜戦隊ジュウレンジャー』、1993年度にはNHK『天才てれびくん』枠内で『恐竜惑星』などが登場。同年夏には映画版『ジュラシック・パーク』も公開され、CGで恐竜をリアルに再現したことで話題となり大ヒットとなった。また、この3年の間には恐竜展も頻繁に開催されている。『ゴウザウラー』製作の背景には、こうした恐竜ブームの盛り上がりがあったのである。