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作品名 | 新世紀GPXサイバーフォーミュラ |
作品名 (ひらがな) | ふゅーちゃーぐらんぷり さいばーふぉーみゅら |
Title (英語表記) | FUTURE GPX CYBER FORMULA |
放送開始 | 1991年3月15日 |
放送終了 | 1991年12月20日 |
話数 | 全37話 |
スタジオ | 第7スタジオ |
主題歌 | OP 「I'll come」 歌/ G・GRIP ED 「Winners」 歌/ G・GRIP |
音楽配信リンク | Overdriving!! 風見ハヤト(CV 金丸淳一) Never Ever Give Up! ブリード加賀(CV 関俊彦) |
関連リンク | http://www.cyber-formula.net/ |
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キャスト
風見ハヤト/金丸淳一
アスラーダ/小野健一
菅生あすか/三石琴乃
車田鉄一郎/飯塚昭三
城之内みき/安達 忍
角 良平/松田辰也
牧 伸介/竹村 拓
ナイト・シューマッハ(菅生 修)/速水 奨
新条直樹/緑川 光
ブリード・加賀/関 俊彦
カール・リヒター・フォン・ランドル/松岡洋子
ジャッキー・グーデリアン/島田 敏
フランツ・ハイネル/置鮎龍太郎 -
スタッフ
企画/サンライズ
原作/矢立 肇
シリーズ構成/星山博之
キャラクター原案/いのまたむつみ
キャラクターデザイン/吉松孝博(スタジオライブ)
マシンデザイン/河森正治(スタジオぬえ)
コンセプトデザイン/中沢数宣(レッドカンパニー)
美術/池田繁美
撮影/桶田一展、奥井 敦
編集/ YAスタッフ、布施由美子、安藤洋子
音響/藤野貞義
音楽/大谷 幸
監督/福田己津央
プロデューサー/伊藤 響、前田伸一郎(第18 ~ 37話)
(日本テレビ)
佐川祐子(ASATSU)
吉井孝幸、富田民幸(第1 ~ 10話)(サンライズ)
主人公の成長とチームワークを描く近未来レーシングアニメ
【ストーリー】
近未来の自動車レース「サイバーフォーミュラ」、それはナビゲーション用の人工知能「サイバーシステム」を搭載したマシンがスピードを競い合うものだ。そのサイバーフォーミュラマシンの開発者を父に持つ14歳の風見ハヤトが偶然にも、新しいマシン「アスラーダGSX」にドライバーとして登録されてしまった。ハヤトは富士岡クオリファイというレースに飛び入りで参戦し、初めてのレースながら3位入賞の好成績を収めた。さらに全日本グランプリで世界ライセンスを獲得、一躍トップドライバーの仲間入りを果たす。以来ハヤトは、ライバルの新条直輝やランドル、アスラーダの秘密を狙うミッシングリンクチームといった強敵と激しいレースを繰りひろげていく。
【解説】
サンライズ初のカーレースアニメ。主人公ハヤトの成長に絡めて、彼をサポートするメカニックらにもスポットを当て、チームワークの大切さも描く。作品のポイントでもあるサイバーフォーミュラマシンにはロボットアニメの要素でもある「変形」を取りいれ、レースの状況に応じてマシンが変形(モードチェンジ)する設定になっている。TVシリーズ完結から約1年後の1992年11月に続編OVA『新世紀GPXサイバーフォーミュラ11』を発売、その後もOVAシリーズはリリースされ続け、約10年にも及ぶ人気シリーズとなった。
サイバーフォーミュラに参戦しているチームは、いずれも世界各国を代表する自動車メーカーだ。独自の技術力でサイバーシステムとマシンを開発し、優秀なドライバーと雇用契約を結んでいる。ハヤトはスゴウアスラーダに所属する。
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風見ハヤト
弱冠14歳の最年少ドライバー。意地っ張りで負けず嫌いな性格だが、試合を通じてたくましく成長していく。チームメイトの菅生あすかに想いを寄せている。
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アスラーダGSX
ハヤトの父である風見広之が独自に開発したマシン。搭載している人工知能は人間との会話も可能なほど優秀だが、少々融通が利かない性格。
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スゴウのチームスタッフ
左からチームアシスタントのあすか、監督の車田、コンピュータ設定担当の牧、サブメカニックの良平、チーフメカニックのみき。チームのオーナーを父に持つあすかは、オーナー代理としての役目も務める。
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新条直輝
F3優勝の実績を引っさげてサイバー界にデビュー。やや頑固な性格でスタッフと衝突することもあるが、そのたびに反省し成績を上げてきた努力家。アオイフォーミュラ所属。
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アオイ・スペリオンGT
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ブリード加賀
対戦相手をつぶすことが目的の、草レースを生業とするレーサー。ハヤトの良き理解者。のちに高い才能を見込まれアオイZIPフォーミュラからデビューした。
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プロトジャガーZ
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カール・リヒター・フォン・ランドル
オーストリアの名門貴族の生まれながら、トップドライバーとして君臨。あすかに好意を抱き、同じ年齢のハヤトを最大のライバルと認識している。ユニオンセイバー所属。
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イシュザーク
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ジャッキー・グーデリアン
アメリカ人のドライバーで、かわいい女の子には目がない陽気な男。ハイネルとは犬猿の仲で、出会うたびに喧嘩ばかりしている。スタースタンピード所属。
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スタンピードRS
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ナイト・シューマッハ
素顔を仮面で隠した天才ドライバー。その正体はあすかの兄、菅生修。ミッシングリンクからハヤトを守り、彼を一流にするべく鍛えた。ユニオンセイバー所属。
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ナイトセイバー005
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エデリー・ブーツホルツ
「壊し屋」の異名を持つロシア人。F1時代に大怪我を負って義眼と義手になる。アスラーダの秘密を狙うミッシングリンクに所属し、ハヤトを潰そうとする。
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ミッショネル VR4
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フランツ・ハイネル
知的なドライビングを身上とするドイツ代表ドライバー。自動車メーカーのシュトロゼックプロジェクトの御曹司で、自らが設計を手がけたマシンで参戦する。
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サイレントスクリーマーβ
ハヤトは、スゴウアスラーダが総力を結集して製作したニューマシンのドライバーとなった。世界各地を転戦しながらライバルたちと出会い、時には友情を育んでゴールをめざしていく。
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富士岡クオリファイに投入する新マシンの運搬を手伝っていたハヤト。しかし、謎のヘリの襲撃を受け奪われそうになる。
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ハヤトは車田から鍵を預かるとアスラーダGSXに飛び乗り、必死のドライビングで迫り来る敵を振り切ることに成功。
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アスラーダがハヤトを唯一の正規ドライバーとして認識したため、ハヤトが成り行きでレースに参加することになった。
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コクピットの赤いレバーを前方に押し入れることで、マシン後部のブーストが発動。瞬間的に時速500キロオーバーの世界に突入する。
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北海道で行われる全日本グランプリに向かう途中で、ハヤトは指名手配の誘拐犯に車を奪われてしまったブリード加賀と出会う。二人はアスラーダで追走し、加賀の的確なドライビング指示で誘拐犯を取り押さえた。
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全日本グランプリの開催前日、ハヤトは北海道出身の野性的なドライバー大友直哉と出会う。練習走行中に謎のマシンの襲撃を受けるが、大友のアドバイスで切り抜けることができた。
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カナダグランプリ開催の前、あすかをデートに誘うナイト・シューマッハ。遊園地で楽しいひと時を過ごした。これを機会にあすかは、彼が実の兄ではないかと疑うことになった。
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ハヤトに挑戦するためユニオンセイバーからデビューしたランドル。一目ぼれしたあすかにバラを贈ったり、ピットイン時には「ティータイム」と称して紅茶を飲んだりなど派手な言動が目立つ。
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ファイヤーボールという耐久レースに出場することになったハヤトと加賀。加賀はハヤトの危機を救うため愛車で敵を蹴散らす。
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ケニアグランプリのゴール寸前でガス欠のトラブルに見舞われた新条。しかし、リタイアせずに根性で車をゴールまで運んだ。
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ドイツグランプリでハヤトと接触事故を起こし、大怪我を負ってしまった大友。ハヤトは事故の原因が自分にあると思いつめる。
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最終戦は東京から北海道までの長丁場のレース。最後のチェックポイントであすかはハヤトに優勝を祈ってキスをした。
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最終コーナーに突入し、加速Gの影響で目が見えなくなるハヤト。だが、スーパーアスラーダを信じてスロットルを踏みこむ。
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新条やランドルとのデッドヒートを制し、チェッカーフラッグを受けたハヤト。見事、最年少で総合優勝の栄冠に輝いた。
レースに参加するチームは、大型のトレーラーでマシンを運搬しながら試合会場へ向かう。レースはオンロードとオフロードの混合サーキットで行われるのが主流だが、屋内に設置された高速サーキットなどハイテクを活かしたものもある。
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スゴウアスラーダのマシン運搬用トランスポーター。移動しながらチームスタッフがマシンセッティングも行える。VTOL機とドッキングして空輸することも可能だ。
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カーゴを開放した状態のトレーラー。レースに参加する前は、ここでマシンの調整が行われ、徹夜作業になることもある。
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ドイツの超高速サーキット。狭い場所を走るため、状況を瞬時に判断するサイバーシステムの指示がなければ完走はできない。
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アメリカグランプリはグランドキャニオンが舞台となった。ドライバーにはオフロードにおける高い走行テクニックが要求される。
ナイト・シューマッハは、レーサーのミハエル・シューマッハがイメージモデル。放映中にF1デビューした。
F1ブームの中で生まれた名作
『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』は『魔神英雄伝ワタル2』の後番組であったため、当初はギャグを基調にした作品となる予定だった。マシンもロボットの表情がついた設定が考えられていた。しかし、最高潮を迎えていたF1ブームを受けて急遽路線を変更し、リアリティを追求した骨太の物語になったのである。