©曽田正人/小学館・サンライズ
作品名 | め組の大吾 火事場のバカヤロー |
作品名 (ひらがな) | めぐみのだいご かじばのばかやろー |
Title (英語表記) | Firefighter! Daigo of Fire Company M |
公開日 | 1999年7月 |
話数 | 全1話 |
スタジオ | 第5スタジオ |
主題歌 | ED 「Red Darkness」 歌/きただにひろし IS 「それぞれの朝」 歌/井上喜久子 |
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キャスト
朝比奈大吾/高木 渉
落合静香/井上喜久子
五味俊介/屋良有作
甘粕史郎/一条和矢
植木/堀部隆一
丘野/内田直哉
猪俣/巻島直樹
大野/石塚運昇
山岸/菅原淳一
白石隊長/花田 光
大吾の母/園田恵子
カメラマン/千葉一伸 -
スタッフ
企画/植田文郎
脚本/稲荷昭彦
キャラクターデザイン・作画監督/本橋秀之
美術監督/石垣 努
美術設定/荒井和浩
作画監督/本橋秀之
撮影監督/白井久男
編集/瀬山武司
音響監督/小林克良
音楽プロデューサー/佐々木史朗、太田敏明
音楽/浜口史郎
監督・絵コンテ・演出/西澤 晋
プロデューサー/岩田幹宏 原作/曽田正人 「め組の大吾」(小学館 「少年サンデーコミックス」 掲載)
奇跡の消防士の活躍を描いた熱きレスキューアニメ
【ストーリー】
千国市消防局めだかヶ浜出張所の消防官、朝比奈大吾は、東条マートの火災現場で要救助者を保護マットに放り出すという、危険な救助法をとり謹慎処分を言いわたされる。だが、バックドラフト(火災現場で起きる爆発現象)に気づいた大吾のとっさの判断がなければ要救助者は助からなかった。五味所長や落合先生の心配、新聞記者大野の辛辣な目をよそに、謹慎が明けた大吾はめだかヶ浜の民家火災に出場。ここでも天性のカンを働かせ、灯油の入ったポリタンクを発見。さらに防災指導に赴いた千国市民会館ホールでも地下の異変に気づく。そこでは既に、漏電による火災が発生していた。
【解説】
「週刊少年サンデー」に連載された曽田正人の漫画『め組の大吾』を原作とした作品。38分という短時間の中で、主人公、朝比奈大吾の活躍を、東条マート火災、めだかヶ浜の民家火災、 千国市民会館ホール火災の3件を取り上げて凝縮している。一見、無茶な主人公だが、天性のカンとひらめきは結果的に一人の死者も出さない活躍へと繋がっていく。アニメーション映像としては、CGによる炎の表現などで、火災現場のリアルな迫力の再現に挑んでいるのが特徴。
千国市消防局めだかヶ浜出張所の消防官、朝比奈大吾の行動は常に型破りで、その危なっかしさが上司たちを悩ませている。だが、彼が出場した現場では、一人の死者も出ていなかった。
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朝比奈大吾
千国市消防局めだかヶ浜出張所の消防官。天性のカンとひらめきで強運を呼び寄せ、死者を出さない活躍を続ける。
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五味俊介
めだかヶ浜出張所長。大吾を信頼し支える上司。幼い頃、火事に見舞われた大吾を助けた。
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植木
めだかヶ浜出張所副所長。大吾の行動に悩まされながらも、その活躍を暖かく見守っている。
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ジル
大吾の飼い犬で良き相棒。幼い頃に起こった朝比奈家の火災で、大吾とともに五味に救助される。
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落合静香
めだかヶ浜高校教師。教え子であった大吾の危うさを心配するが、それは師弟としての感情を超えた愛情に根ざしたものであった。
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丘野
陽光新聞社千国支局消防番の記者。大吾の常識外れな救助方法に怒りを覚え、その行動を敵視して批判的な記事を書く。
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大野
めだかヶ浜出張所機関員。大吾の無茶に危なっかしさを感じている。担当の消防車を大吾に乗っ取られる。
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甘粕史郎
千国市消防局くじら丘出張所の消防官。消防学校時代の大吾と同期で、大吾をライバル視している。
幼い頃に体験した家の火災で、朝比奈大吾は五味に救助された。五味に憧れてめだかヶ浜出張所の消防官となった大吾は、東条マートの火災現場にて思いきった救助を行い、謹慎処分を食らうが……。
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5階建てのビルの窓から要救助者を防護マットに投げ降ろす大吾。危険な方法だったが、この直後にバックドラフトが発生した。
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全員救助の報せを移動中の消防車内の無線で聞き、甘粕は「やったぜ! 朝比奈の大バカヤローっ!!」と叫んだ。
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謹慎処分が明けた日の朝、落合先生ははやる大吾に危なっかしさを感じ、消防官を辞めろと進言した。
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謹慎処分が明けた日の夜に発生した民家の火災で、大吾は大惨事につながる灯油入りポリタンクを発見する。
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「何もなければ、それに越したことはないだろう!」 大吾の振り下ろした斧が、市民ホールの火災を発見することになった。
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レスキュー隊からの支援要請で、甘粕と大吾はホール中央の要救助者検索に駆り出される。だがそこは、高電圧の海となっていた。
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「俺は、俺の行けないところまで行ける奴らを見捨ててきちまった……」 レスキュー隊さえも脱出不可能な状況に、大吾は行く手を阻まれる。
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大野が担当していためだかヶ浜署のポンプ車を奪い、市民ホールの壁に突撃する大吾。この行動が活路を開いた。
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「ずぶ濡れじゃないか、先生」 大吾の活躍により閉じこめられた落合先生やレスキュー隊も救助され、市民ホール火災は一人の死者も出さずに鎮火された。