聖戦士ダンバイン New Story of AURA BATTLER Dunbine

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作品名

聖戦士ダンバイン New Story of AURA BATTLER Dunbine

作品名
(ひらがな)
せいせんしだんばいん にゅーすとーりー おぶ おーらばとらーだんばいん
Title
(英語表記)
NEW STORY OF AURA BATTLER DUNBINE
発売日1988年2月25日
最終巻発売日1988年8月25日
話数全3話
スタジオ第1スタジオ
主題歌 ED「Last・No」 歌/辛島美登里(第1話)
  「モノローグを染めて」 歌/辛島美登里(第2、3話)
関連リンクhttp://www.dunbine.net/
  • キャスト

    シオン/中原 茂
    レムル/鷹森淑乃
    シルキー/横沢啓子
    ショット/田中正彦
    ラバーン/速水 奨
    ベラーナ/安達 忍
    ガルー/郷里大輔
    ナレーター/若本規夫

  • スタッフ

    企画/サンライズ
    原作/富野由悠季、矢立 肇
    監修/富野由悠季
    脚本/五武冬史
    キャラクター・デザイン/幡池裕行
    メカニカルデザイン・スペシャルアドバイザー/出渕 裕
    美術監督/平川栄治
    色彩設定/吉田恵美
    作画監督/谷口守泰
    メカ作監/吉田 徹
    撮影監督/奥井 敦
    編集/井上編集室
    音響監督/藤野貞義
    音楽/小六禮次郎
    監督・ストーリーボード/滝沢敏文
    プロデューサー/高梨 実(バンダイ)
            指田英司(サンライズ)

ストーリー&解説

700年の歳月を超え復活を遂げる聖戦士

【ストーリー】
ショウたちの戦いから、700年。海と大地の狭間の世界バイストン・ウェルの少年シオン・ザバは、黒騎士ラバーンと、生きていたショット・ウェポンの新たな野望を砕くため、伝説のオーラバトラー、サーバインを駆り、「聖戦士」として戦うことになる。

【解説】
全3巻からなるTV版『聖戦士ダンバイン』の総集編シリーズの各巻に1話ずつ同時収録されるかたちで、全3話が発売された外伝ストーリー。監督の滝沢敏文ほか、TV版から多くのスタッフを一新し、独自のバイストン・ウェルを描いた。

キャラクター

OVA版では、幡池裕行の手によって、TVシリーズとの関わりを意識しつつ、新たなバイストン・ウェルの住人たちが描き起こされた。また、主人公シオンをはじめ、メインキャラたちの声は、TV版ダンバインの声優陣が担当している。

  • シオン・ザバ

    シオン・ザバ

    バイストン・ウェルの狩人の少年。バランバランの民とは交流が深い。顎には、かつての聖戦士ショウと同じ形の傷跡がある。

  • サーバイン

    サーバイン

    バランバランの民が長い間、森の中で「秘宝」として守り続けてきた、伝説のオーラバトラー。その姿は、ダンバインよりもはるかに大きい。

  • レムル・ジルフィード

    レムル・ジルフィード

    森の中に住む、バランバラン一族の姫。一族の民とともに、サーバインを守り続けてきた。

  • シルキー・マウ

    シルキー・マウ

    かつて、地上人たちをバイストン・ウェルに招いたフェラリオ。シオンたちに協力する。

  • 黒騎士ラバーン

    黒騎士ラバーン

    オーラバトラー、ズワウスを操る戦士。野心家だが、じつはショットに利用されている。

  • ベラーナ・ガラリアッハ

    ベラーナ・ガラリアッハ

    黒騎士ラバーンの部下の女戦士。内心では、レムルに言い寄るラバーンに反発している。

  • ショット・ウェポン

    ショット・ウェポン

    かつての罪により、700年の間、死ぬことができず、再びオーラロードを開こうとする。

シーン

OVA版『ダンバイン』は、戦士に選ばれた少年が、試練を経て、謎に立ち向かい、新たな伝説になる……という、まさに正統派ヒロイックファンタジーの王道をなぞっている。

  • シオンとレムルは、バランバランの「秘宝」のもとへ向かう。黒騎士ラバーンの追撃が迫る中、森の奥の巨木の中に隠されていた、その「秘宝」たるサーバインが復活を遂げた!

  • 心ならずも「聖戦士」としてサーバインに乗ったものの、戸惑うシオンは、ズワウス相手に苦戦する。しかし、フェラリオのシルキー・マウの手助けもあって、難を逃れた。

  • バランバランの民に伝わる「秘宝」を奪うべく、オーラバトラーと地上の武器で武装したラバーンの軍が襲撃を仕掛ける。

  • 黒騎士の本拠地でシオンとレムルが見たのは、古びた忌まわしい地上の兵器と、不死の呪いを受けた地上人ショットだった。

  • ショットの真意は、核爆発でオーラロードを逆流させることだった。ショットも、ラバーンも爆発に飲みこまれて消えた。

  • 復活した聖戦士の働きで、平穏は取り戻され、シオンとレムルの二人は、新たなバイストン・ウェルの伝説を築くことになる。

WORLD

OVA版では、地上人の手が関わらない本来のバイストン・ウェル像を描く試みがされ、より本格的な異世界ファンタジーらしくなった。同時に、TVシリーズでの展開を受け、地上界に由来する風景のエッセンスも取り入れられている。

新たな解釈と表現から生まれた幻想的なバイストン・ウェル

  • 翼龍を駆るシオン。バイストン・ウェルでは龍が馬のように利用されている。

  • ショットと黒騎士の本拠地には、かつて地上界から持ちこまれた兵器がある。

  • 山中で聖戦士の再来を待っていた、ロズン騎士団の城は、巨木の傍らに立つ。

  • バイストン・ウェルの伝説となった、後のシオンとレムルの姿を描いた壁画。

TV終了後の再評価ブームが生んだ外伝

TV終了後の再評価ブームが生んだ外伝

TV版『聖戦士ダンバイン』は1984年に放送終了したが、その2、3年後、家庭用ロールプレイングゲームなどで、ヒロイックファンタジー作品が流行し、『ダンバイン』の再評価ブームともいうべき機運が芽生えてきた。1986年には、TV版『ダンバイン』の総監督、富野由悠季が、角川書店の『野生時代』で、『ダンバイン』のリメイク的小説『オーラバトラー戦記』の連載を開始し、好評を博することになる。また、バンダイ発行の模型誌『Bクラブ』では、『ダンバイン』のメカデザインを担当した出渕裕が、オリジナルのオーラバトラーイラストを中心に、独自のバイストン・ウェル世界を表現した『オーラファンタズム』を連載。各種オーラバトラーのガレージキット化とともに、ホビー面でも盛り上がりを見せた。本作品はこうした背景から生まれ、人気TV作品の続編や外伝OVA化の先駆けともなった。