©サンライズ
作品名 | 絶対無敵ライジンオー 初恋大作戦! |
作品名 (ひらがな) | ぜったいむてきらいじんおー はつこいだいさくせん! |
Title (英語表記) | MATCHLESS RAIJIN-OH First Love Operation |
発売日 | 1992年9月30日 |
話数 | 全1話 |
スタジオ | 第5スタジオ |
主題歌 | OP 「ドリーム・シフト」 歌/SILK ED 「地球防衛組応援歌」 歌/地球防衛合唱隊 |
-
キャスト
日向 仁/松本梨香
月城飛鳥、栗木容子/岩坪理江
星山吼児/まるたまり
白鳥マリア/吉田古奈美
小島 勉/島田 敏
春野きらら/南 杏子
池田れい子/鈴木砂織
小川よしあき/佐藤智恵
高森ひろし/松井摩味
佐藤大介/塩屋浩三
矢沢校長/石井敏郎
篠田俊太郎/梁田清之
姫木るる子/林原めぐみ
タイダー/辻村真人
大宮アナウンサー/伊藤美紀
ゴクドー/大塚明夫
邪悪獣ハツコーイ/小宮和枝 -
スタッフ
企画/サンライズ
原作/矢立 肇
ストーリー構成/園田英樹
キャラクターデザイン/武内 啓
メカニカルデザイン/やまだたかひろ
美術監督/池田繁美
色彩設計/甲斐けいこ
撮影監督/土岐浩司
編集/瀬山武司
音響監督/山崎あきら
音楽/田中公平
監督/川瀬敏文
プロデューサー/内田健二(サンライズ)
富岡秀行(サンライズ)
田崎 廣(ユーメックス)
平和が訪れた地球に再びジャーク帝国の魔の手が伸びる!!
【ストーリー】
ジャーク帝国が敗れて半年。五次元人であるゴクドーが三次元制覇に向けて動き出す。そのころ地球では、ひろしから恋の相談を受けていた邪悪獣の元育成官タイダーの不用意な一言から、邪悪獣ハツコーイが出現。ハツコーイは自らの触角を矢として用い、あらゆる対象を生物、無生物関係なく恋させてしまう能力を持っていた。
【解説】
TV放映終了後も続く根強い人気の高さから製作されたOVA第1弾。五次元からやってきた次なる侵略者ゴクドーを相手に、6年生に進級した地球防衛組のメンバーの新たな活躍が描かれてゆく。本作では特に、邪悪獣ハツコーイの矢が、とんでもないカップルを誕生させていく様子などコメディ色が強く打ち出されている。
6年生になった地球防衛組は皆少しずつ身長が伸びているが、互いの身長比率には変化が見られない。衣装はTVシリーズを踏襲したデザインが多く、カラーリングでイメージチェンジをしたキャラもいる。
-
防衛組男子
仁は上着とインナーの色が逆転している。ひろしとヨッパーも服の色が変わっている。
-
防衛組女子
服のカラーリングの変更は男子より多い。特に美紀は大人の雰囲気を漂わせている。
-
ゴクドー
本作品のオリジナルキャラ。皇帝ワルーサの跡目を継ぐため、地球防衛組打倒を目論む。
-
ジャークルシファー
ゴクドーの刀ドスクリスタルが変形したもの。最終的にはハツコーイと超次元融合を果たす。
-
邪悪獣ハツコーイ
自らの触角を矢として敵に放ち、あらゆる対象を相思相愛の関係にさせてしまう。
仁とマリアの些細なケンカから、防衛組男子と女子の争いに発展。仲裁に入った学級委員のひろしだったが、仁たちにクッキーとの仲を冷やかされて思わず「クッキーなんか好きじゃない!」と叫んでしまう……。
-
学級委員の高森ひろしは、密かに想いを寄せているクッキーこと栗木容子との仲を冷やかされ、つい心にもない言葉を吐いてしまう。
-
ひろしの言葉に傷ついたクッキー。一人部屋のベッドの上で、ひろしの面影を重ねたぬいぐるみに八つ当たりする。
-
陽昇学園に現れたハツコーイを倒すため、地球防衛組が出動。だが仁たち男子とケンカ中で足並みがそろわず、バクリュウオーを操るマリアも苦戦する。
-
飛鳥の機転で、クッキーと仲直りするチャンスを得たひろし。しかし仁たちのノゾキ見がバレて、すべてが台無しになってしまう。
-
ハツコーイはジャークルシファーと超次元融合し、スーパー邪悪獣に。一方、防衛組もひろしの説得で心を合わせ、ゴッドライジンオーに合体。ハツコーイを倒し、辛くも危機を脱した。
TVアニメの設定を活かしつつ、さらなるジャーク帝国との戦いをドラマチックに描いたOVAシリーズ。TV版では描ききれなかった「恋愛」という要素を補うことで、作品全体の完成度を高めている。
-
進級して6年3組へと移った地球防衛組だが、顔ぶれは今までと一緒だ。
-
三次元制覇をたくらむゴクドーの拠点となった宇宙戦艦。月をも貫く強度を備える。
-
防衛組の情報を得るためゴクドーはベルゼブを人質に。ワルーサ以上の非情さを見せる。
-
ジャークルシファーはジャークサタンの姉妹機で、同様に超次元融合の力を持つ。
「恋」についてはまだまだ未熟な仁も、徐々にマリアのことを意識しはじめる。
「仲間」から「恋愛相手」へと変化
本作品は、防衛組男子と女子の関係を仲間としてだけではなく、恋愛の対象として描くことでキャラクターの感情に一歩踏みこんでいる。異性を異性として意識しはじめるのは、大人へと成長しはじめた証明。本作ではひろしとクッキーの関係だけでなく、TVシリーズでは曖昧だった仁とマリアの関係についても掘り下げて描いている。マリアとケンカをしてしまった仁は、気まずい雰囲気の中で、マリアと一緒にいる写真を見つめながら初めて「女性」を意識するのである。今まで子供だった仁が、心身ともに大人への成長を踏み出す瞬間を、「恋愛」というテーマに乗せて表現したのだ。