星界の戦旗 II

©森岡浩之・早川書房 ©サンライズ・WOWOW

作品名

星界の戦旗 II

作品名
(ひらがな)
せいかいのせんき つー
Title
(英語表記)
BANNER OF THE STARS II
放送開始2001年7月11日
放送終了2001年9月26日
話数全10話
スタジオ第5スタジオ
主題歌 ED 「Farewell to my love」 歌/川澄綾子
音楽配信リンク 星界の戦旗Ⅱ Original Soundtrack
関連リンクhttps://www.sunrise-inc.co.jp/seikai/06/
  • キャスト

    ラフィール/川澄綾子
    ジント/今井由香
    エクリュア/清水香里
    ソバーシュ/斎賀みつき
    サムソン/大塚明夫
    メイディーン/有本欽隆
    ドクフー/楠 大典
    シャンガル/篠原恵美
    アンガスン/梁田清之

  • スタッフ

    企画/渡辺 繁(バンダイビジュアル)、海部正樹(WOWOW)
       内田健二(サンライズ)
    原作/森岡浩之(ハヤカワ文庫刊)
    シリーズ構成・脚本/竹田裕一郎
    ビジュアルコンセプト/赤井孝美、江田恵一
    キャラクターデザイン/渡部圭祐
    メカニックデザイン/森木靖泰、大輪 充、今石 進(シンクポート)
    美術監督/岡田有章
    色彩設計/横山さよ子
    撮影監督/白井久男
    編集/瀬山武司
    音響監督/小林克良
    オープニングテーマ・音楽/服部克久
    監督/長岡康史
    プロデューサー/海部正樹(WOWOW)
            岩田幹宏(サンライズ)
            杉田 敦(バンダイビジュアル)
            積 惟文(ビースタック)

ストーリー&解説

危機に陥った収容所惑星

【ストーリー】
幻炎作戦は帝国の勝利に終わり、人類統合体に深刻なダメージを与えることに成功した。星界軍は次の作戦として、敵領土内に孤立する帝国領を確保する狩人作戦を発動させる。そんな中、ラフィールに与えられた任務は、制圧した惑星ロブナスIIの領主代行という職務だった。だがこの星は人類統合体の重犯罪者を集めた収容所惑星であり、統合体の撤退と行政庁の能力不足により惑星上は混乱の極みにあった。ジントは領主副代行として事態の収拾に乗り出すが、移民を希望する住人たちの膨大な数、囚人たちの反乱、それに人類統合体の反撃などにより、状況は悪化の一途を辿っていく……

【解説】
同名のSF小説(早川書房刊)を原作とするTVシリーズで、「星界」シリーズの第3弾。本作は、作戦勝利後の占領地行政という、リアルな政治的シチュエーションにスポットを当てた内容で、宇宙戦闘と地上での情勢を強力にリンクさせたストーリーとなっている。サンライズ作品としては、本作以降、画面が16:9にワイド化されたことも大きな特徴である。なお、本作も総集編が『星界の戦旗II 特別編』として製作されており、OVAとしてリリースされた次回作『星界の戦旗III』の映像特典として収録されている。

キャラクター

狩人作戦によって拡大した帝国領は、新たなる統治を必要としていた。皇族という肩書きを持つラフィールは、ジントとともに、占領地の統治という困難な任務に向かう。

  • ジント

    ジント

    主計列翼翔士にして突撃艦バースロイルの書記だが、今回はその伯爵という地位のために領主副代行という立場でロブナスIIに関わる。直接地上世界に降下し、混乱を収拾するために奔走するのだが……。

  • ラフィール

    ラフィール

    バースロイルの艦長で現帝国皇帝の孫娘。今回は新たに帝国領土となった惑星ロブナスIIに領主代行として赴任する。基本的には軌道上に留まり、ジントの支援や他の指令部との折衝を行うことが多かった。

  • スポール

    スポール

    第1艦隊を率いる星界軍の提督。取引と実力の双方を使い、人類統合体残存艦隊からロブナスIIを防衛。移民作業の時間を稼いだ。

  • メイディーン

    メイディーン

    ロブナスIIの行政長官で、矯正施設長も兼ねている。この星の代表者だが、人類統合体の援護なしに囚人たちを押さえる実力はない。

  • ドクフー

    ドクフー

    不妊処置を施された男女囚人を収容する中央矯正区の代表。居住人口という点では最大多数を占める勢力の代表である。元詐欺師。

  • シャンガル

    シャンガル

    女性受刑者を収容する西部矯正区の代表。身の安全を確保するため、10万人もの西部矯正区居住者全員の星系外への移住を提案する。

  • アンガスン

    アンガスン

    男性囚人を収容する東部矯正区の代表。自然出産による子孫を確保するため、出産能力を残した女性のいる西部矯正区を狙っている。

シーン

収容所惑星ロブナスIIへの流刑は、死刑制度を持たない人類統合体にとっては極刑に相当する。そのため組織的な戦力による枷が外れるときわめて容易に、そして急速に地獄への階段を転がり落ちていくことになってしまう。

混乱と動乱、そして迫りくる破局の中で

  • 到着と同時に、星系を代表すると主張する4つの勢力から通信を受けるバースロイル。ロブナスIIは混乱した状態に置かれていた。

  • 囚人たちの反乱に対し、応戦する刑務官たち。行政庁の戦力は限定的で、外部からの介入なしに反乱を鎮圧することは不可能だった。

  • 情勢の安定後、休暇を取ったラフィールは刑務官たちを傭兵として雇用。ロブナスIIへと再び舞い戻った。ジントの生存を信じて。

  • 海上に待機する艦に向かう女性受刑者たち。乗りこんだ後の移民には星界軍が責任を持つが、最初の一歩は自分で進まねばならない。

  • 移民を満載して離水する最後の強襲輸送艦。だがそれは、行方不明になったジントを置き去りにして初めて達成できた成果であった。

  • 故郷の流儀でジントの無事を祈るサムソン。ミッドグラットでは他人に食事を用意させ、すっぽかすことが最も礼に反する行為となる。

  • 囚人たちを避け、ロブナスIIで辛うじて生存していたジントは、ラフィールたちによって発見救助され、一命を取りとめた。