©2002 高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ・小学館プロダクション・日本テレビ・東宝・読売テレビエンタープライズ
作品名 | 犬夜叉 鏡の中の夢幻城 |
作品名 (ひらがな) | いぬやしゃ かがみのなかのむげんじょう |
Title (英語表記) | INUYASHA THE MOVIE The Castle Beyond the Looking Glass |
公開 | 2002年12月21日 |
話数 | 全1話 |
スタジオ | 第5スタジオ |
主題歌 | TS 「ゆらゆら」 歌/Every Little Thing |
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キャスト
犬夜叉/山口勝平
日暮かごめ/雪乃五月
弥勒/辻谷耕史
珊瑚/桑島法子
七宝/渡辺久美子
桔梗/日高のり子
殺生丸/成田 剣
神楽/大神いずみ
神久夜/原田美枝子 -
スタッフ
企画/諏訪道彦、植田益朗
原作/高橋留美子(「犬夜叉」小学館 少年サンデーコミックス刊)
脚本/隅沢克之
キャラクターデザイン/本橋秀之、菱沼義仁
アイテムデザイン/今石 進(シンクポート)
美術監督/石垣 努
美術/野村裕樹
色彩設定/歌川律子
総作画監督/本橋秀之
撮影監督/八木寛文
編集/JAY FILM、山森重之
音響監督/鶴岡陽太
音楽プロデューサー/長澤隆之
音楽ディレクター/高畑裕一郎、森下直文
監督/篠原俊哉
音楽/和田 薫
プロデューサー/諏訪道彦、植田益朗、岩田幹宏
『犬夜叉』製作委員会/
株式会社小学館、読売テレビ放送株式会社
株式会社サンライズ、株式会社小学館プロダクション
日本テレビ放送網株式会社、東宝株式会社
株式会社読売テレビエンタープライズ
劇場版第2作は本編の宿敵を倒したところから始まる
【ストーリー】
犬夜叉たちは奈落を倒し、風穴を失った弥勒は寺へ戻り、弟を見つけた珊瑚は村へと帰る。奈落の支配から抜け出た神楽は、命鏡の祠に封じられていた神久夜を願いと引き換えに復活させる。神久夜は天の羽衣を狙って犬夜叉を襲うと、羽衣もろともかごめを夢幻城に連れ去る。駆けつけた弥勒と珊瑚とともに夢幻城へ乗りこむ犬夜叉。しかし神久夜は時を止め、犬夜叉を自分の僕にすべく「妖怪になりたい」という願いを叶えようとする。人間の心を失いかけた犬夜叉を止めたのはかごめの口づけだった。そのとき奈落が復活、三つ巴の戦いとなるが、それを制したのはやはり犬夜叉たちだった。
【解説】
TVシリーズの人気を受けて公開された劇場版第2作。前作とは対照的にアクションシーンを全面に打ち出し、同時にかごめと犬夜叉のキスシーンで話題を呼んだ。
かぐや姫伝説に題材を採った本作では、天空の姫を名乗る神久夜が敵役を務めた。さらにTV版では出番が少なめの神楽と神無が存在感たっぷりに活躍する。
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犬夜叉(いぬやしゃ)
大妖怪の父と人間の母の間に生まれた半妖で、父が遺した妖刀、鉄砕牙を振るう。半妖ではなく、完全な妖怪となることを望む。
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日暮(ひぐらし)かごめ
戦国時代にタイムスリップする力を持つ中学生。巫女の桔梗の生まれ変わり。神久夜の支配する時の流れと違う時間の流れを持つ。
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神久夜(かぐや)
天空の姫を名乗り、時を止める明鏡止水の法を操る。正体は天女を食い不老不死となった妖。50年前に弥勒の祖父に鏡へと封じられた。
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神楽(かぐら)
奈落の第2の分身。人から命令されるのを嫌い、奈落の支配から逃れて自由に生きることを夢見る風使い。奈落の死でその夢は叶ったかに見えたが…。
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神無(かんな)
奈落の第1の分身。見かけは少女だが神楽の姉にあたる。無口で、魂を吸い取り、攻撃を跳ね返す鏡を常に持ち歩いている。
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奈落(ならく)
鬼蜘蛛という野盗の邪心に多くの妖怪がとりついて生まれた半妖。強大な力を求めて悪巧みを繰り返す忌まわしき存在。
長く追いかけてきた奈落を倒した犬夜叉たちだったが、それは新たな敵の誕生を意味していた。天空の姫を名乗る神久夜は、5つの宝「竜の首の珠」「蓬莱(ほうらい)の玉の枝」「仏の御石の鉢」「火鼠の皮衣」「燕の子安貝」を得て復活すると、夢幻城で明鏡止水の法を用いて世界の時間を止める。犬夜叉はかごめの助けを得て神久夜に迫るが、そこに復活した奈落が参画、戦いは三つ巴となる。
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朔の明けた犬夜叉の前に、長年の宿敵たる奈落もついに敗れ去り、犬夜叉たちは一つの区切りを得る。
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奈落を倒したことで目的を遂げた弥勒たちは、いったん犬夜叉やかごめたちと別れることになる。
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奈落の死で神楽もまた心臓を取り戻す。そんな彼女に神無は「望みをかなえてくれる」と誘いかけ神久夜の下へ連れていく。
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弟の琥珀を助け出し村へ戻った珊瑚だったが、神楽に燕の子安貝を奪われ、神久夜の後を追うことに。
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奈落を倒したことを祖父の弥萢法師の墓に報告に来た弥勒は、そこで祖父の封じた天女の噂を聞く。
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富士五湖にかぐや姫の5つの宝を沈め、神久夜は復活する。だが本当の力を得るには天の羽衣が必要だった。
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珊瑚たちと別れ、二人きりの時間を持ったかごめは犬夜叉に「半妖の、今のままの犬夜叉が好き」と告げる。
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天の羽衣もろともかごめをさらった神久夜は、その力を使って夢幻城を本栖湖に浮上させる。
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神久夜は妖の本性を現し時間を止める明鏡止水の法を使うが、犬夜叉はかごめのアイテムでそれを破る。
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鏡に人の心を吸いこむ神久夜の術で、妖怪の本性のみとなる犬夜叉には、もう弥勒たちの声は届かない。
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荒らぶる犬夜叉を鎮め、人間の心を取り戻させたのは、かごめの口づけだった。犬夜叉が自分を取り戻すことで神久夜の明鏡止水の法も解け、夢幻城は崩れ始め、奪われていた犬夜叉の火鼠の皮衣も返ってくる。
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敗れかけた神久夜を襲ったのは、犬夜叉が倒したはずの奈落だった。神久夜の不死の力を得るため仮死状態になっていたのだ。
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七宝の化けた弓で弥勒の錫杖を射ち出すかごめ。戻ってきた弥勒の風穴が神久夜を吸いこみ、勝負は決まった。
神久夜の妖力によって湖上に浮かぶ夢幻城で神久夜は人々にいかさまの夢をあたえるという。明鏡止水の法によって時間が止まっても、鏡の中に移っても存在し続けた城は、神久夜が力を失うと崩壊した。
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5つの宝とともに復活した夢幻城。巌島神社を思わせる湖上の神殿だが、真の姿はもっと凶々しかった。
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珊瑚の故郷の妖怪退治屋の里。奈落によって滅ぼされた村は荒れ果て、土を盛っただけの墓が数多ある。
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天の羽衣を得て力を取り戻した神久夜によって、夢幻城はその真の姿を顕しはじめる。
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夢幻城の奥の間。床には五芒星が描かれている。神久夜はここで鏡を操り、犬夜叉たちを苦しめる。