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作品名 | 装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル |
作品名 (ひらがな) | そうこうきへいぼとむず びっぐばとる |
Title (英語表記) | ARMORED TROOPER VOTOMS BATTLE OF THE HETEROGENEOUS SPECIES |
発売日 | 1986年7月5日 |
話数 | 全1話 |
スタジオ | 第4スタジオ |
主題歌 | OP 「炎のさだめ」 歌/ TETSU ED 「いつもあなたが」 歌/ TETSU |
関連リンク | http://www.votoms.net/about/03.php |
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キャスト
キリコ/郷田ほづみ
ゴウト/富田耕生
バニラ/千葉 繁
ココナ/川浪葉子
フィアナ/弥永和子
ル・シャッコ/政宗一成
ロッチナ/銀河万丈
ニーバ/広瀬正志
チェロキー/北村弘一
ジェル/徳丸 完
トムス/辻村真人
将校/二又一成 -
スタッフ
原案/矢立 肇
脚本/はままさのり
キャラクターデザイン/塩山紀生
メカニカルデザイン/大河原邦男
美術/岡田和夫
作画監督/塩山紀生
編集/鶴渕映画
音響監督/浦上靖夫
音楽/乾 裕樹
演出/滝沢敏文
原作・監督/高橋良輔
プロデューサー/長谷川 徹
白熱のバトリングが彩るOVA第2弾
【ストーリー】
ワイズマンが死んでから数ヶ月後、キリコたちはア・コバの街にいた。街にはバララント軍の実験部隊がバトリングを隠れ蓑に潜伏、自国製パーフェクトソルジャー(PS)とアーマード・トルーパー(AT)の運用試験を行っていた。フィアナの生存に欠かせぬ鉱石ジジリウムのためバトリングに出場するキリコを、バララント軍のニーバが狙う。
【解説】
『ボトムズ』のOVA第2弾。当時ファンの間では、バトリングを背景とするスピンオフ小説『青の騎士ベルゼルガ物語』(はままさのり作/朝日ソノラマ刊)が大きな話題になっており、本作はその遺伝子を強く受け継いでいる。脚本もはままさのりが起用され、他の作品にはない独自の雰囲気を構築した。
戦争の神が死んでも争いはなくならなかった。キリコは愛するフィアナのため、捨てたはずの過去、レッドショルダーに立ち返る。
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キリコ・キュービィー
元レッドショルダー隊員。レッドショルダーに深い恨みを抱くニーバにさらわれたフィアナを救うため、地上戦艦に戦いを挑む。
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ライトスコープドッグ
運動性に富むエクルビスに追従するため、可能な限りの軽量化が行われた。しかし装甲がないため、わずかな被弾でも命取りになる。
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ラダァ・ニーバ
バララント軍のPS。かつてレッドショルダーに重傷を負わされており、それをきっかけにバララント初のPSの被検体となった。
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エクルビス
PS専用に開発された、バララント軍のH級AT。ATとは思えないほど素早く、並の機体ではその動きに追いつくことは難しい。
復讐の念にかられたニーバにファイナを連れ去られてしまったキリコ。フィアナ奪回のためキリコは、ニーバと「地上戦艦対AT」というバトリング史上最大の戦いに挑む。
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ア・コバの街でゴウトは旧知のマッチメーカー、チェロキーと再会。二人はキリコの試合をマッチメイクしようと話しあう。
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バトリングの裏で暗躍するギルガメス軍とバララント軍。PSとなったニーバもキリコを狙いフィアナを拉致する。
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囚われのフィアナを救うべく、キリコはニーバの指定した地上戦艦とのバトリングにおもむく。キリコは単身潜入するため、ココナ操縦のバギーで地上戦艦へと接近する。
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フィアナを救い出しATに乗り換えたキリコと、エクルビスに搭乗したニーバとの死闘は続く。軽量化し運動性能を上げた機体とキリコの戦闘力が合わさり、強敵ニーバを追いつめる。
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ニーバを倒したキリコは軍の認識票を廃墟に捨てると、フィアナや仲間たちの元へ帰還した。
『ボトムズ』世界の特徴的な要素として、戦災によって廃墟と化した街とAT同士が戦う賭け試合バトリングの二つが挙げられる。本作はその二つを物語の舞台装置として制作されている。
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キリコたちのアジト。ア・コバの街の様子がよくわかる。爆撃を受けたのかそれとも異変があったのか、大きな地割れが見える。
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地上戦艦の内部。ニーバは技術者を脅迫して、地上戦艦をATと同じように操れるようセッティングさせた。
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冒頭でエクルビスがスコープドッグを血祭りにあげたバトリング会場。専用の施設ではなく、廃墟を利用している。
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同じくバトリング会場の観客席。半壊状態になっており『ボトムズ』シリーズらしさをかもし出している。
ロッチナの出演場面。この時点ではギルガメス軍に復帰しておらず、「クエント編」同様にバララント軍の参謀だった。
クエント消滅以後を描いた番外編
本作は時系列としてはTVシリーズ最終回、惑星クエントの消滅後からギルガメスとバララントの再戦開始までの期間に位置している。この作品によって、空白だったクエント以後のキリコたちやギルガメス、そしてバララントの動向の一部が明らかにされ、ファンの想像力を強く刺激した。例えばバララント軍が、メルキアとは異なる方法で開発したPS、クエント編の最後にキリコが乗ったATラビドリードッグの登場、そしてロッチナの再登場など、話題性の高いアイデアが数多く盛りこまれている。 脚本には、はままさのりのカラーがよく反映されており、独特の雰囲気を持った番外編だと言えるだろう。