©サンライズ/アニマックス
作品名 | ほとり~たださいわいを希う。~ |
作品名 (ひらがな) | ほとり~たださいわいをこいねがう。~ |
Title (英語表記) | HOTORI - Wishing Simply For Hope - |
放映日 | 2005年8月28日 |
話数 | 全1話 |
スタジオ | 荻窪スタジオ |
主題歌 | IS 「約束」 歌/村谷祥子 |
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キャスト
スズ/白石涼子
清水ほとり/川澄綾子
清水 要/井上和彦
清水 樹/浪川大輔
碓氷 晶/桑島法子
小倉まゆ/土井美加
小倉 潤/泉 尚摯
少年/日野未歩
ヌイグルミ/山口 登
花火の観客 少年/根本百恵
花火の観客 少女/宮崎麻耶 -
スタッフ
制作/吉井孝幸、滝山雅夫
企画/尾崎雅之、儲 俊祥、内田 勝、佐々木 朗
原作・脚本/宮崎麻耶
クリエイティブプロデューサー/高橋良輔
脚色/金春智子
キャラクター原案・世界観設定・エンディングイラスト/山下信一
キャラクターデザイン・作画監督/初見浩一
美術監修/東 潤一
美術監督/市倉 敬
色彩設計/山浦晶代
撮影監督/佐藤光洋
編集/瀬山武司
音響監督/三好慶一郎
音楽ディレクター/積 惟文
音楽プロデューサー/眞野 昇
音楽/大塚彩子
監督・絵コンテ・演出/安濃高志
プロデューサー/土屋庸昌、成毛克憲
記憶を注入された少年と記憶を失っていく少女の物語
【ストーリー】
小倉 涼という少年の記憶を注入されたロボット、スズ。彼は亡くなった涼の身代わりとして両親の願いで生み出され、現在は記憶を定着させている最中である。そんなある日、スズは記憶を失う病気を抱える少女、ほとりと出会う。涼の記憶データを増やしつづけるスズとはまるで正反対の境遇だが、二人は次第に絆を深めていく。
【解説】
日本のテレビアニメを主に放送するCSテレビチャンネル、アニマックスで放送された短編作品。同局が主催するアニメ脚本公募企画「第3回アニマックス大賞」の受賞作をアニメ化したもので、原作は当時18歳の宮崎麻那。「記憶」という普遍的なテーマを軸に、対照的な二人の少年少女の、心の交流を描いた。
スズが生み出された病院には、開発者の清水 要と助手の看護士が勤務している。ほとりの父である要は、彼女の記憶を移植したロボットを作るかどうかで、樹と対立したこともあった。
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スズ
小倉 涼の記憶データを身体に移植した、人格プラント用のロボット。やがて、涼ではなく自分自身の人格を持つに至る。
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清水ほとり
スズがいる病棟の近くの、旧病棟に入院している心優しい女の子。記憶を失い、いずれは死に至る病気を持っている。
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清水 要
ほとりの父。人間の記憶を取り出し、ロボットに移す「人格プラント」を開発した。
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清水 樹
ほとりの兄。妹思いのしっかり者で、いつもほとりの容態を気遣っている。
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碓氷 晶
人格プラント担当の看護士。スズの記憶の定着率を毎日チェックし、記録するのが仕事。
小倉 涼として生きるはずが、次第に自分自身の「心」を持つようになっていくスズ。戸惑いに揺れるなか、記憶を徐々に失う少女ほとりとどう対峙するのか……。
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ひょんなことから、ほとりと出会ったスズ。ほとりと仲良くなったスズは、彼女の秘密の場所である古い温室へ連れていってもらう。
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ほとりは亡くなった母親のことをスズに語る。そのあいだ、テーブルの上ではビー玉がほとりの涙のようにきらめいていた。
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人前では明るく振る舞っていたほとりだが、記憶の喪失が進んでいる事実に、実は激しい恐怖を感じていた。記憶がなければ、自分ではない――そう考えた彼女はスズにある願いを託す。
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ほとりの症状はますます悪化し、彼女の望みが果たされる時が来た。その視線の先には、銃を持ったスズの姿が……。
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ほとりは、自分の記憶を失ってしまったら、自らを殺してほしいとスズに頼んでいた。だが、彼女に銃を向けるスズの手は震える。
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いつのまにか「涼」ではなく「スズ」としての人格が芽生えていた彼は、ほとりを前に苦悩し、殺すことはできないと決断する。
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病気との闘いの末、ほとりは亡くなってしまったが、彼女の記憶データはスズの体内に埋めこまれ、スズとともに生きつづけるのだった。
近代的な病院と、その近くに建つ古い旧病棟。対照的な雰囲気を持つこの二つの施設が物語の舞台である。施設同士は一本の道で繋がれており、スズがここを見つけたのが、ほとりと出会うきっかけとなった。
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病院全景。近代的でかなり大きな施設だ。ふもとには、旧病棟とつながっている道があり、スズはここを通ってほとりに会いに行く。
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ほとりが暮らしている旧病棟。父や兄もよくここを訪れる。内部は広く、元は病棟だっただけに、たくさんの部屋がある。
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洋館を彷彿とさせるような、ほとりの部屋。家具はあまりなくシンプルだが、壁一面の大きな格子窓と天井のシャンデリアが特徴的。
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旧病棟内にある古い温室。誰からも忘れられていた場所だが、ほとりが見つけ、独りになりたいときによく通っていた。