©田辺イエロウ/小学館・読売テレビ・サンライズ 2006
作品名 | 結界師 |
作品名 (ひらがな) | けっかいし |
Title (英語表記) | KEKKAISHI |
放送開始 | 2006年10月16日 |
放送終了 | 2008年02月11日 |
話数 | 全52話 |
スタジオ | 第1スタジオ |
主題歌 | OP 「Sha la la -アヤカシNIGHT-」 歌/宇浦冴香 ED「赤い糸」 歌/稲葉浩志(第1~15話、第38話、第40話、第48話、第52話) 「世界中どこを探しても」 歌/北原愛子(第16~23話、第39話、第44話、第51話) 「マイミライ」 歌/宇浦冴香(第24~30話、第41話、第46話、第49話) 「休憩時間10分」 歌/宇浦冴香(第31話~37話、第42~43話、第45話、第47話、第50話) |
関連リンク | https://www.sunrise-inc.co.jp/kekkaishi/ |
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キャスト
墨村良守/吉野裕行
雪村時音/斉藤梨絵
斑尾/大西健晴
白尾/石井正則
墨村正守/宮内敦士
墨村繁守/多田野曜平
雪村時子/田中真弓
神田百合奈/和希沙也
墨村修史/村治 学
墨村利守/川庄美雪
志々尾限/宮下栄治 -
スタッフ
企画/諏訪道彦(読売テレビ)、富岡秀行(サンライズ)
シリーズ構成/大野木 寛
キャラクターデザイン/高谷浩利
美術監督/池田繁美
色彩設計/赤間三佐子
CGIディレクター/小森稲穂
撮影監督/小川滋見
編集/鶴渕友彰
音響監督/木村絵理子
音楽/岩崎 琢
原案協力/都築伸一郎、林 正人、鈴木 翼、縄田正樹、市原武法
監督/こだま兼嗣
プロデューサー/永井幸治(読売テレビ)、小形尚弘(サンライズ)
チーフプロデューサー/諏訪道彦(読売テレビ)、富岡秀行(サンライズ) 原作/田辺イエロウ「結界師」(小学館 週刊少年サンデー連載)
妖の跋扈する夜の学園を中学生ヒーロー&高校生ヒロインが駆けめぐる
【ストーリー】
私立烏森学園の建つ土地、烏森の地には、妖の力を短期間に強める不思議な力が備わっていた。そのため妖たちはこの地に惹かれ集ってくる。だが、400年前よりこの地を守護してきた者たちがいた。それが間流結界術継承者、墨村、雪村の両家である。墨村家の次男、良守は幼なじみの雪村時音と一緒に、夜の烏森学園へと向かう。集まってくる妖を、結界術と呼ばれる空間操作術を操って退治する任を帯びているためだ。若き二人の結界師は日々奮闘するが、次第に妖だけではなく、烏森の力を欲する異能者たちとの争いに巻きこまれていく。
【解説】
小学館「週刊少年サンデー」で連載した、田辺イエロウ原作の漫画作品をアニメ化したもの。和テイストな世界観をベースに、ゲームなどを思わせる、システマチックで現代的なバトルを取り入れたアクションが魅力となっている。また、日常生活の象徴ともいえる学校が、夜になると魑魅魍魎の跋扈する舞台と化す設定により、主人公の日常と活躍を乖離させることなく描くことに成功している。主人公を取り巻く人間関係の主軸が、戦い、日常いずれにおいても家族に置かれている点なども特徴的である。
烏森の地を妖から守りつづけてきた間流結界術継承の二つの一族と、妖を率いて烏森の地を手中に収めようとする黒芒楼。超常の力をめぐり、多彩な使命が、欲望が、そして思いが交錯する。
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墨村良守
烏森学園中等部2年生。14歳。墨村家の22代目正統継承者で昼は学生、夜は結界師と、二足のワラジを履く日々を送る。
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斑尾(まだらお)
齢500歳の妖犬。妖の位置をその臭いで探り出し、良守をサポートする。女言葉を使う。かつて間流結界術の開祖、間時守と出会い一目惚れし、それ以来墨村家に仕えるようになる。
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墨村繁守
良守の祖父で21代目当主。頑固一徹にして、老いてなお元気な超モーレツ爺ぃ。正統継承者の自覚に欠ける良守を、口やかましく鍛え抜く。雪村時子とは長年に渡り犬猿の仲。
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雪村時音
烏森学園高等部1年生で、学園のマドンナ的な存在。16歳。雪村家の22代目正統継承者。冷静な状況分析と高い精度をもって術を繰り出す。気が強く、弟のように良守の面倒を見ている。
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白尾(はくび)
雪村家に仕える齢400歳の妖犬で、斑尾とは長いつき合い。時音と行動をともにする。女好きで軟派な性格で、時音のことをハニーと呼ぶ。
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雪村時子
時音の祖母で、21代目当主。若い頃から二つ年下の繁守とともに結界師として活躍してきたが、その力は繁守を上回っていた。
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墨村正守
墨村家の長男。才能に恵まれながら正統継承者でないことに悩み、裏会に身を寄せる。裏会内に腹心の部下を集めた夜行という部隊を設け、裏会の最高幹部である十二人会にも若くして名を連ねる。ひょうひょうとした態度の裏に秘めた目的は、不明。
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志々尾限
妖の力をその身に宿す、妖混じりの少年。ただ一人心を許す相手、正守の命により、良守や時音と共闘する。
標的は、妖。守るべきは、土地の持つ「力」。中学生と高校生の結界師コンビが、夜の学園を駆り抜ける。二人の間にあるのは――強い、何よりも強い、絆!!
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幼い頃の良守は、結界師としての修行をただ辛いとしか思えず、泣いてばかり。いつも時音に助けられ、なぐさめられていた。
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自分のミスで時音に重傷を負わせてしまった時から、良守の心には、大切な人を守れるよう、強くなりたいという意志が生まれた。
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厳しい修行に明け暮れ、人知れず妖を退治する——少年と少女には過酷すぎる使命。だが、守りたい者への思いがあれば、そして何より二人でなら、きっと戦いつづけられる……!
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普段いがみあってばかりいても、心の奥底では深く信頼しあっている。いざとなれば以心伝心、連携プレーで危機を切り抜ける。
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力まかせの行動を取る良守にあきれ、馬鹿にしたような態度を取ることも多い時音。だが本心では良守の成長を誰より喜んでいる。
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烏森の地において妖の力は、またたく間に増大していく。それゆえにこの地を目指す妖は後を絶たない。果てしのない戦いが続くのか……?
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良守たちの知らぬところで、烏森の地の力が変質しはじめる。それが何を意味するのか、そして何をもたらすのか。投げかけられた謎はあまりにも大きく、深い。
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裏会もまた、烏森の地を手に入れようと動き出し、結界師、妖、裏会による戦いが始まる。そして裏会の意志とは別に、独自の目論見で正守も動き出した。
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黒芒楼(こくぼうろう)に属する妖たちは、人皮(ひとがわ)という特殊な皮をかぶり、妖の気配を消し、昼間でも行動ができる。
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かつては人間であった白(びゃく)。自らを妖と化し、化け狐の姫を主に担ぎ上げた黒芒楼を指揮し、烏森の地を掌握せんと目論む。
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両家は犬猿の仲、とはいえ、顔を突きあわせるたびに喧嘩をしているのは、この二人。喧嘩するほど仲がいい、ともいうが……。
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天敵であるゴキブリのせいで、良守をひどい目に遭わせてしまったお詫びの品を、時音はどうしても素直に渡すことができない。
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若き日の繁守も時子に恋愛感情を抱いていたのかも。女の子の方が二つ年上なところも同じだし……。
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コーヒー牛乳は、良守のソウルフードならぬソウルドリンク!? 飲み過ぎだとよく時音にもたしなめられている。
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良守は大のお菓子作り好き。結界師としての修練に専念させたい繁守の妨害にもめげず、様々なお菓子作りにチャレンジしている。ちなみに、兄の正守も実はけっこうな甘党である。
烏森の地に集う超常の存在である妖を迎え撃つのは、異能の技を持つ結界師たち。妖と結界師の激突に、見なれたはずの学園が漆黒のバトルフィールドへと豹変する。
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キューブ状に形成した結界に、標的を封じる「結(けつ)」。大きなキューブを形成するほど、術者にかかる負荷も増大する。
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結界師最大の攻撃、「滅(めつ)」。結界内に閉じこめた妖を一瞬で破壊する。
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「滅」で砕いても、必ずしも妖を倒したことにはならない。破片からの再生を防ぐため、「天穴(てんけつ)」で異界へと送る。
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強力な力で結界を破られたり破壊されたりすることも。他者の形成した結界を解除する術「切界(せっかい)」も存在する。
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呪符に術者の力を与えて人や鳥の形をした人形とし、使役させる「式神」。術者の力次第で人間そっくりなものも作り出せる。
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鯉の姿をした黒姫(上)。妖や結界師が通常使ってる式神のたぐいではなく、正守が力を使う際に具現化して現れる。
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良守の通う私立烏森学園。不思議な力を持つ土地の上に建っており、烏森学園七十七不思議と呼ばれる怪現象が起こる。
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戦いによって破壊されたものは、ある程度修復術で直すことが可能。しかし度を過ぎれば、こういう肉体労働も必須。
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間流結界術の開祖、間時守。烏森一族の持つ強い霊力に引き寄せられて集まった妖を、烏森家に請われ、退治した人物。