装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ

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作品名

装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ

作品名
(ひらがな)
そうこうきへいぼとむず ぺーるぜん・ふぁいるず
Title
(英語表記)
ARMORED TROOPER VOTOMS PAILSEN FILES
第1巻発売2007年10月26日
最終巻発売2008年8月22日
話数全12話
スタジオボトムズスタジオ
主題歌OP 「鉄のララバイ」 歌/ 柳ジョージ
ED 「バイバイブラザー」 歌/ 柳ジョージ
関連リンクhttp://www.votoms.net/about/07.php
  • キャスト

    キリコ・キュービィー/郷田ほづみ
    ノル・バーコフ/長嶝高士
    ガリー・ゴダン/江川央生
    ゲレンボラッシュ・ドロカ・ザキ/矢部雅史
    ダレ・コチャック/後藤哲夫
    フェドク・ウォッカム/石塚運昇
    ヨラン・ペールゼン/大塚周夫
    ナレーション/銀河万丈

  • スタッフ

    原作/矢立 肇、高橋良輔
    監督/高橋良輔
    シリーズ構成/吉川惣司
    キャラクターデザイン/塩山紀生
    メカニカルデザイン/大河原邦男
    チーフディレクター・総作画監督/竹内一義
    美術監督/鈴木俊輔
    CGIディレクター/畑田裕之
    編集/瀬山武司
    音響監督/浦上靖夫
    効果/庄司雅弘(フィズサウンド)
    音楽/乾 裕樹・前嶋康明

ストーリー&解説

百年戦争末期、“異能生存体”の研究のためにキリコと4人の兵が集められた

【ストーリー】
時に百年戦争末期、キリコ・キュービィーは飛び交う銃弾の下にいた。 一方ペールゼンは、レッドショルダーにまつわるスキャンダルで失脚。軍首脳はペールゼンを葬ろうとするが、情報省次官ウォッカムによって法廷から救い出される。ペールゼンの残した秘密文書に着目したウォッカムは、『異能生存体』の有用性を実験し、戦後における地位の足掛かりにしようと目論んでいた。かくしてウォッカムの監視下となったキリコは、秘密文書にピックアップされていた4人、バーコフ、ゴダン、ザキ、コチャックとともに、次々と過酷な戦場を転戦させられる。「異能でなければ、生き残れない」

【解説】
時系列的にOVA『レッドショルダードキュメント 野望のルーツ』とTVシリーズ第1話の間に存在していた空白の時間を描いている。そのため『野望のルーツ』で描かれたいくつかのエピソードは、今回の物語にそのまま引き継がれている。本作ではATなどのメカを3DCGで描いたことにより、渡河作戦のような物量戦が実現された。

キャラクター

250億分の1という確率で存在するという死なない人間『異能生存体』ペールゼンの残したファイルにはキリコの他に4人の兵士がピックアップされていた。

  • キリコ・キュービィー

    キリコ・キュービィー

    曹長18歳。無口でなかなか他人を寄せ付けない性格。吸血部隊・レッドショルダーの元隊員であり、特殊な生存力を発揮する『異能生存体』であるがために常にペールゼンからの監視の目にさらされている。

  • ノル・バーコフ

    ノル・バーコフ

    曹長32歳。キリコ達分隊の隊長に任命される。荒くれ揃いのAT乗りには珍しく天文学などの学問にも通じ、その学者のような容姿に加え穏やかな性格が相当な人格者のように感じさせる。

  • ガリー・ゴダン

    ガリー・ゴダン

    曹長29歳。屈強な体躯を持つ手練のAT乗り。容貌そのもののぶっきらぼうな物言いながら、その裏には機敏な状況判断がある。しかしその身勝手な性格はときに味方をも危機に陥れることがある。

  • ゲレンボラッシュ・ドロカ・ザキ

    ゲレンボラッシュ・ドロカ・ザキ

    伍長16歳。最年少。年齢を超えてAT乗りとしての能力は特出している。しかしその反面、情緒はきわめて不安定、抑制不可能となり攻撃衝動を引き起こす。

  • ダレ・コチャック

    ダレ・コチャック

    軍曹34歳。その小太りの体型と際立って臆病な性格は年より遥かに老けて見え、軍人としてのいやAT乗りとしての能力も際立っているとはいい難い。

  • スコープドッグ

    スコープドッグ

    百年戦争を代表するATで、バーコフ分隊も乗るのがATM-09スコープドッグ。アームパンチ、グライディングホイールな様々な機構を備え、ヘビィマシンガン等の携行武器、アイスブロウワーなどの各種装備バリエーションで多様な活躍を見せる。

  • スコープドッグ 雪上戦仕様

    スコープドッグ 雪上戦仕様

    バーコフ分隊が雪上迷彩を施し寒冷地装備をしたスコープドッグ。アイスブロウワーを装備している。

  • ヨラン・ペールゼン

    ヨラン・ペールゼン

    元大佐48歳。レッドショルダー創設者。最強の軍隊の完成に強い執着を持ち、異能生存体であるキリコを幼少から監視していた。絶頂からの急激な失墜と軍事法廷における絶対の窮地とで、狂える老人のような姿になっている。

  • フェドク・ウォッカム

    フェドク・ウォッカム

    不敵な野心を抱くメルキア情報省次官。38歳法廷からペールゼンの身柄を奪い、同時にバーコフ分隊にも次々と過酷な試練を与える。実験によってキリコらの異能を証明し、利用せんと目論む。

  • コッタ・ルスケ

    コッタ・ルスケ

    ウォッカムからただならぬ信頼を受け付き従っていた情報省秘書官。後にウォッカムを裏切りペールゼンのもとへ行く。

シーン

すべてはアストラギウス銀河をめぐる因果律の中の出来事であるとしても、キリコを地獄に引き込んだ男、それがヨラン・ペールゼンであることは変わらない。死なない兵士を探し求め、その果てに見出された250憶分の1の異能生存体キリコ・キュービィー。レッドショルダーのスキャンダルで軍事法廷に立たされることになった、ペールゼンが消去したはずのファイル「ペールゼン・ファイルズ」を手にしたウォッカムはその中に何をみたのか!?

  • 史上最大の作戦・タイバス渡河作戦が幕を開けた。ギルガメス軍AT部隊は河岸を守るバララント軍に対して苦戦。空間を埋め尽くす爆音と弾雨、キリコもまたその中にいた。

  • 時を同じくして、キリコの監視者たるペールゼン大佐は、レッドショルダーの罪を問う軍事裁判という窮地に立たされていた。

  • タイバスでの傷も癒えぬまま、惑星ガレアデM7基地に配属されたキリコは自分を殺そうとする少年兵ザキに襲われる。

  • バーコフ分隊はギルガメス軍本隊のマニド峡谷通過のため、谷を防衛するバララント軍攻略を命じられ、空中要塞をパラグライダーで急襲する。

  • コチャックを除くキリコたちバーコフ分隊は、高い戦闘能力で敵守備隊を次々と殲滅していく。

  • ギルガメス軍地上本隊がマニド峡谷通過を開始する中、突如要塞砲が起動し、彼らの頭上を巨大な物体が降下を始める。

  • 惑星クズスクの情報省医療収容所では、自白装置MRCを用いたウォッカムによるペールゼンへの尋問がはじまっていた。

  • 極北基地へと向かう輸送機が狙撃受け墜落。「ギルガメス軍浄化委員会」と名乗る彼らは「死神シラスコ」ゴダンを出せ、さもなくば全員を射殺すると要求。

  • 輸送機を失いATによる徒歩で極北の配転先へたどり着いたバーコフ分隊をユーグント指令殺害事件の犯人を始末しようとするワップが待ち受けていた。

  • 眼下にはバララントの軍勢が押し寄せ、頭上では超寒気団が不気味な渦を巻き始めた。-200度の超低温で生き残るため、コチャックの調合したポリマーリンゲル液に生存の望みを賭ける。

  • 惑星モナド攻略作戦のため、キリコらは漆黒の情報省特殊部隊ISSを率い、星の中枢をめざす。この人工天体の玄室で彼らを待つものは、古代クエント文明の遺産。

  • 作戦の失敗を知り医療収容所に向かったウォッカムが見たのは、死の床にある老人ではなく制服に身を包んだペールゼンの姿であった。結局ウォッカムはペールゼンに踊らされていたのだ。

  • 敵の銃弾にコチャックが砕け散り、ゴダンが力尽きる。崩壊を始めた惑星モナドで、バーコフ分隊の旅が終わった。一人生き残ったキリコは自らに睡眠薬を打ちこのまま目覚めなくていいと静かに瞼を閉じた。

WORLD

ペールゼンの極秘資料を入手したウォッカムは自らの野望の為、キリコたちバーコフ分隊を過酷な戦場へと送り込んでいく。

  • 惑星ロウムスの大陸中央を分断する海のごとき大河タイバスでギルガメス軍が大規模な部隊を編成してバララント軍を攻撃する無謀で無計画な渡河作戦が実施された。

  • ガレアデ星系第4惑星ガレアデは、ギルガメスとバララントが対峙する重要前略拠点惑星。爆破のクレーターが幾重にも重なり、真っ赤に焼けた荒野が延々と続く。鉱物資源を中心に大量の資源が眠る火星サイズの星は、戦争遂行のために絶対に欠かせないものとして、百年戦争以前から開発がはじめられた。

  • マニド峡谷空中要塞はマニド峡谷の中ほどに建設された巨大砲を装備するバララント軍峡谷監視基地。崖の両側から6本のワイヤーで空中に吊られている。

  • ガレアデ極北基地。ギルガメス軍によって極北に建設されたガレアデ極北基地には自動迎撃システムと共に、AT戦用塹壕が前面に張り巡らされている。

  • ギルガメス、バララント両軍が奪い合う人口天体惑星モナドはクエントを中心とする先史文明の遺跡を有している。大量のエネルギーを断続的に放出しているがその内部はほとんど解明されていない。