黒神 The Animation

©林達永・朴晟佑/スクウェアエニックス/サンライズ・バンダイビジュアル

作品名

黒神 The Animation

作品名
(ひらがな)
くろかみ ざ あにめいしょん
Title
(英語表記)
Kurokami The Animation
放送開始2009年1月8日
放送終了2009年6月18日
話数全24話
スタジオ第11スタジオ
主題歌 OP 「sympathizer」 唄/栗林みな実(第1話~12話)
  「tRANCE」 唄/GRANRODEO(第13話~24話)
ED「彩の無い世界」 唄/妖精帝國(第1話~第16話、第22話、第23話))
  「月光の契り」 唄/妖精帝國(第17話~第21話、第24話)
関連リンクhttps://www.sunrise-inc.co.jp/kurokami/
  • キャスト

    クロ/下屋則子
    伊吹慶太/浪川大輔
    佐野 茜/大原さやか
    プニプニ/冬馬由美
    エクセル/田村ゆかり
    シュタイナー/中田譲治
    藏木大地/日野 聡
    獅子神黎真/小西克幸

  • スタッフ

    原作/林 達永・朴 晟佑(掲載 「ヤングガンガン」 スクウェア・エニックス刊)
    企画/サンライズ、バンダイビジュアル
    エグゼクティブプロデューサー/内田健二、川城和実、田口浩司
    シリーズ構成/吉田玲子
    キャラクターデザイン・総作画監督/西村博之
    美術監督/吉原俊一郎
    美術設定/藤瀬智康
    プロップデザイン/宮本 崇
    色彩設計/阿部なぎさ
    音響監督/菊田浩巳
    撮影監督/和田尚之
    編集/内浦良典
    音楽/石川智久
    プロデューサー/佐藤弘幸、湯川 淳、杉山 登(テレビ朝日)
    監督/小林常夫
    制作/サンライズ、バンダイビジュアル、テレビ朝日

ストーリー&解説

――巡り来る幸福も不幸も、そして人の命までも『運』が支配する世界――

【ストーリー】
この世界には、同じ容姿をした3人の人間が存在し、「容量(テラ)」という『運』や『生命力』等といった人が存在するためのエネルギーを、分配・共有し合っている。そしてその3人は、「容量(テラ)」が最も強い1人の「ルート」と「容量(テラ)」が弱い2人の「サブ」に分けられる。また「容量(テラ)」の弱い「サブ」と呼ばれる2人が出会うと、事故や病気などでその存在が消滅(死亡)してしまい、生き残った「ルート」が「サブ」の「容量(テラ)」を吸収し、あらゆる面で成功を収める「マスタールート」となり、幸福に満ちた人生を送ることができる。これがこの世界の人間たち全てを支配する隠された理(ことわり)、「ドッペルライナーシステム」なのである。この「ドッペルライナーシステム」にのっとり、世界を監視し、「容量(テラ)」のバランスを保つ「共存均衡」を維持する存在がある。彼らは身体能力や寿命など、人間を遥かに超越しており、人の知らぬ聖域『清き処』にて部族ごとに暮らしている。その名は――「元神霊(もとつみたま)」。これは、人間の少年・慶太と「元神霊(もとつみたま)」の少女・クロが出会ったことにより始まる戦いの物語である――。

【解説】
「ヤングガンガン」にて人気連載されていた「黒神」(原作・林達永(イム・ダリョン)、作画・朴晟佑(パク・ソウン))を原作に制作された『黒神 The Animathion』は、初の日米韓同時放送テレビアニメとして、日本では2009年1月8日(木)、アメリカではiaTVで同年1月8日(木)20時(日本時間9日10時)から、韓国ではAniBOXで同年1月9日(金)22時から放送がスタートした。

キャラクター
  • クロ

    クロ

    清き処からやってきた元神霊の少女。犬のプニプニといつも一緒に行動している。身体能力が高く、素手の格闘が得意。人間の世界について知らないことが多いため、突拍子もない行動に出ることもある。トライバルエンドとの争いに巻き込まれた慶太を救うため契約を交わす。黎真との闘い以降、慶太を意識不明にしてしまった罪悪感に苛まれるが、慶太との絆を深めたことでテラ循環が可能になり、サブとの契約という弱点を克服する。

  • 伊吹慶太(いぶき けいた)

    伊吹慶太(いぶき けいた)

    湾岸近くのマンションにひとりで住む高校2年生。征司との闘いに巻き込まれ、命を落としそうになったところをクロに救われる。サウザンドの発動を応用し、自身の容量(テラ)を操る技を習得した。容量(テラ)が薄く、戦闘後に何度か意識を失っているが、クロと容量(テラ)を循環させることによりその欠点を克服した。

  • 佐野茜(さの あかね)

    佐野茜(さの あかね)

    慶太の幼なじみ。いつも慶太を気にかけており、なにかと面倒をみている。魁音寺雪のルートであることが分かり、蔵木の管理の元、魁音寺ホテルに幽閉されていた。魁音寺ホテルから脱出する際、ヘリコプターの墜落事故に会い行方不明になる。

  • プニプニ

    プニプニ

    クロと行動をともにしている犬。食欲旺盛。一時、クロとはぐれてしまったが魁音寺ホテルでクロと再会した。

  • エクセル

    エクセル

    欧州の元神霊連合組織ザ・ノーブル・ワン(TNO)に所属する少女。テラを感知する能力があり、遠くの元神霊の動きを察知することができる。黎真との闘いで契約した元神霊・シュタイナーを亡くす。現在はTNOから離れて独自に行動している様子。

  • シュタイナー

    シュタイナー

    欧州の元神霊連合組織ザ・ノーブル・ワン(TNO)に所属する元神霊。ゲルマン・ハイ・カウンシル一族の出身で、高い戦闘能力を誇る。異常なテラの流れがあるとの報告を受け来日するが、その首謀者である獅子神黎真との闘いで命を落としてしまう。

  • 蔵木大地(くらき だいち)

    蔵木大地(くらき だいち)

    慶太の中学時代の同級生。自らの運命を自分の思う様に捻じ曲げようという強い意志を持つ。契約した元神霊・雷呀と策謀し、獅子神黎真を倒す。以後、魁音寺グループに取り入り、副総裁の地位を手に入れようとしている。清き処出現時に容量(テラ)を奪われ、意識不明になる。

  • 獅子神黎真(ししがみれいしん)

    獅子神黎真(ししがみれいしん)

    獅子神一族の元神霊。クロの兄。共存均衡を破り、人間や元神霊に干渉する。蔵木の計略によってワームホールに飲み込まれた際、 命を落としたと思われていたが再びその姿を現す。

シーン

『運』が人のすべてを支配する世界で、少年がつかむ真実とは――。伝記アクションロマン開幕!

  • 事故で母を失った高校生・伊吹慶太。ある夜、慶太の前にクロと名乗る少女が現れる。彼女は同じ顔の人間が出会うと死ぬという「ドッペルライナーシステム」について語り始める。そこへクロを狙う謎の男が現れ、突然決闘を始める。

  • 「強者のルートと弱者のサブ」について話すクロ。そんなクロを追い出す慶太。しかし彼女を狙うトライバルエンドに襲われ、瀕死の重傷に。その時、クロは「契約」を決断する。

  • 「ドッペルライナーシステム」にのっとり、世界を監視し、「容量(テラ)」のバランスを保つ「共存均衡」を維持する存在・「元神霊(もとつみたま)」。クロもまた元神霊のひとりである。トライバルエンドを操るのは兄の黎真(レイシン)だ、と語るクロ。契約者の慶太に一緒に兄を倒す事を提案するも突っぱねられる。

  • 銀虎一族の元神霊・水華魅(ミカミ)は比瑢(ヒヨウ)からクロを捉えるように依頼を受ける。一方、異常な容量(テラ)の流れの調査を進めるシュタイナーとエクセルはトライバルエンド製造装置を見つけ、獅子神一族の野望の一端を知るのだった。

  • 自らがサブであること。サブの契約者はやがて闘いに耐えられず死ぬこと。水華魅からサブの契約者の行く末を訊く慶太。そしてクロは慶太に『清き処』で何が起きたかを語り始める。

  • クロによって語られた過去。それを訊き、慶太は共に闘う決意を固める。沖縄に到着し、調査を進める一同は緋馬一族の幼い元神霊カクマとマナカから7年前の出来事を聞く。緋馬一族を襲った比瑢と契約者・忍の攻撃を受け、追い詰められる慶太とクロ。ルートである慶太の母を殺した忍が、容量を吸い取って生きるマイナスルートであると知り衝撃を受ける。

  • 容量を失い意識を失った慶太。そんな彼の前に死んだはずの友人・沢村が現れる。彼は蔵木と名乗り魁音寺グループの中枢に入り込んでいた。理想と現実がズレた蔵木は黎真を裏切る事を決意。

  • 霊石破壊阻止のため、黎真と対峙するクロと慶太。しかし力を使い果たし慶太は倒れてしまう。そこへ駆け付ける揶雲(ヤクモ)と里央奈たち。蔵木もまた黎真を標的とする作戦を開始する。

  • 黎真が消えて半年。蔵木はマスタールートたちの力を利用して自らの理想郷を建設しようとしていた。一方、黎真という目標を失ったクロは、慶太を意識不明にした罪悪感を抱え抜け殻のようになっていた。

  • 魁音寺冬樹は、副総裁として蔵木を指名する。一方、復活した慶太とクロたちはベルンハルトたちの協力を得て魁音寺ホテルに潜入する。そこで対峙する茜と雪。そしてクロたちの前には森羅が現れる。

  • 自分のルートと対面させられてしまった慶太。蔵木は慶太に、マイナスルートになることを持ち掛ける。それを断りクロと共にシンクロする慶太だったが、ついに慶太の容量が尽きてしまう。

  • 黎真を倒しドッペルライナーシステムを破壊しようとするクロと慶太。追い詰められたクロだったが、彼女の中の真神が目覚めるのだった。

  • 新たに肉体を一つに融合させる真神。真神の力を得たクロは慶太とシンクロし、真神に闘いを挑む。果たして慶太たちは真神を打ち破り、決着を付ける事が出来るのか。

WORLD

人は運命の奴隷なのか。命を奪う運命を乗り越える。

  • ドッペルライナーシステム
    人知れず世界を統べるシステム。同じ容姿をした人間が3人おり、1人の「ルート」と2人の「サブ」に分けられる。その違いは「容量(テラ)」で分けられる。3人の中で一番強い「容量(テラ)」を持つ者を「ルート」と呼び、残り二人の弱い者を「サブ」と呼ぶ。同じ容姿を持つ者同志が出会うと、「サブ」の方が事故や病気などに遭い死んでしまい、また、同じ容姿を持つ「サブ」同士が出会うと2人とも死んでしまう。

  • 元神霊(もとつみたま)
    身体能力や寿命など、人間を超越した存在。「ドッペルライナーシステム」にのっとり、世界を監視し、「容量(テラ)」のバランスを保つ「共存均衡」を守っている。クロは『清き処』と呼ばれる聖域で生まれ育った為、人間の世界について知らないことが多い。

  • 清き処
    元神霊の獅子神一族や銀虎一族などが部族ごとに暮らす人の知らぬ聖域。霊石が祀られている。クロたち獅子神一族が暮らしていた清き処にある霊石は霊王石であった。

  • トライバルエンド
    ルートもしくはマスタールートの人間に人為的に元神霊の容量を注ぎ込んだ存在。元々は人間の為、人間以上の身体能力を持つ元神霊とは本質的に異なる。

  • イクシード
    『元神霊(もとつみたま)』が人間と『契約』することにより持つことが出来る必殺技。ただ、この必殺技を使用すると膨大な『容量(テラ)』を消費するため、契約者である人間に過大な負荷がかかる。

初の日米韓同時放送テレビアニメとして、日本語だけでなく英語、韓国語でも吹き替えされて放送された。