あうりん

絵本のタッチそのままに、CGアニメとして動かす実験作

【ストーリー】
5歳の誕生日を迎えた夜、少女は父に連れられ、雪の降り積もる森の中へ散歩に出かけた。月光の冴えわたる森には、いろいろな生き物が暮らしている。親子は森の中で、みみずくを呼び寄せる笛を吹く。みみずくは少女の願いに応えて、姿を現した。

【解説】
絵本「月夜のみみずく」を基に、3DCGで再現された物語。幼い少女の視点から、森で経験した一晩の冒険を描いているが、溜息や嬌声などをのぞき、言葉になった台詞はなく、すべての解釈が観るものの感性に委ねられている。

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  少女

  5歳の誕生日を迎えたばかり。世界の全てが楽しくて興味津々。家族３人暮らし。

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  お父さん

  優しいお父さん。5歳になったお祝いに、少女を夜の散歩に連れて行ってくれる。

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  みみずく

  少女の吹く鳥寄せの笛に応え、姿を見せた精悍な猛禽。夜の森を音もなく飛ぶ。

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  誕生日に身長を測ってもらう少女。お父さんは5歳になった娘を、森の奥へ夜の散歩に出かけようと誘う。

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  途中、狐を見かけたり、木の影に怯えたりしながら二人は辿りついた。森の中にぽっかりと広がる、月の見える静かな雪の広場。

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  少女は、お父さんに借りたみみずくの声を真似る鳥寄せ笛を無心に吹く。月の照る森の中、鳥寄せ笛の音に何かが動く気配がした。

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  ついに、少女の吹く笛に応えて、みみずくが現れた。悠然と飛び、枝にとまる。超然とした姿は、少女の心に深い感動を生んだ。

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  柱に背丈を記録するために裸足になった少女の木靴が転がっている暖炉の前。小物などもフル3DCGで描かれている。

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  月。タイトルバックを始め何度か登場する。単なる背景ではなく、夜の世界の象徴として、効果的に使われている。

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  風にざわめき、月の光を隠す森の木々の枝。月夜の森の中を歩いている少女には、風にきしむ枝が怪物に見えて、恐ろしい。

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  少女たちの家の夕景。遠くに汽車が通っているらしいが、目につくほど近くに隣家があるわけではない。大自然のただ中の家。