革命機ヴァルヴレイヴ

世界を曝く

【ストーリー】
真暦71年。宇宙都市“ダイソンスフィア”の開発によって、総人口の7割が宇宙で暮らす時代。世界は二つの勢力に分かれていた。軍事同盟から発展したドルシア軍事盟約連邦と、貿易協定を拡大させた環大西洋合衆国、通称“ARUS（アルス）”。中立を謳う小国ジオールは、経済的繁栄を手に入れ、平和を保っていた。そのジオールのスフィア内、モジュール77と呼ばれる区画に暮らす高校生、時縞ハルトの平穏な日常は、突然のドルシア軍の侵攻により一変した！ハルトと謎の人型兵器ヴァルヴレイヴとの出会いが、世界を揺るがす。

【解説】
MBSの『アニメイズム』などで、12話ずつに分割して放送された。1st SEASONの放送は2013年4月11日～6月27日、2nd SEASONの放送は2013年10月10日～12月26日。

小国ジオールのモジュール７７にある咲森学園で平穏な学園生活を送っていた少年少女たちは、突然、戦渦に巻き込まれる。モジュールの地下に眠る謎のロボット、ヴァルヴレイヴが二人の少年の出会いにより覚醒する。

【ジオール】

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  時縞ハルト

  咲森学園2年生。争いごとが苦手な、心優しい少年。ショーコの事が気になっているが、言い出せないでいる。

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  エルエルフ

  ドルシア軍特務機関に所属していた17才のエージェント。ヴァルヴレイヴ拿捕の任務で学園に潜入した際、ハルトにジャックされアードライを銃撃したため、ドルシアから追われ、モジュール77に留まる事となる。

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  指南ショーコ

  咲森学園2年生。同級生のハルトとは幼馴染で、仲の良いケンカ友達。明るい性格で、男女問わず友人が多い。

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  流木野サキ

  咲森学園1年生。ヴァルヴレイヴⅣのパイロット。ジオールの人気アイドルだったが、今は芸能活動を休止中。冷めた性格で、他人との接触を嫌うせいか、学園では孤立している。

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  犬塚キューマ

  咲森学園3年生。ヴァルヴレイヴⅤのパイロット。ハルトたちにとっては頼りがいのある先輩。お金儲けに余念がなく、将来は大金持ちになりたいと考えている。

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  山田 ライゾウ

  咲森学園2年生。ヴァルヴレイヴⅢのパイロット。不良グループのリーダーで通称「サンダー」。熱血漢で友情に厚く、ドルシア軍侵攻の際に失った仲間の復讐を誓い、自ら進んでヴァルヴレイヴに乗り込む。

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  連坊小路アキラ

  咲森学園2年生。ヴァルヴレイヴⅥのパイロット。SNSシステム・WIREDの開発者。学園内に設置したダンボールハウスに引きこもっていたが、唯一の友達であるショーコを助けるためにヴァルヴレイヴに乗り込む。

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  ヴァルヴレイヴⅠ

  型式番号 RM-011
  ジオールスフィアのモジュール77内で発見された霊長兵器。パイロットの登録を行う事で白い装甲が黒へと変わり、秘められた真価を発揮。
  搭乗者 時縞ハルト

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  ヴァルヴレイヴⅢ

  型式番号 RM-031
  巨大腕タイプの特能装備が特徴のヴァルヴレイヴの３号機
  搭乗者 山田ライゾウ

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  ヴァルヴレイヴⅣ

  型式番号 RM-047
  腰背部に特能装備を組み込んだ高機動タイプのヴァルヴレイヴ4号機
  搭乗者 流木野サキ

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  ヴァルヴレイヴⅤ

  型式番号 RM-056
  全身に追加装甲をまとった防御タイプのヴァルヴレイヴ5号機
  搭乗者 犬塚キューマ

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  ヴァルヴレイヴⅥ

  型式番号 RM-069
  電子戦用アーマーを装備するヴァルヴレイヴ6号機
  搭乗者 連坊小路アキラ

【ドルシア】

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  アードライ

  エルエルフと共にカルルスタイン機関で訓練を受けたエージェント。咲森学園潜入時にライバル視しつつも友情を感じていたエルエルフに左目を撃たれ、以後、強い執着心を見せていく。

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  ハーノイン

  カルルスタイン機関出身で、イクスアインとは唯一生き残った同期になる。陽気に振舞いチームを盛り上げるムードメーカー。

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  イクスアイン

  戦闘中でも冷静に敵の動きを分析し相手の弱点を突く。カルルスタイン機関時代の教官であり、現在の上司であるカインへの尊敬は崇拝に近い。

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  クーフィア

  いたずら好きで、やや過激な思考の持ち主。本人にとって戦闘はゲーム感覚で、命のやり取りを楽しんでいる節もあり、空気を読まずに行動することも。

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  カイン

  カルルスタイン機関では教官としてエルエルフたちの指導をしていた。格闘術や戦術指揮においても、軍人として完璧な才能を発揮する。機関出身のエージェントを統率する、有能な指揮官でもある。

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  リーゼロッテ

  うら若きドルシアの王女。だが、アマデウスの革命により、現在は虜囚の身。幼い頃、逃亡するエルエルフと出会い、その命を救ったことがある。

中立平和を謳う小国・ジオールの地下に眠る謎の機体・ヴァルヴレイヴ。その力が、少年たちの未来を大きく変えていく事となる。

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  中立平和を謳う小国・ジオールに暮らす主人公・時縞ハルトは平和な学園生活を送っていた。そんなある日、巨大軍事国家・ドルシア軍事盟約連邦が奇襲をかけてくる。

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  戦火に巻き込まれる学友たち。その中にはハルトが密かに想いを寄せていたショーコの姿もあった。ハルトは学内に隠されていた謎の兵器『ヴァルヴレイヴ』に衝動的に乗り込りこんでしまう。

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  戦闘が終わり、ひとりになったハルト。そこへ転校生と偽り学内に潜入していたドルシア軍邦のエージェント・エルエルフが現れ、彼の命を奪う。しかし殺した筈のハルトは死ぬどころかエルエルフに噛みつき、彼の肉体を乗っ取るのだった。

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  ヴァルヴレイヴでドルシア艦隊に立ち向かうハルト。たった一騎ながらドルシア軍を次々に撃退していく。そんな中、エルエルフはハルトにある契約を迫る。

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  ドルシアに革命を起こすため、ハルトの持つマギウスの力を求めるエルエルフ。協力すれば学園は救うという彼の言葉を拒むハルト。しかし既に学園の周辺はドルシアの軍勢が完全に包囲していて――。

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  ヴァルヴレイヴを人質にモジュール77の独立を図るハルトたち。子どもたちだけの楽園で悠々自適に過ごす筈が、問題は山積み。そこへ、新たに4機のヴァルヴレイヴが発見される。

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  発見した機体のひとつに乗り込み搭乗者の契約を行い、マギウスとなるサキ。エルエルフもまた、学園占拠に乗り出そうとする。さらにエルエルフ暗殺の為に潜入するドルシア軍人・アードライたちの姿もあった。

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  アードライたちの攻撃で命を落とす学友・アイナ。一方、ヴァルヴレイヴを巡る争いは激化し、ドルシア軍は再びモジュールへと刺客を送り込む。窮地に陥ったハルトはかつてエルエルフが提示した契約を受け入れる。

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  エルエルフの協力を得て、生き残る為に訓練を受ける学友たち。そんな中、サンダーと犬塚、アキラはそれぞれの信条をもってヴァルヴレイヴの搭乗者契約を結ぶのだった。

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  そんな中、ドルシア軍将校・カインがモジュールに侵攻。ヴァルヴレイヴ1機を奪取し、撤退してしまう。

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  状況を打開する為、地球降下作戦を立案するエルエルフ。しかし予定の着陸地点から大きく外れた一同は、ドルシア領内に不時着してしまった。そのさなか、エルエルフは、ハルトの秘密を知ったマリエを射殺してしまう。

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  死んだはずのマリエ。しかし彼女もハルトと同じカミツキであった。自らの過去を明かすマリエだったが、ヴァルヴレイヴによって命も記憶も吸い取られ、息絶えてしまう。

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  ハルトたちが追跡していた輸送艦・ファントムもが動き出す。ファントムが人間から情報原子（ルーン）を吸い上げる悪魔の存在だと知り破壊を決意する。そんな中、マリエの死に直面し、怯えるハルト。そんなハルトを見限りエルエルフはサトミにヴァルヴレイヴに搭乗するよう迫る。ハルトは、その行動とエルエルフの言葉により「カミツキ」の呪いは自分が背負う覚悟を決める。

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  エルエルフは帰還用のシャトル調達と、捕らわれたジオール人の救出作戦を同時に展開させる。 ハルトは、捕らわれたジオール人の中に、父の姿を見つけ再会を喜ぶ。だが父はヴァルヴレイヴとそのシステムの開発の責任者であった。

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  ドルシア領の街への潜入を果たしたエルエルフは、近くにリーゼロッテがいることを察知。単身、彼女の元に向かい幽閉されていたリーゼロッテを救い出し、一緒に逃げだそうと積年の思いを伝えるエルエルフ。

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  リーゼロッテは自分がマギウスであったことをハルトに告げ、ヴァルヴレイヴを降りる。ハルトはエルエルフを救い母艦に戻ろうとするが、ドルシア軍の攻撃、更にヴァルヴレイヴのオーバーヒートが重なりと、絶望的な状況に。リーゼロッテは自分を逃がすために敵のかく乱に死力を尽くしたエルエルフのために自らの最期の力を使い、その命を散らせてしまう。

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  サキがドルシアに捕まり、ドルシア総統によって、カミツキの秘密が暴かれた。さらに、101人評議会の情報操作により、ファントムによる殺人もハルトたちのせいにされ、世界は一気に彼らの敵に回る。

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  逃げ出したハルトたちだったが、モジュール77は既に大艦隊に取り囲まれていた。そんな中、一部の生徒たちがハルトを拘束し差し出すことで、自分たちだけ助かろうとハルトに銃を向けてしまう。放たれた弾丸がハルトに命中するが生き返り、ショーコは驚愕する。カミツキやファントムの正体を隠していたハルトに対し、疑念を抱えたショーコの心に、ハルトの声は届かなかった。

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  追放されるように宇宙へ投げ出されたハルトとエルエルフ。犬塚の命懸けのサポートで、辛うじてハルトたちが入れられたカプセルは月面に到達した。

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  生きる意味を失ったエルエルフは、生きることを諦めようとしないハルトをあざ笑い、残酷な真実を告げる。誰もいない月の地上で、感情をぶつけ合う２人。それでも生きたいと叫ぶハルトの拳は、希望の光を掴む。そして人間とカミツキが共存する国をつくることを誓いエルエルフと“約束”をする。

「違うよ、エルエルフ。これは契約じゃない。約束っていうんだ。」(ハルト)

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  ＡＲＵＳ・ドルシア連合軍の大軍勢に対し、決死の覚悟で出撃するハルトたち。一方、いち早く敵艦内に潜入していたエルエルフは、アードライと再会し、カインとその関係者の排除を目的に共闘することに。

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  ハッキングを行っているアキラを守るため、霊屋の提案によりヴァルヴレイヴ5号機の腕を装備して、サンダーがクーフィアと対戦。その間にアキラのハッキングが完了するもクーフィアとの一騎討ちに敗れる。

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  エルエルフの手によって、ドルシア総統が不死のマギウスだったことが明かされる。だが101人評議会は瞬時に情報を統制、ハルトたちは敵の強大さを痛感する。

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  残る希望はヴァルヴレイヴのみ。しかしハルトは、ヴァルヴレイヴⅡをベースにしたカインの新型機に、圧倒的な力でねじ伏せられる。孤立無援、絶対絶命の危機の中、エルエルフはハルトに、最後の賭けともいえる作戦を伝えるのだった……。

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  カインとの一騎打ちで全ての力を使いきったハルト。エルエルフは必死に呼びかけるがルーンを使い果たしたハルトには自分の名前の記憶すら残されてはいなかった。しかし、最後のエルエルフの言葉に微笑みをみせ、その命を閉じた。

「ああ...お前は俺の友達だ。」(エルエルフ)

人類の大半が故郷・地球を離れ遠い宇宙で暮らす未来。そんな彼らの生活を支えている設備以外にも、様々な秘密が隠されていた。

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  ダイソンスフィア
  直径2～300kmほどの巨大な球体状の構造物。中心部に人工太陽を有し、それを貫く軸の両端（極）から徐々にモジュールが建造されていき、最終的には表面がハニカム構造で覆われた球体となる。

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  モジュール
  ダイソンスフィアの球体表面にある居住ブロック。直径10kmほどの円形のプレートと、その周囲を取り囲む六角形の支柱から成る。

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  ジオール
  超巨大国家であるドルシア軍邦とARUSの間で、独自の平和主義と、技術・経済力で中立を保っていた東アジアの小国家。ハルトたちの祖国。

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  ドルシア軍事盟約連邦
  ARUSに対抗するため、ユーラシア・東欧を中心に結ばれた軍事同盟が基本となり成立した、強大な軍事国家。 突如、中立国であるはずのジオールを侵略し、その本土とスフィアとを占領下に置く。

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  咲森学園
  ジオールスフィアのモジュール77にある全寮制の学園。設立してまだわずか3年目の新設校ながら、生徒数は約3000人を誇る。地下に研究施設が隠され、秘密裏にヴァルヴレイヴの研究・開発が行われていた。

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  マギウス
  ヴァルヴレイヴと搭乗契約を果たし人から変化した存在をマギウスという。銃で撃たれ、刃物で刺されても死なないほどの驚異的な回復能力を持つ。 また、他人に直接噛み付くことで、相手の意識を乗っ取ることができる。

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  ヴァルヴレイヴ
  ジオールスフィアのモジュール77内で発見された霊長兵器。いくつもの機体(シリーズ)が作られており、ドルシア軍に侵略される要因にもなった。