©326/micott・SUNRISE・TMS2003
作品名 | かげろうかーくん |
作品名 (ひらがな) | かげろうかーくん |
発売日 | 2003年5月23日 |
話数 | 全1話 |
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キャスト
ナレーション/島本須美
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スタッフ
原作・キャラクター原案/ 326(ナカムラミツル)
キャラクターデザイン・作画/二宮常雄
動画/スタジオダブ
グラフィックスディレクター/田中恒嗣
カラーリング・レンダリング/内山国博、佐々木正典、田辺克司
デジタルグラフィックス/童夢
デジタル協力/T.D.I.
ビデオ編集/T.D.B.
音響監督/百瀬慶一
音楽/つのごうじ
監督/アミノテツロー
アニメーション・プロデューサー/西村政行
プロデューサー/植田益朗、吉岡昌仁、澤田史洋
アニメーション制作/サンライズ、東京ムービー
まるで絵本のようなファンタジックアニメーション
【ストーリー】
大人になんかなりたくないと悩む、小さな女の子キャンちゃん。彼女の呟きを聞いていたかげろうの子供かーくんは、いつしかキャンちゃんに恋をしていた。大人になって羽が生えたかーくんは自分の想いを伝えるため、水中を旅立つ。だが羽を手に入れた代わりに、かーくんの口はなくなってしまっていた……。
【解説】
原作は人気イラストライター326。少女に恋をしたかげろうの子供を主人公に、大人になることへの不安や生命の素晴らしさを描く。ビデオの発売と同時に326自身の執筆による絵本『かげろうかーくん』も幻冬舎より発売。アニメと絵本を連動させ、作者のファンタジー世界をより立体的に表現しようと試みた。
本作の登場人物は3人。それぞれはまだ幼い子供だが、水中の生き物であるかーくんとおーたんは大人になるに従って、その姿を大きく変えていくこととなる。
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かーくん
池のなかに住んでいる、かげろうの子供。人間の女の子キャンちゃんに心を寄せ、彼女に会うために早く成長したいと願った。
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キャンちゃん
名前はキャンディで、あだ名はキャンちゃん。大人になることに不安を感じ、家の近くの小さな池で自分の気持ちを打ち明ける。
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おーたん
かーくんの友だちのおたまじゃくしで、いずれはかえるになる身。臆病な性格だったが、かーくんに勇気づけられる。
大人になると、1日で命を終えてしまうかげろう。悲しいさだめを持ちながらも前向きに成長しようとするかーくんを通し、キャンちゃんやおーたんは大切なことに気づいていく。
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「大人になんかなりたくないなあ」と、池に向かってひとりごとを呟くキャンちゃん。そんな彼女をかーくんは水中から見つめていた。
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大人になれば外の世界へ出られると知ったかーくんは、キャンちゃんに会う日を夢見て、彼女に贈るための歌を練習しはじめる。
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次第に大人に変化していくかーくんだが、友達のおーたんは涙を流す。かげろうは大人になったら、あるものを失うと知っていたのだ。
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キャンちゃんの家に向かったかーくんは、窓ガラスに映った自分の顔を見て驚愕する。なんと、口がなくなってしまったのだ……。
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大人になったかげろうの命は、たった1日で燃え尽きてしまう。結局キャンちゃんに気持ちを伝えられなかったかーくんは、自分にとって最初で最後の朝日をじっと見つめるのだった。
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ある日、かーくんからの手紙が、キャンちゃんのもとに届く。そこには悩みを抱える彼女を励ますメッセージがつづられていた。
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「かーくん、聞こえるかい?」。かえるに成長したおーたんは、涙を流しながら、かーくんが作った歌を力いっぱい歌う。
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おーたんの歌声を聴きながら眠りについたキャンちゃんは、夢の中でかーくんそっくりの男の子と手を繋いでいた。そして、二人でいつまでも仲良くおしゃべりをするのだった。
クレヨンや絵の具で塗ったかのような、手書き風の背景。アニメビデオでありながらも、パステルタッチの柔らかい色合いで、絵本のような世界観を表現した。
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夜空の1カット。真っ暗と言うよりもほんのり明るい空で、色とりどりの星が輝いている。よく見ると、三日月が微笑んでいるのがわかる。
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キャンちゃんの家の近くの小さな池。キャンちゃんは悩み事があると、ここに来て打ち明けていた。池の水のなかには、かーくんとおーたんが暮らしている。
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女の子らしく、ピンクが基調になっているキャンちゃんの部屋。大きな窓からは満月の光が射しこんでいる。かーくんはここを覗き、キャンちゃんに会おうとした。