サンライズワールド

特集

SPECIAL

  • コラム
2022.09.15

【第46回】高橋良輔監督旅行記「飛行機雲に誘われて」

 

飛行機雲に誘われて……その46

 中山道なかせんどうと言えばその昔の五街道の一つでお江戸日本橋から京の三条大橋までの道を言う。それなのに、

「なーんとお立合い、中国にも中山道があーる!」

 と声を大きくしていう事でもないか。しかし市内を巡っているとやたらと"中山"という語が目につく。道路標示にも中山道もしくは中山路とある。

(何これ、中山って何?)

 と気になった。で、

「チュウザンって、やたら目につんだけど何?」

 と恥を忍んで聞いてみた。恥ってちょっと大げさかハハ、しかし聞くは一時の恥聞かぬは一生の損っていうからね。そしたら、

「チュウザンは中山。孫文先生のことですよ。中山は先生が日本に亡命した時に気に入って名乗った名前なんですよ」

 知らないのぉーって顔をされてしまった。孫文さんは中国では『国父』と呼ばれて、もうそれはそれは尊崇されています。そのお墓がこの南京にあるのだという。

「ここが故郷なの?」

 って聞いたら、そうではないのだが辛亥革命を経て『中華民国』が設立されたときの指導者が"孫中山"で臨時大統領となった時この南京を首都にした、という深い因縁があるらしいのだ。孫文さんが亡くなってその遺体が長江(揚子江)を渡って港駅に着いた時はそれはそれは多くの人々が丁重なお出迎えをしたらしい。
 現在南京市の観光スポットの一つが孫文さんが葬られている『中山陵』でその周りを中山陵景区と呼んでいるらしい。らしいというのはあたしらは今回スケジュールの関係で行かれなかった、次回はぜひとも行きたいと思っている。



 改めて言うまでもないが南京は由緒ある古都であって、かつて15、6世紀には世界最大の都市でもあった。いたるところに名所旧跡が点在しているのだが、あたしらの目に着いたのは"並木"。市内大通りの左右に植えられたプラタナスの並木が素晴らしい! あたしらイベントの挨拶で思わず、

「並木が美しく立派な都市は何処でも優れて文化的な都市と言われるのが世界の常識です!」

 と声を張り上げてしまった。


 

 そんなこんなの南京紀行まだ続きます。

←【第45回】   目次   【第47回】→

  • Facebookでシェアする
  • Twitterでシェアする
  • Lineでシェアする