アルジェントソーマ

宇宙を目指す時代の銀色に彩られた愛憎劇

【ストーリー】
2054年、突如飛来した巨大なエイリアンの襲来に対抗し、人類は特殊部隊「フューネラル」を組織した。5年後、エイリアンの破片を素にした「フランク」の再生実験中の事故で、学生タクトは恋人マキを失う。タクトはリウ・ソーマと名を変えフューネラルに入隊、フランクとエイリアンへの復讐を誓う。

【解説】
エイリアンとの戦いを背景にした、多くの謎と愛憎が渦巻く孤独な青年の復讐劇。全25話の放映後、DVD発売の際に、TV未放映の特別編「Phase:EX」が追加収録された。

事故で焼けただれた顔を整形したリウや実験再生体フランクなど、本作の鍵となるキャラクターは左右非対称の風貌を持つ。またフューネラル（葬儀）やザルク（棺桶）など死に関する命名の多さも、本作のテイストの特徴となっている。

フューネラル

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  リウ・ソーマ（タクト・カネシロ）

  宇宙飛行士になる夢を絶たれ、金属工学科在籍中に実験施設モルグで事故に遭う。謎の男Mr.Xの示唆によって別人のような顔とリウの名を得てフューネラルに入隊し、ザルクのパイロットとなってフランクへの復讐を狙う。

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  ザルク

  エイリアンモーターを転用した可変機動兵器。実はエイリアンがベース。

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  ハティ

  5年の昏睡から目覚めたばかりの無垢な少女。フランクと心を通わせられる。

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  フランク

  エイリアンの実験再生体。巡礼ポイントに足を踏み入れたことで、ユーリの記憶を取り戻す。

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  フューネラル隊員

  司令室に集うフューネラル隊員。左からキャプテンのマイケル、コマンダーのイネス、機動兵器ザルクのパイロットのリウ、スー、ダン、ギネビア。

エイリアン

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  エイリアン

  かつての宇宙計画で行方不明になった宇宙飛行士ユーリの望郷の想いが、無数に引き裂かれ変身した姿。故郷へ帰るため地球への帰還を繰り返す。

フランクの凶行が恋人マキを死なせたと思いこんだリウは、復讐の戦いに身を投ずる。だが次第にそれとは異なる真相が明らかになっていき、やがてリウは宇宙を目指す本来の自分の夢を取り戻してゆく。

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  恋人マキ（右）の師ノグチ博士（中央）はエイリアン再生実験にタクトを招くが、謎の事故で二人は死に、タクトだけが生き残った。

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  タクトに忘却か復讐かを迫る謎の男Mr.X。神出鬼没でシェイクスピアを諳んじる彼の正体は、ユーリの友人ロレンス将軍だった。

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  フランクと心通わせるハティは家族を亡くして居場所を求める。ハティにマキの面影を重ねるリウは次第に複雑な感情を抱いていく。

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  エイリアンの破片から再生されたフランクの「アルケミスト・アーム（錬金術師の腕）」は相手のエイリアンと同じ能力を打ち返す。

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  黒いザルク「トート」が、実験施設モルグへ運ばれるフランクを護衛中のリウを襲う。真実を隠そうとする軍内部の陰謀が渦巻く。

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  巡礼ポイントでフランクはユーリの記憶を取り戻す。家に帰ろうとする自分の分身が地球を滅ぼしてしまうのを止めるべく彼は飛翔する。

6年後、ユーリの分身はなおも地球を目指していた。今度はユーリを迎えるために、リウとハティはユリシーズ号で宇宙へと旅立つ。

惑星間航行が実現していながら、エイリアンの襲来によって宇宙への素朴な憧れが閉ざされてしまった世界が舞台。そのエイリアンが地球を目指す目的も、物語に隠された大きな謎の一つとなっている。

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  対エイリアン組織フューネラル本部。北米大陸五大湖の縁に位置する人類の最後の砦。

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  深宇宙探査船ユリシーズ号。建造中エイリアン襲来のため放置され数奇な運命を辿る。

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  ユニバーサル大学。ロケットのモニュメントは、タクトとマキの思い出の場所。

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  エイリアンが必ず目指す巡礼ポイント。そこは彼らが帰るべき、妻の待つ土地だった。