機甲警察メタルジャック

近未来の東京シティで機甲警察メタルジャックが平和を守る

【ストーリー】
西暦2015年。急速に進歩した科学技術は、以前ならば考えられなかったような犯罪を誘発するようになった。警視庁の醍醐正尚は、時代の変化に対応した新たな刑事組織「メタルプロジェクト」を立案し、その適正人物を捜し求めていた。そんな時、世界的企業、財前コンツェルンの後継者である純の誕生パーティーを謎のロボットが襲撃。会場に居合わせて彼をかばったケン、亮、剛の3人の若者が瀕死の重傷を負う。醍醐は、そんな彼らをメタルプロジェクトの一員にすべく、サイボーグとして蘇らせた。

【解説】
近未来を舞台にしたSFポリスアクション。主人公チームが、捜査初期には軽装備のジャックスーツで活動し、重火器を用いてのバトル時にはサポートメカと合体して重装備のジャックアーマー形態になるという、二段階の変身アクションが特徴。また、各キャラクターに職場での顔や苦手なものなどが設定されており、人間ドラマとしての掘り下げも重視している。シリーズ前半は爽快なアクションとしての色彩が強いが、後半になるにつれて主要キャラクターの出生の秘密や陰謀劇が前面に表れ、ハードでスケールの大きな物語を展開した。

メタルジャックが所属する機甲警察は警視庁内に設立された特殊部隊だが、そのメンバーや装備は、上層部の一部にしか明らかにされていない。対する犯罪組織イドは、幹部3人を除いてメカで構成されている。

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  神崎ケン／レッドジャック

  警視庁特捜科の刑事で、愛銃は父の形見のマグナム。性格は明るく能天気。実は、財前純とは非常に近しい関係。

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  レッドランダー

  最新型のサイバー警察犬。普段は通常の警察犬に擬態しているが、非常時にはジャックアーマーに変形する。

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  レッドジャックアーマー

  ケンとレッドランダーがジャックオン（合体）した姿。必殺技は拳で敵を砕く「メタルクラッシャーパンチ」。

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  ハイパー・レッドジャック

  物語の中盤、イドの「メタルジャック抹殺計画」で殉職したレッドジャックが再改造されたパワーアップ形態。

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  ハイパー・レッドジャックアーマー

  激化するイドとの戦いに備えて開発された最新のジャックアーマー。性能的には最強を誇るが、装着者であるケンへの負担も増加している。

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  レッドセプター

  ハイパー・レッドジャック用のビークル。仲間の支援用ビークルの特性を併せ持つ万能マシンだ。

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  アグリ亮／シルバージャック

  3年連続世界グランプリを制したF1レーサー。分析能力と反射神経に長けているが、実は自転車が苦手。

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  ジャックファルコン

  シルバージャック用のホバー・ビークル。シルバーを乗せ、サーフボードのごとくビルの谷間を突き進む。

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  シルバージャックアーマー

  亮とジャックファルコンがジャックオンした姿。必殺技は冷気を伴う嵐で敵を粉砕する「ブリザードビーム」。

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  豪田 剛／ブルージャック

  ゴンザレス剛のリングネームを持つプロレスラー。竹を割ったような性格で、小難しいことは苦手。実家は病院を経営。

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  ジャックローダー

  ブルージャック用の陸戦ビークル。走路は陸路に限られるが、要人警護の際には護衛機として活躍。

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  ブルージャックアーマー

  剛とジャックローダーがジャックオンした姿。必殺技は自らのボディを敵にぶち当てる「ジェットダイナマイト」。

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  シャドウ（ディノ）

  軍事用試作型ジャックアーマーの実験体。その際に記憶を失い、B-9のコードネームで呼ばれていた。

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  ボルダー

  支援用ロボット。ジャックオンせずともシャドウの指示で敵を認識し、攻撃する能力を有している。

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  シャドウジャックアーマー

  シャドウとボルダーがジャックオンした姿。軍事用の試作型であるため、装着時間に制限がある。

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  醍醐正尚

  警視庁で秘密裏に「メタルプロジェクト」を推進した、メタルジャックたちのリーダー。

財前コンツェルン・犯罪組織イド

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  財前 純

  財前コンツェルンの御曹司。実は人工生命体で、メガデスとトロイダルは彼によって作り出された。

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  ギルリア

  イドの幹部。イド崩壊時には、財前純を操ってボスに仕立てあげ、ネオ・イドを創設する。

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  メガデス

  イドのボス。人間社会に混乱をもたらすとともに、財前純の命を奪うことに固執する。

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  トロイダル

  イドの幹部。メガデスに心酔し、その命令を着実に遂行していく。

醍醐司令の手でメタルジャックになったケン、亮、剛の3人は、犯罪組織イドの狡猾な作戦に苦戦することもあったが、新たな仲間シャドウジャックを加え、その攻撃を次々と打破していく。そして、ついにイドを率いる宿敵メガデスを倒すが、本当の戦いはそこから始まった……。

テロリストには屈しない！近未来の刑事組織、それがメタルジャックだ!!

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  謎のロボットに襲撃された純を助けるべく、ケン、亮、剛の3人は自らの危険を顧みず、ロボットの前に立ちはだかった。

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  3人の勇気ある行動に感銘した醍醐司令は、彼らをメタルジャックの一員として復活させる。

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  イドの幹部ギルリアは、同幹部のトロイダルとともに犯罪者を陰で操り、東京シティに様々なテロ攻撃を行う。

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  好戦的なトロイダルは、犯罪者を操るだけではなく、自らメタルジャックと刃を交えることも少なくない。

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  警察官ではなかった亮と剛は、醍醐司令に反発することもあったが、ケンのリーダーシップの下、次第に結束感を高めてゆく。

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  ケンの妹さゆりは、危険な仕事に就いた兄を心配して同居を申し出た。しかしのちにケンとは血のつながりがないことが判明する。

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  某国の軍事用試作型ジャックアーマーの実験体であるB-9が日本に潜入。彼は、改造される以前の記憶を失っていた。

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  B-9ことシャドウジャックは、当初メタルジャックと敵対するが、神崎兄妹の暖かさに触れて心を開いていく。そしてさゆりを命を賭して守る。

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  ジャックアーマーの構造を分析したトロイダルは、その弱点を突いた「メタルジャック抹殺計画」を遂行する。

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  レッドジャックは、シャドウジャックをかばって自身のアーマーからの攻撃を受け、その命を落とすことに。

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  ケンの体を新型のボディ、ハイパー・レッドジャックに移植する手術が成功！最強のメタルジャックが誕生した。

明かされるそれぞれの出生……

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  メタルジャックは、己の創造主である純を抹殺して財前コンツェルンを乗っ取ろうとする首領のメガデスを倒し、イドを壊滅させる。

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  メガデスに狙われていた純は、父の財前コンツェルン前会長が優秀な人間の遺伝子を組み合わせて作った人工生命体だったことが判明。

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  ギルリアの正体は、財前会長がイドに送りこんだ純の秘書の霧谷俊一だった。彼は純の記憶を奪って操り、ネオ・イドを創設させる。

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  純はトロイダルの部下としてアクセロイド・クローラを製作。トロイダルは、彼女に対して経験のない感情を抱く。

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  純と同様、ケンもまた財前会長に作られ、失敗作として廃棄された人工生命体だった。いわば二人は生き別れの兄弟だったのだ。

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  純は、最後の戦いで神崎兄妹と接して人としての心を取り戻すが、トロイダルとクローラによって、コンピュータに取りこまれてしまう。

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  トロイダルはジャックスーツに似たアーマーを身につけ、メタルジャックをたった一人で翻弄する。

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  トロイダルとクローラを前に苦戦するケンに、基地の自爆装置の作動を告げる純のメッセージが届いた。

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  ギルリアこと霧谷は、すべての事件の黒幕が自分であることを告白し、あえて警官隊に挑み壮絶な最期を遂げる。

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  朽ち果てた財前邸を前に、純との再会を心待ちにしながら、メタルジャックの面々は新たな人生を歩み出す。

近未来という言葉にふさわしく、東京湾の埋め立てや交通網が発達しているが、都市の景観は現代と大きくは変わっていない。それだけに、日常的に起きるテロの恐怖感が強調された。

東京シティを脅かすテロリストの恐怖

現代の東京と同様に高層ビルの建設が絶えない近未来の風景（上）（左）だ。ケンのアパートは都心部にあるが、昔ながらの単身者向けのものである（下）（右）。