重戦機エルガイムIII フルメタル ソルジャー

ＴＶシリーズを補完する完全オリジナルエピソード

【ストーリー】
ガストガルの首都スヴェートに13人衆が集合していた頃、ダバ一行はポセイダルに一太刀あびせるべくガストガルに侵入していた。そこにレッシィの祖父で13人衆の長老サイより、彼女の父母が捕らえられたという連絡が入る。飛び出したレッシィは13人衆の一人プレータに捕らえられ、追うダバもネイに阻まれ帰還するが、既にダバたちの母艦ターナはサイの手に落ちていた。サイと一戦を交えたダバは、彼からレッシィがバイオベース・ゼルダに捕らえられており、翌日処刑されることを知らされる。ダバはレッシィ救出のために単身ゼルダに向かうが、そこにはバイオリレーションを施されたプレータと、彼の愛機パゴータが待ちかまえていた。

【解説】
TVシリーズでは語られなかったエピソードを描いた作品でビデオシリーズ3作品中唯一の新作長編。ストーリー的な時系列は明記されていないが、前後の状況からTVシリーズの第18話前後に相当する時期だと推測される。ファンサービスが非常に重視された作品であり、TVシリーズで語られなかった設定の補完や魅力的な敵キャラクターであった13人衆の揃い踏み、新デザインのヘビーメタルの登場など、その内容は多岐にわたる。ファンの応募によるヘビーメタルデザインコンテストの優秀作品が作中に登場し、かつ応募者のリストも巻末に収録されていた。

まだ成長の途上にあるTVシリーズの主要キャラクターに加え、この作品にしか登場しない13人衆とヘビーメタルが共演。TVシリーズでは困難な凝ったデザインの使用など、OVAならではの要素が垣間見える。

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  ダバ・マイロード

  作中ではまだ反乱軍の象徴ではないが、13人衆の裏切り者レッシィと同じくポセイダル自身に処刑命令を出されるほど、大きな存在に成長している。

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  エルガイム

  スパイラルフローと有機系伝導システムにより優れた操縦性を実現したA級ヘビーメタル。Mk-Ⅱ登場以前であるため、ダバはエルガイムに搭乗している。

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  サイ・クォ・アダー

  二刀流の使い手で13人衆の長老格。70歳を越す老兵だが、その実力は衰えず、ダバとも互角以上に渡り合う。レッシィの祖父。

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  プレータ・クォイズ

  地方豪族出身の13人衆の一人。陰湿で、強い野心を持つ叩き上げ。バイオリレーションを施されており、パゴータに搭乗する。

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  パゴータ

  バイオ・エネルギーによる防御システムを持つA級ヘビーメタル。鉄壁の防御力を誇るがその機能は搭乗者に多大な負担をかける。

捕らわれたレッシィをめぐりバイオベース・ゼルダで死闘を繰りひろげるダバとプレータ・クォイズ。パゴータの圧倒的なパワーにダバは苦戦するが、強化されすぎたバイオ・エネルギーの力は諸刃の剣でもあった。

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  捕らえられ処刑を待つレッシィ。プレータはダバを自分一人の手で倒すため、ポセイダルに願い出てゼルダの防備を手薄にさせた。

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  ガストガル潜伏中のダバ一行に、サイからレッシィの家族が捕らえられたという連絡が入る。これが、この対決の発端となった。

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  ダバを待ちうけるプレータ。パゴータのコクピットは鍵盤型のキーボードなど、独自のインターフェースを持つ構造となっている。

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  パゴータと対決するエルガイム。6本の腕を自在に操るプレータにダバは翻弄されるが、これでもエネルギーはレベル1でしかない。

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  挑発するパゴータに一太刀を浴びせるダバ。戦闘を観戦していたポセイダルは形勢を不利と判断、さらなるエネルギーの投入を指示。

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  バイオ・エネルギーをレベル2に引き上げ強化されたパゴータはエルガイムを圧倒するが、同時にプレータの正気も失わせていく。

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  生体反応が消失したと報告され、プレータの死を確信したポセイダル。その直後、計器の反応は急上昇し、戦闘は再び開始される。

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  エルガイムに対し、相討ち覚悟の攻撃を仕掛けるパゴータだが、ダバは辛くも勝利を納め、無事レッシィを救出するのだった。