セラフィムコール

未来都市を舞台に綴る少女たちの日常の断片

【ストーリー】
西暦2010年。東京湾上の未来都市「横浜ネオ・アクロポリス」が舞台。物語は、このアクロポリスで暮らす少女たち11人の何気ない、時には風変わりな日常を断片的に描いてゆく。そしてクリスマスを間近に控えたある雪の日、夜の広場に集まった彼女たちは、ささやかな「奇跡」を目のあたりにする。

【解説】
『電撃G'sマガジン』誌上の読者参加型企画を原作とするTVシリーズ。ヒロイン11人の各エピソードを一話完結のオムニバスで描き、最終話で彼女たちのつながりが明らかにされてゆき、一堂に会するという構成が特徴。

未来社会で展開するストーリーながら、ヒロインたちのメンタリティは現代的な少女と大差はない。一般的な悩みや夢を抱えたキャラクターとして配置されている。

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  栗本雪菜

  天才少女で、悩みは極端なあがり性。爆発物処理の依頼が届き、多くの警察官が見守る中で任務に挑む。

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  寺本たんぽぽ

  たくさんのぬいぐるみに友だちとして語りかける夢見がちな少女。最近新しく友だちになった「マーガリン」の視点から、たんぽぽの日常が描かれる。

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  桜瀬ちなみ

  洋菓子職人への道をめざした進学か、高校卒業後に就職かの進路選択に悩む。そんなある日、離婚した母親に、再婚の話が持ちあがる。

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  楠 初摘

  「自分は女の子らしくない」と思いこんでいる少女。そんな初摘の前に、謎の画家みやびが現れ、これから描く絵のモデルになってほしいと迫ってきた。

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  村雨紫苑（左）村雨 桜（右）

  双子の姉妹。ある朝、村雨家にあて名のかき消されたラブレターが届けられ、送り先は姉の紫苑か、それとも妹の桜かに、心を揺さぶられる。

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  柊 彩乃

  数学者を志しながら、英語教師の道を選ぶ。数学者だった亡き恩師から届いた一冊の本を手に、彼女は「かつての約束」をはたすため、母校を訪ねる。

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  凛堂あやか

  アクロポリス随一の資産を誇る、名家のお嬢様。有能な執事たちを従える彼女の正体、それは世界の平和を秘密裏に守る国際救助隊の隊長だった！

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  紅 かすみ

  アクロポリス中の少女たちが憧れるカリスマで、街の各所に逸話を残す伝説の少女。学生レポーターのルルによって実態を追いかけられる。

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  松本くるみ

  日々、新作の展開に悪戦苦闘している女子高生漫画家。そんな彼女の家に、同年代の少年が同居するという漫画のようなイベントが到来して……。

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  橘 うらら

  今もなお亡き父親を尊敬し、その思い出に固執する内気な少女。幼なじみの少年に交際を申しこまれたとき、彼女の「心の扉」は大きく動揺するのだった。

2010年12月下旬。雪菜と村雨姉妹が仕掛けた小さなサプライズから物語がはじまる。次々と連鎖していくヒロインたちの出会いは、晴天の夜の広場に結実する。

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  同じ学園に通う先輩、後輩の関係だった雪菜とうらら。雪菜は偶然出会ったうららを今晩開かれる試写会に招く。

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  彩乃から、今晩の試写会について連絡をもらったあやかは、試写会開催が初耳なのが気に食わず、主催者の村雨家に通信するが、村雨桜にあっさりとあしらわれてしまう。

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  衛星軌道上にある雪菜謹製、立体投影機を制御する紫苑と桜。日中の雪模様から奇跡的に回復し、晴天の夜空に満月が顔を見せる。

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  満月をスクリーンとして、映しだされる天使の姿。雪菜と村雨姉妹の呼びかけに応えた少女たちのホログラフが、冬の夜空に浮かびあがる。

治安維持用に二足歩行ロボットが導入され、進歩したコンピュータネットワークが完備された未来都市ネオ・アクロポリス。その中で人々は、現代の延長線上にある生活を営んでいる。

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  東京湾上の人工島にあるネオ・アクロポリス。開発途中であるものの、都市と緑地が融和し、既に多くの住民が生活している。

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  第1話のヒロイン栗本雪菜のパソコン（左）と、雪菜が開発作成し、設定時刻になると動き出すロボット型目覚まし時計（右）。

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  栗本雪菜の部屋の立体テレビ電話。平面の画像でなく、まるで相手の上半身が、そこにあるかのように映しだされている。

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  栗本雪菜が作り上げた乗用二足歩行ロボット。男性恐怖症の雪菜がどうしても男性と会わなくてはならない場合に使用される。