センチメンタルジャーニー

12人の少女の想いを紡いだオムニバス作品

【ストーリー】
転校が多かった少年は、小学校４年生から中学校卒業までの間に日本各地の12の都市で過ごしてきた。その少年はそれぞれの都市で少女たちと出会い、別れた。12人の少女は、少年との想い出を胸に秘めながら、少年との再会の日を待つ。

【解説】
恋愛シミュレーションゲーム『センチメンタルグラフティ』に基づくスピンオフ作品。12人の各ヒロインをピックアップした一話完結のオムニバス形式で、ヒロインたちのゲームの前日談を描き、ゲームを中核とするメディアミックス展開の一端を担った。

学校を舞台にしたエピソード、あるいは趣味や得意なことなどで築いてきた交流。今もさまざまな「思い出」で繋がる少年とヒロインたち。それは彼女たち12 人の性格にも大きな影響を与えている。

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  遠藤　晶

  全国コンクールに準優勝したのち、なぜかヴァイオリニストを辞めようと決意する音楽家の卵。そんなおり、海外留学を熱心に勧める謎の外国人ピアニストと出会う。

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  松岡千恵

  バンドのボーカルを務めている。メンバーの隆が見知らぬ女性と会う場面を目撃し、ふいに転校してしまった少年との別れの日を思い出してしまう。

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  七瀬　優

  急行「きたぐに」の車内で傷心旅行中のOL、琴音と出会う旅好きの少女。「ピュアな愛」を信じており、それを確かめるべく琴音とともに、台風が近づく広島へ向かう。

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  杉原真奈美

  原因不明の微熱で療養中の少女。ある日、主治医たちの話から余命が残りわずかと誤解した彼女は、自分が存在した証として、書きかけの詩集を完成させようとする。

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  森井夏穂

  親友の恭子とともに、大会に向けて練習を重ねてきた陸上部員。大会を目前にして恭子の転校が決まり、それが原因でスランプに陥ってしまう。

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  綾崎若菜

  少年との思い出に心奪われ、修行に支障をきたしてしまった弓道部員。その心の迷いを断つため、祖父母の知人である玄岳和尚を訪ねる。

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  山本るりか

  双子の兄の昌宏と誤解されて、香澄という少女からのラブレターを受け取ってしまう。香澄とのデートを断りきれず、兄になりすまして代役を務めることに。

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  星野明日香

  凄腕芸能プロデューサーの田崎が新人女優候補として選んだミーハー娘。今どきの女子高生だが、銀幕のスターたる淑女になるべく奮闘する。

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  保坂美由紀

  老舗呉服問屋の跡継ぎ候補。家業を継ぐか、それとも美大進学をめざすのかを悩みつづける彼女を前に、祖父が唐突な見合い話を切りだしてくる。

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  永倉えみる

  かつて少年と小学校の旧校舎で遊んだ記憶をもつ少女。久々に校内で少年との思い出が詰まったラムネびんを探すのだが、次々と不可解な現象が降りかかってくる。

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  安達妙子

  学園祭の準備に余念がない実行委員。親友の千草が幼なじみの哲郎に好意を寄せているのを知って、二人の恋のキューピッド役をすることになる。

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  沢渡ほのか

  思い出の少年以外には、同年代の男性を苦手とする少女。あるとき彼女は、大学教授の父とその助手との不倫の噂を聞き、以前にも増して恋に臆病になってしまう。

12人のヒロインが日々を送る舞台は、現代と地続きの日常的な世界。そこで彼女たちは、少年との思い出を胸に、学生時代という「今」を体験している。

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  ヴァイオリンを下ろし、空を仰ぐ晶。少年が自分の演奏を認めてくれた「あの頃」を想う。

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  優の旅行好きの原点。それは少年が教えてくれた、旅の楽しさと星を見る喜びにあった。

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  えみるにとっての少年は、小学生のころ一緒に「不思議」を体験した、大切なダーリン。

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  春の陽ざしに包まれてまどろむほのか。今も彼女の心を占める、少年との「思い出」とは？