戦闘メカ ザブングル

©サンライズ

作品名

戦闘メカ ザブングル

作品名
(ひらがな)
せんとうめかざぶんぐる
Title
(英語表記)
BLUE GALE XABUNGLE
放送開始1982年2月6日
放送終了1983年1月29日
話数全50話
スタジオ第2スタジオ
主題歌 OP 「疾風ザブングル」  歌/串田あきら
ED 「乾いた大地」 歌/串田あきら
音楽配信リンク戦闘メカ ザブングル オリジナル・サウンドトラック Vol.1
戦闘メカ ザブングル オリジナル・サウンドトラック Vol.2
  • キャスト

    ジロン/小滝 進
    エルチ/横尾まり
    ラグ/島津冴子
    ブルメ/古川登志夫
    チル/ TARAKO
    コトセット/広森信吾
    ダイク/山下啓介
    ティンプ/田中 崇
    ビエル/森 功至
    アーサー/塩沢兼人
    ナレーター/田中 崇

  • スタッフ

    企画/日本サンライズ
    原案/矢立 肇
    原作/富野由悠季、鈴木良武
    キャラクターデザイン/湖川友謙
    メカニカルデザイン/大河原邦男
    美術/池田繁美
    作画監督チーフ/湖川友謙
    撮影監督/斉藤秋男
    編集/井上和夫、布施由美子
    録音監督/藤野貞義
    音楽/馬飼野康二
    総監督/富野由悠季
    プロデューサー/森山涇(名古屋テレビ)
       普入 弘(創通エージェンシー)
       中川宏徳(日本サンライズ)

ストーリー&解説

活劇要素抜群のウエスタン風青春ロボットアニメ

【ストーリー】
「イノセント」と呼ばれる特権階級に支配されている惑星ゾラ。この星の人々は「三日間の掟」と呼ばれる不文律にしたがって生きている。どんな犯罪行為も、三日間逃げ切れば時効。すべて水に流さなければならない。しかし、両親を殺された少年ジロン・アモスは、この掟を無視して仇を追い続ける。交易商人の娘エルチ・カーゴや、ラグ・ウラロ率いる少年野盗団ら、ジロンに出会った仲間たちは、彼の生き様に戸惑いながらもいつしか共鳴していき、やがてそれはゾラ全体を揺るがす大きなうねりへと育っていった。

【解説】
リアルな世界設定や、掘り下げた人間描写といった『ガンダム』以来の路線に加え、バイタリティあふれる活劇性を前面に出した西部劇風ロボットアニメ。舞台は宇宙ではなくもっぱら地上で、登場メカ(ウォーカーマシン)はガソリンで動く、兵器というより重機のような存在。主人公メカのザブングルは2台登場し、しかもジロンが途中で新型機に乗り換えるという展開を導入し、ロボットアニメの新たな定石となった。少年たちの成長を描きながら、そんなアツさに彼ら自身が照れるようなコメディタッチの演出も特徴の一つ。

キャラクター

砂塵渦巻く地の果てで、熱血ジロンと恐れを知らぬ若者たち。疾風のごとく大地を蹴って、攻めくるマシンを薙ぎ倒す。怒涛のごとく、命をかけて生きてます!

  • ウォーカーギャリア

    ザブングル

    カーゴ一家所有の新型ウォーカーマシン。2台の車両からの合体変形が可能で、携帯火器も多数。全高17.8メートル、重量113トン。

  • ウォーカーギャリア

    ウォーカーギャリア

    ジロンたちがイノセントから奪った最新型のウォーカーマシン。2台のマシンへの分離変形も可能。物語後半からジロンの搭乗機となる。全高18.6メートル、重量124トン。

  • アイアンギア
  • アイアンギア

    アイアンギア

    巨大なウォーカーマシンに変形することができる、最新型の交易船(ランドシップ)。全長168.7メートル(変形時は全高128.6メートル)。重量49890トン。

  • ジロン・アモス
  • ジロン・アモス

    ジロン・アモス

    「三日間の掟」を破って、両親の仇を追い続ける少年。猪突猛進パワーで人々を巻きこんでいく。

  • エルチ・カーゴ
  • エルチ・カーゴ

    エルチ・カーゴ

    大物交易商人カーゴ一家の一人娘。惑星ゾラに文化の花を咲かせたいと夢見る。ナイフは凄腕。

  • ラグ・ウラロ
  • ラグ・ウラロ

    ラグ・ウラロ

    子供ばかりの野盗団サンドラットのリーダー。アイアンギアの乗っ取りを狙うが、いつしか仲間に。

  • ブルメ

    ブルメ

    サンドラットのナンバー2。射撃は得意だが、格闘は苦手。年上のラグにホレている。

  • チル

    チル

    サンドラット最年少の8歳の少女。機知も戦闘力も大人並だけど、心は純情な優しい子。

  • ダイク

    ダイク

    サンドラット団のメンバー。気は優しくて力持ちな少年。ウォーカーマシンの操縦から砲撃までこなせる器用人。

  • コトセット・メムマ

    コトセット・メムマ

    アイアンギアのメカニックマン。船を恋人のごとく愛する。しかし自分の思い通りにいかないとヒステリーを起こす一面も。

  • ファットマン・ビック

    ファットマン・ビック

    交易商人カーゴ一家のエルチ専任ガードマン。いついかなる場合も体を張って、彼女一途に尽くす。

シーン

明日の命もわからない乾いた荒野を駆け抜ける、熱血純情単細胞男ジロン・アモスと、バイタリティに満ちあふれた仲間たちが、泣いて笑って喧嘩して、体を張って絆を結ぶ。パワー全開の人間賛歌。

「惑星ゾラといわれている地球しかし、人々はゾラという名前を忘れて久しい……」
(ナレーション)

  • ウォーカーマシンを襲うが苦戦する少年野党団サンドラット。行きずりの少年ジロンは、たった一人でマシンを蹴散らし彼らを救う。

  • サンドラットを仕切るラグはジロンに一目惚れ。大物運び屋のカーゴ一家から新型ウォーカーマシンを奪おうとするジロンに協力する。

  • サンドラット団と連携したジロンが、カーゴ一家からザブングルを強奪。だがキャリングの死によって一家のボスとなったエルチはジロンを説得。カーゴ一家の一員として迎えるのだった。

  • 争いを否定する信念を持ち、孤児たちを育てる少女マリア。やがて生きる厳しさを悟り、ジロンたちの仲間になる。

  • ジロンの両親の仇ティンプ。彼は、支配階級イノセントが人々の間に争いの種を撒くために放った「仕掛け人」だった。

  • アイアンギアを家出したエルチを助けたのは、先祖の土地を守りイノセントに立ち向かう一族の末裔、エル・コンドル(右)。

  • 一方、ラグを拾ったのは、見かけはゴツイが純情な大男アコン・アカグ(右)。しかし彼はホーラの雇われブレーカーだった。

  • ジロンに敗れアイアンギアを追い出されたカーゴ一家のナンバー2、キッド・ホーラ。イノセントの仕掛け人となり再登場。

  • ギャリアの武器を買いに来たジロンは、一丁のバズーカをめぐってイノセント反抗組織ソルトの女戦士トロン・ミラン(右)とにらみあい。両者拳を交えるが、終始ミランはジロンを圧倒。

みんな、走れ!
(最終話サブタイトル)

  • 血の繋がった姉のキャルよりも、自分を信じてくれたジロンたちとの絆を選んだ、ソルトの女戦士ビリン・ナダ。

  • イノセントの文化に憧れるエルチは、ジロンたちを恐れるイノセントによって女戦士へと洗脳されてしまう。

  • イノセントの長アーサー・ランクは、エルチに刷り込まれたカシムの思考を自らに取りこむことで、彼女の洗脳を解いた。

  • 衛星軌道上からアイアンギアを狙ったICBMを、見事に受け止め投げ返す、ジロンのウォーカーギャリア。

  • ICBMの爆発による閃光で失明したエルチはアイアンギアを去るが、追ってきたジロンは彼女を抱きしめてプロポーズ。そして二人を迎えにきた仲間たちととも走っていく。

WORLD

ジロンたち「シビリアン」と呼ばれる惑星ゾラの人々は、大異変によって荒野と化した地上で生き延びられるよう生体改造され、生命力を強化された新人類だった。彼らが自立できたとき、ゾラの未来が託されるはずだったが……。

西部劇の舞台を思わせる乾いた荒野

  • ウォーカーマシンは、ゾラの人々の移動手段であり、武器であり、この世界の通貨ブルーストーン採掘のための工作機械でもある。

  • 人々は運び屋のバザーで、ブルーストーンとイノセントが与えた物資とを交換する。

  • ゾラの大地を見下ろすイノセントのドーム。彼らは絶滅した前文明の子孫であり、長期の宇宙生活で大気中の細菌への抵抗力を失い、ドーム内での生活を余儀なくされている。

  • 人類再生計画から生まれた最初の新人類トラン・トラン族。過酷な自然に適応したが、知性に問題があり放棄され、減少の一途を辿る。

  • イノセントによる第二の試作人類ハナワン族。知性は強化されたが、紫外線に目と皮膚が耐えられず、泥の海に追われて海洋民族に。

  • ゾラの大地の大半は、不毛な岩と石ころだらけの乾いた荒野。シリーズ後半では、自然界の異変によって荒れはてた地球を暗示していた。

ロボットを一新させる演出により、視聴者に主役機がパワーアップした印象を与えることができた。

「主役機交代」という新たなパターンの確立

当時ロボットアニメにおいて、主人公が乗るロボットは主役機一機のみであることが一般的だった。しかし『ザブングル』では、物語後半にジロンがザブングルからウォーカーギャリアに乗り換えるという、新しい手法に挑戦。この試みは、後の作品にも多大な影響を与えた。ロボットを一新させる演出により、視聴者に主役機がパワーアップした印象を与えることができた。