DTエイトロン

©フジテレビ・サンライズ・メディアファクトリー 1998

作品名

DTエイトロン

作品名
(ひらがな)
でぃーてぃー えいとろん
Title
(英語表記)
DT EIGHTRON
放送開始1998年4月18日
放送終了1998年11月6日
話数全26話
スタジオ第5スタジオ
主題歌 OP 「陽はまたのぼりくりかえす」 歌/Dragon Ash
ED 「おなじ星」 歌/Jungle Smile
  • キャスト

    シュウ/保志総一朗
    メイ/夏樹リオ
    ドリー/矢島晶子
    アイン/諏訪部順一
    フィア/川澄綾子
    ロッソ/林 延年
    スァン/岡本奈美
    ナインツ/辻谷耕史
    クラスター/有本欽隆

  • スタッフ

    企画/清水賢治(フジテレビ)、植田益朗(サンライズ)
    原作/チームエイトロン
    原作監修/伊波正文
    シリーズ構成/柿沼秀樹
    キャラクター原案/市田 善
    キャラクターデザイン/田中 良
    メカニカルデザイン/石垣純哉、常木志伸
    美術監督/岡田有章
    色彩設計/伊藤純子
    撮影監督/田村正人、山田廣明
    編集/瀬山武司
    音響監督/鶴岡陽太
    音楽プロデューサー/佐々木史朗
    音楽/難波弘之
    監督/アミノテツロー
    プロデューサー/石井浩二(フジテレビ)
            岩田幹宏(サンライズ)

ストーリー&解説

フジテレビ深夜番組帯に初進出した懐かしく新しい未来の物語

【ストーリー】
データ至上主義の管理社会データニアで育った少年シュウは、環境適応能力を持つ形質転換物質「DT」の保有者だった。データニア解放を目論むリターナーの少女メイたちと行動をともにしたシュウは理想郷と言われるアモーロートへの旅に出る。シュウたちは、数々の困難を人工生命体エイトロンの助けを得ながら乗り越えていく。

【解説】
ニッポン放送のラジオドラマ『DTヴァンパイア』の世界観を元に製作された、サンライズ初のフジテレビ系列放映作品。同系列深夜枠では初のオリジナルアニメであり、実写ドラマ『木曜の怪談』のCGキャラクターの「クラスター」が同様の役回りで登場。同局主催のイベントでは劇中の「データミール」が配布されるなどの展開もあった。

キャラクター

遺伝子レベルで管理されるデータニアン。一方、都市から見捨てられた人々は従来の方法で世代を重ねて生き延びてきた。人工知能や、データから形成される人工生命体。命の有様は様々だ。

データニアン

  • シュウ

    シュウ

    データニアに暮らすごく普通の少年。脱走を試みたためにリセットを受けるが効果がなく、DT保有者と知らされた。大人しくて無垢な世間知らずだが、芯の強さを持つ。

  • フィア

    フィア

    データニアンの少女。当初ナインツのスパイとしてシュウと行動をともにするが、自分の意思でデータニアを捨てて旅に出る。

リターナー

  • エイトロン

    エイトロン

    無生物の分子を独自の遺伝子マップで再構成して出現する人工生命体。第8のDTを持つ、リターナーの守り手。

  • データニアの子供たちの解放を目論む少年たち

    データニアの子供たちの解放を目論む少年たち

    左から、途中から同行したスァン、データニアから旅に出たメイ、ドリー、ロッソ、右端がアイン。

  • クラスター

    クラスター

    ネット上に古くから存在する人工知能。ドリーにはじいさんと呼ばれる知恵袋で、エイトロンを召還する。

  • フォーバー

    フォーバー

    アモーロートへの旅の途中、歌の町でロッソとアインが手に入れたホバークラフト。後半の移動手段。

ガフ

  • データニアの公安組織

    データニアの公安組織

    左からディアナ、ナインツ、ベルク。ナインツ失脚後はベルクが隊長としてリターナーに対処。

  • VTOL FT25

    VTOL FT25

    データニアを出たシュウたちを追うのに、ナインツが使用した飛行物体。

  • ゼノグラフター
  • ゼノグラフター

    ゼノグラフター

    ガフの用いるロボット兵士。生物的な表皮を持ち、伸縮自在の大きな鉤爪で脱走者を処理する。その核はデータニアジーンバンクで培養される。

シーン

7つの「DT」は荒廃した環境に生命を適応させ、地球復活の鍵を握る。大洪水の迫る中、最後まで諦めずに生きていこうとする命が輝いていた。

  • 夢に見た海に憧れて、シュウは旅に出る。それはシュウの遺伝子に刻まれた父の記憶。

  • 緑を保存するドームを守るゼノグラフター。人間も環境を壊す因子として排除される。

  • 水素結合を用いるエイトロンをパラジウム弾に封印するナインツ。彼もまたDT保有者。

  • データニアを設計したDr.ジェネシス。エイトロンはデータニア解放のため都市へ走る。

  • アモーロートはデータニアのコピーだった。ガフの隊長を務める、もう一人のシュウ。

  • データニアの支配者ゼロ(右)は肉体を取り戻そうとするが、エイトロンの意思に阻まれる。

  • 大洪水が迫る中、シュウたちはパイルを方舟に改造して生き延びようとする。そして最後の瞬間が訪れる。

「またいつか、会えるといいね」(メイ)

WORLD

データの世界の住人となった「ゼロ」が支配するデータニア。ドーム都市間の戦争が起きて、地球環境は荒廃の一途を辿る。温暖化により南極氷床の融解は進み、世界は滅亡に瀕していた。

  • ドーム都市データニア内部。徹底された管理社会であり、人間らしい温かみの感じられない無機質な人工物に囲まれた空間が続く。

  • データニアの公安組織ガフの司令室。都市で暮らすデータニアンの管理を司る局長は、画面から指示を出すだけで姿を見せない。

  • データニアの管理の根幹をなすリセットシステム。不要な感情を消去するだけでなく、生体へのデータのインプットにも使われる。

  • 都市の地下で建造される謎の巨大な物体、パイル。実は選ばれた2000人とあらゆる生体データを収容し地球を脱出するための宇宙船。