星界の戦旗 III

©森岡浩之・早川書房 ©サンライズ

作品名

星界の戦旗 III

作品名
(ひらがな)
せいかいのせんき すりー
Title
(英語表記)
BANNER OF THE STARS Ⅲ
第1巻発売日2005年8月26日
最終巻発売日2005年9月23日
話数全2話
スタジオ第5スタジオ
主題歌 ED 「手のひらの夢」 歌/白鳥英美子
関連リンクhttps://www.sunrise-inc.co.jp/seikai/07/
  • キャスト

    ラフィール/川澄綾子
    ジント/今井由香
    エクリュア/清水香里
    ソバーシュ/斎賀みつき
    サムソン/大塚明夫
    アトスリュア/山田美穂
    セールナイ/大谷育江
    パーヴェリュア/江川央生

  • スタッフ

    企画/渡辺 繁、海部正樹、内田健二
    原作/森岡浩之(ハヤカワ文庫刊)
    脚本/むとうやすゆき
    ビジュアルコンセプト/赤井孝美
    キャラクターデザイン・ 総作画監督/渡部圭祐
    メカニカルデザイン/森木靖泰、今石 進、大輪 充
    美術監督/長谷川弘行
    色彩設計/横山さよ子
    編集/瀬山武司
    音響監督/小林克良
    音楽/服部克久
    監督/長岡康史
    プロデューサー/湯川淳(バンダイビジュアル)、岩田幹宏(サンライズ)、積 惟文(ビースタック)

ストーリー&解説

ジント、故郷へ還る

【ストーリー】
ロブナスIIから生還を果たしたジント。彼は一時的に軍を離れ、ラフィールとともにハイド星系を目指していた。狩人作戦によりジントの領地のハイド伯国、そして故郷である惑星マーティンが帝国領に復帰していたのだ。だが敵勢力圏から奪還されたばかりのマーティンは、帝国からの独立を画策していた。ジントは故郷の未来のため、孤独な戦場へと赴く。

【解説】
同名のSF小説(早川書房刊)を原作とするOVA作品で、「星界」シリーズの第4弾。侵略によって帝国領となった母星マーティンと、ハイド伯としてのジントの責務をめぐる物語が、本作で一区切りつくことになる。また本作では、従来から行われていたアーヴ語を使用した演出についてもさらに一歩進め、一部シーンのセリフをアーヴ語やマーティン語で描写した。

キャラクター

ごく最近まで人類社会から隔絶されていた社会である惑星マーティンは、現実の宇宙情勢を把握していなかった。そのため星界軍、惑星マーティン星系政府、そしてジントの間の歯車は噛み合わない。

  • ジント

    ジント

    数奇な運命を辿った地上世界出身のアーヴ貴族。ハイド伯爵としての義務を果たし故郷を守るため、ただ一度だけの帰郷を果たす。

  • ラフィール

    ラフィール

    皇帝の孫娘で星界軍副百翔長だが、現在は休暇中。クリューヴ王家代表としてジントに同行し、その傍らで彼の戦いを見守っている。

  • アトスリュア

    アトスリュア

    ラフィールたちの初陣当時の上官で、12隻の襲撃艦を擁する第一蹂躙戦隊指令。部下にはソバーシュとエクリュアも所属している。

  • ティル(右) リナ(左)

    ティル(右) リナ(左)

    惑星マーティンの星系首相とその夫人。ジントの父ロックの親友でもあり、ジントにとっては別れた家族と同然の存在であった。

シーン

ハイド伯国をめぐる政治情勢は厳しい。それは軍規に阻まれて開示されない情報や、事態の流動化、不完全なデータに基づく憶測や行き違いによって、加速度的に混沌の度を増していく。

二度と還れない故郷で

  • 惑星マーティン土着の花、ブリアン草。あまりぱっとしない花だが、動かないところを鑑賞する地球産の花と異なり、動いているところを鑑賞する。もっとも美しいとされているのは咲く瞬間。

  • 式典の会場でラフィールについて語るアトスリュア、エクリュア、ソバーシュ。戦隊には皇族に関わった人間が多く配属されていた。

  • ソバーシュが艦長を務めるフリーコヴ艦内で再会したジントたち。封鎖されたハイド伯国に入るには、艦に便乗する必要があった。

  • 故郷の状況を案じるジントと、彼を慰めるラフィール。悪くすれば、故郷を舞台にした地上戦が勃発してしまう可能性さえあった。

  • ハイド門近傍での演習中、撃破と判定された連絡艇の中で二人きりになったエクリュア(左)とジント。演習の終了まで待機することに。

  • 自分が二度と故郷に帰らないことを条件に、ハイド伯国は主権を放棄し帝国の邦国となるという合意文書にサインしたジント。彼のここでの戦いは終わり、最後に故郷の風景を仰ぎ見る。

WORLD

宇宙空間に適応した種族であるアーヴは、当然のように宇宙を生活の場としており、幾多の宇宙艦を保有している。特に戦闘艦は戦訓により改良されつづけて、襲撃艦という新たなカテゴリーを生み出している。

  • 星界軍最新鋭の襲撃艦。突撃艦と巡察艦の中間的な艦種で、第一蹂躙戦隊が最初の配備部隊となる。

  • 惑星デルクトゥーで邂逅する軽武装貨客船ボークビルシュと蹂躙戦隊。ボークビルシュは後にハイド伯国の軌道城館に。

  • 皇帝本人が座乗する、星界軍総旗艦ガフトノーシュ。第一蹂躙戦隊が正式に編成される紋章授与式のため出動した。

  • イリューシュ門を通過した襲撃艦。平面宇宙と通常空間の間を移行するには、門と呼ばれる境界面を通る以外に方法はない。