イベントオフィシャルレポート到着!
9月7日(金)に行なわれた「サンライズフェスティバル2018光焔『境界線上のホライゾンII』」トークショーをレポート!終始笑いの絶えない、和気あいあいとしたイベントになりました!
▲左から 白石 稔さん、福山 潤さん、茅原実里さん、川上 稔さん、小野 学さん
アニメ制作会社・サンライズのアニメ作品を一挙に上映する夏の恒例イベント「サンライズフェスティバル」。
今年で開催9回目を迎えた「サンフェス2018光焔」にて、2012年7月〜9月にTV放送され絶大な人気を博した学園戦国ファンタジー『境界線上のホライゾンII』のキャラクターコメンタリー付き全話一挙上映が、2018年9月7日(金)、TOHOシネマズ新宿にて開催された。上映前に実施されたトークショーには、ゲストとして監督の小野学さん、原作の川上稔さんをはじめ、葵・トーリ役の福山潤さん、ホライゾン・アリアダスト役の茅原実里さん、司会進行役も務めた御広敷・銀二役の白石稔さんらキャスト陣が登壇した。
夜22時に約500人ものファンが集結し、歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿が異様な熱気に包まれる中、スクリーンの前に司会進行役を務める白石さんが登場。諸注意をアナウンスした後、ゲストの小野監督、川上さん、福山さん、茅原さんを呼び込み、一人ずつ挨拶。監督の小野さんは「久し振りに『ホライゾン』のイベントに呼んで頂くと、当時の色んなことを思い出して冷や汗が出る(笑)」と語り、会場を沸かせた。また、福山さんも茅原さんも久し振りのイベントを楽しみにしていたことを明かし、同窓会気分で楽しむと話していた。
作品を振り返るクロストークコーナーでは、アニメ化に至った経緯から始まり、凄まじい量の設定資料を思い出し盛り上がり、キャストたちは原作の小説を初めて読んだ時の感想へ。白石さんは「俗に言うライトノベルなのか?」と疑問を抱いたことを明かし、茅原さんは「これは辞書か!?」と驚いたそうで作品を理解するのに苦労したことを語った。福山さんは「規格外のものを書店で見つけて、鈍器みたいだなと思った」と話し、観客からは納得の笑いが起こっていた。そして、キャスト全員が原作を読むのは無理と判断した福山さんは「分からなかったら(自分に)何でも聞いて。答えられるようにしてきたから」と宣言し、茅原さんも白石さんも「本当にアフレコの時は助かった」と当時を振り返った。また、アニメ第1話を見た感想として川上さんは「違和感なかったのが凄いですよね。あと、強く印象に残っているのが、橋の上のシーンでのねーちゃんこと葵・喜美役の斎藤千和さんの演技。皆が手探りの状態の中、あそこでガツンと振り切った演技をしてくれて、勝利の女神だと感じましたね」と話した。そこからアフレコでの懐かしい思い出を各々語り合い、今では考えられないものも多く、爆笑エピソードの連発となっていた。
当時を振り返るトークが盛り上がる中、12月21日発売のTV1期・2期を盛り込んだBlu-ray BOXの告知へ。新規特典の「完全新作特典アニメーション」を一部先行上映することを伝えると、「オォ〜!」という歓声が上がり、福山さんがそれを制して、「皆さん、これ多分引くよ?」と期待を煽るコメント。さらに、トーリの声で「じゃあ行くぞ、皆! 俺たちの特典映像見てくれるかな?」とコールし、「ジャッジ!」と見事なレスポンスで映像がスタート。約8分もの映像は迫力満点の戦闘シーンが度肝を抜くものとなっていた。劇場版レベルのクオリティに会場が唖然とする中、第一声で福山さんが「喋ってないね、俺(笑)」と話しはじめ、会場からは笑いが起こった。興奮冷めやらぬ中、川上さんと小野監督に話を聞くと、構想から完成まで約3年にも及んだことが発覚。描く部分は原作10巻<下>のハイライトシーンをまとめたものが前半、後半にはこれから出る原作最終巻の内容となっていることが明かされた。ファンからは拍手と歓声が巻き起こり、川上さんは「原作を読んで、アニメも好きでいてくれた大切なファンへのプレゼントという気持ちです」と語った。その後も、原作・川上稔さん書き下ろし小説や、新規特典楽曲「合体絶対ホライゾン」の情報ほか、キャラクターデザイン・藤井智之さん描き下ろしジャケットのイラスト公開、さらに、既発売のBlu-ray初回限定版に収録された特典の再収録についても改めて触れられ、豪華なBOX内容に観客から拍手と歓声が鳴り止むことはなかった。
続いて、お馴染みのコーナーとなっている第4回KKT総選挙の結果発表へ。今回の総選挙のお題は「『境界線上のホライゾンII』で最も好きな話数は?」というもの。第3位は第12話「居場所の刃傷持ち」。福山さんが「(立花・宗茂役の)杉田さんが誾(ギン)さんって連呼するシュールなやつですね」とコメントし、会場は爆笑に包まれた。第2位は第13話「境渡りの欲深き者達」で、武蔵の宙返りが凄かったことを振り返った。栄えある第1位に輝いたのは第11話「花畑の合格者」。茅原さんは思い出しながら「本当に綺麗な回だった」とうっとりと感嘆の声を漏らした。納得のランキングの後は質問コーナーへ。
大盛り上がりのまま、ファンお待ち兼ねのプレゼント抽選会となり、まずはプレゼントを発表。2012年6月に行われた「武蔵アリアダスト教導院学園祭」のイベントパンフレットや登壇者サイン入りの第2期番宣ポスター、小野監督のイラスト色紙などファン垂涎のお宝グッズが続き、最後になんと、イベント当日に発売された最新刊含む、原作全巻セット(全巻川上さんのサイン入り)が発表されると会場は今日一番の盛り上がりに。福山さんは「それは本当にプレゼントなのか? 十字架を背負わすということにはならないか!?」と笑いを誘っていた。そんなドキドキのプレゼント抽選会も終了し、最後はゲスト陣からの挨拶があり、トークイベントは『ホライゾン』にピッタリのギリギリトークが展開され、オールナイト上映前の興奮を煽りっぱなしで幕を閉じた。
■エンディングコメント
<葵・トーリ役:福山 潤>
これからオールナイトということで、何と言いますか“耐久”とでも申しましょうか(笑)。この情報量を頭に叩き込んで頂いて、そして我々同窓会を今回やりましたが、特典映像にも繋がっていきますので、原作ファンの方も改めてこの作品が映像化されたという奇跡を噛み締めて頂きたいです。当時を振り返れば、本当に色んな思いを込めて演じさせて頂きました。一気に見て頂けるのが幸せでございます。今日は本当に有り難うございました。最後まで楽しんでいってください。
<ホライゾン・アリアダスト役:茅原実里>
『ホライゾン』の1期・2期を家で見直したんですけど、こんなに時間が経っても色褪せない作品に巡り会えたというのは私自身とっても幸せだなと改めて思いました。そして、Blu-ray BOXが12月に発売されるということで、とんでもない特典が付いてきます。ぜひ、川上さんからのクリスマスプレゼントを受け取って頂きたいなと思いますし、新規の特典楽曲「合体絶対ホライゾン」も聴いてください。
<監督:小野 学>
今日一部をご覧頂いた特典映像も、当時放送していたTVシリーズも含めてなんですけど、現場のスタッフ…作画だったり仕上げだったり撮影だったり背景だったり、皆の力を合わせて一生懸命作ったものになります。物凄い出来になっていますので、ぜひもう一度じっくり観てください。
<原作:川上 稔>
ほとんど喋ってしまった気がします(笑)。特典映像を新しく作れたりとか、こういうイベントのお話を頂くことができて本当に幸いなシリーズであり、また原作者であったなと心から思います。年末に向けて原作最終巻やBlu-ray BOXが発売されます。ここからまた色々と次に繋げられることができればと思っております。皆様、宜しくお願い致します。