声優による、声優ファンのための祭典「声優紅白サンライズ ONLINE LIVE」の無観客・オンライン生配信が、2月21日(日)に大盛況で開催されましたので、オフィシャルレポートを公開致します。
なお、「声優紅白サンライズ ONLINE LIVE」は、アーカイブ配信を実施中。チケットを持っていれば、2月28日(日)23:59まで何度でも見返すことができますので、ぜひご視聴ください!
チケットの販売は2月28日(日)17:00までとなっております。詳細は、イベント公式サイトをご覧ください。
■「声優紅白サンライズ ONLINE LIVE」オフィシャルレポート
声優による、声優ファンのための祭典「声優紅白歌合戦」とアニメ製作会社サンライズがコラボレーションして贈る、オンラインライブ「声優紅白サンライズ ONLINE LIVE」が2月21日(日)に無観客・オンライン生配信で開催され、アニメ映像と人気声優たちのアニメ楽曲とが夢の競演が実現!盛況のうちに幕を下ろした。
声優紅白歌合戦の魅力である「世代・ジャンルを超えた声優の歌唱」と、サンライズの作品の魅力である「色褪せないアニメ主題歌の魅力」とが組み合わさり、他では視聴・体験できない、アニメ×声優による特別な音楽イベントとなったスピンオフ企画「声優紅白サンライズ ONLINE LIVE」。司会を務めた浪川大輔は「そうそうたる方々にお集まりいただいております」と語ると、同じく司会を務める阪口大助は「レジェンドという名にふさわしい総勢17名が、次々に出演されます!最後までお見逃しなく」とワクワクした様子をみせた。
トップバッターを飾ったのは、1988年放送の『魔神英雄伝ワタル』から、戦部ワタル役の田中真弓と虎王・翔龍子役の伊倉一恵が登場。田中は、一番思い出に残っているシーンとして「やっぱり龍神丸が一番最初に変身するところで、龍神丸が『私は飛べない』っていうセリフが最高よね」と語り、伊倉は「濃いキャラクターが沢山いたんだけど、ヒミコの身体能力が凄すぎるところとかもよかったわよね」など、つい最近のことのように楽しげに熱く語り、オープニングテーマ「STEP」を軽快なダンスとともにアドリブを加えかわいらしく披露した。
続いて登場したのは、2002年放送の『OVERMANキングゲイナー』から、ゲイナー・サンガ役の野島裕史。「(今日の出演者の中では、僕は)若手です!(笑)制作中、富野監督がとにかく楽しそうでした。皆で温泉旅行も行ったりしたくらい。2話3話となるにつれ、どんどんコメディタッチになっていったんです」と富野監督との思い出について語り、監督自ら作詞を手掛けたというオープニングテーマ「キングゲイナー・オーバー」を、人前で初めて歌うというにも関わらず楽しげに披露した。
1986年放送の『機動戦士ガンダムΖΖ』から、ジュドー・アーシタ役の矢尾一樹が登場。「ガンダムシリーズの中でも、この作品は女性キャラが多くて。個人的にはリィナが好きだったんだけど、ついこないだがプルを演じていた本多知恵子の命日だったんだよなぁ」としみじみと当時のメンバーを振り返りつつ、「これから歌う楽曲を歌っていた新井正人さんとはいつも酒を飲んでだなぁ」など、終始笑いを交えてトークを盛り上げ、オープニングテーマ「アニメじゃない~夢を忘れた古い地球人よ~」を感情を込めて歌い上げた。
続いて、1983年放送の『装甲騎兵ボトムズ』から、キコリ・キュービィー役の郷田ほづみが登場。稲城にあるスコープドックの像の前で撮った写真を披露する場面も。そして、「29話目で「二人」という回がキリコとフィアナの二人だけが登場人物という回があったんです。初めてお酒を飲んで、実際にむせてしまうんですよ」という“むせた”という言葉が広まった経緯を説明し、“むせる”という言葉が合言葉のようになっている織田哲郎が歌を担当したオープニングテーマ「炎のさだめ」を熱唱した。
1993年放送の『熱血最強ゴウザウラー』から、峯崎拳一役の高乃 麗が登場。拳一としのぶとの関係について「年齢的にも好きという気持ちを意識したというより、あれ、キュンとした?という感情だったのかもね」と振り返り、「クラスメートは全員好きだったんだけど、金太が大切な試合を放り出して参戦してくれた時の金太はカッコよかった。“皆がピンチだから助けに来た!”ってね」と好きなエピードを熱く語った。そして、オープニングテーマ「KEEP ON DREAMING」を拳一のように気合を入れて力強く披露した。
続いて、1992年放送の『伝説の勇者ダ・ガーン』から、高杉星史役の松本梨香が登場。「最終回のセリフが忘れられないんです。“みんながいて俺がいる…。今までもこれからもずっとずっと”っていうのが、実際の撮影とも気持ちが重なってしまって」と語り、みんなが力を合わせれば大丈夫という内容のオープニングテーマ「星の未来」を歌唱する中、「冗談じゃねぇ!俺は明日を信じてるんだ!明日はなぁ・・・俺たちが創るんだ!!」と大好きなセリフを入れながらパワフルに歌い上げた。
1997年放送の「勇者ガオガイガー」から、獅子王 凱役の檜山修之が登場。たくさん必殺技が特徴的な中でも「敵にトドメをさす時の決め台詞で”光になれー!”というのがあるのですが、おさまりが悪くてね、自分なりになかなか納得できなかった記憶がある」と当時を振り返る。そして歌い出だしの「ガガガ!ガガガ!」から始まるオープニングテーマ「勇者王誕生!」を熱く熱唱し、“ディバイディングドライバー”“ゴルディオンハンマー”“ハンマーヘル”“光になれー”など必殺技を繰り出す際の決め台詞を披露した。
「井上喜久子、17歳です」「おいおい!」とお決まりの挨拶で登場したのは、1996年発売の『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』から、アイナ・サハリン役の井上喜久子。「ビームサーベルで雪山の雪を溶かして、露天風呂を作るシーンで、シローと温泉に入るシーンが好き。ガンダムで温泉だよ(笑)!そこで初めてアイナは自分を解放したのかな」と二人の関係を語ると、急遽シロー役の檜山修之も登壇し当時の想い出を語り合う場面も。そしてオープニングテーマ「嵐の中で輝いて」を、アイナの想いを胸に心を込めて熱唱した。
今回の企画の中では一番最近スタートした作品となった、2006年放送の『コードギアス 反逆のルルーシュ』から、C.C.役のゆかなが登場。「現場の緊張感が凄かったんです。監督さんが自分を追い込み、皆も追い込むみたいな。そのヒリヒリした感じがすごくよかった。カロリーはかなり消費しましたけど」と当時を振り返る。15周年を迎えNext 10Years Projectが発表されたことをうけ、「あまり詳しく知らされてないのですが、皆頑張るんだろうな」と語るなど“ゆかなワールド”がさく裂し、オープニングテーマ「COLORS」を歌い上げた。
続いて、2002年放送の『機動戦士ガンダムSEED』から、ラクス・クライン役の田中理恵がセクシーな衣装で登場。「ラクスのセリフはとても心に響く一言が多いんです。“まず決める。そしてやり通す。それが何かを成す時の唯一の方法ですわ。きっと”というセリフには、当時私自身もずいぶん支えられました」と放送が終了してからも根深く人気のあるキャラクターへの愛情を明かす。人前では初めて歌うというエンディングテーマ「あんなに一緒だったのに」で透明感溢れる歌声を披露した。
放送から30周年となる、1991年放送の『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』から、風見ハヤト役の金丸淳一とブリード加賀役の関 俊彦が登場。放送からあっという間の年月だったと振り返り、13台のバスツアーがあったという驚愕の人気ぶりを披露しMCを驚かした。歌詞にある“今が苦しいからこそあしたが輝く”に対して金丸は「今の世の中だからこそ皆さんの心に刺さる歌だと思う」と語ると、関は「いい曲だよね。昔キャスト皆で歌ったバージョンもあった気がする」と当時を懐かしみながら、楽しげにセリフの掛け合いなどを多分に盛り込みながら、エンディングテーマ「Winners」を歌い上げた。
続いて、1995年放送の『新機動戦記ガンダムW』から、カトル・ラバーバ・ウィナー役の折笠 愛が登場。印象に残っているカトルのセリフについて「“宇宙が教えてくれる”など、カトルにはとても難解なセリフが多くて、どう理解して演技すればいいか悩むこともありました。“黒カトル”のセリフもゾクゾクしますよね。“おかしいな、涙が流れている。ひとつも悲しくないのに”とかも大好き!」と当時を振り返り、まさにガンダムっぽいカッコいい曲という、オープニングテーマ「JUST COMMUNICATION」を圧巻の歌声で披露した。
いよいよ終盤戦に突入し、1985年放送の『蒼き流星SPTレイズナー』よりアルバトロ・ナル・エイジ・アスカ役の井上和彦が登場。「放送から36年だって。ビックリだよね。レイズナーは2部構成だったんです。間に3年間くらいあって。急に人格変わっちゃうし、強くなるし。監督から“一粒で二度おいしいアニメにしたいんだよね”って言われて。生まれ変わったというか、ぶっちゃけ別人格として演じ分けたんです」と語り、オープニングテーマ「メロスのように -LONELY WAY-」をロマンティックに歌い上げた。
1987年放送の『シティーハンター』から、2度目となる槇村 香役の伊倉一恵が着物姿で登場。32年間にわたり同じメインキャストで演じることについて「初めてきた大きな役だったので、ドキドキしたんですが、ちょっと私自身に近いとこもあったのでどうにか出来ました。2019年の劇場版では久しぶりだったので、あの声がまた出せるのか心配でボイストレーニングに通ったりしたんですよ。ただ、一言出すと当時にすっかり戻った気がしました」と語り、オープニングテーマ「CITY HUNTER~愛よ消えないで~」を熱唱した。
続いて、1988年放送の『鎧伝サムライトルーパー』から、烈火のリョウ役の草尾 毅が登場。本作の声優陣でNG5という声優ユニットを組んで一斉風靡したという話に対し、「NGをよく出す5人組みっていうのではなく本当はナイスガイの5人組N.G.FIVEが正しいんです」というエピソードを披露し、「まだみんな駆け出しだったから精一杯頑張ってた記憶があります。ただ昔過ぎて詳しくは覚えてなくて・・・」と疲れが見えるMCを気遣い笑わせる場面も。そしてオープニングテーマ「サムライハート」を力強く歌い上げた。
いよいよオオトリとなるのは、1982年公開の『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』から、アムロ・レイ役の古谷 徹が登場。「25歳のときから42年ですか。今もコラボ商品とかCMとかで演じ続けているキャラクターなので、自分の分身であり完全にライフワークになっています。ガンダムは世界中で、老若男女好きな人が沢山いてくれる。僕にとっては宝物ですね。あの作品があるから今の自分がいる」と語る。「ただ、アムロ・レイを演じることにおいては、今の自分は25歳の頃の自分にはかなわない」という深い話も。そして本日の最後の曲となる主題歌「めぐりあい」を甘い歌声でドラマディックに歌い上げ、有終の美をかざった。
「声優紅白サンライズ ONLINE LIVE」全16曲が終了し、司会の浪川は「アニメの力ってすごいなって。何年たっても凄いものはすごい」と興奮気味に語ると、阪口は「その曲を聞くと当時に戻れますよね。僕はもう、(司会ではなく)ここに座っているお客さんでした」と本日の感想を述べ、阪口は「まだまだ厳しい情勢が続いておりますが、きっとまた皆さんと一緒に、一緒の会場で声優紅白歌合戦が開催できることを期待しております」と締めくくる。時代の憂いも痛みも吹き飛ばすような、アニメーションの力と、元気いっぱいの歌声が画面越しに鳴り響き、大盛況の内に幕を閉じた。
ライブを記念したオリジナルグッズがムービックオンラインショップで発売中。ライブを見逃した方むけにも、視聴チケットが2月28日(日)17:00まで販売している。
■「声優紅白サンライズ ONLINE LIVE」概要