サンライズワールド

2021.06.18
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』音楽スタッフトークイベントレポート!

6月11日(金)に公開した『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』。初日の興行収入が1億9千万円を超える大ヒットスタートになった本作の音楽スタッフトークイベントが実施され、本作の音響演出の笠松広司さん、音楽の澤野弘之さん、小形尚弘プロデューサーが登壇し、制作の裏側や音のこだわりについて語られました。

まずはじめに、プロデューサーの小形が、本作の冒頭にも出てくるハイジャック犯だったカボチャをかぶって登場し、会場を沸かせてスタート。

小形プロデューサーは「本作は企画当初から『音』にこだわりたいと思っていた」と話し、音響演出の笠松さんはこれまでのガンダム作品と比べて「40年の歴史がある作品なので、いかにその歴史を崩さず、いかに現代っぽくするか、というところでとても苦労しました。音は変わっているとはいえ、ファーストガンダムの面影が残っているといいな、と思って作っていましたね。」それに対し、お客さんからも拍手が送られました。

また、「澤野さんがいるからいうわけでなく、今回は音楽の構築がすごくうまくいった。」と制作時のエピソードを語られました。
音楽を担当した澤野さんは『機動戦士ガンダムUC』『機動戦士ガンダムNT』からの付き合いだが「今回は大人のガンダムというところで、多くの楽曲はメロディを抑えて、メインテーマにメロディが強いのをという思いで作って行きました。」また村瀬修功監督からのオーダーもリズムメインでオーダーされていたようでした。笠松さんは「今回澤野さんとは初めてで、音楽がすごくつけやすかったです。さすがでした。」と澤野さんの印象を語られました。

また、ダンスシーンに関して澤野さんは「ダンスシーンは音楽を作った際にそこまでのエフェクトはかけていなかったので、ダビングならではだなと思いました。そのシーンからモビルスーツが起動していくのが面白かったですね。」それに対し「どうやって繋げようかと思っていて、澤野さんの曲をかなりいじっちゃったので、怒られたらどうしようと思ってました。(笑)」という笠松さんに対し、澤野さんは「映像とのシンクロがとても気持ちよかったので、とてもよかったです。これは本当に楽しく有意義なダビングだったのでとてもよかったですね、怒るわけないです。(笑)」そのシーンに対して小形プロデューサーは「このシーンを見て、これはやったな。と思いました。走馬灯のところにバチっと決まった感があって、本当に気持ちよくてうまくいったなと思いました。」と、制作時にも手応えを感じていたことを明かしました。続けて「その後のビーム音がまた好きですね。あれだけでご飯5杯食べられるくらい。もちろんサビも好きですよ?」と笑い、3人とも絶賛するシーンを語りました。

また、歌付きの曲に関して澤野さんは「本編冒頭の「Mobius」は大人な雰囲気、ミステリアスな雰囲気が欲しいと言われていたので、そこを意識しました。最初はツインボーカルと言われていたが、3人にして主要キャラの3人のような構図にもなり、サウンド的にも、納得がいくものになりました」と語られました。

笠松さんは「何回見てもいろんな発見ができると思うので、何回でも見に来てください」とコメント。また、澤野さんは「『UC』はパチンコになってますよね? ハサウェイは劇場でフィーバーして欲しいです!」と締めくくられました。

 

戻る