■「『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』シネマ・コンサート」レポート
東京フィルハーモニー交響楽団の背後に巨大なスクリーンが掲げられ、会場が独特の緊張感・雰囲気に包まれるなか、指揮者の栗田博文さんが登場。シネマ・コンサートがスタートした。
冒頭の戦闘シーンから、大迫力の生演奏と西川貴教 with t.komuroさんによる「FREEDOM」の生歌唱で、会場は一気に『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の世界に引き込まれる。
今回のシネマ・コンサートでは、劇伴の名曲の数々が生演奏され、音楽をコンサートとして楽しめることはもちろん、『SEED FREEDOM』本編の映像とあわせて鑑賞できることで、音楽と映像の結びつきがより深く感じられる内容となっていた。まさに、コンサートの高揚感と映画の没入感が同時に得られる、これまでにない音楽・映像体験だ。
本編前半パートは、ラクス・クラインがオルフェ・ラム・タオに連れられ、宇宙へと脱出するシーンまで。興奮冷めやらぬなか、幕間では、本作の音楽を担当した佐橋俊彦さんと福田己津央監督によるトークコーナーが実施された。
トークコーナーでは、佐橋さんの手掛けてきた「ガンダムSEEDシリーズ」の音楽の魅力から、TVシリーズと『SEED FREEDOM』との違い、『SEED FREEDOM』の楽曲制作中の裏話まで、ここでしか聞けない裏話の数々が語られ、客席は興味深く、また笑いも交えながら傾聴していた。
そして、上映が再開。後半パートでは、物語が終盤に向かうにつれて、オーケストラと会場のボルテージも一段と上がっていく。
クライマックスでは、ナターシャ・グジーさんによる生歌唱の「対決の刻」「自由を賭けた決戦」と、「Meteor -ミーティア-」Instrumental Version が演奏され、圧巻のパフォーマンスに思わず涙するファンも。
『SEED FREEDOM』本編の上映に続き、シネマ・コンサートキービジュアルのラクスのドレスをオマージュした衣装に身に纏い登場した田中理恵さんは『機動戦士ガンダムSEED』挿入歌「水の証」を、T.M.Revolution/西川貴教さんは「Meteor -ミーティア-」を、オーケストラライブで披露。オーケストラの演奏にのせて、田中さん、西川さんの艷やかな歌声が響くと、会場は大きな感動に包まれた。