髙荷さんからのコメントもご紹介。
東京文京区にある弥生美術館で、プラモデル・ボックスアートの第一人者・髙荷義之さんの展覧会「鋼の超絶技巧画報 髙荷義之展」が本日10月3日より開催中です。
原画を中心とした約350点の作品・資料を展示した会場は二つのフロアで構成。
1Fは髙荷さんの真骨頂であるプラモデルのボックスアートや、学生時代のスケッチ画などを展示。
今回の展覧会は弥生美術館学芸員 堀江さんの長年の熱意で実現した企画とのことです。
「迫力の原画をぜひ生でご覧頂きたいのはもちろんですが、発売される時期によって異なるボックスパッケージの比較も楽しみ方の一つです。」(堀江)
2Fにはデビュー当時に描かれた少年雑誌の世界や、新境地を開拓したアニメ・メカを描いた作品が中心に展示されています。
特にネジ一つまで正確に描くと評される髙荷さんの緻密なタッチで描かれた「装甲騎兵ボトムズ」、「戦闘メカ ザブングル」、「機動戦士ガンダム」、「聖戦士ダンバイン」などのイラスト原画は迫力満点!
実写映画のようなイラストの数々は、アニメ作品内のキャラクターがまるで実在するかのように描かれています。
今回の展覧会開催にあたり、高荷さんご本人よりお話をお伺いいたしました。
若い時に触れた作品に対し「ちょっと違うな」「自分だったらこう描くのに」と感じることが絵を描く原動力だったと髙荷さん。
少年雑誌のグラビアや、戦車などのプラモデルパッケージを経てアニメのメカを描くことになったことに対して
「最初は戸惑いましたが、戦車や戦闘機を描くのと変わらないなと。軍艦や戦車が表情を持ったと思えば良かったです。」
と当時の心境も語られました。
1枚の中に強いドラマ性を描くことが特徴の髙荷さんのイラスト。
原画展示の迫力をぜひ会場でお楽しみください。
「少年の為にワクワクする絵が描きたいというのはありました。絵全体がどれだけ楽しい構成になっているか。
ロボット1体だけだと楽しくないですよね。」(髙荷)
展覧会は本日から12月25日まで開催。
さらに会期中の11月9日(日)と12月6日(土)はギャラリートーク&サイン会も実施されます。
髙荷義之さんに会える貴重なチャンスですので、ぜひお越しください。
同館ミュージアムショップでは、「装甲騎兵ボトムズ ブラックユニコーン」PCゲームパッケージ原画の絵葉書も発売中。
数量限定ですので、どうぞお早めにお買い求めください!
■-TAKANI ART WORKS- 鋼の超絶技巧画報 髙荷義之展
会 期 : 2014年10月3日(金)~12月25日(木)
会 場 : 弥生美術館 〒113-0032 東京都文京区弥生2-4-3
TEL 03-3812-0012
料 金 :一般900円/大・高生800円/中・小生400円(竹久夢二美術館との共通料金で、2館ご覧いただけます)
開館時間:午前10時~午後5時(入館は4時30分までにお願いします)
休館日:毎月曜日
ただし10/13(月・体育の日)開館、14(火)休館、
11/3(月・文化の日)開館、4(火)休館、
11/24日(月・23日勤労感謝の日の振替休日)開館、25(火)休館
髙荷義之先生に会えるチャンス! ギャラリートーク&サイン会
(1)11月9日(日)午後2時~
(2)12月6日(土)午後2時~
詳細は弥生美術館HPでもご確認ください。
弥生美術館:http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yayoi/exhibition/now.html
【展覧会概要】
プラモデル・ボックスアートの第一人者であり、「戦車画」の最高峰として国内外に高く評価されている絵師・髙荷義之(1935~)。1954(昭和29)年、髙荷は、挿絵画家を目指して郷里・前橋から上京しました。それから60年。彼の類まれな才能は、雑誌の表紙・挿絵だけにとどまらず、プラモデルのボックスアート、書籍装画、さらには「超時空要塞マクロス」といったテレビアニメをモチーフとしたプラモデルやPCゲームのボックスアートなど多彩なジャンルにも広がりをみせ、今も多くの人々を魅了し続けています。本展は、原画を中心とした約350点の作品・資料を展観し、60年の画業の軌跡をご紹介する初の本格的な展覧会です。