『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の大ヒットを記念して、マフティーメンバートーク付き上映会が、6月20日(日)~6月21日(月)に行われ、本作の主役ハサウェイ・ノア役の小野賢章さん、マフティーメンバーの、ガウマン・ノビル役の津田健次郎さん、エメラルダ・ズービン役の石川由依さん、レイモンド・ケイン役の落合福嗣さん、イラム・マサム役の武内駿輔さんが登壇した舞台挨拶映像が本編の後に上映された。
冒頭の挨拶では、小野さんが「普段と違う並びで新鮮です。もう控室から雰囲気が違いました。まさかの一芸大会が始まって本番前に爆笑の渦でした。」と、本作の主要キャラ三人とは違う雰囲気に新鮮さを感じつつ、控室での仲睦まじいエピソードを語り、和気あいあいとした雰囲気でトークがスタート。途中、一芸が披露されることはなかったが、登壇者たちは次回のイベントに期待を寄せられていました。
数回の公開延期を経て、ついに公開されたことに対して小野さんは「やっとお話しできるなと思いつつ、今までどこまで話していいのか試行錯誤しながら小出しにしてきましたが、ここまでくると逆にどこまで話したらいいか…(笑)」と戸惑いを見せつつも、本作を観た印象として、「やっぱり迫力があるし、音がすごい、劇場で見てもらえたのが嬉しいです。この劇場の大きなスクリーンで観て心にグサッとくるのは、市街地のシーンがリアルで何とも言えない気持ちになりますね。ただ全体を通して凄くかっこいい、大人な作品という印象です。」と真剣な様子で話し、津田さんは「今までにあまり観たことのない感覚がして、とても新鮮でした。スタイリッシュで今までにない感覚があり、すごくよかったです。」と述べられました。石川さんは「最初から最後までハラハラしていたなと印象で、最初はハイジャックから始まって、ハサウェイとギギの関係性、人間関係がすごく繊細で丁寧に描かれていて、今後どうなるんだろうと感じながら、あっという間に終わってしまいました。」と感想を述べ、落合さんは「やっぱり市街地の戦いが印象的ですね。宇宙空間で戦ったりはあるけど、地球で重力を感じて、モビルスーツの機械の重たい感じの表現が心にグサッときました。かっこいいなと思いながら観ていました。」とモビルスーツ好きが垣間見えました。武内さんは「ストーリーもそうだけど、キャラクターの表情が細かく描きこまれているなと思いました。モビルスーツの戦闘シーンはもちろん、人物描写の表情や動きが作りこまれていて、これほどのクオリティが『閃光のハサウェイ』を映像化する時に、求められていたものかなと思うと、感動しました。」とそれぞれ本編を観た後の率直な気持ちを語られました。
今作に出演が決まった時の感想を聞かれ、マフティーメンバーの4人は、「まさか自分がガンダムシリーズの大作に参加できるとは思わなかった」など率直に嬉しい気持ちを語った。中でも落合は「宇宙世紀の中にレイモンド役として息ができることに感動で、本当に嬉しかったです。」と、自身の気持ちを感慨深く語られました。
また、津田さん・石川さんはそれぞれの役を演じるにあたって意識したこと・大変だったことを聞かれ、津田さんは「ガウマンは一見厳つくてゴリゴリな感じがするんですけど、淡々と冷静で…百戦錬磨の軍人に思えるが、ちょっとしたギャップみたいな感じが個人的に印象に残って、こういうところは大事にしたいなと思いました。」と自身が演じるキャラクターのガウマン・ノビルの魅力を語り、石川さんは「わりと戦闘能力が高い役を演じる機会が多いんですけど、ここまで言葉遣いが荒い役はなかったので、今回のエメラルダは見た目がワイルドで、姉御肌で、強気なので、演じられるか不安でしたね。アフレコでも何回かトライさせて頂きました。」とアフレコ収録時の思い出も語られました。小野さんは「石川さんとは長い付き合いだけど、石川さんだと気づかなかった。」と、驚いた様子で絶賛。それに対し石川さんも「私も自分で聞いていて、これ私なんだよなと思いました(笑)。なので、新しい私を見ていただけるのかなと思います。」と新たな一面も伺うことができました。
トーク後半では、マフティーメンバーのお互いの印象やアフレコ現場での様子が語られ、落合さんは「僕たちマフティーのリーダーであるハサウェイの心の芯が、作品を通すと知ることができるが、メンバーには見せてないのかなと。コロナ禍ということもあり、武内さん石川さんと三人でアフレコしたので、ハサウェイがいなかったんですよ。それが逆に、リーダーだけどそこにいない、彼の本当の心の内が見えない…“でもリーダーだ“というのが、アフレコしやすかったです。」それに武内さんも賛同し、「結果的に独特な距離感が生まれたのかなと感じました。」と、リーダーとしてのハサウェイに対する印象を語られました。それに対し小野さんは「僕はマフティーのメンバーと会話したかったです。ハサウェイはケネスといるときは自分の思っていること、やっていることが逆なので、すごく気持ちを作る上では真逆のことを思っているので違和感がありました。でも、マフティーメンバーとの会話は言動と行動が一致しているので、そこの会話は他の人と実際に話したかったです。演じていく中で芝居の正解に確信がもてなかったのが正直なところです。」と、マフティーメンバー二人とは反対の印象を話し、自身の役作りへの心情を語っていただきました。
最後に、本作のおすすめポイントや、こんな人に見てほしいというメッセージでは、武内さん「表情の作り方や、どんな登場の仕方をしたら雰囲気を感じさせるかなど、演出にもこだわりを感じるので、そこは何度も観て楽しんでいただけたらなと思います。」 石川さん「エメラルダが最後の方でマフティーの代表となってハサウェイを手助けするシーンがあるんですけど、アフレコの時に緊迫と緊張の極限のところで演じてほしいとお話をいただいて、息苦しく手が震えながらも必死に演じたので、また観ていただく際は注目していただけたらなと思います。」 小野さんは「考察するところも沢山あるけど、ペーネロペーとクスィー(Ξガンダム)が戦うシーンで、クスィーの銃を構える際の細かい動きが好きです。かっこいいので何度も観てほしいです。」津田さん「それはもう一度見たくなるね」と共感。続けて「全体を通して新しい感覚の作品です。市街戦が本当に怖く、生身の人間の無力さを感じます。そしてとにかく没入感があり、1度目と2度目で印象が変わりますね。ブルジョア感のある高級ホテルとかもいいですよね、何回も見てほしい。」 落合さんは「重量感のあるモビルスーツが空を飛ぶシーンでの、その時に起こる周りへの影響をかなりリアルに表現している。また、Ξガンダムが最初に手だけだして登場するシーンでの関節の動きが大好きです。あそこだけ何度も観ちゃいます。」小野さん「ガンダムシリーズは、今まで顔のアップから始まるけど、『閃光のハサウェイ』のクスィーは手からの登場で、今までのガンダムと違うよね。」と述べられました。
最後の挨拶では、小野さん「公開延期で、沢山お待たせしてきた中で、こうやって本作のことを、他のキャストのみなさんとお話しさせていただけている今、公開したのだなと実感しています、まだ始まったばかりですが、もっと観てほしいガンダムシリーズの一作品として素晴らしい作品となっておりますので、沢山観て、みなさんで語り合ってほしいと思います。これからも応援お願いします。ありがとうございました。」と熱い思いと共に締めくくり、本イベントは幕を閉じました。