この度、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディション HDリマスター』連続上映を記念して、10月11日(水)に舞台挨拶を実施いたしました。
シン・アスカ役の鈴村健一さんが登壇し、
現在劇場上映中の本作の見どころについてはもちろん、長い間愛され続けてきた主人公シン・アスカというキャラクターについてや、今だから語れるシンへの想い、さらに来年公開の最新作『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』についてなど、「ガンダムSEEDシリーズ」を大いに語っていただきました。
『SEED FREEDOM』の公開決定後、鈴村さんが公の場でファンの皆様に向けて「ガンダムSEEDシリーズ」について語るのはこの日が初めて。
満員の客席には熱烈なファンの方々が集結し、イベント最後には「SEED DESTINY最高―!!」の掛け声とともに会場が一体となり、大盛り上がりとなりました!
本日の舞台挨拶の様子をレポート記事でお届けいたします!
*公式TikTokでは、舞台挨拶の様子などを後日切り抜きで投稿予定です!
ぜひご注目ください!→公式TikTok
ーオフィシャルレポートー
満席の会場は、これまで「ガンダムSEEDシリーズ」を観ていた多くのファンに埋め尽くされ、
MCの吉田尚記さん(ニッポン放送アナウンサー)の呼び込みをきっかけに「シン・アスカ、コアスプレンダー行きます!」の影ナレーションと共に、鈴村健一さんが登壇。
大きな歓声が沸き上がり、イベントがスタート。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の放送が開始したのが、2004年10月9日、19年前。
今の鈴村さんから見て、シン・アスカという少年はどう映りましたか?とMCから質問されると
「そんなに前ですか。めちゃくちゃ覚えています。実は前作『SEED』のオーディションを受けていて、見事に落ちて悲しかったのを覚えています。
『SEED』が大ヒットしたので余計に。
その後、福田監督から直電があり、「シンでぜひ参加してもらいたい」と連絡をいただき、めちゃくちゃ嬉しかったです!
シンを演じる以前には、『GEAR戦士電童』のスバルという役でご一緒していて、そのご縁を大事にしてくれて自分がやってきた仕事を見てくれていたと思ったら嬉しかったです。
『DESTINY』が20代最後の仕事になり、声優を10年くらいやってきた中で、初めて仕事をしているという実感、認めてもらえたという嬉しさがありました。
シンは(劇中で)とても苦戦していて、頑張っているのにいつも怒られるし誰も誉めてくれなかった。
自分自身も頑張っていたのですが、誰も誉めてくれなくて(笑)、まさにシンとシンクロしていました。
楽しいというより、シンと同じ辛さがあって、いま振り返っても、人生で最も長い1年だったと思います。」
と、当時を振り返った。
また、8月に実施した『機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション HDリマスター』の舞台挨拶「前夜祭」時に、
キラ・ヤマト役の保志総一朗さんが、『SEED』のアフレコ現場は「戦場のようだった」「誰が生き残るかヒヤヒヤしていた」と仰っていましたが、
『SEED DESTINY』のアフレコ現場はどのような感じだったのかと質問されると、
「『DESTINY』のほうはとにかくストイックで、ギリギリまで追い込んで収録していたと思います。
戦場という感じに比べると、こちらは冷戦…静かに淡々と、探り合っているような現場でした。
とにかく緊張感が凄くて。
僕は、普段すごくおしゃべりなほうですが、当時の現場はあまりしゃべらなくて、集中しないとついていけないような、そんな現場でした。
また、演じるにあたり、真っすぐ過ぎてもいけない、“癖をつけてほしい”という福田監督からのリクエストに対して『自分の個性とは何か?』と、20代の最後に自分を見つめ直す現場でした。
ただアフレコの時に面白い話があって、保志さんの頭に蜘蛛の巣が張っていたことがありまして。
天井から保志さんの頭に何かがつながっていて、見てみたらツンツン頭の保志さんの髪に、蜘蛛の巣が張っていたんですよ。
それが印象的な思い出ですね(笑)」
と語り、会場からは笑いの声が。
そして、鈴村さんが個人的に好きなシーンや、好きなセリフを教えていただけますか?と聞かれると
「第34話の「悪夢」ですね。
シンがキラ・ヤマトを討つ話です。
シンにとってキラを撃墜ことは悲願なのに、タイトルが『悪夢』って…。
『歓喜』でしょ!(笑)
いつも怒られているアスラン目線からの“悪夢”なんですよね。
めちゃくちゃ頑張ったのに!
子どもっぽいままのシンが、努力して、成し遂げるという、彼の人生の中で大きなポイントであり、ピークだったと思います。」
と回答。
さらに、『水星の魔女』からガンダムを観始めた、という方々に向けて『DESTINY』のここをぜひ観てほしい、というポイントを教えてください。という問いには、
「『SEED』は、まさに『水星の魔女』のようなブームで、女性も多く観て下さった作品でした。
『DESTINY』の見どころは、『SEED』より群像劇っぽかったり、政治的な部分など人間関係がより楽しめるような作品です。
難しい作品に思われることもありますが、当時から志のある作品だったと思います。」
とコメント。
そして、いよいよ待望のシリーズ最新作『SEED FREEDOM』の話題に。
制作決定を聞いたときの率直な感想を教えていただけますか?という問いに、
「劇場版をやるということは、約20年前に聞いていました(笑)
おおお! からの20年でした(笑)
今回、制作決定を聞いた時は……、正直な話、本当にやるの? という気持ちでビックリしました!
そして、本当にやると連絡が来た時、いよいよだなと思い楽しみでした。
20年前の作品にもう1回関われることはそうありませんし、奇跡のようなこと。
作品のポテンシャルも保たれていないと成立しない。
これはお祭りだな! と感じました。」
と、率直な気持ちを語った。
また、劇場版のアフレコを終え、久しぶりにシンを演じた心境については、
「なんとか終わりました。
なので、全部知っています(笑)
ここで言うと、明日から生きていけないので中身は絶対話しません(笑)
ただ、おおっ! となります! 高まります!
公開まで待っている期間が大事で、楽しいですよね。
劇場版らしい作品になっていると思いますし、劇場で見る意味や、カタルシスがある作品に仕上がっています。」
と、多くを語れない中で、期待を込めたコメントをした。
最後に、鈴村さんからのメッセージがあり、舞台挨拶は幕を下ろした。
「本当にすごい作品です。
これだけの方々が20年経っても来てくれたのが証拠です。
新作も、みんなで一丸となって収録を終えているので、皆さんの期待に応えられる作品になっていると思います。
その前に、ぜひ予習として『DESTINY』も楽しんでいただけると嬉しいです。」
ー実施概要ー
■開催日:10/11㈬
■場所:丸の内ピカデリー スクリーン1
■登壇者:鈴村健一(シン・アスカ役)、MC:吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)
ースペシャルエディション HDリマスターとは?ー
C.E.71~を描いたTVシリーズ『SEED』(HDリマスター)全48話を3部作に、
C.E.73~を描いたTVシリーズ『SEED DESTINY』(HDリマスター)全50話を4部作に再構成したもの。
現在は、『SEED DESTINY』が上映中! ※上映スケジュールはこちら
C.E.75を舞台にした最新作『SEED FREEDOM』への軌跡を、ぜひ劇場でご覧ください!