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イベントに関するお知らせ
1月9日(月・祝)から始まった、バンダイナムコフィルムワークスの上映イベント「サンライズフェスティバル2023」(サンフェス2023)。1月21日(土)にはグランドシネマサンシャイン 池袋で、『疾風!アイアンリーガー』の上映会が正々堂々と行われた。
『アイアンリーガー』では、サンフェス2023に先立ってファン投票を実施。4位~6位となった第30話「GZ危機一髪!」、第35話「走れ!ブルアーマー」、第50話「地上最大のキックオフ」の3話が上映されたほか、1位~3位となった第24話「蘇れ!炎のライバル」、第8話「リュウケンがんばる!」、第52話「勝利への大行進」は、2023年3月3日に発売されるBlu-ray Boxの音声特典としてオーディオコメンタリーの収録が決定した。
また、サンフェスでは上映後にトークショーを実施。ゲストとして、監督のアミノテツローさん、マグナムエース役の松本保典さん、マッハウインディ役の置鮎龍太郎さん、ゴールドマスク役の太田真一郎さんを迎え、オイルが沸騰するような熱いトークが繰り広げられた。
▲アミノ監督に「こんなに混んでいたら(自分なら)行かない」と言わせるほどの盛況ぶり!
トークショーは、MCも担当した置鮎さんの「マッハスピン!」の第一声とともに、拍手の中スタート。会場には30年前の放送当時に見ていた人も多く、ファンの熱が冷めやらないことを実感した。アミノ監督は観客の多さにビックリ。太田真一郎さんは「俺には技がねぇ!」で会場を沸かせた。なお、松本保典さんは当日、喉の調子が悪く小さな声でしか話せなかったのだが、劇中の妨害工作「ショックサーキット」が発動した!とおちゃめな対応で終始会場を和ませていた。
まずは作品のスタート時の話題からスタート。
▲脚本家の五武冬史さんと企画をスポーツものにアレンジしていったという監督のアミノテツローさん
アミノ
「バンダイさんからスポーツをモチーフにしたキャラクターを使って、複数人のヒーローたちが活躍する作品の企画提案があったのですが、野球のバットやボール、サッカーボールを武器にするという、なかなか難しい題材だったんです。当時、南さんというプロデューサーが担当だったのですが、その企画はいかがなものかと。『スポーツ用のバットで人を殴って良いことはできないだろう』と言うんですね。彼はスポーツマンだったので。じゃあ、スポーツをモチーフにしたロボットにすれば良いじゃないかということになりまして。スポーツものならわかりやすく、1番弱いチームががんばってのし上がる話にしましょう、となったんですね。」
▲マッハウインディを引き合いに「僕ですけど」と自らツッコむ置鮎龍太郎さん
置鮎
「それで主人公チームの「シルバーキャッスル」が生まれたんですね。
マッハウインディは、逆にリーグで最強のチームを抜け出して、弱いチームに行ってしまいましたね」
アミノ
「経緯は覚えてないんですけど、強いチームにはすごいヤツがいるんです。そこからひとりくらい弱いチームに来た方が良いのではないか。それはまるで主人公のようなヤツにしましょう、となったような気がします」
置鮎
「そうですね。第1話は完全にマッハウインディが主役でしたね。逆に主人公なのにマグナムエースがしゃべらなくて。松本さんはその先の展開をどう思われていましたか?」
▲主役だったが展開がよくわからず「態度だけは偉そうにしてた」という松本さん
松本
「当時は資料などはもらってなかったので、本当に台本だけしか読んでませんでした。『私はお前の未来を知る者だ』とか言っていたんですけど、私は何も知らなかったんです(笑)」
置鮎
「いろんなリーガーを勧誘しながら、ダーク財団と戦うわけなんですね。
そして野球展開になって、シンちゃん(太田真一郎さんの愛称)登場!」
▲ゴールドアームとワイルドホーク、カッコいいキャラが大好きというゴールドマスク役の太田さん
太田
「俺ね最初、ゴールドアーム役って言われてたの。で、梁田(清之)さんがゴールドマスク役って言われていたらしいのね。でも現場に行ったら『逆です』と言われて。見返すたびに、本当に逆でよかったな~と思うもん」
置鮎
「梁田さんのゴールドマスク、まったく想像できない」
太田
「だって山口勝平さんが極十郎太をやるぐらいだからね。何があってもおかしくないわけ」
置鮎
「たしかに、小杉十郎太がいるのに、極十郎太は山口勝平さんね」
太田
「『十郎太!』って呼びかけると、ふたりで振り向いてたね(笑)」
置鮎
「シンちゃんは役に対するプレッシャーはあったんですか?」
太田
「プレッシャーはあったね。周りがベテランの兄貴たちばかりだったので、なんとか付いていかなきゃというあせりがあった。みんな現場では気遣ってくれず、どんどん先にいっちゃうので、本当についていくのに必死だった」
そして、ゴールドフット役の立木文彦さんが生クリーム好きだとか、ゴールドアーム役の梁田清之さんは飲み会に来ないなど、ゴールド三兄弟の末弟として、兄たちの秘密を公開するという華麗かつ大胆なラフプレイを連発。
たまらず置鮎さんは、太田さんが持ってきたという「ゴールドマスクの額装セル画」を紹介する。
置鮎
「これはアイキャッチのセル画で、たぶんキャラを演じた12人に渡ったものですよね。10年以上前にシンちゃん家に初めてお邪魔した時に飾ってあって、皆さんの前にお披露目する機会があったら、ものすごく嬉しいねと話したね」
太田
「だって俺しか持っていないんだもん」
アミノ
「そう、この世の中に1枚しかない」(拍手が会場をつつむ)
続いて「心に残ったキャラクター」を聞く置鮎さん。
ギロチを挙げるアミノさんに、やっぱりゴールドアームだと言う太田さん。
すると、松本さんはプロデューサーの南さんを挙げる。理由は「収録後の打ち上げを大事にする方だから」と。
当時の声優にとっては、収録だけでなく「仲間に会いに行く」という感覚があって、それが楽しみだったという。
ここで突然、置鮎さんの考えた「アイアンリーガークイズ」コーナーがスタート!
クイズでは、以下の問題が出題された。
________________
第1問
極十郎太は、切れぬものはない『ムテンソード』という剣を使います。その剣を使った、「○○の剣」という必殺技名は何でしょう?
第2問
トップジョイの必殺技は「ギャラクティカほにゃららシュート」という名前です。そのほにゃららに入る架空の動物は何でしょう?
第3問
ワイルドホークの必殺技は「ファイアー○○」。この技名は何でしょう?
第4問
シルバーキャッスルの控え選手「ピック」の背番号は何番でしょう?
________________
真剣にクイズに立ち向かうゲスト一同。来場者の中には全問正解したという猛者もいたようである。
さらに、そのあとの脱線トークでも会場は大いに盛り上がっていたが、そろそろタイムアップ。
最後にゲストからメッセージが贈られた。
太田
「ゴールドマスクの超合金、僕は諦めていません!
バンダイさん、ぜひよろしくお願いいたします!」
松本
「30年経って、皆さんと会えたり、こうやって集まってくれたりっていうのが、なんかとても嬉しくて。それだけのパワーが、この作品にはたっぷり詰まっているんだなと思いました。
多分、また何かあるんじゃないかな?と思いつつ、これからも『アイアンリーガー』をよろしくお願いいたします」
置鮎
「本当に『アイアンリーガー』盛り上がっていければいいなあと思っています。
サンフェスは僕の中では夏の印象が強いので、またどこかでサンフェスをやっていただいて、その時は『アイアンリーガー』を一晩中みんなで見ようぜ~!」
アミノ
「こうやって『アイアンリーガー』を見てくださって、本当に嬉しいです。不死鳥っているんだなと思います。
のこういうイベントって最近は毎年やるようになって、1つずつ皆さんも年をとっていくんだけど。辛いことや苦しいことがあっても、きっと大丈夫、やっていけるという風に、これからも生きていってください」
▲今後の商品展開とサンフェス参加を期待して、ゲストと会場の気持ちがひとつになって盛り上がった
なお、『疾風!アイアンリーガー』Blu-ray BOXは、2023年3月3日にハピネットより発売。アミノ監督、松本さん、置鮎さんが出演する豪華オーディオコメンタリーのほか、TVシリーズ全5話総集編『ミラクル オブ シルバーキャッスル』やスペシャルムービー、オリジナルカラオケなど特典満載となっているので、ぜひチェックしてみよう。
詳細は、『疾風!アイアンリーガー』公式サイト(https://iron-leaguer.net/)をご覧ください。
以上
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サンライズフェスティバル2023『疾風!アイアンリーガー』
[開催日]2023年1月21日(土)
[会場]グランドシネマサンシャイン 池袋
[ゲスト]監督:アミノテツロー(現:アミノテツロ)、マグナムエース役:松本保典、マッハウインディ役:置鮎龍太郎、ゴールドマスク役:太田真一郎
■「疾風!アイアンリーガー Blu-ray BOX」商品情報
商品名:疾風!アイアンリーガー Blu-ray BOX
発売日:2023年3月3日(金)
価格:66,000円(税込)
品番:BIXA-9069
仕様:カラー / 約1286分 / 2層 / 8枚組 4:3[1080p Hi-Def] /1.日本語 リニアPCM 2.0chモノラル(OVAのみ2.0chステレオ)2.日本語 リニアPCM 2.0chステレオ(第8・24・52話 オーディオコメンタリー)
発売元:株式会社ハピネットファントム・スタジオ
販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング
<仕様>
・本橋秀之新規描き下ろし三方背BOX
・渡部圭祐&柳沢テツヤ新規描き下ろしインナージャケット
<封入特典>
・スペシャルブックレット
キャラクター紹介
設定資料
アイデアスケッチ
新録キャスト&スタッフインタビュー
<音声特典>
・新録オーディオコメンタリー(アミノテツロ監督×松本保典×置鮎龍太郎)
第8話「リュウケンがんばる!」
第24話「蘇れ!炎のライバル」
第52話「勝利への大行進」
<映像特典>
・TVシリーズ全5話総集編『ミラクル オブ シルバーキャッスル』
・セルビデオ版総集編『燃え上れ リーガー魂!』『栄光へのオンザロード!』
・島本和彦版ビデオオリジナルOP
・「超合金アイアンリーガー、正々堂々と企画開始!」スペシャルムービー
・オリジナルカラオケ
・TV-CM集
・予告集
・SD/HD 比較PV
<法人特典>
◆Amazon.co.jp
キャラファインボード(本橋秀之新規描き下ろし三方背BOXイラスト)
◆ソフマップ・アニメガ
アクリルスタンド(柳沢テツヤ新規描き下ろしインナージャケットイラスト)
◆アニメイト
アルミカードケース(ダークスポーツ財団ロゴ)
◆楽天ブックス
A5アクリルスタンド
◆あみあみオンラインショップ
F3キャンバスアート
◆メロンブックス
アクリルキーホルダー(タイトルロゴ)
イベント「新世紀GPXサイバーフォーミュラ world Tour Exhibition 名古屋GP」会場販売グッズを第2弾を公開!
※本ページの画像と実際の商品は異なる場合がございます。
※本商品は準備数に限りがございますので、ご注文の受付を終了させていただく可能性がございます。
※一般店頭や他イベント等で販売する場合がございます。
■「新世紀GPXサイバーフォーミュラ world Tour Exhibition 名古屋GP」概要
会期:2023年3月11日(土)~3月19日(日)
会場:名古屋JRゲートタワーイベントスペース
入場料:無料
主催: ブラザー工業株式会社
株式会社バンダイナムコフィルムワークス
イベント公式Twitterアカウント:https://twitter.com/CF_NagoyaGP
※2023年3月11日(土)12日(日)の2日間は混雑が予想されるため、物販エリアのご入場には必ず「入場WEB予約」が必要となります。
※ご予約受付はこちらのサイトにて受け付けております。
※展示物エリアは予約なし、入場無料でご覧いただけます。
1月9日(月・祝)から始まった、バンダイナムコフィルムワークスの上映イベント「サンライズフェスティバル2023」(サンフェス2023)。最終日となる1月29日(日)には新宿ピカデリーで、「ふざけているのか!?タブー破りの一挙上映!劇場版『∀ガンダム』&『Gのレコンギスタ』2つのGのユニバース!!」と銘打ち、14時間を越える大ボリュームのメインイベントが行われた。
当日は、劇場版『∀ガンダム』二部作と劇場版『Gのレコンギスタ』五部作の計7作品を一挙上映。
劇場版『∀ガンダム』と劇場版『Gのレコンギスタ』の間にはトークショーも実施され、ゲストとして『∀ガンダム』ハリー・オード/『Gのレコンギスタ』ガヴァン・マグダラ役の稲田 徹さんと、『Gのレコンギスタ』マスク役の佐藤拓也さんが登壇。司会進行はバンダイナムコフィルムワークスの仲 寿和プロデューサーが担当した。
「もう20年前のハリーの声は出ない」と話す稲田さんだったが、タイトルコールでは鍛えられた体格から繰り出される張りのある声が響き渡る。
『Gのレコンギスタ』は2022年に劇場版の上映が完結し、『∀ガンダム』は劇場公開から20年経った。初のレギュラー出演が『∀ガンダム』だったという稲田さんは、20年前の新宿での舞台挨拶が、人生で初めての舞台挨拶登壇だったと言う。今回の会場には、当時の舞台挨拶に参加した人もかなり多かった。
まずは、仮面キャラクターを演じる2人のゲストに、それぞれの役についての印象を聞いた。
▲「富野(由悠季)監督とのエピソードなら何時間でも話せる」と言う稲田さん
稲田
「ハリーは(仮面のキャラクターなので)ポジション的にはシャアじゃないですか。だから最初、僕もマネージャーもビビりました。初めての大役で、しかも富野さんの現場というのは、なかなかのプレッシャーを感じましたね。でもチャンスでもあるので、がんばろうとしか思わなかったです」
佐藤
「オーディションを受けた時、設定資料に"マスク"と書かれていたんです。ああ、これはきっとシャアのポジションの役で、過去話もあって、キャスバルなのか、エドワウなのかわからないけど、きっと別の名前があるのだろうな、と思っていたのですが、ふたを開けたら、マスクはマスクのままだったという。いや潔いなと思いました(笑)」
初めて見たガンダムが『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』だったという佐藤さん。『Gのレコンギスタ』が始まると知り、是が非でもオーディションを受けたかったという。そんな富野監督のファンを公言する2人で、『∀ガンダム』の思い出のシーンを語った。
稲田
「全部が思い出のシーンではあるんですが、やはり1年間演じてたどり着いた最後のエピソード『黄金の秋』ですね。
秋の景色がすごく印象的でした。僕の事務所の近くにイチョウ並木があるのですが、その紅葉を見るたびに『∀ガンダム』の最終回を思い出します」
佐藤
「今回、久しぶりに劇場版『∀ガンダム』を見返したんですけど、ハリーは何故スモーのコックピットの中で告白されて、キエルとキスしてしまったんですか?」
稲田
「キエルが告白して、それにキスで返したってことはラブシーンに見えますよね。でも富野さんに聞いたら『ハリーさんね、この時、心底"うるせえな"って思っています』と衝撃の答えが返ってきました。鬱陶しいなと思って、この女うるさいから口を塞いじゃえと思ってキスしたらしいですよ」
佐藤
「うっそでしょ~~!?」
稲田
「みんなが良いシーンだと思っているシーンね。結構えげつなかったり、ゲスかったりしますからね。富野さんってそういう人なんですよ」
仲プロデューサー
「そういう感じの演出は、他の作品でもありますね。富野監督からは『人の反応とはそういうものだ』みたいな言い方をされるんですけど、不思議と納得感はあります」
稲田
「僕も納得はしました。だからあのシーンをロマンチックなシーンにしようとか思わず、本当にちょっと『面倒臭いな』って気持ちで演じています。でも皆さんがちょっと良いシーンって勘違いしてくれたのなら、それはそれでいいかなと。芝居ってそういうところがあるじゃないですか。こちらが意図しなかった思いが伝わって、逆にそれが良かったりとかする。
もしかすると富野さんは1周2周して、それを狙ったのかもしれないですよね」
『∀』のアフレコスタジオで、初めてのレギュラー収録に緊張していた稲田さんは、誰とも話さず何度も台本を読み返していたという。それを見た富野監督に「俳優としてキャリアを続けたいのなら、もっと広い視野を持って作品に取り組んだ方が良いですよ」と言われ、それからは台本から目を離し、先輩や若手に話しかけて積極的にコミュニケーションを取るようになったそうだ。
そして稲田さんには忘れられないエピソードがあると言う。
稲田
「『G-レコ』の時、スケジュールの都合で1回だけ抜き録り(※個別に収録すること)があって、他の人より1時間早くスタジオに入ったんです。そしたら、富野さんがガラスの向こうで怒鳴っているようなのですが、俺はブース内にいるので何も聞こえないんです。『あのすいません聞こえないんですけど、おそらく、"お前なんかのためになんで1時間も早く来なきゃいけないんだ!"って叫んでいらしたんですよね?』と聞いたら、『正解』と(笑)
なので、収録が終わってから『∀でお世話になったおかげで、今でもちゃんと仕事あります』とお詫びをしたんです。そしたら富野さんがすごく優しい顔で、『それは違うよ、16年間、君が頑張ってきたから、今でも仕事があるんだよ』と。
それを言われた瞬間、本当に膝から崩れ落ちて泣きました。いつも『おい!』とか言っている人が、そんな優しい言葉をかけてくれたから。
劇場版『G-レコ』の打ち上げで『あんな優しいこと言ってくれるから、富野さん近いうち死ぬのかな?って思いましたよ』と冗談めかして言ったんです。そしたら、すごく深刻な顔で悩み始めて。『僕さ、人に優しくすると、みんなそうやって心配されるんだよね。優しいこと言わない方がいいのかな?』と。まさか悩まれるとは思わなかったです」
佐藤さんは、台本を読み込んで富野監督の考えを読み解くことで、佐藤さんが「富野カメラ」と呼ぶ、自分と異なる視点を伝えてもらえたような気がしていたと語る。
佐藤
「結構ナイーブなんです、あの人。いろいろな媒体で、富野監督のお姿とか言葉を目にすることが多いと思うんですけど、面白い人ですね富野さんって人は。女性キャストには、それはそれは丁寧に伝え、男には『やれ!やってみせろ!』みたいな。そんな人が、いざ打ち上げとかになると、酔った勢いで僕の膝の上に乗ったりして、ツンデレが過ぎやしないかと(笑)」
続いて、トークショーの後に上映される劇場版『G-レコ』で注目してもらいたい部分について。
稲田
「TVシリーズで唯一『ガンダム』と言うセリフがあったガバンという役をやらせていただいたんですが、劇場版ではそのセリフがカットされたんです。劇場版で新しい解釈を入れてきたんだな、と感じました。劇場版に対するこだわりが半端ないですよ」
佐藤
「劇場版では、10年前の自分の芝居の合間に、今の自分の(新録の)芝居を入れ込むという、なかなか面白い作業をやっています。それがひとつの映像フィルムになって、うまく繋がっているのが本当に演出の妙だなと思っています。
あと、"アメリア"というエッセンスもありますので、『∀』と『G-レコ』に共通するメッセージが練りこまれているなと思っています」
▲富野監督を「人たらし」と言う稲田さんと「可愛らしい」と評する佐藤さん
トークショーも終演の時刻となり、これから9時間近い上映に臨む観客へ向けて、エールが送られた
稲田
「『∀』はもう堪能していただいたと思いますが、これから富野さんの最新作『Gのレコンギスタ』を、もうこれでもかというぐらいに味わっていただくことになります。半日くらいの時間になりますが、休憩時間にはちゃんと席を立って、ちょっと体をほぐしたりして飲み物とか摂取しながら、元気にお家に帰ってください。元気でいることが、先々の幸せに繋がりますから。
元気のGは元気なジジイのG!ということで、富野さんの作品をこれからも愛していただけると嬉しいです」
佐藤
「これから先、なげーなって思っていると思うんですよ。でも大丈夫です。元気なおじいちゃんが作った作品ですから、帰る時には確実に今より元気になっているはずです。
『∀ガンダム』のように『G-レコ』も長く長く愛される作品になれば良いなと思っています。
末長くよろしくお願いいします」
▲新宿ピカデリーの一番大きなスクリーンに猛者たちが詰めかけた
劇場版『Gのレコンギスタ Ⅳ』「激闘に叫ぶ愛」は2月24日(金)に、劇場版『Gのレコンギスタ Ⅴ』「死線を越えて」は3月24日(金)に、それぞれBlu-ray&DVDが発売。さらに、3月24日(金)には『Gのレコンギスタ』TVシリーズのCOMPACT Blu-ray BOXも発売される。いずれも豪華特典を収録しているほか、法人特典も用意されているので、『Gのレコンギスタ』公式サイトと公式ガンダム情報ポータルサイト「ガンダムインフォ」をチェックしてみよう。
以上
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サンライズフェスティバル2023
『∀ガンダム Ⅰ 地球光』
『∀ガンダム Ⅱ 月光蝶』
劇場版『Gのレコンギスタ Ⅰ』「行け!コア・ファイター」
劇場版『Gのレコンギスタ Ⅱ』「ベルリ 撃進」
劇場版『Gのレコンギスタ Ⅲ』「宇宙からの遺産」
劇場版『Gのレコンギスタ Ⅳ』「激闘に叫ぶ愛」
劇場版『Gのレコンギスタ Ⅴ』「死線を越えて」
[開催日]2023年1月29日(日)
[会場]新宿ピカデリー
[ゲスト]ハリー・オード/ガヴァン・マグダラ役:稲田 徹 マスク役:佐藤拓也
[司会]プロデューサー:仲 寿和(バンダイナムコフィルムワークス)
1月9日(月・祝)から始まった、バンダイナムコフィルムワークスの上映イベント「サンライズフェスティバル2023」(サンフェス2023)。1月28日(土)には新宿ピカデリーで、劇場版『機動戦士Ζガンダム』三部作の一挙上映会が行われた。
上映されたのは、『機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-』『機動戦士ΖガンダムⅡ A New Translation -恋人たち-』『機動戦士ΖガンダムⅢ A New Translation -星の鼓動は愛-』の全三部。
さらに、上映後にはトークショーも実施され、ゲストとしてメカニカル作画監督(以下、メカ作監)の仲 盛文さんが登壇。司会進行はバンダイナムコフィルムワークスのプロデューサー・仲 寿和さんが担当した。
5時間近い上映を一気に観てからのトークショーにもかかわらず、来場者からは熱い視線を感じるステージ。まず初めに司会が質問してみたところ、2005年の公開当時に劇場で見た人は全体の半分くらい、TV版視聴済みの人も半数ほどだった。
仲さんはメカ作監ということで、スクリーンに原画を表示しながら、当時の思い出を振り返った。
▲司会を担当した仲プロデューサー(左)と、人前で緊張したという仲 盛文さん(右)
仲(盛文)
「アッシマーの顔面が破壊されるシーンは、スタッフみんなこうなるとは思っていなかったはずなんですよね。富野(由悠季)総監督の絵コンテでは"サブカメラが出てくる"くらいの指定しかなかったので。昔の作品なのでサブカメラの設定も無く、自由に描いちゃえと。城前龍治くんというすごく上手い原画マンと一緒に考えたのですが、なかなかうまくいって気に入っています。
百式もツインアイにするかモノアイにするか決まってなかったんです。監督に聞いたら『どっちでもいいよ、好きにしていいから』と。だったら、元ガンダムという裏設定もあるし、かっこいいのでツインアイにしちゃいました」
仲
「このガンダムMk-Ⅱの手も、当時の設定には無かったので新たに設定を起こして描きました。当初、この一連のシーンは新作の予定ではなかったんです。ただ、劇場版の作業が進んでいくうちに、"新作にしなきゃダメだろう"となって。僕が直した親指は、アムロの顔にかかっていたんですけど、阿部邦博くんが笑いながら『アムロの顔にかかっちゃダメじゃん』とか言って直してくれたんですよね。彼は超絶うまい人で、手のラフを細部がわかるぐらいに描いてくれて、その場でラフ設定をまとめてくれたんです。こんだけ細かく描いたんだけど、なんか他の作品でも参考にしてくれてるのかな?」
司会
「この手アップの設定は『機動戦士ガンダムUC』の制作時に参考にさせていただきました。
こういった新作カットを決めるのはどういった経緯だったのでしょうか?」
仲
「TV版を粗つなぎしたやつを富野監督とスタッフ全員で見て検討するのですが、監督が切ったコンテの段階で決まっているものもあったし、スタッフから"これは新作にしたい"というのもあったんです。第1部で140カットくらい新作が増えることになって、"(スケジュールに間に合わないから)旧作のままで行きましょう"という意見も出ました。先ほどの手のアップのカットは後から新作になったカットでした。作画する立場としては、新作になって良かったな、と思う反面、新作カットが増えるとやはりしんどかったです」
司会
「第3部の時は富野監督との激しいやり取りがあったそうですね」
仲
「コロニー・レーザー内での最終決戦シーンは、新作にしない予定だったんですよ。第3部にはそれ以外の戦闘シーンがほとんど無いので、ここを新作にしてくれないとメカの見どころが減ってしまうと思って、監督に直訴したんです。直訴した結果怒られてクビになってもいいや、と覚悟して。監督に『実はお願いがあって、あのシーンを新作にしたいんです』と言ったら、『それをやる原画マンなんていないじゃん。仕上げだって、背景だって、制作だってOKしてないでしょ?』と返されたんです。でも実は、第2部の作業が終わっていた重田敦司くんには先に根回しをしていたので、『原画マンは大丈夫です』と答えたら、逆に『スタッフの中でそういうこと言ってくれるヤツがいてくれて嬉しい』と富野監督に褒められちゃったんです。で、次の日にスタジオに行ったら、自分の机の上に生の(鉛筆書きの)コンテが置いてあって『お前が言い出したんだから、お前がチェックしろ』って書いてあったんです。(監督に一晩で絵コンテを描かせるなんて)そこまでのことだとは思っていなかったので、『えーーー!』って思ったんだけど、僕が監督にリテークを出せるわけでもなく、『本当にありがとうございます』とお返事しました。
その戦闘シーンは60カットくらいあったんですが、カトキハジメさんも『やっぱ、あそこ新しくしたいよね~』と言って、コロニー・レーザー内の設定を新しく描き下ろしてくれたんです。そういうこともあって、新作にして本当に良かったなって思うんですけど、仕上げさんとか背景さんとかキャラ作監とかへの根回しを忘れていて、その後、めちゃめちゃ怒られました。
自分ではやって良かったと思ってるんですけど、(ファンから)あそこが新作になって良かった、という意見は意外と聞かないので、果たしてどうだったのかな?と気にはなっています」
司会
「今日来た皆さん、そう思ってくださっていますよね?
(割れんばかりの大拍手)
当時はいろいろなことがあったかもしれませんが、やっぱりやって良かったなと、あの頃怒っていた人たちも思っていると思います。
ちなみに当時の富野監督は、相当ピリピリされていたんですね?」
仲
「TVシリーズをやられていた40代の時は本当にイライラしていて、『なんで!バカかお前は!』と怒りっぽくて、うかつに近づけませんでした。その後、60代になられて、劇場版『Ζ』でご一緒した時には優しく話を聞いてくれて。僕がすごくくだらない事を聞いても、『なんでそんな事聞くの!』って言いながら、真剣に考えて返事してくれるんです。大人として素晴らしいなと思いました。見習いたいです」
司会
「基本サンライズではDVDやBlu-rayでリテークはしないという方針なのですが、このカットをBlu-ray版で直すように相談されたのですか?」
仲
「このカットはですね、僕は直す予定は全然なかったんです。第3部の公開にコロニー・レーザー内の新作部分のメカ修正が間に合わないので、制作さんと相談してBlu-rayでリテークさせてもらう約束で、上映版は重田敦司くんの絵でそのまま画面にしてもらったんです。そうしたら、富野監督が『なんか直すんだって?直すんだったら、僕も直したいところがある!』と言ってこられて。結局、監督も15カットの新作をBlu-rayリテークで入れたんです。僕はコロニー・レーザー内のメカ修正をしたかっただけなんですけどね…」
司会
「ミネバがバイオリンを弾いているシーンとか、修正はトータルで30~40カットくらいありそうだなと」
仲
「実は結構あるんですよね。このジャミトフに関しては、監督が『シロッコがジャミトフを殺すシーンを入れたい』と言ってました。僕の記憶では、額に銃を突きつけるカットを入れようとしてたんじゃないかな」
ここで会場から仲 盛文さんへの質問を受け付けることに。
Q.ジム・キャノンⅡ、ガンダムTR-1[ヘイズル]、ガザEといった珍しい機体が登場しますが、どなたのアイデアだったのでしょうか?
仲
「ジム・キャノンⅡを出したのは、モビルスーツを洗いざらい出してもうアーガマにはモビルスーツがいないよ、ということ表現するためです。機種の選定については、富野監督にこだわりはなかったんですが、絵コンテにたまたまジム・キャノンⅡらしきものが描かれていたので、これでいいかな、と。
ヘイズルはゼダンの門に取り付いているカットですよね。あれは城前くんが"ヘイズルはすごくかっこいいから、描くしかない!"と描いたんです。あのシーンにはマラサイもいて、長いライフルを持っているのですが、それも原画マンのアドリブですね」
仲さんたちスタッフのこだわりと勇気に拍手が広がった。
Q.TV版からラストシーンが変わっていますが、変わると知った時のスタッフの方々の印象は?
仲
「どう変わるかというのは具体的には知らなかったんですが、"変えたい"というのは最初に聞いていたので、『こうなったか』ぐらいな感じですね。観客としては第3部のラストを見て、ちょっと救われた気になったので良かったと思いました。スタッフとしては、感想を挟む余地がないぐらい忙しくて余裕のない作り方でしたから、本当に完成してホッとしたというのが一番の感想です」
残念ながらすべての質問に答える時間はなく、ここで終演に。
1985年のTVシリーズをベースにしながら、20年後に新作カットを加える制作手法になったことについて不安があったという仲さんだったが、最後のコメントでは次のように語っていた。
▲もっといろいろと話したかったという仲さん。緊張して内容が飛んでしまったという
仲
「作る側としては、完全新作の方が楽な部分もあったんですけど、古いフィルムをベースにしたからこそ、見ていて安心できる部分もありました。さらに新作カットでちょっと良いところを加えることができていたらと思います。劇場版『Ζ』というものはTV版とは別物ですが、TV版と劇場版、両方好きになってもらって、これからも『Ζ』を愛してもらえると嬉しいです。どうもありがとうございました」
今回上映された『機動戦士Ζガンダム A New Translation』三部作は、Blu-rayが好評販売中のほか、バンダイチャンネルほか各配信サービスにて好評配信中。
さらに、原画集の発売も決定しており、近日予約受付開始予定となっている。続報は、『機動戦士Ζガンダム』公式サイトと、公式ガンダム情報ポータルサイト「ガンダムインフォ」をチェックしてみよう。
以上
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サンライズフェスティバル2023
『機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-』
『機動戦士ΖガンダムⅡ A New Translation -恋人たち-』
『機動戦士ΖガンダムⅢ A New Translation -星の鼓動は愛-』
[開催日]2023年1月28日(土)
[会場]新宿ピカデリー
[ゲスト]メカニカル作画監督:仲 盛文
[司会]仲 寿和(バンダイナムコフィルムワークス)
■作品関連情報
『機動戦士Ζガンダム A New Translation』原画集発売決定!
近日受注開始予定!
続報は『機動戦士Ζガンダム』公式サイトと公式ガンダム情報ポータルサイト「ガンダムインフォ」をチェック!
イベント「新世紀GPXサイバーフォーミュラ world Tour Exhibition 名古屋GP」会場販売グッズを一部公開!
・VAKIT アスラーダG.S.X テストカラーバージョン
・おすわりぬいぐるみ 風見ハヤトver. ZERO/菅生あすかver. ZERO/ナイトシューマッハver.11/ブリード加賀ver.SIN
※本ページの画像と実際の商品は異なる場合がございます。
※本商品は準備数に限りがございますので、ご注文の受付を終了させていただく可能性がございます。
※一般店頭や他イベント等で販売する場合がございます。
■「新世紀GPXサイバーフォーミュラ world Tour Exhibition 名古屋GP」概要
会期:2023年3月11日(土)~3月19日(日)
会場:名古屋JRゲートタワーイベントスペース
入場料:無料
主催: ブラザー工業株式会社
株式会社バンダイナムコフィルムワークス
イベント公式Twitterアカウント:https://twitter.com/CF_NagoyaGP
※2023年3月11日(土)12日(日)の2日間は混雑が予想されるため、物販エリアのご入場には必ず「入場WEB予約」が必要となります。
※ご予約受付はこちらのサイトにて受け付けております。
※展示物エリアは予約なし、入場無料でご覧いただけます。
1月9日(月・祝)から始まった、バンダイナムコフィルムワークスの上映イベント「サンライズフェスティバル2023」(サンフェス2023)。1月22日(日)にはグランドシネマサンシャイン 池袋で、『新世紀GPXサイバーフォーミュラSIN』上映会が行われた。今回はROUND3「凰呀の叫び」、ROUND4「勝者の条件」、ROUND5「全ては時の中に…」の3話を上映。
上映後にはゲストとして、サイバーフォーミュラ・シリーズ総監督の福田己津央さん、風見ハヤト役の金丸淳一さん、ブリード加賀(加賀城太郎)役の関 俊彦さん、プロデューサーの古里尚丈さんを迎え、トークショーが開催された。司会進行はバンダイナムコフィルムワークスの遠間雄介さんが担当した。
まず初めに、客席でお客さんと一緒に鑑賞していたゲスト4名に、上映を見た感想を聞いた。
▲キャスト全員で収録する臨場感あふれる芝居が好きだという福田監督
福田
「今見て、すごく密度の濃い映像だな、と。『これ4Kにしてもいける!』と思いました。そういう要望をみんなで言っていくと実現できるんじゃないかな。またいろいろやりましょう」
▲劇場でないと味わえないピリピリっとくる空気感が醍醐味だという古里プロデューサー
古里
「この『SIN』をスクリーンで見ると、画面の良さもすごく感じたのですが、音楽と効果音がすごくいいな、と思いました。『サイバー(フォーミュラ)』って20数年前の技術でも十分にいい音楽、いい効果音で、スタッフに恵まれて作った作品だったんだなというのを、今日、改めて感じました」
▲バスツアーイベント全6回にすべてに参加している金丸淳一さん
金丸
「画面を見ていたら、今日子さんに心を持っていかれてしまいました。あすかに申し訳ないけど、今日子さんと城太郎が大人になればなるほど、なんて素敵なストーリーなんだろうと思って見ておりました。皆さんと、この時間を共有できて本当によかったです」
関
「この前の『SAGA』のシリーズで完璧なファイナルを実は迎えていて、『この後は無いだろうな』と思っていたら、なんと加賀をフィーチャーしていただきまして。盆と正月とクリスマスとハロウィンが一緒に来たような感じのブリード加賀に対するご褒美だと思ってこの『SIN』に取り組みました。
今日はよろしくお願いいたします」
遠間
「『SIN』の企画はいつごろ決まったのでしょうか?」
古里
「『SAGA』が終わった直後、割と早めに決まったと思います。
実は僕はこのタイトルが好きなんです。『SAGA』のタイトルは人間の性を追求するところからきたのですが、この『SIN』というのは"罪"って意味ですよね。もちろん"新しい"という意味と"真実"の"真"という意味でもあると思うんですけど。
僕は"新しい物語"という意味で、加賀城太郎の物語ということ、また、人はいろんな罪を背負っているよねという意味、そして真実を語るっていう意味。なんか、いろんな意味を持っているこのタイトルを福田監督とシリーズ構成の両澤(千晶)さんが出してくれた時に『ああっ、いいな』と。僕は、それで5本作る意欲がより増しました」
タイトル決定時のエピソードが明かされると、その感動的な内容に会場の空気がピンと張り詰める。
硬い空気に耐えられなくなったのか、福田監督がボソっと「もうちょっと沸いてよ」とつぶやくと、笑い声が漏れ大きな拍手が起こり、場が和んでいった。
アフレコ現場でのエピソードとして、『SIN』の第1話では、大ベテランである池田(秀一)さんを2時間以上も待たせてしまう事態が発生。待たせた直後に池田さん演じる名雲京志郎の「だいぶ待たされてしまった」というセリフを録らねばならず、現実と収録内容が重なって、福田監督と両澤さんはビクビクしていたという。
また、関さんは、葵 今日子役の天野由梨さんとデュエットした曲「大貧民大富豪時代」の思い出を披露した。
そして話題は、今回の『SIN』で一番変わったのが葵 今日子だ、という話に。
関
「加賀から見ても今日子さんって男勝りでものすごく強かったのに、
この『SIN』では、あれよあれよという間に、見事な女に変身して登場してました」
福田
「レース終わるくらいまでは良かったんですが、最後空港に見送りにいく時はちょっと頑張りすぎていますよね。
あのシーンのためだけに、いのまた(むつみ)さんが渾身の衣装をデザインしてくれました」
当時の思い出に話が及ぶと、『サイバーフォーミュラ』では20年くらい前から、ファンとキャスト、スタッフが一緒にバスツアーをするという、他では考えられないようなイベントが恒例となっていたことが振り返られた。
バスツアーは全6回、最多の時はバス14台という規模で実施。今回のサンフェスには、金丸さんと共にすべての回に参加したという人も来場していた。
ツアーの夜はキャストとファンとのアフレコ大会や、『サイバー』楽曲限定でのディスコ大会など、距離がとても近いツアーだったという。
金丸さんもファンの輪の中に入り、大いに盛り上がったそうだ。
ここで『サイバーフォーミュラ』シリーズの新商品とイベントの告知へ。
まだまだ止まらない展開に、駆け付けたファンの喜びの反応が印象的だった。
▲「ヴァリアブルアクション バリエーションズ ヴィジョンアスラーダ」を手にする金丸さん
最後にゲストからコメントが寄せられた。
古里
「僕、福田監督に聞きたいことがありまして、5話のオーラスのところで加賀が『チェッカー』という女性の声を聞くじゃないですか。
あれ(葵 今日子役の)天野さんがやっていたと思うんですが、あれは凰呀の声でいいんだよね?」
福田
「凰呀の声が今日子さんの声に聞こえた加賀だけの空耳です」
古里
「そうか!凰呀は喋らないので、加賀にだけ聞こえていたのか。僕はそれが聞きたかったんで、今日は満足です。
皆さんにお会いできて嬉しかったです。ありがとうございます。
これからもいろいろな商品あるみたいですので、応援よろしくお願いします」
関
「一昨年30周年をやって復活バスツアーとかトークショーとかやってもう1年以上経ってる。
それなのに、また新商品だ、新イベントだと企画できるのは、本当にファンの皆さまの『サイバー』愛が強いからです。
私は今日もひしひしと感じました。またぜひ、こんな風に皆さんと触れ合いたいと思っております。
今日は本当にどうもありがとうございました」
金丸
「この席にいられるというのは、皆さんの愛と、スタッフ側の方々にものすごく作品を愛してくださってる方がとても多いからです。
そういう方々が、こういう結びつきになったのかな、ともう本当に胸がいっぱいになっています。
また、次に会えるのを信じて、日々がんばっていきたいなと思っています。
今日はありがとうございました」
福田
「『SIN』のエンディングを見て、当時の(スタッフの)メンツがすごかったなと改めて思ってます。
このクオリティで新作を作るというのは、いや本当、勘弁してくださいっていう。
でも、望まれたら作っちゃうのが僕らですから。
(客席から大拍手!)
ちょうど30代の、いろんな意味で一番仕事ができる時に、とても入れ込んでやれた作品だったんで、それを皆さんが今も応援してくれるっていうのはありがたいことだと思っています。
これからも本当によろしくお願いいたします。ありがとうございました」
続々登場する新商品、新規イベント開催と勢いの止まらない『サイバーフォーミュラ』シリーズ。最新情報は『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』公式Twitterアカウントと公式サイトをご確認ください。
以上
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サンライズフェスティバル2023『新世紀GPXサイバーフォーミュラSIN』
[開催日]2023年1月22日(日)
[会場]グランドシネマサンシャイン 池袋
[ゲスト]サイバーフォーミュラ・シリーズ総監督:福田己津央、風見ハヤト役:金丸淳一、ブリード加賀役:関 俊彦、プロデューサー:古里尚丈
高橋良輔監督のクリエイターインタビュー掲載を記念して、サンライズワールドでボトムズシリーズの人気投票を実施いたします。
ボトムズシリーズのなかであなたのお気に入りの作品を選んで、選んだ理由や心に残るエピソードなどと一緒に投票してください。
【投票期間】2月10日(金)~2月28日(火)23:59
みなさまのご参加をお待ちしています。
「新世紀GPXサイバーフォーミュラ world Tour Exhibition 名古屋GP」につきまして
イベント開催初日の祝日となる2023年3月11日(土)、12日(日)の2日間は混雑が予想されるため
物販エリアのご入場には必ず「入場WEB予約」が必要となります。
ご予約受付は 2月15日(水)19時よりコチラのサイトにて開始予定です。
※展示物エリアは予約なし、入場無料でご覧いただけます。
「新世紀GPXサイバーフォーミュラ world Tour Exhibition 名古屋GP」入場予約サイト
1月9日(月・祝)から始まった、バンダイナムコフィルムワークスの上映イベント「サンライズフェスティバル2023」(サンフェス2023)。1月15日(日)にはグランドシネマサンシャイン 池袋で、『境界戦機』の第1話、第24話、第25話の3本が上映された。
上映後にはトークショーも実施され、ゲストとして監督の羽原信義さんと椎葉アモウ役の佐藤 元さんが登壇。司会はSUNRISE BEYONDの土森さんが務めた。
今回、SUNRISE BEYOND初のオリジナル作品『境界戦機』がサンフェスに初参加。サンフェス 2023参加作品の中では『境界戦機』が最も若い作品ということで会場もフレッシュな雰囲気だ。来場者には本作のプラモデルを作ったことのある人はもちろん、Blu-ray BOXを購入したファンも多く、明るく元気な佐藤さんの登場に熱い視線が集まっていた。
トークコーナーは、事前にTwitterで募集した質問も交え、Q&A形式で進行した。
Q.「自分だったら、これに乗りたかった!」という機体は?
佐藤
「ケンブ!」って言いたいんですけど、シオンが乗っていたレイキに乗りたかったです。空を飛びたかったんですよ。監督にずーっと言っていたんです。「ケンブに羽根生えませんか?」「ケンブ飛ばないっスかね?」って。でも、「飛ばないっス」と言われて……
羽原
僕はアジア軍の牛人(ニュウレン)です。コクピットが独特でバイク型、しかも背中についていて一番被弾しにくいという。生き残れる確率が高い機体なのでいいな~と思っています。
Q.『境界戦機』の舞台となった場所の思い出はありますか?
佐藤
やっぱり監督と一緒に行かせていただいた福山(広島県)ですね。アニメの方にも(第5話で)登場しているんですが、お好み焼きが非常においしくて。
お店の方にも「『境界戦機』見てます」とお声がけをいただいて、最後まで頑張ることができました。
土森
今年の10月には、またイベントで福山に行きたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
Q.本日上映した話で印象に残っているセリフやシーンは?
佐藤
僕はふたつあって、ひとつは「バルディッシュブレイカー」。ガイ役の藤原(夏海)さんと一緒にセリフを録るのですが、第1話の時は、一旦、マイクから外れて、「せーの」といって合わせて言っていたんです。でも、第25話ではしなかった。ふたりの呼吸で全部合ってしまったんです。2クール25話分を相棒と一緒にやってきた絆の深さかなと感激しました。
それともうひとつ。これも第25話なのですが、アモウが「AIの方がよっぽど人間らしいじゃないか」と訴えるんです。この言葉って、結構現代に通じているなと感じました。たとえば人間である私たちはSNSの方で感情を出しやすいけど、対面では出しにくかったりとかしますよね。そんな部分に近いものがあるのでは?と考えさせられるセリフでした。
羽原
そこはシナリオ段階でも脚本の木村(暢)さんがすごく考えてくださって、もうこれしかないだろうなって感じで結論づけて、最終回に導く形に展開していった感じですね。第25話の「バルディッシュブレイカー」のところも一発OKでしたね。
佐藤
僕はボールペンを持ちながらお芝居させていただくことが多いのですが、それを今回はコクピットにみたてて、ボールペンを縦にギュッと握って、横に持って動かしたりとかしてたんです。でも、最後のバルディッシュブレイカーを打つ時は、バチーンと後ろに放り投げてしまって。ガイ役の藤原さんが拾いに行ってくれるのですが、何度もバチンと後ろに投げてしまって、申し訳なかったです。
羽原
でも実際に映像の中でもグリップを離してガイを拾いに行くという話になってますから。
本当に、声のリンク感っていうのが、そのボールペンによって生まれたのかもしれないですね。
Q.一番好きなアモウのセリフは?
佐藤
いろいろあるんですけど、やはり、さっきの「AIの方がよっぽど人間らしいじゃないか」と「バルディッシュブレイカー」ですね。
せっかくなので、今やっていいですか?
ここで佐藤さんが、生声で「バルディッシュブレイカー」を披露し、会場からは大きな拍手が。
羽原
僕はアモウくんだったら、第13話でゴーストと戦ってる時にガシンに向かって言う「誰かのために」というセリフ。このアモウくんの優しさがこの作品のキモだなと僕は思っています。第2部のキービジュアルのキャッチフレーズにも使っています。このセリフをアフレコ現場で聞いた時、「あっ、この人がアモウでよかったな」と再認識しました。
佐藤
あと、シーンとして残っているのは第17話かな。
アモウがトライヴェクタに拾われて子供たちの面倒を見ていたとき、初めて人を撃ってしまうシーンです。
僕、前日から怖くて寝られなかったんですよ。人を殺すって恐怖がすごく強くて。ペンや台本も落としてしまうほど入り込んでしまって。震えも止まらないし、ちょっと止めてもらったりしたんですよね。外出た時にはもう「うっ」となってしまって、ガイ役の藤原さんに「大丈夫、大丈夫だからね」と背中をさすってもらいました。
羽原
実はAIのガイがですね、アモウに向かって「俺に体があったら背中をさすってやるのによ~」というセリフがあったんです。それが目の前でリアルに行われてて、感動しました。
Q.佐藤さんは役作りで工夫されたことはありますか?
佐藤
僕自身、バイトやボランティアで福祉施設の子供たちのリアルな現状の厳しさを見てきていました。そういうのを含めた現実をアモウくんに納めてみた時に、すごく現実主義で冷たい人間が出来上がってしまったんです。でも最初はそれでいいと思ったんですね。そこを多分、解いてくれるのがいろんな仲間であったり、それこそガイであると。それを通して、僕自身の心も紐解いていこうということを意識してやっていました。一緒に成長しよう、一緒に進んでいこう。(画面の中の)アモウくんをひとりにしないというのをとにかく意識させていただきました。
Q.当初の予定と扱いが変わったキャラクターはいますか?
羽原
最終回はそれまでに会ってきた人に再会しながら、アモウくんが帰って行くというのは当初から決まっていたんです。ですが、誰をチョイスするかとなった時、第2話に登場したおじいさんおばあさんのところなんですが、アモウくんはあそこに友達を連れて行く前にきっとひとりで1回寄っているはずだと僕は思っているんです。細かいですが、そういったちょっとした部分が当初の設定から変わったかなという感じです。
Q.『境界戦機』の世界では、戦車、戦闘機はすべてAMAIM(アメイン)に変わり、引退したんでしょうか?
羽原
多分、残っていると思います。市街戦とかに特化しているのがAMAIM(アメイン)なので活躍は目立っているとは思いますが、おそらく、旧軍機として運用はされていると思います。
そのほか、印象深かったキャストの思い出やAIの人格についてなど楽しいエピソードに会場のファンも興味津々。
続いて、プラモデルシリーズ新商品の紹介コーナーでは、公式外伝『境界戦機 フロストフラワー』に登場した「メイレスビャクチ」のカスタム機体のプラモデル「HG 1/72 メイレスビャクチ (ドリル&クローアーム)」(2023年2月18日発売予定)と、第18話で登場した「HG 1/72 ブレイディフォックス(TYPE G)」(2023年3月発売予定)の2アイテムが紹介された。ここでは羽原監督と佐藤さんが漢の夢(?)である「ドリル」で盛り上がり、戦ったり、ガイとアレクセイが一緒に飲んだりする展開を妄想し、ぜひOVA化をしてほしい!と盛り上がっていた。『境界戦機』のプラモデルは続々展開が続くということで、今後の展開に期待が高まった。
▲羽原監督がドリルとクローに大興奮のメイレスビャクチ (ドリル&クローアーム)
▲ゴーストの力を試験運用した強化機体ブレイディフォックス(TYPE G)
最後にゲストからコメントがあり、熱気に包まれたトークショーは幕を閉じた。
佐藤
彼らの人生はまだまだ続いています。まだ日本という国が完全に取り返せたというわけではありません。いつか機会がありましたら、アモウくんに戻って、その先の物語を見ていきたいなと思います。これからも『境界戦機』の応援をよろしくお願いいたします。
羽原
まだ(作中の)日本の各地で戦っている人もいると思います。
個人的には、この『境界戦機』をいろんな監督に作っていただきたいという希望があります。いろんな場所でまた違ったテイストの境界戦機がたくさん展開できたら、すごく嬉しいなと思ってます。
▲このあと別会場でBlu-ray-BOX購入者に羽原監督のサイン会も実施され、『境界戦機』の今後への期待が高まるイベントとなった。
なお、サンフェス2023の開催を記念して、『境界戦機』のミストグラフが発売決定!
椎葉アモウとケンブが描かれた美麗ビジュアルを木製の額縁に納めた高級感あふれるアイテムとなっている。アニメイト店舗、アニメイト通販、ムービック通販、全国アニメショップなどにて2月26日(日)まで好評予約受付中なので、ぜひともチェックして欲しい。
■「境界戦機」ミストグラフ
本体価格:22,000円(税込) ※別途送料
サイズ:イラストA4サイズ/額装約39.6×30.5cm
材質:額木製/イラスト紙製/ミストグラフ印刷
詳細は、サンライズフェスティバル公式サイトをご覧ください。
以上
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サンライズフェスティバル2023『境界戦機』
[開催日]2023年1月15日(日)
[会場]グランドシネマサンシャイン 池袋
[ゲスト]監督:羽原信義、椎葉アモウ役:佐藤 元
1月9日(月・祝)から始まった、バンダイナムコフィルムワークスの上映イベント「サンライズフェスティバル2023」(サンフェス2023)。
1月14日(土)にはグランドシネマサンシャイン 池袋で、『TIGER & BUNNY 2』の第1話~第3話が上映された。
上映後にはゲストとして加瀬充子監督を迎え、藤津亮太さんの司会でトークが開催された。
集まった来場者は、『TIGER & BUNNY』のみならず、Netflixにて全世界独占配信中の『TIGER & BUNNY 2』も視聴済みの人がほとんど。とはいえ、本イベントで初めて『TIGER & BUNNY 2』を見るという人もおり、トークショーはネタバレを極力避ける内容で進行した。
加瀬監督は、本作に監督として参加する以前は、『TIGER & BUNNY』の純粋なファン=シュテルンビルトの一市民であったという。『TIGER & BUNNY 2』で監督を引き受けるにあたり、多忙に備えて家族会議を開いたほどだったが、もともと作品のファンであったことから、大ヒット作を引き継ぐプレッシャーよりも嬉しさの方が上回っていたという。『TIGER & BUNNY』の初回放送から約10年という時間をも受け止めながら、ベテランスタッフとの共同作業となった制作現場の様子を明かした。
加瀬
「設定の内容はもちろん、シナリオの展開について、制作デスク、設定制作、プロデューサーを交えてお話しをさせてもらって、ここは抑えておいてほしいとか、ここは出していいなど、ギリギリのラインを教えてもらいながら、タイバニらしさというのがどこにあるのかを勉強させてもらった感じです」
藤津
「ファン目線で見ているのと、監督目線で見るのとでは全然見え方が違いました?」
加瀬
「やっぱり、隠し方がうまい。知らなかった事がかなりあって、『TIGER & BUNNY』と劇場版2作品を何回も見返していたんですが、毎回新しいのが見えてくるんです。(そんなことをやっていくうちに)『TIGER & BUNNY 2』は大丈夫かな?と思うようになっていきました」
▲3冊になってしまったという時系列などをメモしたノートと共にトークに臨んだ加瀬監督
藤津
「加瀬監督の思うタイバニの魅力ってどこですか?」
加瀬
「ヒーローである彼らが全員真摯に仕事をしているというところですね。『TIGER & BUNNY』を見た時には企業に属してヒーローをやっているけれども、あまり気にしていなかったように感じたんです。今回の『TIGER & BUNNY 2』にあたっては、企業がバックにいるんだっていうことの意識のされ方が強くなっていったんじゃないかなという風に思います」
藤津
「シリーズ構成・脚本・ストーリーディレクターの西田さんのシナリオはいかがでした?」
加瀬
「内容のボリュームがあり過ぎて、そこをどう抑えてもらうかが大変でした。編集する段階でタイムオーバーしている部分をカットする作業があるのです。その切る作業というのは大体セリフであったり、長い場合はシーンごとカットするんですけど、タイバニに関しては西田さんの『セリフの大切さ』というのがあって。その話だけじゃなくて、次の次のずっと先に繋がっていくことがすごく多くいんです。ここのちょこっとしたシーンが後になってすごく大事だったりするんです。そういうフリがとても多いので、最初のうちは、西田さんにこの辺をなんとかしてもらえないかという風に(編集段階で)やっていたんです。でも、次第に、シナリオの段階で切ってもらおうということになっていきました」
藤津
「西田さんのセリフは面白いですよね」
加瀬
「第1話でフガン、ムガンが『ねー、ねー』というシーンがあるのですが、西田さんが高校生の時にやっていたやつらしいんです。じゃあ、ちょっとやって(見せて)くださいよということで、本読みの時にやってもらったんです。で、『あっ、これは絶対来てもらわないと困ります』とお伝えして、アフレコの時には宮野(真守)さん、小野(賢章)さんの前でもやってもらいました。最後の方のアフレコの時には、コロナ禍もあり、お仕事も忙しくなってしまったのですが、西田さんにはリモートで参加してもらいました」
藤津
「コロナ禍でのアフレコも大変でしたよね?」
加瀬
「普通、アフレコって1話2~3時間で終わるんですよ。それが延々と続きました。丸1日作業。たとえば、最初にタイガー(役の平田広明さん)とバーナビー(役の森田成一さん)のお二人がいらして収録し、その後に入れ替わりで何人かやってくる。そんな風なので、1日じゃ済まないんですね。あとカリーナちゃん(役の寿 美菜子さん)はイギリスにいらしたので、ネットでつないでアフレコしました。今はネットでできるんですよ。すごいですよね」
藤津
「掛け合いも多いので、キャストのみなさんも苦労されたのでは?」
加瀬
「ブースには3人くらいしか入れないんですが、掛け合いのある人は一緒にできるように木村(絵理子)音響監督がうまくチョイスしてました。ただ、『TIGER & BUNNY』から10年以上経って、声優さんも忙しい方が多くなってしまって、時間の調整ができず、必ずしも一緒にできるとは限らなかったですね」
そのほか、3DCGでの制作や舞台設定についても深い内容が明かされた。特にシュテルンビルトについては、三層構造になっていて地下鉄やモノレールがあったり、長いエスカレーターがあったりするのだが、作画の物量の問題で使えなかったものもあったという。また、ヒーローが全員3DCGなったことで、タイガーやバーナビーたちのフェイスマスクがオープンできるようになり、表情を見せられるようになったのだが、フェイスオープンするタイミング調整が難しかったという。そのほか、折紙サイクロンやロックバイソンの楽しいアドリブについてのエピソードも飛び出し、トークショーは加瀬監督のタイバニ愛が非常に詰まった盛り沢山の内容であった。
加瀬
「この作品はスタッフのこだわりが詰まっていて、何回見返しても飽きない作品だと思います。タイバニ2も全25話を見終わった後、『このあと、もうちょっとなんかあるかも?』みたいなのが残る感じに作っていきました。彼らと街を愛していただければと思います」
▲ヒーローのカッコよさを見て、みなさんの推しを選んでほしいと語る加瀬監督
4月からはNHKでの放送が始まる『TIGER & BUNNY 2』。
放送ではプレイスメント企業のロゴがないスーツとなるということで、既に配信版やBlu-ray版を見た人にとっても再び楽しめる内容となりそうだ。
作品の続報は『TIGER & BUNNY 2』公式サイトをぜひチェックしてみよう。
以上
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サンライズフェスティバル2023『TIGER & BUNNY 2』
[開催日]2023年1月14日(土)
[会場]グランドシネマサンシャイン 池袋
[ゲスト]加瀬充子(監督)[MC]藤津亮太(アニメ評論家)