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作品に関するお知らせ
2019年、『機動戦士ガンダム』は、1979年のTVアニメ放送開始から40年を迎えます。この度、「第20回 Japan Expo」(フランス・パリ)、「Anime Expo 2019」(アメリカ・ロサンゼルス)という世界を代表するコンベンションにて、「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」に関して新たな施策を発表いたしました。
■フランス・パリ「Japan Expo」にてガンダム40周年プロジェクト発表
フランス・パリ、日本カルチャーの祭典Japan Expoが、現地時間 7月4日(木)~7月7日(日)の4日間、パリ・ノール・ヴィルパント展示会場にて開催。「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」として現地でプロジェクトPVを上映し、このPVの映像解禁と共に、3つのプロジェクトが進行していることが発表されました。
【①機動戦士ガンダム40周年プロジェクトPV公開】
ガンダム40年の歴史と作品の積み重ねを感じさせるとともに、40周年を機に展開されるさまざまな作品、プロジェクトのヒントが示される内容となっております。
【②新作TVアニメ『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』タイトル決定!】
ガンダムビルトシリーズ最新作『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』が企画進行中である旨、発表され、同時に解禁されたプロジェクトPVの中で、約6秒ほどの映像が公開されました。
本作の詳細は、後日発表いたしますので、続報をお楽しみにお待ちください。
【③富野由悠季総監督が登壇し「Japan Expo」で世界初上映!劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ』全5部作が遂に始動!】
2014年にTVで放送された『ガンダム Gのレコンギスタ』に新作カットを追加し、映像を再編集した劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ』(全5部作)の第1部「行け!コア・ファイター」が、現地時間 7月5日(金)「第20回 Japan Expo」にて、富野由悠季総監督も登壇して、世界初上映となりました。上映会の様子は、『Gのレコンギスタ』公式サイトのニュース、およびガンダムインフォをご覧ください。
本作は日本国内での上映も決定していますので、続報をお楽しみにお待ちください。
【④富野監督カンファレンス&miwa『THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』ED曲初ライブ披露】
Japan Expoでは、『ガンダム Gのレコンギスタ』富野由悠季総監督が、サイン会や写真撮影会も実施。フランスだけでなく、ヨーロッパ諸国から駆けつけたガンダムファン・富野ファンとの出会いがとても刺激になった様子でした。
現地の新聞や雑誌、テレビ局、またweb媒体の取材でも、地球環境や歴史経済など、ワールドワイドで通用するようなメッセージが込められた、ガンダムの制作秘話、取材陣の想像していた以上の答えに、彼らも共感し、満足した様子でした。
また、現地時間 7月6日(土)にはカンファレンスに登壇。フランスを中心とした2,000人を超える規模の20~30代のファンたちが、富野監督を一目見ようと集まりました。会場からの様々な質問に、富野監督は熱心に答えていき、その回答一つ一つに会場からはどよめきが起こったり、歓声が湧いたりしていました。「ご自身が作ったキャラクターのうち、誰がいちばん好きですか?」という質問に対して「自分が作ったキャラクターですから、全員好きです。」という答えには、会場から温かい拍手が起こりました。
さらにカンファレンスの最後にはシンガーソングライターのmiwaさんが登場。SUGIZOさんから届いたフランスのファンへの手紙を披露し、現在NHK総合にて放送中(ヨーロッパでは配信中)の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星』のエンディングテーマ「A Red Ray」をライブ披露しました。
■アメリカ・ロサンゼルス「Anime Expo 2019」にてガンダム40周年プロジェクト発表
【『機動戦士ガンダムNT』4DX版、世界最速上映!】
2018年に劇場公開され、今月には中国大陸での劇場公開が予定されている、映画『機動戦士ガンダムNT』。その4DX版がアメリカ・ロサンゼルスにて開催された世界最大級のアニメコンベンション「Anime Expo 2019」にて世界初上映されました。
会場には『ガンダムNT』脚本の福井晴敏氏が登場。ガンダムNTは激しい戦闘や天候の変化など、4DX映えする要素がふんだんに盛り込まれているおり、劇場を埋めたファンとともに鑑賞した福井氏も「かつてない没入感で楽しめた」とその出来に納得。
上映後には吹替声優ヨナ役のGriffin Puatuさん、ミシェル役のErika Ishiiさん、ミネバ役のStephanie Shehさんも登壇してトークショーが行われ、ガンダムNTのストーリーの成り立ちから、物語の重要なテーマでもあるニュータイプ論にも話が及びました。会場に集まった20~40代のガンダムファンも真剣な面持ちで熱心に耳を傾けていました。
『機動戦士ガンダムNT』4DX版は日本国内でも、「ガンダム40周年プロジェクト」として、ガンダムシリーズ劇場作品を規定の形式にとらわれず新たな体験とともにお届けする「ガンダム映像新体験TOUR」でも上映予定です。
【「GUNDAM×KEN OKUYAMAプロジェクト」 ケンオクヤマ氏デザインによるガンダムの全貌解禁!】
機動戦士ガンダム40周年の記念映像プロジェクトのひとつとして、工業デザイナー・ケンオクヤマ氏が率いるKEN OKUYAMA DESIGNがプロダクトとしてガンダムを検証しデザインした、「RX-78-2 ガンダム」のビジュアルが完成。
この新デザインガンダムは、「KEN OKUYAMA DESIGN ガンプラプロジェクトスペシャルムービー」と題し、ショートムービーとして映像作品を予定し、シャアザクやザクの登場も予定されています。
さらに、RX-78-2 ガンダムは、プラモデルとしても開発進行中(発売時期、価格未定)ですので、ご期待ください!
2019年7月5日(金)、第20回 Japan Expo(フランス・パリ)に富野由悠季総監督が招かれ、遂に完成した劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ I』「行け!コア・ファイター」が世界初上映されました。
会場には、富野監督と劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ』を心待ちにしていた多くの海外のファンが詰めかけ、司会者からの紹介の後、拍手の中、富野監督が登壇。上映を前に、会場に集まったファンに向け、監督は以下のようにコメントしました。
【富野由悠季総監督コメント】
「『Gのレコンギスタ』というタイトルには「ガンダム」というタイトルが付いていますが、基本的にガンダムとは関係が無い作品です。ですから「ガンダム」という作品を知っている人には「理解ができない」と嫌われました。ですが、まったくこの種類のアニメを知らない人には、オンエアの時には多少は人気を手に入れました。
また、日本でオンエアをされた時に、深夜にしかオンエアがされませんでしたので、僕にとっては公開したという意識がございません。だけど、今言いました通り、一部の若い方の支持を得られましたので、だったら、きちんと作り直そうと思いまして、今回の映画版という形で新作として作ることになり、今日ようやくこちらで初めて公開することができます。ですから、ここにいらっしゃる方にちょっと残念なんですけれども、みなさん方のお子様に見て頂くように宣伝をして頂けるととても嬉しく思います。
そして、ここの会場の習慣として、このように制作者が来たときには、いろいろとお話しをさせてもらうように強制されています。ただ、今言いましたように『Gのレコンギスタ』という作品は全く新しい形の作品ですので、まずご覧頂いて、そのあとで質問の時間を取らせて頂きたいと思います。
ですから正面切って言います。
大人の人は楽しんで頂く必要はありませんが、お子さんの目で観て楽しんでください。」
富野監督がこのように語ると会場内の期待値が高まるように拍手が起こり、劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ』が遂に世界初上映されました。そして上映が終わると会場ではスタンディングオベーションが起こり、再び登壇した富野監督を熱烈に迎えました。
その後は熱心な海外のファンからの質問が幾つも投げかけられ、富野監督も丁寧に答えていました。
今回の上映イベントの最後には、「今日はこういう形でこういう場所に来て頂きまして、本当に心からお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。メルシーボク」と富野監督からの言葉があり、会場に集まったファンからの盛大な拍手の中、劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ』世界初上映イベントは幕を閉じました。
▲海外のファンへ挨拶をする富野監督
▲上映後、通訳を交えての質疑応答の様子
▲第20回 Japan Expoの会場の様子
【作品概要】
タイトル:劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ I』 「行け!コア・ファイター」
総監督:富野由悠季
2019年、いよいよ展開予定!!
「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」の最新PVを、本日7月5日(金)に公開致しました!
本PVは、北米最大のアニメ・漫画の祭典「Anime Expo 2019」と、フランスで日本文化の多様性を発信する祭典「第20回 Japan Expo」にて公開されたものです。
「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」の一環として実施される、「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」や「KEN OKUYAMA DESIGN」をはじめ、『鉄血のオルフェンズ ウルズハント』、『閃光のハサウェイ』、ビルドシリーズ最新作『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』、劇場版『ガンダム Gのレコンギスタ』、『SDガンダムワールド 三国創傑伝』など、数々のプロジェクトや作品を一挙に紹介した内容となっています。
ガンダムシリーズの今後の展開にご期待ください!
なお、本PVに登場した『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE』の公式サイトもオープンしましたので、あわせてチェックをお願い致します。
『機動戦士ガンダム』、『ガンダム Gのレコンギスタ』などの「ガンダム」シリーズの他、『伝説巨神イデオン』、『聖戦士ダンバイン』といった数多くのオリジナルアニメーションの総監督を務め、国内外のアニメシーンに多大な影響を与えた富野由悠季監督のこれまでの仕事を回顧、検証する初の展覧会「富野由悠季の世界」が、6月22日(土)に福岡市美術館でスタートしました。
初日となった6月22日(土)には、開会式も実施。福岡市美術館・中山喜一朗 館長、西日本新聞社・大久保昭彦 企画事業室長、九州朝日放送・二木清彦 常務取締役に加え、富野由悠季監督、公益財団法人 福岡文化財団・重藤健士 専務理事、サンライズ・佐々木 新 常務取締役が登場しました。
本展の主催である福岡市美術館の中山館長は、開催にあたり『機動戦士ガンダム』劇場三部作を見返し、戦争と、それに巻き込まれた人間群像、愛と死、挫折と成長といった、極めて人間的な世界が描かれていることを再確認した、と切り出します。キャラクターたちが生き生きと描かれていることが、富野作品が世代を超えて長い期間愛されてきた理由ではないか、と指摘し、3,000点を超える展示は福岡市美術館史上最大規模となっており、訪れるファンの人たちが出てこられなくなるのでは?と心配になるほどのボリュームがあると紹介。最後に、「この展覧会は、富野監督ひとりの展覧会ではなく、アニメーションに関わった多くの方々のための展覧会でもある」と語っていました。
富野監督は、これだけの数のスタッフが協力してくれて、彼らの力が無ければ「世界」を表現することができなかったんだと実感しており、集大成のものをひとつの場で見ることのできる展示になっている、と述べた上で、「楽しんでくれ、とは言いません。かなり面倒くさい展示になっております。ですので、ご覧になる方は覚悟して見てください」と、詰め掛けた来場者の笑いを誘っていました。
開会式後には関係者による内覧も実施。富野監督もギリギリまで展示内容をチェックし、開幕に備えていました。
そして展覧会がスタートすると、入場者が長蛇の列を作り、展示のひとつひとつを細かく興味深げに見ている様子がうかがえました。
福岡市美術館での会期は、9月1日(日)まで。その後、兵庫、島根、青森、富山を辿り、2020年9月から開催される静岡県立美術館まで、全国を巡回します。
なお、富野監督への一問一答は、ガンダムインフォをご覧ください。
同日開催されたオープニング記念トーク「富野由悠季とは何者なのか?」の模様は、後日レポートしますので、更新をお楽しみに。
展覧会『富野由悠季の世界』公式図録の発売が決定!
各美術館の学芸員による解説を豊富に交えた“読める図録”です。
また、この図録のためだけに新規取材を行った、約3万字にもおよぶ富野由悠季監督のロングインタビューも掲載。
ー掲載内容ー
○第1部 宇宙にあこがれて
第1章 富野由悠季をかたちづくったもの
・幼少期から大学生までの作品
・虫プロダクションの時代
・フリー絵コンテマンの時代
第2章 それでも生きていかねばならない――初期作品のドラマ展開
『海のトリトン』『勇者ライディーン』『無敵超人ザンボット3』
○第2部 人は変わってゆくのか
第1章 君は生き延びることができるか?
『機動戦士ガンダム』
第2章 コスモスに君と
『伝説巨神イデオン』
○第3部 空と大地の間で逞しく
第1章 命をかけて生きてます――活劇とエンターテインメント
『無敵鋼人ダイターン3』『戦闘メカ ザブングル』『OVERMANキングゲイナー』
第2章 歴史もの、名作もの、時代もの――人間ドラマはジャンルを超えて
『ラ・セーヌの星』『闇夜の時代劇 正体を見る』『しあわせの王子』
○第4部 魂の安息の地は何処に?
第1章 ファンタジー――バイストン・ウェルストーリー
『聖戦士ダンバイン』『ガーゼィの翼』『リーンの翼』
第2章 スペースオペラ――ペンタゴナワールド
『重戦機エルガイム』
○第5部 刻の涙、流れゆくその先へ
第1章 シャアの逆襲は成ったか?――『ガンダム』のシリーズ化と“ニュータイプ”の結末
『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
第2章 家族と戦争
『機動戦士ガンダムF91』『機動戦士Vガンダム』『ブレンパワード』
○第6部 大地への帰還
第1章 刻は未来に進むのか?
『∀ガンダム』
第2章 君の目で確かめろ!!
『ガンダム Gのレコンギスタ』
○その他
・トミノロジー(各学芸員による論考)
・小説家としての富野由悠季
・著書/作詞一覧
・富野由悠季ロングインタビュー
他
詳細はこちらをご確認ください。
http://www.kinejun.com/book/detail/tabid/89/pdid/978-4-87376-468-9/Default.aspx
●概要
書籍名:『富野由悠季の世界』
価格(税抜):4,000円(本体価格)
サイズ:B5判
発売日:2019年6月22日
仕様:本文416ページ、オールカラー、カバー装
発売元:キネマ旬報社
HPアドレス:http://www.kinejun.com/book/detail/tabid/89/pdid/978-4-87376-468-9/Default.aspx
ISBN:978-4-87376-468-9
- 無敵超人ザンボット3
- 無敵鋼人ダイターン3
- 機動戦士ガンダム
- 機動戦士ガンダム I
- 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編
- 機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編
- 伝説巨神イデオン
- 伝説巨神イデオン 接触篇
- 伝説巨神イデオン 発動篇
- 戦闘メカ ザブングル
- 聖戦士ダンバイン
- 重戦機エルガイム
- 機動戦士Zガンダム
- 機動戦士ガンダムZZ
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 機動戦士ガンダムF91
- ママは小学4年生
- 機動戦士Vガンダム
- 闇夜の時代劇 老ノ坂/正体を見る
- ブレンパワード
- ∀ガンダム
- ∀ガンダム Ⅰ 地球光
- ∀ガンダム Ⅱ 月光蝶
- OVERMANキングゲイナー
- 機動戦士ZガンダムI 星を継ぐ者
- 機動戦士ZガンダムII 恋人たち
- 機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛
- リーンの翼
- ガンダム Gのレコンギスタ
『機動戦士ガンダム』、『ガンダム Gのレコンギスタ』などの「ガンダム」シリーズの他、『伝説巨神イデオン』、『聖戦士ダンバイン』といった数多くのオリジナルアニメーションの総監督を務め、国内外のアニメシーンに多大な影響を与えた富野由悠季監督のこれまでの仕事を回顧、検証する初の展覧会「富野由悠季の世界」が、6月22日(土)より福岡市美術館からスタートします。その後、全国6会場を巡回予定です。
展覧会の開催に先立ち記者発表が行われ、各美術館の学芸員より本展のコンセプトや見どころの紹介の他、富野監督によるメッセージも語られました。
その様子をお届けいたします!
左:富野由悠季監督
右:神戸新聞社・養父尚三事業局アート事業部長
はじめに、神戸新聞社の養父尚三事業局アート事業部長より、
「富野監督のアニメーションと映画にかける情熱と、ここにいる学芸員の熱意によって実現しました。富野監督が生み出した『機動戦士ガンダム』放映40周年にあたる今年、監督の55年に渡るキャリアを振り返る初の大回顧展は貴重な機会であると感じております」
と、展覧会開催の意義が説明されました。
左手前より:青森県立美術館・工藤健志学芸員、福岡市立美術館・山口洋三学芸員、島根県立石見美術館・川西由里学芸員
左奥より:兵庫県立美術館・岡本 弘毅学芸員、兵庫県立美術館・小林 公学芸員、静岡県立美術館・村上 敬学芸員
次に、各美術館の学芸員より見どころが語られました。
今回の展覧会は時系列ではなく、テーマ別の章立てがポイント。
フォーマットに則らず、ブース別に各学芸員が構成を担当。各々が異なる切り口で「演出」という概念を展示する事は可能か?という問いに挑戦する試みとなっています。
本展では、監督の幼年期から青年期にかけての創作物、絵コンテ、原案など1,000点を超える貴重な資料が集うほか、各美術館で一部展示内容や見せ方も異なるとのことなので、複数の美術館で見比べてみると新たな発見があるかもしれません。
【展示内容】
第1部 宇宙へあこがれて
1:富野由悠季を形作ったもの
2:それでも生きていかねばならない
第2部 人は変わってゆくのか?
1:君は生き残ることができるか ― 『機動戦士ガンダム』
2:コスモスに君と ― 『伝説巨神イデオン』
第3部 空と大地の間で逞しく
1:命をかけて生きてます ― 活劇とエンターテインメント
2:歴史もの、名作もの、時代もの ― 人間ドラマはジャンルを超えて
第4部 魂の安息の地は何処に?
1:ファンタジー ― バイストン・ウェル・ストーリー
2:スペースオペラ ― ペンタゴナ・ワールド
第5部 刻の涙、流れゆくその先へ
1:シャアの「逆襲」は成ったか? ― 『ガンダム』のシリーズ化と"ニュータイプ"の結末
2:家族と戦争
第6部 大地への帰還
1:刻は未来に進むのか? ― 『∀ガンダム』
2:君の目で確かめろ! ― 『ガンダム Gのレコンギスタ』
最後に、富野監督より本展覧会に込めるメッセージが語られました。
「ありがたい反面、概念を展示する事は出来ないからこういう馬鹿な企画をやめろと言う意見を変えるつもりはありません。
ただ、僕より二回りも若い方々が企画をなさっていて、新しく生まれてくる価値論や、何かがあると想像するわけです。旧来の考え方をふりまわしては絶対いけないと今回しみじみと感じます。
今回の催し物の結果がどうなるか想像がつきませんが、彼らが信じてやっていらっしゃることは分かる。
そういうものを見て、僕はそれを死に土産にさせていただいて、責任は無いということで逃げ切ります(笑)。
僕は具体的にリアリズムに働きかける方法論を持っていませんでした。
しかしアニメの世界で生き長らえさせて貰ったのは全部絵空事では無かったんだからと思います。
ロボットアニメであってもメッセージ性・ドラマ性を含むことができるのだと、実験的かもしれませんが自分なりにやってきたので、来て下さる方が読み取って、新しい生き方の方向性を発見していただける展示になっていればと『富野由悠季の世界』は望んでおります」
各美術館では開催期間中にイベントも計画中。順次発表されるとのことなので、続報を楽しみに!
©手塚プロダクション・東北新社 ©東北新社 ©サンライズ ©創通・サンライズ ©サンライズ・バンダイビジュアル・バンダイチャンネル ©SUNRISE・BV・WOWOW
■展覧会「富野由悠季の世界」開催概要
【開催情報】
第1会場
福岡市美術館
会期:2019年6月22日(土)~9月1日(日)
第2会場
兵庫県立美術館
会期:2019年10月12日(土)~12月22日(日)
第3会場
島根県立石見美術館
会期:2020年1月11日(土)~3月23日(月)
第4会場
青森県立美術館
会期:2020年4月~6月(予定)
第5会場
富山会場(予定)
会期:2020年7月~9月
第6会場
静岡県立美術館(予定)
会期:2020年9月~11月
【公式サイト】
http://www.tomino-exhibition.com
【企画協力】
神戸新聞社
『鉄腕アトム』から代表作『機動戦士ガンダム』を経て最新作『ガンダム Gのレコンギスタ』まで、富野由悠季さんの55年間の業績を振り返る展覧会「富野由悠季の世界」の開催が決定しました!
展覧会は、6月22日(土)に開幕する福岡市美術館を皮切りに、兵庫、島根、青森、富山を辿り、2020年9月から開催される静岡県立美術館まで、全国6会場を巡回予定。
本日1月4日(金)、展覧会の公式サイトがオープンしたほか、富野さんから展覧会に寄せてのコメントも到着しました。
近くを訪れる際は、ぜひとも足をお運びください!
■展覧会に寄せて
「概念の展示」は不可能なのだが……
富野由悠季
この展覧会の企画について、美術館の学芸員の方々からご提案をいただいたときには、嬉しかった反面、「展示するものなどはないのだからやめたほうがいい」と何度も伝えました。
「演出」という仕事は、感覚的な仕事であると同時に、たいへん観念的な作業で、「概念(考え方)を示すことができる仕事」なのです。つまり、この一行半を展示で説明することはできないのです。しかし、美術館の学芸員の方々は、みなさん方がとても熱心で、ぼくの言うことを聞いてくれませんでした(笑)。
そして、彼らと話し合いをするうちに、「トミノは巨大ロボットを動かすだけではないという部分を記録してみたい」と思うようになりました。
それで、子供のころから学生時代までの記録を見直してみて、記憶の通りでありながらも、結局は、当時ただひとつ好きだった連載漫画『鉄腕アトム』に引っ張られながらも、アメリカのSF映画群から「映画的なるもの」に触発され、好きでもなかったアニメの世界に入ってしまったのです。しかも手塚治虫主宰のプロダクションに就職したのですから、たいへん幅の狭い道でした。
しかし、中高時代は漫画離れをして、ペン画や短編小説を試作し、大学時代は学生運動というほどのものではないにしても世間を覗くことができて、その結果、テレビ漫画『鉄腕アトム』の演出の仕事にはいり、それから、初監督作品『海のトリトン』から始まって、出世作となった『機動戦士ガンダム』を経て、『ガンダム Gのレコンギスタ』まで55年間。
仕事を成立させるために、先に思い(観念的なこと)を吐き出してしまい、その後付けを考えるということを繰り返してきました。それは基礎学力のない情けないキャリアで辟易するのですが、しかしながら、「アニメは映画だ」というコンセプトだけは振り回してきたつもりです。
そのことは何なのだ!?その説明はとても不可能なのですが、「映画というのはただ動く絵の陳列ではないんだよ」ということを知っていただきたい、もっと素敵で強固な媒体なのだ、ということを想像していただきたいのです。
そのために、今回のような形で恥を晒してみせましたので、映像作家を目指す諸君には、ここから独自の道筋をお考えいただければ、と心から願うのです。
2018年12月10日
■展覧会「富野由悠季の世界」開催概要
【開催情報】
第1会場
福岡市美術館
会期:2019年6月22日(土)~9月1日(日)
第2会場
兵庫県立美術館
会期:2019年10月12日(土)~12月22日(日)
第3会場
島根県立石見美術館
会期:2020年1月10日(金)~3月23日(月)
第4会場
青森県立美術館
会期:2020年4月~6月(予定)
第5会場
富山会場(予定)
会期:2020年7月~9月
第6会場
静岡県立美術館(予定)
会期:2020年9月~11月
【公式サイト】
http://www.tomino-exhibition.com
【企画協力】
神戸新聞社
撮影:鈴木 心
『機動戦士ガンダム』がTVシリーズ放映開始から40周年を迎えることを記念して、2019年から2020年にかけて「機動戦士ガンダム40周年プロジェクト」が始動します。
プロジェクトでは、『ガンダム Gのレコンギスタ』の劇場版を含む5作品を中心に、多くのファンの方々がさまざまな形でガンダムの世界観を楽しめる機会を設けていきます。
『劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ』は、2014年に放送されたTVシリーズに新作カットを大幅に追加し、映像を再編集。2019年の展開を予定しています。
また、20周年を迎えるフランス・パリのJAPAN EXPOに、富野由悠季総監督が登壇することも決定しました。
その他、機動戦士ガンダム40周年プロジェクトの詳細は、プロジェクト公式サイトをご覧ください。
ついに最終回!漫画『ハジメまして!』最終回「ガンダム Gのレコンギスタ」編掲載!矢立肇の孫・ハジメちゃんが、サンライズ作品を知るために友人達と語ります!ぜひご覧ください!
さらに、ページの最後にはアンケートも設置!皆様の応援次第で第2期が決まりますので、ご回答をよろしくお願いします!
▼矢立文庫|ハジメまして!
http://www.yatate.net/hajimemashite/ep12.html
バンダイナムコエンターテインメントより、PlayStation®4/PlayStation®Vita用ソフト「スーパーロボット大戦X(エックス)」が2018年3月29日(木)に発売されることが決定しました!
本作では、ゲームシステムやグラフィックのさらなるクオリティアップが行われ、遊びやすさをより追求。また、「スーパーロボット大戦」シリーズをプレイしたことがない人でも楽しむことができるよう、世界観が一新され、本作のみで完結するストーリーとなっています。
『ガンダム Gのレコンギスタ』、『魔神英雄伝ワタル』、『バディ・コンプレックス』、『バディ・コンプレックス 完結編‐あの空に還る未来で‐』が初参戦となるほか、『機動戦士Ζガンダム』、『機動戦士ガンダムF91』、『勇者特急マイトガイン』、『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』、『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』なども参戦する。他にも『無敵鋼人ダイターン3』や『聖戦士ダンバイン』も登場。
さらに、期間限定生産版「プレミアムアニメソング&サウンドエディション」も同時発売されるほか、「早期購入4大特典」なども実施。詳細はゲーム公式サイトでぜひご確認ください!
「スーパーロボット大戦X」参戦作品 無敵鋼人ダイターン3 ★は新規参戦作品 |
▼「スーパーロボット大戦X」公式サイト
http://srwx.suparobo.jp/